創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   他人の痛み   いすも

 ロボットは人間かと問うのは、ロボットにも心とか意識と言ったものがあるかと問うことである。うまそうに食事をしているロボットは、本当に空腹を感じ、食欲を持ち、そして味わっているのだろうか。人が激痛でうずくまり冷や汗を書いていても、自分は正直なところ少しも痛くない。だが、心痛はする。しかし彼が痛い、ということは想像していない。今の世の中、他人の痛みを感じられない人間が増えていることが問題である。
 その原因の一つとしてまず考えられるのはテクノロジーの発達である。現代社会、テレビゲームやコンピューターゲームは特に若者の間で人気を保っている。任天堂のDSやWIIのゲームはもはや数え切れないほどのゲームソフトを毎年発売している。だが、これらのゲームのせいでたくさんの問題が出てきているのが事実だ。実際の話、ゲームのやりすぎでゲームの世界と現実の見分けがつかなくなってしまっている若者がたくさん出てきていると聞いた。ゲームの中では何回でも人生をリセットすることができるため、少しカッとなっただけで実際に殺人してしまう事件も増えてきているとも聞いた。DSやWIIなど、この頃のテクノロジーの発達に関心する反面、これらの問題が増えてきていることがやはり気になってしまう。他人の痛みを感じられない人間が増えてきているのもテクノロジーの発達のせいであると思う。ゲームの世界で痛感することはないからではないかと思う。
 第二の原因として考えられるのは、他人の気持ちに痛感する前に犯行の理由を探る社会となっているからだ。例えば、殺人事件を例に挙げるとしよう。現代では、毎日のように殺人事件のニュースがテレビで放映されるが、遺族の話をする前に、誰が犯人なのか、いつ起こったのか、何故起こったのか、など殺人の理由や動機の話ばかりをする。加害者の家族はどん底の悲しみにいると言うのに、周りは『遺族はかわいそうだけれど、自分には関係ないからよかった』とか、『遺族はかわいそうだけれど、それより何故殺人が起きたのか知りたいな』などと考える。メディアも遺族に痛感したりはあまりしない。それより殺人のプロセスを知りたがる。これは悲しい事実であるが、実際に今の世の中はこういう世の中なのだ。
 確かに他人に痛感しなくても良いときもある。例えば、殺人者に痛みがあったら、痛感しなくても良いだろう。だが、自分がもしあの人だったら・・・と常に考え、生きていくべきであると思う。他人の痛みとは、「他人」の痛みだけではなく、「自分」の痛みでもある(自作名言)。それを常に意識して、考えて生きていけば思いやりのある素晴らしい人間になれると思う。

   講評   ogi




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