国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ふしぎ   ムーン

「ふしぎ」と言えば、「自分」という人間がこの世に存在しているというほど「ふしぎ」なことはないのではなかろうか。自分が意志したわけでもない。願ったわけでもない。「自分」のふしぎを忘れたたましいのことを忘れて生きている人に、その「ふしぎ」をわからせる点で、児童文学は特に優れていると思う。確かに「大人」として生きるのも大変なことだ。お金をもうけねばならない。地位も獲得しなくてはならない。それらは、大変な労力を必要とするし成功したときには、やった、という達成感がある。そのような子どもの澄んだ五感で捉えた世界が児童文学のなかに語られている。だから、児童文学は、子どもにも大人にも読んでほしいと思う。たましいというのは、直接にちゃんと定義するなどということはできない。たましいなどほんとうにあるのかないのか、実のところはわからない。このようにして自分の人生を生きるとき、死ぬときにあたって、自分の生涯そのものが世界のなかで他にはない唯一の「物語」であったこと、「自分」という存在のふしぎがひとつの物語のなかに収められていることに気づくことであろう。だから私は、共通の物語を持つことは重要である、と思う。
そのためにはまず第一に、客観的な指標を持つことである。そのことによって人間には目標ができるし、努力もできる。例えば私はこの前の簿記のテストはひどい点数だった。だから今度は、いい点数をとるように頑張りたい。
第二に、人間には他人との比較では測れないものがある。人には夢がある。それは他人から見ればあまりに空想的で子供っぽいと思われるものがあるかもしれない。しかし、その夢があるから、自分が生きている意味がある気がする。世界で初めて飛行機を飛ばしたライト兄弟も子供の頃憧れていたドイツ人の発明家が同じように飛行機を作り、実験中に事故を起こして、死んでしまったので、もっと安全な飛行機を作り、他の人にも乗ってもらいたい、という夢を持って、飛行機を作り、実験にも成功した。
このように、人間には、他人との比較の中で評価される自分と、自分自身の物語の中でわかる自分とがある。『限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である。』という名言がある。大事なことは、その二つのバランスをとって現実の社会をたくましく生きていくことではないだろうか。

   講評   yuta

 ようやく暖かくなりましたね。寒さにこごえていたツツジの花も気持ちよさそうです。
       

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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