国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   サングラス   PINK

 昔、サングラスをかけることはある種の冒険であり、ややロマンチックな趣のあるものであった。しかし、最近では普通の人が普通にサングラスをかけて街を歩いているし、誰も振り返って見たりはしない。サングラスを隠れ蓑として利用する人もいて、さりげなく隠れることが出来るようになったのであろう。最近対人関係が淡白になったと言われるが、人々が慎み深くなったのではなく、対人関係のわずらわしさに疲れたというのが本音なのではないか。サングラスを隠れ蓑のように使う社会は問題である。
 第一の原因としては、現代は他人から見られている時間の長い、管理社会であることだ。朝起きて、電車やバスを使って会社や学校へ行き、大勢の同僚や同級生・先生・先輩後輩に囲まれて一日を過ごし、同じように帰って寝る。我々は一日の大半を他者と共に生活しているのである。つまり、1人になる時間が少なくなっており、プライベートな時間、空間が減っているのだ。そしてそれに伴って私たちの自己を守る意識は強くなっていると考えられる。
 第二の原因は、個人がプライバシー保護の意識を持つようになったからだ。個人情報保護法が制定されたのもその象徴であり、我々は無意識のうちに自分を隠し、守らなければと思い込んでしまっている。
 確かに、1人の時間も自分を成長させるためには必要だ。だがしかし、サングラスは目を守る本来の目的があり、他者との接点を減らすためにあるものではない。サングラスを隠れ蓑のようにしなければならない社会は問題である。

   講評   kira

 PINKさん、こんにちは。サングラスの意義が変化しました。自分で自分を隠して守る社会は問題ですね。
 管理社会のであることは一日をふりかえると実感できますね。私たちは無関心な他人の目に晒されています。無関心だけれど、個人の責任を要求してくるわけですから必然的に疲れます。家でも孤独だったしすると、隠れ蓑に逃げたくもなるでしょうね。
 情報化にともなって、個人情報保護の意識も定着してきました。グーグルマップのストリートビューでは賛否両論でしたね。技術が進歩すると、その分だけ危険も大きくなるのは皮肉ですね。
 ひとりの時間も大切ですが、寂しがりながらさらに隠れ蓑に逃げなければならないという現状は問題です。自作名言は「○○とは、・・・ではなく・・・である。」で考えてみるといいね。


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