国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   作品と人生   あほーどり

 シェイクスピアの作品は粗雑であり、かつリアリティに欠けると指摘されることがある。彼の作品からは彼の精神や主張を受け取ることができない。シェイクスピアは作品を見る者を、ひとつの世界に招きいれようとしている。
 それは宗教の秘儀と目的を同じくする。そして、自然を感じることで自身が大きな自然の中に帰ってきたと感じることもまた同じであるといえる。
 将来、人々が偽りの世界に飲み込まれることによる問題が生じるだろう。原因としては、最近話題のリアルな3D映画などが上げられる。3D映画のさきがけとなるだろう作品である「アバター」が公開されると、作品のあまりの臨場感に現実に近すぎ、普段の生活に戻ったときに気力が失われるという事例があった。 
 将来、より現実に近いような体感ができるようになれば問題はさらに進んでしまう。
 対策としては、娯楽と現実の境界線をはっきりと持つことだ。そもそもこの二つは相容れないものであり、比較してはいけないものである。特に感化されやすい子供たちには大人がよく教えることが必要となる。
 確かに精神的な疲れを癒すためにも娯楽に没頭することは大切である。しかし、私たちは自分の考えたとおりに生きなければならない。でなければ、作品の主人公の生きたとおりに考えるようになってしまう。
 もちろん良い作品は世の中に数多く存在する。しかし、そうだったとしても自分を保つ意識をしていなければ、社会が画一化される恐れがある。人々はみな人生という名の作品をもっとも大切にすべきである。

   講評   mako

 宗教や劇にある仮想の世界が科学技術の力を借りてますます魅力的にわたしたちの心を捉えています。わたしも最近「ネトゲ依存症」というものになってしまった人たちが少なからずいることを初めて知りました。
 人間はときには目の前の現実を忘れ、逃避することも必要ですが、寝食までも忘れ、現実の生活が破たんしていくのを止められないところまで行ってしまうのはコワイね。
 現実と仮想の区別をつけるにはどうすればいいと思いますか? 頭と同じぐらいからだを使うことだと聞いたことがあります。からだが一番現実と直接触れ合っているからです。からだを実際に動かして仮想ゲームをするのはどうかと言われるとわからなくなりますが。
 現実を体験する訓練や教育をするというのはどうでしょう? 現実はつらいとか、厳しいとか、現実の喜びを知るといった精神論や価値観を抜きにして、具体的な生活の方法、家事全般、自立の仕方をふつうの学校で、ただからだを動かして学ぶのです。今は家庭で教わることができなくなったあたりまえとされてきたことを実習します。案外新鮮でおもしろいかもしれません。
 自作名言いいですね。題もすてき。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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