創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
二つの情報 ハオハオ
私は、身長百五十七センチのAB型で、四月生まれだ。色白で、あごにホクロがある。しかし、この私についてのデータは、「私」の見た目であり、「私」という人間が、何をどう感じ、どういう考え方をするのか、ということではない。今のデータは、写真を見たら分かることで、実際に会って話してみないと分からないことは何一つわからないのだ。
確かに、客観的な視点は大切だ。「人は見た目が八割」という言葉があるように、見た目で分かる情報は大切だ。性別、雰囲気、体型、特徴・・・。例えば、上品な身なりをしたお嬢様とこじきだったら、思うことは違うのではないだろうか。お嬢様になにか寄付してあげようとは思わないだろうし、みすぼらしいこじきにひざまずいて機嫌を取ろうとは思わないだろう。このように、客観的な視点は大切である。
しかし、もう他人と比べず、自分という存在を知ることも大切である。その人の性格や思想、ポリシーなどだ。つまり、写真を見て分からないことだ。さすがに極悪人を善良な一般市民と比べるな、とは言わないが、「あの子がこう思うなら、私もそうしよう」と付和雷同な考えかたをするのはやめたほうがいい。私は、よく人と考え方が違う、と言われ、いちいちそう思う理由を説明しないと理解を得られないことも多い。けれど、私のそういうところがなくなれば私ではなくなると思う。信念や思想は簡単に変えるべきではない。流されたら、そこに「私」は存在しない。別の人の選択になってしまうのだ。だから、中身も大切にするべきだ。
確かに、客観的な視点も中身を磨くことも
、どちらも大切だ。しかし、「人はその制服通りの人間になる」という名言があるように、他人と比べても揺るがない確固たる自信を持つことが一番大切だ。
講評 kaki
いつも、暗唱に読解問題にと、頑張っていて感心します。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |