低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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物事を 柏もち
ふだん私たちは、コインを丸いものとみなしていて、それは円盤形のことだと、誰でも承知している。けれども、コインはいろいろな見方ができる。私たちは日常において、いつもある視点からある光景を見る。しかし、ものごとはいろいろな視点から見ることが必要だ。レトリック感覚は、発見的な認識には欠くことができないうえに、人をできるだけよく理解するためにこそ必要なのだ、ということになる。そして、価格の多様化のためにレトリックは役に立つ。物を多角的に見るのは良いと思う。
その第一の理由は、ものごとを多角的に見ると、新しい発見があるからだ。たとえばいつも学校で話したり見ていたりすると、力が強くて怖くて乱暴な人だと思っていても、遊んだりするとそのひとは本当はいい人だったりする。そのひとは、ぼくが昼飯代を忘れてしまった時、ハンバーガーを一つおごってくれたり、遊びの予定が急に変わって映画を見ることになった時、なんのちゅうちょもなく1000円貸してくれたりする。しかも、猫にカワイイとか言ったり、イメージしていた人と正反対の優しい人だったのだ。
その第二の理由は、一面だけで見方でいると物事の真の姿が見えてこないからだ。ぼくの学校はくつが白でなければならない校則がある。ある時、友達がくつをかえていた。普通に見ているとただの白い靴なのだが、靴を履いて歩き始めると靴の裏が見えて、靴の裏がすごい派手なことが分かったのだ。校則に違反しているわけではないが皆その靴を見ると「おぉ、その靴すげー」とおどろいてしまう。よくみないと真のすがたが見えてこないのだ。
確かに、ものごとを一つの方向から深く見ていくことも時には必要である。しかし、「脱皮できない蛇は滅びる」という名言もあるように、物事を多角的に見なければ見えてこない部分も多いのだ。
講評 arare
二つ目の理由にいい実例をみつけられました。この実例を読んで、江戸時代に派手な服装が禁止されたとき、江戸の人々は着物の裏地に凝ったことを思い出しました。いつの時代も人の心は似ています。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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