対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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主体的な生き方を うさちゃん
考えてみれば太古の昔から、人びとは太陽や星の運行にともなって時間が過ぎゆくことを実感していた。しかし、時は自分の上を流れゆくものであって、時間によって自らの行動を律しようとは思わなかったであろう。残念なことに、時間への関心は、時間にとらわれないことや、時間に追いかけられないことではなくて、時間の能率的、効率的な使い方に向かっているような気がする。能率的、効率的に時間を使って、さて空いた時間をどうするかといえば、もうひとつ仕事を入れてしまうのが働き過ぎ日本人の悲しい性だ。能率的、効率的でない時間の使い方のできるチャンスをいかにして確保するかが、私を含めて多くの日本人の課題であろう。
私は時間に縛られずに生きていける人になりたいと思う。
そのための方法としては第一に、物事に熱中することだ。
ゲームをやっていたり、絵を描いていたり、自分の好きなことをしていれば、そこに時間の経過というものはあるが、感じられなくなってしまう。私はこの間、何人かの友達と遊ぶ約束をしていた。しかし、一人が待ち合わせた時間になかなか来ない。私の友達が携帯電話で連絡をとると、「今から出るから、先に行って。」と返事が来た。後で理由を聞いてみると、「十一時から古本屋で漫画を読んでいて、待ち合わせ時間になっていることに気が付かなかった。」と言っていた。ちなみに待ち合わせ時間は四時である。合計五時間も古本屋で漫画を読んでいた。という話は聞いたことがない。まるで、その子の周りだけ違う時間が流れているようであった。待ち合わせ時間に遅れることは良くないと思うが、熱中というのはこういうことだろうと、私は強く思わされたのであった。
また、第二の方法としては、ゆとりを持って生活することだ。
確かに時間通りに規則正しい生活を送ることも大切だろう。
しかし、「自分考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言もあるように、
私は時間に縛られない主体的な生き方をしたい。
講評 tama
第1段落: 要約と行き方の主題が書けました。日々時間に追われて生活するより、時間の流れを感じながらも自分のペースでいられる方が望ましいですね。特に、忙しい中学生はこのように願うのではないでしょうか(笑)。
第2段落: ものごとに熱中していると、あっという間に時間が経ってしまいます。好きなこと、興味のあることに対し、もっと積極的に時間を使うべきだということでしょう。約束の時間に遅れたお友達のことが、かえって羨ましく思えるほどですね。
第3段落: 2つ目の方法が書けました。「ゆとりを持って生活する」というのは、空いた時間を活用するというのではなく、何もしない時間を持つということだと考えてみてはどうでしょうか。
第4段落: 反対意見への理解、名言の引用とまとめは、これでOKです。
※ 前回、何度もお電話しましたが、通話中になっていました。お話しできず残念でしたが、しっかりと考えて書いてくれましたね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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