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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   難しい日本語   チョコボ

 桜の散り始めの頃のある日、枝を離れた花びらが地面に達するまでの状態を、ぴたりと言い表す言葉が無いのに気づいた。「散る、落ちる、舞う、流れる、こぼれる」どれもぴたり、とはいかないのである。花便りのいろいろな言葉を作り出し、育ててきた日本語だから、まだ知らないところに美しさを表す言葉があるかもしれない。
 百人一首には、自然の情景が多く読まれている。例えば、
「このたびは ぬさもとりあへず手向山
         もみじの錦 神のまにまに
この歌は、菅原 道真(菅家)が詠った和歌だが、この意味は、
「今回の旅では、私のぬさなど、恥ずかしくてささげることが出来ません。かわりにこの手向山の絹のように美しいもみじを、ぬさとして神の御心にままにお受けください。」
ということだ。それを読んで、ひとつ思い出したことがある。
 私は、一度鬼怒川の辺りの紅葉を見に行ったことがある。川を船で下っていたら、真っ赤な紅葉がひらりと○○○○て、川に流されていく、非常に日本らしい光景を見た。○にうめる言葉、「舞う」が一番近いような、でもなぜかしっくりこないような気がした。そのことを学校の作文に書くとき、困った。一応「舞った」と書いたが、後から見直す時、
(他に何か良い言葉があった気がする・・・。ま、いっか(笑))
と思い、そのまま提出してしまった。
 よく、本などで「日本語は難しい」などというのを見たり、あるいは聞いたりする。日本語には、様々な擬態語、擬声語があるということが、1つ言えることだと私は思う。笑うときも、「あはは」「うふふ」「くすくす」「けらけら」など、色々ある。つまり、ひとつの言葉に対し、様々な使い方があるので、先ほどに出てきた私のように、当てはめる言葉に迷ってしまうから、難しいのだと思う。しかし、難しい分、日本語は表情が豊かであり、人によって文章に味が出る、ととらえることも可能である。
 このようなことから、人にとって言葉とはまるでガラスの細工のように扱いにくいものであり、日本語は、まさにそうであると分かった。だから、日本語は様々な表情を持っているのだな、と思った。

   講評   miki


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