対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日1990 今日1708 合計47397
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   共感すること   おめか

ロボットは人間かと問うのは、ロボットにも心とか意識といったものがるかと問うことである。それを生理学的なあるいは工学的な検査法で検出しようというのが土台そもそも的外れなのである。自分以外の人間が自分が感じるのと同種の痛みを感じているのかどうか、それをためす方法は原理的にはないのである。
現代においては、相手に対する共感力が欠けていることが問題だ。
その原因の1つとして、世の中が便利になり過ぎて、自分の好きなものやことだけできる社会になりつつあるからだ。例えば、私のような高校生なら、学校をやめたいと思ったら義務教育ではないからすぐに退学できるし、家庭的な面で見たら、水道を捻ればいつでも必ず(一応)飲める水が出る。アジアや中東の貧しい国と比べるとどうだろう。学校へ行けない子どもは五萬といるし、水道なんてもちろんないから自分たちで川へ取りに行かなければならない。私たちはそんな危機的で不便的な社会ではないから、当たり前のように自分のことだけしか考えなくなる。他人のことなど気にしなくても、機械やら物やら何かしらが他人の相手をする存在になってしまう。逆に貧しい不便な他国は、周りも同じように貧しかったり、不便だったりする。そこで共感するという気持ちが生まれ、協力に発展する。つまり、私たち日本人は与えられ過ぎているのだ。
2つ目の原因として、現代は昔と比べて、個々に状況が全く違うからだ。昔の戦時中の頃を考えてみると、近所のどこの家も大人数の家族で、お父さんやお兄ちゃんが戦争に行っているのが当たり前だった。だが今は、隣人と、家族構成が一緒だったり、お互いの職業を知っていたり、今何をしているのかがわかったり…なんてことはほとんどない。結局は隣人に限らず自分以外の人間は自分とは共通点が内面的なこと以外ほとんどなくて、個々に状況が全く違っている為、相手と共感することが難しくなっているのである。
確かに、相手と共感することが全くできないわけではないし、自分自身、相手と共感することは度々ある。だが、「本当に全て丸ごと同じ気持ちで」というと、とてもそれは難しいし、無理に近いと思う。「人の振り見て我が振りなおせ」という言葉にもあるように、人間関係の中では共感することだけが第一なのではなく、相手から何かを学んだり、逆に反論したりということも大事なわけで、「共感すること」にこだわらなくても、結局は関係は成り立つのではないだろうか。

   講評   hira

社会と歴史的経緯から、独自のアイディアで理由が考えられたのが素晴らしいね。これからも迫力のある意見楽しみにしています。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)