国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大事なこと   おのそ

 今私たちが暮らしている日常の世界のなかには、色々な機械がある。例えば、エアコンや、クーラー、テレビ、エスカレーター名ど、数え上げればきりが無い。何故、そのような物が普及しているのだろうか。一言で言ってしまえば、便利だからだと思う。人間のしなくてはいけなかった、一つ一つの細かい手間、面倒くさいことを機械がほとんどすべて引き受けてくれるようになった。便利になるのは、いいことだ。例えば、老人の暮らしにいいことがある。エスカレーターやエレベーターがあれば、腰の悪い老人でも、段差に苦労しなくても良いようになる。このように、機械が沢山あると、いいこともある。しかしその反面、悪い効果もある。この世の中に、完璧なことなど無いのだ。どのように悪いのかというと、自分で行動する機会が減り、その結果、決断力が鈍ったり、想像力が育たなかったり、優柔不断になったり、アウトドア性が育たなかったりする。昔の人々は、一つ一つのことを、すべて自分の手でこなしていた。機械の手など借りなくても、十分に生活できたのである。また、僕の学校の先生は、「電車が速くなり、コンピューターや機械が計算でも何でもしてくれる便利な時代になったけれども、余った時間が出来るどころか、どんどん忙しくなっていく」と話していた。機械が何でもやってくれるために、やらなくてはいけないことが増え、その結果忙しくなったのだろう。
 しかし、今の社会を見ると、機会が無くては成り立たなくなっている。このままではいけ無い。ただでさえ、機械の出現により、大量の電力が必要になり、その電力を得るために莫大な量の二酸化炭素を排出してそれが地球環境が悪化しているのだ。そんなことのみならず、電力がいつまでもてに入るとはかぎらない。もし電力供給がストップしたらどうするのだろう。地球上はどこも大混乱に陥り、大変なことになるだろう。
 他にも、よくないことはある。例えば、山登りに行ったとしよう。そうすると、今の便利な社会では、車に乗って山頂の近くまでいって、山頂まで少し歩いて「上ったぞー」と叫ぶことが出来る。しかし、そんな山登りには、情緒も減った暮れも無い。自分の足で登りきってこそ山登りだろうに、車で上ってしまっては何の意味も無い。勉強でも、同じようなことがある。数学でも国語でも、「答え」そのものは、それほど大事ではない。何が大事なのかといったら、やはり途中式や、その答えに行き着くまでの「理由」だろう。
 このように、大事なのは、機械の手助けを得て結果にたどり着くことではない。大事なのは、自分自身の力で、理解し、努力して、結果を導き出すまでの過程なのだ。

   講評   nane

 長文の内容をよく把握している。
 結論の部分は、早めに書いておこう。第一段落の結びで、自分がどういう意見かということをはっきりさてておくと、あとの展開がわかりやすくなる。
 「機械が何でもやってくれるために、やらなくてはいけないことが増え、その結果忙しくなったのだろう。」という意見から更に進めて、「だから、……べきだ」というところまで書いていくといいよ。
 そのあとの展開部分は、複数の理由よりも、複数の方法で。「どうしたら、機械に頼らない生き方ができるか」と考えてみよう。
 実例の部分は、自分らしい体験実例を入れていこう。魚釣りの話など、いろいろありそう。
 「大事なのは、機械の手助けを得て結果にたどり着くことではない。大事なのは、自分自身の力で、理解し、努力して、結果を導き出すまでの過程なのだ。」は、いい表現になっている。結果よりも過程ということだね。
 今度、電気実例を工夫してみよう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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