対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ヒャハハハハ コレルリ
題名 ヒャハハハハ コレルリ
「ヒーヒーハハハハヒーヒーごほごほハハハハヒーヒーハハハハごほごほヒーヒー(以下省略)。」
この変な笑い方を繰り返しているのが、私のおばあちゃんである。持病が喘息なので、笑いすぎると咳き込む。そのため、笑いながら咳をすると、
「ヒーヒーハハハハヒーヒーごほごほハハハハヒーヒーハハハハごほごほヒー(また以下省略)。」
となるわけだ。それほど笑えるところが、この世にあるのか…。あるのだ。大阪にある、その名も『天満天神繁盛亭』。上方落語を上演する所だ。朝、昼、夜の一日三回もやる。そのうちの昼の部に、おじいちゃんとおばあちゃんを連れて行った。上方落語と江戸落語の違いは、見台とひざかくしと小拍子と出囃子があるか、ないかで分かる。ある方が上方落語で、ない方が江戸落語だ。小拍子で話すテンポを刻み、ノリが出てきたところで、話を前へ前へと進める。そうして話し始めたのは、一番目の桂福丸さん。リズムが良くて、聞きやすかった。
落語の話をする前に、まず、最近あったおもしろいことを言う。これをまくらという。そのネタがおもしろかったのは、二番目の桂歌之助さんだ。内容とおばあちゃんの反応を一緒にすると…
桂「わたくしが、電車の中で座ってた時に、ある駅で、すごい事が起きたんです。」
おばあちゃん「ふ〜ん。」
桂「電車のドアが、ピューっと閉まる時に、ドワ—っと走ってきたオバチャンが、閉まるギリギリの隙間に、パシュッと日傘を突っ込んだんですよ。」
おばあちゃん「ヒーヒーヒーヒーハハハハごほごほ。」
桂「そこで車掌さん、ドアを半分だけ開けました。日傘を引っこ抜いて諦めてくれという事を言いたかったんでしょうね。ところが、このオバチャン、その半分開いているドアに、腕を素早く突っ込みました。」
おばあちゃん「ヒハハハハハごほごほヒーヒーハハ。」
さっきから、ずっと笑いっぱなしのおばあちゃん。
桂「とうとう車掌さんは、ドアを全開にしました。すると、そのオバチャンは何を思ったのか、後ろを向くと、『北村さ〜ん、はやくはやく!待っててくれてるのよ!』と言いました。別に、待っているわけじゃなくて、待たせてるんですけど。って感じで。でも、その北村さんは、まだ階段の下の方。ドワ—っと走って来て、『セーフ。』と言ったんです。本当に、常識はずれのオバチャンでしたね。」
おばあちゃん「ヒーヒーハハハハハハごほごほハハハハヒーヒーヒヒヒイヒヒヒハハハごほごほイハハハハヒヒヒ(以下省略)。」
おばあちゃん、笑い方がMAXになってる。
というぐあい。私だったら、日傘じゃなくて雨傘を突っ込むかな〜と思った。それにしても、おばあちゃんの笑いはとまらなくて、最初から最後まで二時間も、ぶっ通しで咳と笑いを交互にしていた。器用だな〜。でも終わって、
「あ〜しんど〜。」
とおばあちゃんが言うと思っていたのに、歩く速さは速くなったし、昼食のうどんは、ペロリと平らげるし、背筋がシャキーンと伸びてかっこよくなったように見えた。
人間にとって笑うことは、元気になれる方法である。おばあちゃんが笑いで元気になったのを目の当たりにすると、まさに、病は気からである。と腑に落ちた。
講評 takeko
いい清書になりました!
「と腑に落ちた。」が、落語だけに「落ちました」ですね、といいしめくくりです(笑)!
この段落が短くなりすぎましたね。この段落はもっともっと一般的な意見をたくさん入れてください。たとえば、この「腑に落ちた」のあと、「こうしたことから、お年寄りや心や体のために、「笑い」ということはもっと見直されていくべきだと思う。寄席の演者のように、人を笑わせる、という仕事はとても価値のあるものといえる」などなど・・・ですね!(^^)
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