国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私のコレクション   クローバー

「明日から歴史は鎌倉時代だから、大仏様のタオルにする。」
私は、キティちゃんのご当地限定タオルを集めることにはまっている。そして、歴史に関することが描かれているタオルのときは、その時代になったときにそれを学校に持って行く。もし機会があれば、先生に見せることもある。今では、それを知ったおじさん、おばさんや祖父母も旅行に行ったときは、いつもご当地タオルをお土産に買ってきてくれるのだ。
 ご当地タオルにはまったのは京都に祖父母と三人で京都に行ったときだ。金閣寺、銀閣寺、清水寺など、京都には、すべての場所と言っていいくらいさまざまな場所にご当地限定商品がある。でも、そのなかにあるボールペンやシャーペンはたくさん持っているから、あまり使う機会もないだろうし、持って帰ったら多分母に
「また文房具増やして。」
と言われるに決まっている。そしたら使えてお小遣いのなかでいくつか買えてかわいいものといったら、タオルが一番いい。そうしてご当地タオルを集めるようになった。私は「京都」などとその地域の名前が書いてあるものより、「金閣寺」などと、そこにあるものが書いてあるものが好きだ。一番今気に入っているタオルは、宮島のタオルだ。ご当地タオルを見ていると、その旅行の思い出が、頭のなかにたくさん思い浮かぶ。もう一度、私を遠くの世界に連れて行ってくれて、私はうれしくなるのだ。
 前、私は、切手を集めていたことがある。切手には、普通のつまらないものもあるけれど、キティちゃんや、その年の干支や素敵なお花など、かわいいものもある。私は、かわいい切手を集めるのに一生懸命だった。郵便局に行ったとき、かわいい切手があると、いつも母におねだりして買ってもらっていた。でも、もったいなくて使えず、いまも机の中に保管されたままだ。使用済み切手も、机の中の缶にたくさん保管されている。誰かから手紙が来ると、いつも切手をチェックして、まだ持っていない切手は、きれいに切り取って缶にしまっていた。私は使用済み切手でも新しい切手でも良かったが、時々、使用済みの切手のはじっこではなく真ん中に黒いスタンプが押してあることだけは、ちょっぴり気になった。でも、どんどん色々な種類の絵柄の切手がたまっていくことが嬉しかった。たまに、
「えっ。こんな絵の切手があるんだ。」
と驚くこともすごく楽しかった。久しぶりに、切手の入っている缶をのぞいて、また使用済みかわいい切手を集めようかなと思ったが、そのころの倫理の授業でシスターに
「この箱にいっぱいまで使用済み切手を入れると、500円になります。それを集めると、貧しい国の病気の人を助ける費用になります。一年間で、みんなでこの箱をいっぱいにしましょう。」
と言われた。だから、今度は、自分のためでなく、苦しんでいる人のために切手を集めたい。
 人間にとって何かを集めるということは楽しみを与えるものである。私もタオルの引き出しを見ると一人でにやにや笑ってしまう。早くもっとたくさん増えないかなあ。

   講評   hoemi

《構成》 会話からの書き出しを工夫することができました。
《題材》 ご当地タオルを集めるようになったきっかけから、どんなタオルを集められたかまで詳しく書けましたね。たしかに、そのタオルを見るとその時に行った旅行の思い出がよみがえって楽しめますね。切手のコレクションの話もしっかり書けていました。コレクションというと、自分の楽しみが先行しがちですが、苦しんでいる人のために集めたいという朋佳ちゃんの温かな気持ちがとても印象的でした。
《表現》 「たとえ」を入れてみましょう。「まるでもう一度、私を遠くの世界に連れて行ってくれるような気がして、私はうれしくなるのだ」とすると良いでしょう。
《主題》 「人間にとって何かを集めるということは」と大きくまとめることができました。たしかに何かを集めることで楽しみ享受できるし、豊かな気持ちにもなれますね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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