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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   スゴイぞ・・・言葉!   あんこ

 私は、十二月の下旬ごろから年賀状を書き始める。一人一人にちがうメッセージを書きたいのだが、ついついかぶってしまう。それが、どうしても気にくわない。仲の良い友達には、できるだけ多く書きたい。例えば、「今年もヨロシク! また、たくさん遊ぼうね。」と書いたとする。最初はこれでいい! と思うのだが、後ろから他の子には一体なんて書いたらいいのだろう? とすごく悩んでしまう。すごく仲の良い子には、誰にもかぶらないにしたいのだが、それが思う以上にすごく難しいことなのだ。他の人には、「今年もヨロシク! たくさんおしゃべりしようね。」と書いたとしても、やはり二、三人とは同じになってしまうのだ。でも、他には言葉が思いつかない。同じになってしまうのは仕方がないことなのか? そんなことをいろいろ考えていたら、あまり書けずに時間がどんどん過ぎていた。まるで夜、すごく眠れない時みたいに。すると、突然大きな声がした。
「年賀状を書くのに、そんなに時間をかけないの。ペンとたくさん出したら、片付けが面倒くさくなるでしょ。早くパパッと書きなさい。そんなに考えこむなら、必ず書く文は印刷してあげようか? そこに一、二行自分で書けばいいじゃない。」
と母に見本を作ってもらいながら言われた。印刷だったら、その子の好みの色が上手に出せないじゃん! と思った。ペンをたくさん出していたのは、それぞれの子が好きな色で書いていたからだ。メッセージをパソコンで印刷した年賀状は、どうでもいいので担任の先生に渡すことにした。結局、そこまで仲の良い子ではない人には、全員統一して、「今年もヨロシク! これからもナカヨクしてね。」と書くことにした。ものすごく気にくわなかったが仕方ない。言葉というのは、帯に短したすきに長しなのだから。
 私はいろいろなキャンペーンに応募するのが大好きだ。今までに、二回当たったことがある。景品が来るころには応募したことを忘れている。だから、当たるとよけいうれしく、びっくりするのである。一人で留守番をしていた時に、宅配便で私宛に小包が届いた。すぐに開けてみると、そこには商品券が入っていた。何だ? と思うと、前に応募したものが当たっていたことに気づいた。それが初めて応募して当たったものだったから、言葉に表せなかった。この喜びをどう伝えたらいいのか? 結局、何も浮かばず、
「見て! 前に応募したものが当たったよ!すごくない?」
と母に言った。何かものすごく物足りないが仕方ないので、この喜びは自分だけしか知らないものにしようと思った。
 「言葉」は、思う以上にとても難しいことだと思う。すごく相手に伝えたい時に限って、ちょうどよい言葉がないからだ。だからと言って、自分で作ってしまうのはどうかと思う。でも、言葉はすごいと感じる。少し間違えると相手をきずつけてしまうこともあるけれど、自分の気持ちや考えをしっかり伝えることができるのは、言葉だけだ。人間にとってことばとは、とても力があるものだ。
 明日から、誰かが元気になるような力がある言葉をたくさん使うぞ!

   講評   inoko

 あんこさん、こんにちは。次回は進級試験です。●課題の準備をしておきましょう。



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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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