国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   キャンプへ行ったこと   ひたえ

「ぴちゅぴちゅ・・・」鳥の声が盛んに聞こえる山の中を車が走る。ここは和歌山県の白浜市。ずっと南のほうにある。「白浜」といったら、海というように思えてくるだろうが、今日来たところは、自然いっぱいの山の中だ。すぐに横を見れば川と緑の風景が流れていく。しばらく進んでいくと、「キャンプ場、こちら」という看板があった。その看板の隣には、細長い道がある。「本当にこっちでいいのかな?」と言いながら先へ進んでいった。
 ・・・何か見えてきた。それは、目の前に広がる自然と緑のキャンプ場。こんな山奥に来る人がいるのか?なんて思っていたけれど、意外にもたくさんの人が来ていた。さっそく車から降りて、久々に外の空気を吸った。そのあと、テントとタープをみんなでたてた。大変だったけれど、みんなで一生懸命にやったらすぐに終わった。そういえば、ここの川は、外側のほうがみょうに緑色に見えた。みんな気になっていたのでサンダルを履いて川に入った。ヒヤッとする水の中をざぶざぶと進んだ。調べてみると、緑色のところは急に深くなっているらしい。それは、川の流れが内側は緩やかで、外側が速いので、もともと深くて、全部緑色だった川が、内側に流れてきた石が積もり、半分は透明で、半分は緑に見えるのだと思う。新たな発見だ。そんなことしているうちに、もう午後四時。いったん戻って、べしょべしょになったズボンをかわかして、食事を作り始める。キャンプの最初の夜は、焼肉。家族の楽しそうな話し声とともに、鳥の声は夜が更けるまで聞こえ続けた。
 なぜキャンプに行くのかというのは、もちろん遊びというのもあるが、自然の体験、みんなで協力するという目的もある。キャンプのように、暮らしに必要なものがあまり十分とはいえない環境の中で生活するには、必ず、「協力」という言葉が当てはまる。母は、今回のキャンプはよく手伝ってくれたと言っていた。こういう生活の中で、こういう体験を通すことで、生きていく中でのことを知り、心も体も成長するんじゃないかなと思う。なぜなら、わたしは大体休みの日は家でだらだらするのが好きなもんだから、キャンプへ行くよとなると、いつも、「えー、また?」なんておもっていたから、「いつもと違う生活」をするのは、大人への第一歩になるからだ。
 今回のキャンプでわたしは、「発見」と「生活の知恵」おぼえた。いや、「今回」ではなく、「今までのキャンプの中ではじめて」かもしれない。でも今回やってきたことで、「わたしは成長したよー」と思うようになっていた。これを作文に書いたからかもしれないが、なぜか、「何のためにキャンプに行くのか。」ということが、少しわかったような気がする。

   講評   hirari

 今月も長文をよく理解して、自分らしい意見がたくさん書けました。
 暗唱もよくがんばりました!


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