創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   矛盾   闇の女帝

矛盾は果たして良いのだろうか。私は悪いとは言わないが、あまり良くないと思う。といっても世の中には矛盾で溢れている。し、矛盾であるからこそ成り立っている物事もある。もともと矛盾というのは、中国で生まれた言葉でこんな話が基になっている。ある商人が盾と矛を売っていた。「この素晴らしい盾はどんな矛からも守る」「この最強の矛はどんな盾でも突き破る」それを聞いた町人が「その盾は最強の矛から守ることができるのか。もし守ることができたらどんな盾でも突き破る矛というのは嘘になってしまう。その逆も一緒だ」といったことから、辻褄が合わないという意味になった。辻褄が合わなかった経験は私も何度かあるが、その度に不快な思いをした。もしかしたらそのせいで矛盾を嫌っているのかもわからない。というわけで、矛盾について考えてみた。
 まず、なぜ私は矛盾を嫌っているのかというと、私は物事に於いては一貫した態度で取り組むべきだと考えている。矛盾するというのは、例えば最初のうちは一日の終わりに日記をつけていたけれど、段々やらなくなったとか、夏休みの計画を立てたけれど守っていないとか、そういうことだ。それと同じようなことが、なんと諺にあって驚いた。「渡る世間に鬼はない」ご存じの通り意味は世間には無情な人ではなく、困った時には助けてくれる情け深い人もいる、という意味である。「人をみたら泥棒と思え」簡単に人を信用してはいけない、ということだ。うんっ、待てよ。前者はいい人もいるということで、後者は周りには悪い人がたくさんいるということ。で、結局どっちなんだ? という話である。時と場合によるのかもしれないけれど、なんかひっかかってしまう諺であった。
 それから、話のテーマが分からなくて矛盾したことがある。友達と犬の話で盛り上がっていたら急に「好きなんでしょ、あの子のこと」といわれ、私は犬のことだと思い、「勿論、いつも一緒にいるもん」「!!エッ、なんで。あり得ないよ」「どうして? ちゃんとご飯あげてるもん」「エッ、御飯作ってあげてるんだ・・・」「ドッグフードだけどね」「エッ・・・」「ちゃんと残さず食べてくれるし」「はあ・・・」友達は私の好きな○○さんについて「好き?」と聞いたらしく、それを別の友達から聞いた私はただ茫然とするばかりであった。
 これは人からみたら面白いかもしれないけれど、あんまり気持ちのよいものではなかった。後日、私が○○さんにドッグフードをあげているという虚偽の噂がクラス中に流れて行ったからだ。
 矛盾のない世界はつまらないかもしれないが、ありすぎても混乱してしまうだろう。 

   講評   inoko




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