創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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日本語のややこしさ リザードン
〈要約〉 日本語は、いままで日本民族によってしか使われたことのない内輪の言葉、つまり部族言語だ。国語として日本人が自分の言語を見るときは、完全に内側の視点で見ているのだ。日本語国際普及の一つの大きな課題は外の視点を取り入れた日本語辞典をつくることだ。日本語は、明治からいままで百年の間におどろくほど変わりました。戦後の四十年間でもどんどん変わっているという野放図な自然言語だ。だから、国際普及の日本語になるかということを考えなければならない。 日本語は、僕達日本人でも難しい。特に、「読み方は同じだけれど発音方法が違う。」日本語が難しい。例えば黙とうと木刀、医院と委員等だ。この様に、複雑な日本語を普通に駆使している日本人は舌が器用なのかもしれない。いつも日本語を使っている日本人にとって難しい事は、日本語を習っている外国人にとって、とても難しい事だと思う。フランス人は、ハの行が言えないのである。女の子に人気のある「ハローキティー」をアルファベットで書くと「HelloKitty」と書く。フランス人がこれを読むと「エロキティー」(笑)と聞こえる。バカにしたい訳はないが、日本語は、外国人にとって少なからず難しいのだ。 日本は、南北に大きく広がっている。そのため方言が多くて、これは本当に日本語か、まるで中国語ではないか、と思う言葉もある。例えば、西郷さんがよく使っていた「〜でごわす。」これは薩摩弁というのかな。後は、漫才でよく使われて活気のある「〜やねん」これは大阪弁。又、愛知県の辺りで使われる「ほうか」。これは、休み時間の事を言うらしい。しかし、東京で使う言葉を習っている外国人はわかりにくいと思う。そのため、各県の方言をまとめた辞書を製作すればいいと思う。その方が外国人も日本各地を旅行しやすくなると思う。 日本語とは、もう少し外国人にわかりやすく工夫するべき物だと思う。
講評 yuta
◆要約はほどよい長さでまとめられています。
◆日本人でも難しい日本語。外国人にはさらに難しいことでしょうね。ハ行が発音できないフランス人が「HelloKitty」を読むと「エロキティー」(笑)になるとは(^m^;)、おもしろい。
◆日本が南北に細長いことが、多様な方言を生み出したのですね。「〜でごわす」「〜やねん」などは、日本人だったらたらニュアンスでわかるけれどね。外国人にとってはややこしいでしょう。よく「イタリアなまりの英語」「ドイツなまりの英語」などと聞きますが、それは発音がなまっているということ。日本語のなまりは、言葉自体が全然ちがってしまうんですね。「ほうか」が休み時間とは。私の両親の実家・滋賀では、「そうですか」という意味です。
◆【一般化の主題】ではまとめにくいのですが、「世界の人々にとって日本語は学ぶことの難しい閉ざされた言語である」として、そのあとに『もう少し外国人にわかりやすく工夫するべき物だと思う』。と意見を書くとよいでしょう。
☆要約部分、文末を変えるとさらにリズムが良くなります。
▼内輪の言葉、つまり部族言語だ。→内側の言葉、つまり部族言語である。
▼内側の視点で見ているのだ。日本語国際普及の一つの大きな→内側の視点で見ている。だから、日本語国際普及の一つの大きな
▼おどろくほど変わりました。→おどろくほど変わった。
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