国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   時間   いすも

 流れないとき、時間を超えたとき、そういう時は確か似合った。そう創造というのは、そういう時に出会うことである。時について考えるには、時をまずその原初の意味において捕らえ直す必要がある。そうすると時は「もの」である。時はタンジブルなものである。現代の社会では、人間が時間に追われてしまっているのが問題となっている。
 その原因の一つとして考えられるのは、文明の発達だ。人間という動物は、毎日進化している。毎日新たな発見をし、新たな研究をし、新たな知識を得ながらどんどん成長していっている。そして、毎日文明の発達と共に大切になってくるのが時間の扱い方である。時間というものは限られていて、毎日24時間しか与えられない。その時間をいかに有効に使えるかによって発達の早さが決まってくる。例えば、地球上の全ての人々が太陽が頭上に出てきた頃に通勤し、沈んだ頃に帰るとしよう。ある決まった時間に来なくて良いため、皆ばらばらに出勤してくるであろう。そうしたら有効な仕事ができないし、会社側も不利である。利益も少なくなるし、収入も不安定になってしまうだろう。だから、文明が発達するためには絶対に時間を大切に守らなければならないのである。皆が毎日きっちり七時に出勤し、十二時間きっちり働き、夜の七時きっちりに帰宅したら、毎日同じ進み具合で良い仕事が出来るのだ。
 その原因として第二は、既に社会のルールとして時間を守ることが当たり前だからである。朝の電車が七時十分に終点到着を予定しているのならば、七時十分ぴったりに終点に到着しないと苦情が来てしまう。いつからこのように時間を重視するようになったかはわからないが、これが現代社会の現実である。就職場でも七時に着くようにと言われていても遅れてきたら上司からの文句やいやみが痛いほど飛んでくる。定められた時間よりも少しでも遅く出勤するだけで自分の上司や仲間にも迷惑をかけることになるからだ。たとえ今更、人間全員これからは時間を守らないで適当な時間に出勤しろと言われても、ストレスが溜まるだけだと思う。電車やバスがいつ来るかわからないし、会社に着いたとしても開いているかどうかわからない。だから時間は今の社会において必要なのである。
 確かに時間を守ることは大切だ。時間がきっちりしないとこの社会は崩壊するであろう。適当な好きな時間に物事に取り組んでいても他人の迷惑になるだけかもしれない。だが、時間とは守るものではなく守らなければいけないものである(自作名言)。現代社会で時間にだらしないとこの世の中生きていけない。きっちりとした時間制があるからこそ、文明の発達は早く、物事の取り組みも問題なく行うことが出きるのだ。

   講評   ogi


 いすもさん、こんにちは。時間に追われる毎日は嫌だと思う一方で、時間がはっきりしないと不安になりますね。

<第一段落> 要約、社会問題の主題とも、じょうずにまとまっています。時間に追われる毎日は、心の余裕をなくしてしまいますね。
<第二段落> 日の出とともに起き、日没とともに眠る、というような動物の本能に即した生き方は、ある意味憧れですね。しかし文明の発達とともにそういうわけにはいかなくなっています。ふさわしい原因と実例が挙げられました。普段の生活は仕方ないとしても、せめて休暇のときだけでもゆったりと過ごすことで充電したいですね。
<第三段落> 時間を守ることはいつのまにか社会の暗黙のルールとなりました。もちろんそれによって物事がスムーズに進みますが、過剰な時間管理はストレスのもとにもなりますね。じょうずにまとめられました。
<第四段落> 自作名言がうまい! なかなか深い言葉ですね。時間を守りながら時間をうまく使っていく暮らしを、今日から実践したいです(笑)

       

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