低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日1129 今日228 合計7249
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   便利な生活   パダワン

 大都会の生は、反自然的な人工的なものだ。浪費文明には大きなムダがある。シンプルライフを実践した、西行や良寛などの有名人たちは、極限の単純さの中で生きていた。日本の文化を作り出したのは、最新の技術を身につけた人たちではなく、シンプルに生きていた人たちである。現代人は、シンプルなきびしい生にはたえられないが、その生を想うことができる。根源の問題に目を向けると、生から目をそむけていることを知らせられるのである。
 便利で快適な生活はすばらしいものだ。文明の利器を使用することによって、ものごとの効率が上がるのである。例えば、コンピュータである。数十年前には存在しなかったこの機械は、今はほとんどの会社で使われている。文字を好きな様にデコレーションすることも、表に入力した内容からグラフを作成することもできる。また、会議などのプロジェクト発表などで、スライドショーなどを使って会議を円滑に進めることもできる。いちいち説明するたびに、ホワイトボードに図などを書いていたら何時間もたって、肝心のプロジェクトが進まなくなってしまう。グラフや文章も人力で作るよりはるかに早くできる。
 しかしまた、機械化されていないシンプルな生活もよい。先に挙げた良寛は、極貧生活をおくりながらも、詩などを詠んで豊かな自然の心をもち続けていたそうだ。シンプルライフをおくることで、豊かな心が育つのかもしれない。一日一日に感謝して生活することも、心を成長させるには必要なようだ。生きるためにはいらないものもある。それらのものはとくに都市に多い。まず、楽しむための物は必要ないだろう。また、手紙を使えばいいということで、携帯電話も必要なくなるだろう、いろいろな物が必要でなくなる。そう考えていけば、機械はなにもいらなくなるだろう。無人島に漂着した人の様になんでも自分たちで作ればいいのだ。
 確かに機械文明の産物である便利で快適な生活にも素朴でシンプルな生活にもよさがある。しかし、本当に大切なことは、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」と言う名言があるように、時と場合で必要なものをそばにおいて、便利でもシンプルな生活をおくり、心が豊かになるようにすることである。
 この長文の筆者は、文明の与える恩恵を拒否していると書いているが、本当に全てを生活からとりのぞいたら、水洗トイレも、電気も使えなくなってしまう。それ以前に、鉄筋コンクリート等の建築用材で作られた家にも住めなくなり、食べ物も人に頼る外なくなる。何もできなくなってしまう。今の日本で文明にたよることをやめたら、死が訪れるのをまつだけになってしまう。
 だから、便利さを保ちつつ、豊かな心を育むべきなのだ。

   講評   kira

 パダワンくん、こんにちは。6月1日は進級テストです。頑張ろう。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)