創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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読書 タケル
僕は本を読むのが遅く、あまり本を読むのが好きではない。しかし、そんな僕でもはまってしまった本がある。それは「僕らの七日間戦争」という本だ。その本は、僕が今まで読んだ本とは違った所が多かった。一つは、本に出てくる登場人物が僕と年が変わらず、自分に似たどこにでもいそうな普通の中学生だったこと。もう一つは、本の初めから話が大きく展開し、ほとんど会話で物語が進んでいったので、映画やアニメを見ている気分で読めたことだ。そして、トイレのついでにと思ってその本をトイレで読み始めると、時間が経つのを忘れ、ついに2時間後トイレの中で読み終わってしまった。
母から聞いた事だが、母は今まで読んだ本の中で一番心に残っているのは、小学生の時に読んだインガルス一家の物語の中の特に「大草原の小さな家」という本だと言う。この本はアメリカの開拓時代に成長した人の経験をもとにした物語だ。この本に出てくる登場人物は自給自足の生活をしていて、それを読んだ母は料理をしてみたくなったり、編み物をしてみたくなったり、お菓子を作ってみたくなったりした。そして、実際に練習をして料理が作れるようになり、服もぬえるようになってしまった。他にも、自分が登場人物になったつもりで読んだため、人の気持ちがつかめるようになったなど、読んだ母に大きな影響を与えた。
さて、僕はあの本を読んでから少しずつ本が好きになっていると思うがまだ大好きとは言いきれない。しかし、母は一冊の本を読んだだけで今まで全く興味のなかった料理やぬいものがしたくなり、練習の結果それは趣味になってしまうほど変わった。人間とって読書とは人を変えてくれるものである。母がそうなったように僕も人生を変えてくれるほどの本にいつか出会えられるように、これからは本をたくさん読みたい。
講評 mae
素晴らしい清書が書けました。よくがんばりましたね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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