対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
だれしも。 メロディ・ブルー
最近対人関係が淡白になったとよく言われる。それだけ人々が慎み深くなったと云うより寧ろ対人関係の煩わしさに疲れた、という感じが今の世の中の風潮にある。例えばサングラスをかけることによって人々は対人関係の煩わしさから一斉に逃避し、自分自身の内側へ籠もっている。だからと言って世間から其の人間が見えなくなるわけではない。そんな錯覚を得るだけである。然し、世間から見てかけている本人が生々しい実体であることを幾分なりとも薄れさせることは事実だろう。もしかしたら我々にとって他人は、サングラス無しで対面するには余りに刺激が強すぎるものになりつつあるのかも知れない。
何らかの物を自分自身を隠す道具としなければならない今の世の中は全くもって問題である。そう言いつつ心のどこかに其れに納得してしまう自分が居るのだが、そうなってしまう原因を先ず挙げるならば、それは最早日本に於いては国民病とも云える様なある症状についてのことだ。対人恐怖——と云うよりも人と関わることに関しての不器用さについて、特に日本の人々は其れを以前と比べて克服しようとしなくなった傾向が無きにしも非ずであろう。私自身も他人との関わりが本当に深いものであるかと問われたならば答えに詰まる。正直なところ、自分の本音を友人と言い合うことは私にとって酷く難しい。元より価値観が他人とは違うのもあるのだが、私は皆が好きだと云うものが大体嫌いか興味を持てなかったりするし、本音を云えば相手を傷付けてしまうことに他ならない。だからと云って好きでもないものを好きなぞと嘘は吐きたくない。
講評 koni
【社会問題の主題】 今、私の住んでいる国の問題として長文のテーマを捉え、意見化することができました。
(この項目は、他人事の問題として傍観者的に考えるのではなく、自分も当事者である現代社会の問題だと考えていくことが目的です。)
【原因】 原因を1つ挙げることができました。わかるまで語り合おうとか、喜びも悲しみも共にというような努力が煩わしいと感じてしまう背景には、自分を認めてくれた、という感覚を得ることが非常に少ないからではないかと思うんですね。「どうせ理解してもらえないじゃん。」という積み重ねが逃げの思考回路を作るような気がするんですけどね。
原因は、社会的な原因と歴史的な原因を挙げるとバランスがよくなります。続きの原因を挙げるとすると、「個性やプライバシーを大切にする意識が高まっているのに組織の中で生きていく社会の構造は昔のままだからだ。」などです。
【体験実例】 よく説明できています。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |