対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
あだなはよいか きれあ
私にはとても変なあだ名がある。それは「げれ」だ。中学に入って1ヶ月くらいでついたこの意味不明なあだ名、実はけっこう気に入っている。また、私の友達にはこのげれだけでなく、あまりないようなあだ名がついた子がたくさんいる。たとえば「マッシュ」とか「ゴイナ」とか「モリス」など色々だ。なかなかないあだ名だろうが、それぞれに定着していて、私たちの間ではあだ名というのは普通にあふれているものなのだ。だから私は、あだ名は良いもの、というか日常にあってしかるべきものだと思う。
あだ名が良いと思うのには大きく2つの理由がある。第一の理由は、人との距離が縮まることだ。例えば初対面の人や、あまり仲良くない人と話すとき、あだ名があれば気軽にそれで呼んで話すことができる。どんなに話しづらくてもあだ名で呼んでいるだけでかなり砕けて話せるのだ。仲良くしたいと思っているのに呼び方が名字にさん付けでは、やっぱり寂しいものがあるが、あだ名があればそんなことはなくなる。私もあだ名があったことで入ったばかりの部活や新しいクラスにかなり早くなじむことができたようなものだ。
第二の理由はあだ名はわかりやすい、覚えやすい、ということだ。あだ名というのは短くて呼びやすいことがメリットでつくことが多いので、わかりやすいというのは最大の特徴だろう。何人もの顔と名前を覚えなければいけないとき、6文字も7文字もある本名よりも、短くてインパクトのあるあだ名の方が覚えやすいのは当然だ。また、何年もたって昔のことを思い出すときに、名前も顔も思い出せなくても、インパクトのあるあだ名であれば「そういえばそんな風に呼ばれていた子がいたなぁ」なんて覚えていられるのではないだろうか。
他にもあだ名の良いところはたくさんある。それらも考えて、やはり私はあだ名を良いものだと思う。もちろん人が嫌がるあだ名をつけてはいけない。悪口に使ったりすることなんてもってのほかだ。ただ確かにそういう使い方をされることも多いのは確かだ。でも上手く使えればあだ名は人との関係を良くしたり、関わりやすくすることのできるとても良い道具ではないだろうか。「正しいものは悩みも多い」という明言があるが、本当に良いものというのは悪い面もあるものなのだ。それを人間関係の潤滑油としていかに上手く使えるか、というのは自分たちの力量にかかっているのである。
講評 kira
きれあさん、こんにちは。ほんとうにユニークなあだ名ですね。イメージなのかな。友だちとあだなで呼び合うことに、気持ちの良さを感じているのですね。もう、当たり前になっているのですね。
第一の理由は、より仲よく親しくなれるからですね。距離感がなくなります。今よりもかなり礼儀を重んじていたであろう明治時代においても、あだ名はあったようです。夏目漱石の坊ちゃんに出てくる先生達には愉快なあだ名がついていますね。
第二の理由は、心に残りやすいからですね。インパクトのあるあだ名をつけてもらうことは、喜ぶべきことなのでしょうね。
あだ名にはとてもストレートな力があって、プラスにもマイナスにも働きます。私たちはそれを友だちづくりに積極的に使いたいですね。
★最後の段落は、論旨が絡まったみたいです。整理するといいね。その際はつぎの流れで。
たしかに○○○○○○○○という反対意見も納得できる。しかし、「○○○○」という名言があるように、やはりあだ名はよいと思う。
★「・・・呼ばれていた子がいたなぁ」なんて覚えていられるのではないだろうか→「・・・」などと覚えて
話し口調は地の文でつかわないようにしましょう。
★明言→名言
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |