国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   視点を変える...   サマー

「人間の認識一般は、ある立場からの有限アプローチである。」人はそれぞれ違った視点から物を見る。しかし、一方的な視点にとらわれてしまうと、ほんとうは円柱形であるコインもただのまる、または長方形にしかみえない。見方を変えれば変えるほど、多角的に物事を見るよう用になればなるほど、世界は広がる。『要約と意見』

 心理学の本等を読んでいると、時々だまし絵という物が出てくる。だまし絵とは見方を変える事によって、第一印象で見える絵とは全く違うものに見える絵である。このだまし絵を友達と見ていた時、一人だけどうしてもおばあさんの絵を若い女の人の絵に見えるように見方を変えられない人がいた。すると、もう一人の友達が、「じゃあこのおばあさんは若い人だと思って寝に行って、明日また見てみなよ!」と提案し、その見方を変えられない子はそう言って寝る事にした。すると、次の日の朝、ホームルームの前にまただまし絵を見ると、「これは違う絵?」とその子が言った。私たちが同じ絵だよと答えると、目を細めてもう一回その絵をみて、納得した表情を浮かべた。見方を変えると、だまし絵にだまされないようになり、視界が広がるのである。まるで、カメラのレンズを変える事によりパノラマ写真を撮れるなるようになるようだ。『たとえ/実例』

 私の行っていた学校は全校生徒100人ほどの小さな中高一貫学校である。そのため、中1から高3までの生徒は皆仲良しで、喧嘩はめったにない。でも、もし誰かが喧嘩すると、学校が半分に別れるというより、喧嘩している両者に必ず誰かが「相手の靴を履いて1マイル歩いてみなよ。」つまり、相手の視線から世界を見ようという事だ。もちろん、自分の意見を持つ事も大切だけれど、他の人、特に自分の周りの人の視線から世界を見る事も大切である。そうする事によって、自分の世界観が広がるし、周りの人の心ももっと理解できるようになる。

 見方を変えればかえるほど、多角的に物事を見るようになればなるほど、世界は広がる。人の視点から見たり、考え方を変えたりすると、自分だけではなく周りの人の世界を理解することができるのだ。
 

   講評   takeko

 こんにちは!前回の指導で、すでにお伝えしましたが、もう一度書いておきますね。
 まず、項目課題のかきこみは、「構成」「題材」「表現」「主題」です。これを「 」ではなく、<<と>>(全角)でくくって書いてください。送信されると、絵になります。こんなふうに
 それから、「是非の主題」のキーワードは「よいと思う」または「悪いと思う」「複数の理由」のキーワードは「第一の理由」「第二の理由」(「その理由は第一に」でもいいです)になります。これを入れてくださいね。
 
「是非の主題」「私は見方は変えれば変えるほどいいと思う」
「複数の理由」「その理由は第一に、見方を変えると視野が広がるからである」だまし絵の例はおもしろいですね。見方の変え方がわからなかったお友だちがいた、ということが書けたところがいいですね!「その理由は第二に、そうする事によって、自分の世界観が広がるし、周りの人の心ももっと理解できるようになるからだ」たしかに、けんかなどで熱くなっているときは、第三者から見方を変えるように言ってもらわないと、なかなか気がつきませんよね。
「まとめの段落」もこんなふうになります。
「たしかに、自分の意見を持つ事も(固く信じることも、のほうがさらに表現が強くわかりやすくなります)大切だけれど、「相手の靴を履いて1マイル歩いてみよ」という名言もあるように」とし、以下作文の最後の段落「見方を変えればかえるほど・・・」をそのまま入れます。
 いい名言ですね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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