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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   物事の土台   まかじろう

 桜は家のまわりのあちこちで満開を迎え,春の訪れを告げている。僕の今年の目標は,「みんなに信頼される最上級生になる」ということである。最上級生という言葉のとおり,四月からは晴れて小学校六年生という舞台に立つことになるのだ。
 去年の僕の目標は,「友だちと意見を交換し合い,自分の考えを深める」だった。それについては,様々な授業の場面で実践することができた。僕のクラスでは,担任が社会科担当で,よく単元末で討論をした。その場で,去年の目標が大きく達成できた。討論は,ある一つの議題について意見をぶつけ合う場だ。自分の支持する意見を言う。それに対処する意見を考え,友だちと交換した意見を自分の考えを深める材料にした。それを何回も何回も繰り返し行った。去年の目標は,今のような事例で達成できた。今年の目標がこういうふうになった経緯はつぎのようである。それは,六年生になったということである。それによって,掃除から兄弟姉妹グループ,通学班でみんなをまとめることになる。その点で信頼されていない限り,みんなをまとめることができない。
 それを克服する策も講じている。二つあるが,いずれも去年の目標にはなかったことだが,守れなかった事項だ。一つ目は,人の話をよく聞くことだ。最近,特に家族でテーブルを囲んで食事をするときに,いつもテレビばかり観ていて,肝心なところを聞き逃してしまう。それで怒られるばかりではない。いつもお母さんの横に座っていて,お母さんの方に背中を向けていて怒りを高値で買い占めてしまい,それで自ら発電してカミナリに直撃される。飛んで火に入る夏の虫というところだ。我が家では,お母さんが将軍様で,まるで封建制度のような仕組みだ。また,怒られたら減封という厳しい世界で,二日にいっぺんは千石ずつ石高が下がる。だが,たまには上がることもある。家族四人が平等になるには,独立してからであろう。二つ目は,時間を守るということだ。五年生の一年間で,なにかと時間で注意されることが多かった。そこで,学校が始まる日からは毎日六時に起き……などの基本的生活習慣を定めた。先ほどに続き,例えてみるならば,我が家の欽定憲法だ。しかし,これもなかなか守れない。八割が減封とカミナリであった。
 僕は,六年生最初の係で,学級新聞を書く係になろうと思っている。そして,最近の時事ニュースを主に取り上げたいと思う。新聞を書くとき,そこで良いニュースがあればいいと思う。信頼に関わるニュースについてだ。そして,みんなにも信頼がいかに大切かということを伝えたい。おそらく,自分が最も実感すると思う。結局,係にはなれなかったが,普天間基地移設問題などはとてもいいニュースだったと思う。次のチャンスは半年後なので,係になってみたい。
 人間にとって,目標とは基本的事項がすべてそろってから作るべきものだ。どうしてかというと,土木建築と同じことで,土台がしっかりしていないと,大きいことも為す術を知らないからである。僕にとっては,「基本事項をそろえる」という目標も必要だと思う。

   講評   arare


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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