国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   固有名詞が   おとめ

固有名詞は、言語が社会的なものであることを示している。子どもが社会生活を始めると固有名詞を通じて、自分がその社会に所属するという意識を植え付けられる。固有名詞は、自分が、自分であるとともに、他方でどこかに所属するものであることを示す原理を持っている。人間の名前がその所属を示すように、山も河も海も、名付けられると同時に、その領有への主張が背後にすべり込む。こうして固有名詞は、たちまち緊張した政治の磁場を作り出すのでえある。
 私たちは皆自分の名前に誇りをもっている。なので「あ、そこのだれだかわからないけど、馬の骨君、ちょっと…」と言われるよりも「○○君、ちょっと…」と固有名詞で呼ばれるほうがうれしい。
 現代社会では固有名詞で管理されることが多い。例えば小学校で生徒が付けている名札などがある。人間もはじめは自分の名前しか固有名詞を持っていないが、やがて○○市に住む○○会社の社員で○○大学を出て○○さんと結婚した・・・・・・と多くの固有名詞を持つようになる。それは自分が所属によって次第に限定されていく過程だとも言えるだろう。
 「旅の恥はかきすて」と言うように、固有名詞をもたないところでは、人は自由な感覚を味わうことができる。しかし、固有名詞を持たない状態を長く続けることは人間にとって耐え難いものです。

   講評   kamo

 忙しい中、新作を書いてくれたね。
<構成>
 第一段落はできれば状況実例で。原因は「第一・第二」という形でしっかり書いておいてくれるといいよ。
<題材>
 オリジナルの題材は、一から考えるのは難しいと思うけれど、ヒントを一部だけ変える、一文だけでも自分の実例を入れるなどしてみてね。
<表現>
 「旅の恥はかきすて」ということわざは入れられたね。自作名言はできる限り考えてみてね。
<主題>
 主題は、「問題」という言葉を入れて書いた方がいいかな。内容的にはしっかり書けているけれどね。
 結びだけ「ものです。」と敬体になってしまった。注意してね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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