低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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古さ、新しさ ひよこ
二千年以上も前、中国の話から生まれた故事成語の一つに「守株」という言葉がある。もとは、畑の中の切り株に、兎が走ってきて切り株にあたってそのまま死んでしまったので、そこで畑を耕す者は、また同じことが起こるようにと強く願って四六時中株を見守った。だが、二度と兎を手に入れることはできなかった。という話から「守株」とは古い習慣にとらわれて、進歩がないという意味で使われる。このようなことが中国では二千年以上も前から伝えられていたのだ。 しかし、古くて正しい者には趣きというものがある。平安時代の貴族たちが食べていた頃から、あの色とりどりの美しい和食があった。今では西洋文化の影響で洋食を食べる機会が多いが、和食は世界中で評価が高いのだ。確かに和食は作るのに手間と時間がかかる分、見た目だけでなく栄養のバランスもよく日本人にあった食事なのだ。この食文化は、平安時代から親しまれてきたのだ。確かに、新しく便利なものにも良さがある。現代では小学生から、お年寄りまでほとんどの人が携帯電話を持っている。世界中で貧しくて学校にいけず字が読めない人も、通信機能さえあれば良いと、携帯電話を持っている。なぜそれほど多くの人が持つのか。それは言うまでもなく便利でコンパクトだからだろう。国内であればどんなに遠距離でもコミュニケーションがとれる。今では、時計やテレビやカメラ、ゲームにインターネットまで色々な特典がついている。そんな携帯電話はもっと進歩して、これから先も人間の必需品となるだろう。 確かに古いものにも良さがあり、新しいものにもそれなりに良さがある。しかし「出来上がった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という名言があるように、最も大切なことは、温故知新のように昔の物事を吟味して、そこから新しい見解をえることが大切なのだ。
講評 koni
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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