国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   そうじの楽しさ   キノコ

「ジャー」水を出して、ぞうきんをぬらしてすごい力でしぼった。今日は四年生最後の日だから、教室をみんなできれいにする。
 僕はお世話になった教室をおそうじえびのようにそうじするぞ、とはりきった。まずは、自分のつくえをぬれぞうきんでふく。つくえの中をふくと、ホコリがありの大群のように出てきた。僕は、思わず
「うえっ」
とぞうきんを投げ捨てた。でも一年間お世話になったんだからがんばらなきゃ、と思い、ぞうきんで力強くふいた。ふいてふいてふきまくった。
「はあっ、つかれたー」
とねっころがった。そして、つくえを見ると、さっきとは別のつくえのようにきれいになっていた。そうじってすごいと思った。
 次に、A君とB君といっしょにくつ箱とくつ箱のまわりをそうじしに行った。僕は、たぶん雲のようなホコリがでてくるな、と思った。だからおそろしくてたまらなかった。A君もB君も同じことを思っていたにちがいない。
「大変なことになりそうだね」
とA君が足を止めた。B君は、
「たしかに」
と首をたてにふった。僕は、
「でも、お世話になったからがんばってきれいにしようよ」
と大きな声で言った。
「だよな」
とA君が笑った。そして、三人でくつばこへ走っていった。くつばこはつくえの五百倍、思っていたことの十倍もホコリや砂が出てきた。
B君が
「うわー」
とおどろき、A君が
「あぴょーん」
と気をくるわせた。もう、そのホコリや砂はかいぶつのようだ。そして、三人で協力し合ってそうじをした。楽しくて三人とも笑顔だった。十分ほどたったのに、五分くらいにしか感じなかった。少しずつきれいになったのでうれしかった。僕は
「けっこうきれいになったね」
とあせをふいた。A君は
「ああっ」
と死にかけた声で言い、B君は
「うん」
とそうじに集中していた。そして、くつ箱とくつ箱のまわりのそうじが終わった。三人とも、
「よっしゃー」
と笑った。
 ついに大そうじが終わった。初めは、つかれるしつまらなかったが、最後は全くつかれず、とても楽しかった。そうじってこんなに楽しいことなんだぁ、と心の中で思った。

   講評   kiri

 

 こんにちは。新しい学年になって、新しい項目にチャレンジした4月だったね。
 清書もがんばりました。

 5月もこの調子でね。
                      


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