創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日1129 今日1329 合計8350
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   過去か未来ではない今という選択   arugebak

最近、日本の政治がちょっと大変なことになっている。参院選を前にして新しい政党が次々に結成されているのだ。
日本の政党に限らず、多くの政党は保守的革新的に分かれると言えるのでは無いだろうか。
保守的な政党は例えば昔からの伝統や過去に得られた権利などを重んじ、革新的な政党は新たな時代の流れや現在の状況にそぐわないものを変えていくことを重視したりする。
それぞれにメリット、デメリットがありそれぞれが国を動かしてきた。と言うとスケールが大きくてちょっと分かりにくいかもしれないが、要は「元々の状態を保つ」か「新しく〜をする」かということである。そう考えると、新しく法律を作るか作らないかからお菓子を買うか買わないかまでこのような二択は現れてくる。
これをここでは古き良き状態、新しく便利な状態ではどちらが良いのかという問題として考えてみたい。
まず、古き良きもののメリットとは何だろうか。
日本は昔からの伝統として歌舞伎や作法、古い建築物などがあり、それらは歴史的、芸術的にも価値のあるものとされ、それらを守ろうとする運動も行われている。
また、歴史は先人が積み上げてきた知識の宝庫だと言われるように、今あるものは昔の人が考え出し今まで長い間取捨選択に耐え洗練されたものであることが多い。例えば民主主義の発想自体は遙か昔からあり、今に至るまで多くの先進国で採用されるシステムだが、古くさいから捨てようなんて人はほとんどいないだろう。他にも食の欧米化により昔に比べるとずいぶん食べることの少なくなった和食も、その素朴さやヘルシーさが再発見され逆に欧米では今や日本食ブームとなっている。
また世間でやっていくためには礼儀作法は非常に重要だ。礼儀作法も日本の古くからの伝統の一つだが、一通り身につけておけば、自分の所作で心を表し相手にいい印象を与え、自ずと自分の心も引き締まりより良い態度がとれるだろう。
では、新しく便利なもののメリットを挙げてみよう。
PC、携帯電話などは言うまでも無いだろう。最新のテクノロジーが日常の中へと深く入り込み、日々の生活をより快適にしていき、今話題のTwitterなどSNSと呼ばれる新たなコミュニケーション手段を作っていった。今日の科学、数学の発展とそれに伴う日常の便利な技術もコンピューターなど最新のテクノロジーが無ければ生まれなかっただろう。
失敗は成功の母、失敗を重ねることで進歩できる。どんどん新しいものを取り込み、学び、失敗し、また新たな道を切り拓く。これが人の進む道、人類の喜びであり、歴史を創っていくことになる。
自由に解放し、変わり移ろうことを妨げないことで素晴らしき進歩が生まれてくると言えるのではないだろうか。
今までメリットを挙げてきたが、必ずメリットがあるものにはデメリットはつきものである。
守株という中国の故事成語がある。昔、ある男が畑を耕していると、近くにあった切り株にウサギが衝突し、男はウサギを手に入れることができた。だがそれからというもの男はろくに畑仕事もせず切り株を見張っていて、ついにウサギが再び衝突することは無かったという古い習慣を守って新しい物事の処理が出来なくなってしまうことを表した言葉だ。
保守も守株となっては意味がない。
また、改革も急ぎすぎれば組織、国の中の安定した秩序を破る虞があるだろう。
ではどうすべきなのだろうか。
真の問題は古いからどうとか新しいからこうとかそういうことに拘ることだ。挑戦と慎重どちらの比率を大きくするかは時と場合によるが、大切なのは古い新しいではなく どちらが良いかということ一点を見極めることだ。
余計な考え、情報を除き、本当に必要な情報のみを選び抜き二つのこと(世の中には完全な二択など存在せず、三択目以降があることも忘れてはならない。)だけを論理的に考えることが必要だということ。これからの選択に生かしていきたい。

   講評   yuta

 ようやく暖かくなりましたね。寒さにこごえていたツツジの花も気持ちよさそうです。
       

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)