創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日1875 今日706 合計48270
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   矛盾の世の中どうですか?   コッペパン

 矛盾を悪いものを決めてかかっている人が多い。矛盾には良いものと悪いものがある。互いに相殺しあう矛盾は悪い矛盾だ。論理的一貫性がありすぎると、塩の入らぬしるこのように間の抜けたものである。とりわけ、芸術は、平面論理を嫌う。僕は矛盾は悪いと思う。その理由は二つある。
 第一の理由は、矛盾は人間を進歩させないからだ。母は自己最高記録を更新中だ。「これではいけない」。去年の九月から、スポーツクラブへ通い始めた。月会費を払えば毎日でも通える。行けば行くほど得になるシステムだ。九月の初めの一、二週はほとんど通ったが、十月、十一月と月日が経っていくごとに行く回数が減っていく。母は一日置きにバイトがあるので、「今日はバイトで疲れたから。、、、明日はバイトがあるから。、、、」と言って行けない理由を作っては、さぼっている。一月には週一回で、三月(最後)には、ついにほとんど行っていない状態になっていた。母は自己最高記録を更新中だ。
 ほかにも母は毎日野菜スープを飲んでいた。ビールは飲んでいけない。一週間続いたらごほうびとしてビールを飲んでいいらしい。一週間だけのはずだったがごほうびは、ずーと続いている。僕が
「なんでビール飲んでんの」
と聞くと、
「ビールじゃないもん、お酒だもん。」
とむちゃくちゃな言い訳を言っていた。母は自己最高記録を更新中だ。
 第二の理由は、社会を悪くすることがある。父はこんなことを言っていた。大人の言葉には矛盾がいっぱいある。特に政治家の言葉には矛盾があることが多い。例えばまったくやる気がない時、「前向きに検討します。」と言う。前向きに検討するということは、何もしていなくても後で、言いのがれができるようになっているらしい。ということだ。これは一種のレトリック表現だが非常にわかりにくい。
 確かに、芸術などについては、論理的に説明することに、合わない事柄もある。矛盾があることも当然のことであろう。矛盾を無くす努力が大切なのだ。「始めることも大切だがやり遂げる方がもっと大切である」という名言がある。矛盾はあるが、矛盾は悪いものと、考えてなくしていくことが大切である。矛盾があることはあたり前だが矛盾を無くしていく為に努力することが大切である。

   講評   nikoro

 納得のいかないことの多い世の中ですね。そんな社会に対する正義感を感じさせる感想文となりました。
 要約が簡潔でポイントをついています。課題文の意見とは反対の、だいき君の論理を一貫して説明できています。例に挙げられたお母さんの行為の場合はご愛嬌ですね。矛盾というより、計画倒れという感じでしょうか(笑)。人間らしいですよね(^^)。「自己最高記録更新中」、ユーモア表現もばっちりです。一方、政治家の場合は、意図的な分、始末が悪いですね。
 芸術など、論理のみが通用するのではない分野への理解をきちんと示したところがよかったです。矛盾は完全には無くならないのでしょうが、確かに人間、努力を怠ってしまえばそこで進歩は止まります。だいき君らしい、直球でした!


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)