国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   貧乏な言葉   ひろみ

 日本語の語彙はまだまだ貧弱である。細かい所まで表すことができない。例えば桜の花びら一枚一枚が散っていく様子を「降る」という言葉だけで表現することはできない。やはり、美しさを表す言葉は日本語になくてはならないとう話だ。
 私も、時々言葉でどう表現すれば良いのか疑問に思う時がある。北海道へ旅行に行った時のことだ。北海道で有名な夜景を見に行った。ロープーウェイで山に移動していくのだ。なんだか変な感じだ。宙に浮いているみたいな感じがした。ようやく、山に到着した。ロープーウェイをおりてみると眼下に美しい夜景がぱっと広がった。赤、黄、オレンジ、青の光が何とも言えずきれいだ。何といっても、光の数が多い。「世界三大夜景」と言われるのも無理はない。
 「あー。・・・・」
言葉がでてこない。この美しさをどういうふうに表現すればよいかわからなかった。ただだまって、その夜景を見ていた。そこではカメラマンがいて、お金を払えば夜景をとってもらえる様であった。わりと高い値段であったがこの夜景ばかりは写真に残さないわけにはいかなかったのだ。
 北海道は夜景も有名だが広い草原も北海道ならではである。目の前にだっだっ広い草原が広がった。どこを見ても、緑、緑、緑。ロールケーキと言って牛が食べる草をまとめたものがそこらへんにころころころがっている。それは、その名の通り、ロールケーキの形をしている。牛も何頭かいる。こういった景色は私の家の周辺では見ることができない。私は家の窓から外をのぞいて見ても、いつも見えるのは家。だから、北海道は別世界の様だった。もし、誰かに
「北海道ってどんなところだった。」
と聞かれても、ただ、
「広い」
としか言いようが無いと思う。こんなに深い感動を味わっているのに、言葉に表せないなんて、ちょっと悲しい。でも、写真を見返すことで、その時の複雑な気持ちをもう一度味わうことができる。今でも思う。北海道はでっかいどう。
 人間にとって言葉とは、その時の気持ちを上手く外に出すことで、よりいっそうその美しさ、時には悲しみ、こわさを際立たせるものだと思う。それを際立たせることによって相手に自分の心情をよく理解してもらえる。言葉はだれにでも自由にあやつれる道具だ。自分で言葉を作るのも悪くはない。むしろ、良いことだと思う。

   講評   hira

ひろみちゃんの豊かで美しい表現力、そしてちらっと現れるユーモア表現のバランスがとっても好きです。国語の問題文も読書と思うと、レベルも高く読み応えがありひろみちゃんの語彙や表現、思考を磨いてくれる内容に満ちていると思います。インプットとアウトプットのいいサイクルを回して書けていますね。

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