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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   さよなら四年四組   リラックマ

 色とりどりのキャップが、ダンボール箱の中から顔をのぞかせている。春、『四つ葉のクローバー』を学級目標に、四年四組がスタートした。『四つ葉のクローバー』とは、「友情」、「スマイル」、「協力」、「全力」の事である。これを合い言葉に、一年間いいクラスになるようがんばろうと、みんなでちかった。一年間いろいろなことに取り組んできたが、一番私の心に残ったのがこれだ。『CSD大作戦』、すなわち、ペットボトルのキャップ集め。
 年間を通してみんなが楽しんで続けられることはないかという先生の問いかけに、私たちは、ペットボトルのキャップで世界の恵まれない子供たちを救うということを提案した。キャップを八百個集めると、ポリオワクチン代ができて、子供一人の命が救える。さらに、そのキャップはリサイクルされるので、地球にもやさしいのだ。早速、私たちは、グループに分かれて作戦を開始した。私は、宣伝係。学校のみんなや、地域の方々に協力してもらうために、ポスターを作るのだ。私は、ポスターが目立つように、デコレーションを担当した。文字にかげをつけたり、自分たちで作ったキャラクター「キャッピー」を書いたり、英語の文字をちりばめたり、夢中になった。それぞれのグループのがんばりで、クラスだけでなく、いろいろな所からキャップが集まり出した。
 お父さんも子供のころ、学校でベルマークを集めていたそうだ。ベルマークを集めると、学校のボールや、とび箱や体育で使うマットなどが買えるのだ。親せきにも協力してもらい、集めていたらしい。どちらのお菓子を買うか迷った時は、ベルマークのついている方を選んだということだ。たぶん、お父さんの頭の中で、”ベル“マークのベルが、チーンと鳴ったのかもしれない。
 学校のみんなや地域の方々、さらに、親の会社の人たちに協力してもらい、三万九千七百三十七個ものキャップを集めることができた。これは、約五十人の子供たちの命が救える計算になる。私の家から持って行ったのは、たった五十個だったのに、みんなの分と合わせるとこんなにたくさんの数になるなんて、目が飛び出るほどおどろいた。まさに、「ちりも積もれば山となる」である。一人の力は小さくても、みんなで力を合わせれば、大きな事を成しとげられるということがわかった。このCSD大作戦により、四年四組は一つの大きな花のようにまとまった。
 一年がすぎ、お別れの季節がやってきた。楽しかった日々、同じ目標に向けてがんばった日々を思うと、私はクラスのみんなと別れるのが少しさびしい気がした。色とりどりのキャップで作った四つ葉のクローバーの絵が、まだ私の中でぐるぐる回っている。

   講評   kou

 五年生になって最初の清書は、クラスのみんなでとても大きなことを成しとげたことについて書いてくれたすてきな作品です。みんなで力を合わせることのすばらしさを力強く書き表してくれました!

 学年があがり、今学期から月に二回感想文となりましたが、感想文が好きだということで期待していますよ(^^)。来月からもまたがんばりましょう!



 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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