創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   杉野書店へようこそ!   のんちゃん

 今日も、タッタッタッタターンというビバルディの四季の音楽に乗りながら、「目黒銀座商店街にようこそ」という調子の良い声が、商店街全体にスピーカーから流れてきます。当店、杉野書店はこの目黒銀座商店街の中程にあります。それでは、杉野書店までの道のりを皆様と辿ってみましょう。
 渋谷から東横線の各停で2駅、急行に乗れば1駅目に中目黒という駅があります。地下鉄日比谷線の終点駅でもあります。中目黒駅改札を出て東へ行きます。『蛇崩川緑道』を横切り『中目黒GTプラザ』へ。ここの地下1階には図書館やスターバックスもあり、私は時々、利用しています。この『中目黒GTプラザ』の足元を抜けると目黒銀座商店街があります。お花屋さん、靴の銀座堂、衣料品の「池田屋」、寿司屋の「北さん」などが並ぶ一番街から二番街へと南下していきます。郵便局も通りすぎ、左手の奥に区役所も見えてきますがそれも通りすぎ、三番街のアーチ手前に当店、「杉野書店」を見つけることができます。駅改札から徒歩で4分ぐらいでしょうか?簡単でしょう?
 店頭には主人の乗るスーパーカブが置かれています。その後ろには横一列の50円均一台。文学の単行本が並べられていることが多いです。50円ですから、お買い得ですよ。ガラス戸には、主人と私の似顔絵が貼り付けられています。大阪芸大を卒業したマユちゃんが、描いてくれたものです。特徴をとらえて良く描かれています。当店のことをお客様は、
「典型的な昔ながらの街の古本屋さんだね。」
と、よく言います。造り付けの木製棚、艶の出たコンクリむき出しの床、通路に積み上げられた未整理本。壁はぐるりと本棚で角も斜めな棚でフォローしています。真ん中に平台付きの背中合わせの棚が置かれています。店奥に帳場があり、主人が坐っています。お客様の中には、まるで昭和30年代に戻ってきたみたいだと、思う方もいるかもしれません。
 こんな「杉野書店」に取材の申し込みがありました。朝日新聞販売店がお届けするタウン情報誌の「朝日タウンボイス」さんの取材です。不況をふっとばすために、元気が出る本を教えてほしいとのこと。私の書いている「のんちゃんの杉野書店日記」というブログで当店を知ったとのことでした。目黒銀座商店街を自転車で駆け抜けてきたIさんという素敵な女性が、主人に色々とインタビューをされて写真も撮っていかれました。
 取材した記事を後日、送ってきてくださいました。タイトルは「古本屋店主の薦める元気が出る本」。主人の写真もちゃんと掲載されています。結構、カッコ良く撮れています。書き出しは、「読書は時に、静かに心を回復させる良薬にもなる。古本屋「杉野書店」の2代目店主、杉野基さんに元気がない時にこそ読みたい本を教えてもらった。」となっています。主人があげた本は3冊。
 「道をひらく」 松下幸之助著 (PHP研究所)
「素直に生きる」「あいさつをかわす」。書いてあるのは“当たり前”のことだけど、なかなか出来ないこと。元気がない時ほどすっと内容が心に入ってくるから、大事な“当たり前”を見つめ直すいい機会に。
 「徳川家康」 山岡荘八著 (講談社文庫)
 徳川家康は我慢が得意。でも、この本を気に留めながら読むと手の抜き方もうまい。そんな表現が本の中にちょこちょこと出てくる。がんばり過ぎて疲れた時、怠けるでなくうまく息を抜く方法を学べる本。
 「竜馬がゆく」 司馬遼太郎著 (文藝春秋)
 従来の考えにとらわれず、新しい考えをもって行動する竜馬がイキイキと描かれている。何かに行き詰まった時、この本の竜馬の進取の気性をもってあたれば、元気は取り戻せるんじゃないかな。
 これが、主人があげた元気が出る3冊のお薦め本です。このタウン誌は朝日新聞に折り込まれて、世田谷区、目黒区、大田区、品川区に配られました。早速、この記事を見た近隣の方が、
「イヤー、感動したよ!」
と、声をかけてくださいましたが、次々と色々な方に声をかけられ、一躍、主人はご近所で有名人になってしまいました。
 しかし、主人の姉は、もし自分が店主だったら、徳川家康のような古くさい人物はあげなかっただろうと文句を言っていました。でも、私は義姉はいつも主人に厳しすぎる物の言い方をするので、もっと褒めて励ますようにもっていってくれればいいのになあと思います。
 まあ、それはさておき、こんな「杉野書店」ですが、皆様、一度訪ねてこられたらどうでしょうか?歓迎いたしますよ。ユニークな哲学を持つ主人と話すだけでもいいので、どうぞいらっしゃってください。「杉野書店」までの道のりはもう、おわかりになりますね?

   講評   tama

 さらに詳しい説明が加わったので、魅力あふれる目的地まで迷わず辿り着けそうです。

※ 楽しい連休をお過ごしください。


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