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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   わかれたって、いっしょだよ。   ミント

 し〜ん。
 「えーと。それでは、これからたい職される先生を言います。」
ざわざわ。
 「K先生、Y先生です。」
 「えー、どうしよう!」
 「そんなあ、どうしよう、困るー。」
と、いろいろな声が聞こえます。私は心の底から(いろいろ教えてもらったのに…)と思い、少し自分の目と耳をうたがいました。また、その時に会場になんとK先生はいらっしゃらなかったので、お話も聞けないままのお別れでした。
 私とK先生との初めての出会いは、二年生の時の書道の時間のことでした。急にいつものT先生がお休みになり、代わりにK先生が見て下さる事になったのです。初めは、きんちょうしましたが、面白くて、やさしいのですぐに慣れました。そして、それから書道が好きになりました。
 家に帰って、すぐお母さんに話すと、
「先生には会えないけど…。書道なら、お母さんが教えてあげるわよ。」
と、ニッコリ笑いました。すると、くもっていた心が晴れました。そして、お母さんに早く習ってみたいと思いました。
 次の日。ケンカしていた妹に、
「しずちゃんも、K先生いなくなるの、さびしい?」
と問いかけました。最初は何もいわず、だまっていたので、まだおこっているのかと顔をのぞきこむと、
「さみしいよう。だって書道の先生だもん…。」
と、少しさびしそうに言いました。
 その夜、おふろで妹と話し合ってみると、どうやら妹もK先生が好きだったようでした。ベッドでK先生のやさしい顔を思いうかべながらねました。
 私がK先生とふれ合ったのは、夏の高原学校の時です。福島県に行きました。行った日のよく日に、山登りがありました。
朝早くK先生がいらしたと聞いて、お友達とロビーへ急ぎました。するとK先生は、ほほえんで待っていました。私の部屋に少し足をケガしたお友達がいて、その子をおぶって山を登るというのです。びっくりしました。山登りの時、他の先生方に、K先生が山登りの達人だとききました。先生は、書道も、山登りも二つのことの達人なのだなあ、と思いました。
 今年の山登りが、K先生が生徒と登る最後の山登りだったと気づいて、(ついてたなあ)と思いました。ラッキー!
 お母さんが別れてしまってさびしい人は、小学五年生の時のたんにんの先生だそうです。やさしくて、とっても良い先生だったけど、急に宮崎県に帰ることになってしまったそうです。とてもさみしかったんですって。
 だれにでも、人間にはつらいこともあればいいこともあるっていうことが改めてわかりました。先生のやさしい目は、別れてはなれてしまってもきっと私を見守ってくれているでしょう。 
  

   講評   kaki

きっと、K先生も、ミントちゃんと同じように、ずっと心の中に思い出をしまっていることでしょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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