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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   バスケットボール   のんちゃん

 「ミミ、それでは皆の前でランニング・シュートをやってみて!」と、体育の先生が言いました。ミミは、私の高校時代のニックネームです。髪の毛を横に二つお下げにしていたので、ウサギの耳みたいだとバスケット部の先輩につけられたのが広まったのです。私はバスケット部で、キャプテンを務めていたので体育のバスケットの授業では良く模範プレーをさせられました。
 私は中学の時からバスケット部に所属していました。その中学は伝統的にバスケットが強く2年上の先輩は都大会で3位になったことがあります。私たちの代はそんなに強くはありませんが区大会では優勝していました。練習はとても厳しいものでした。毎日の朝練習は当たり前、土曜日も日曜日もバスケットに明け暮れました。お昼抜きで朝九時から夕方五時まで練習したものです。疲れすぎてお昼が食べられないのです。校庭50周させられたり、フットワークでは、腹筋、腕立て伏せ50回ずつを4ラウンドやらされました。腹筋のやりすぎで、私のお腹は四つ割れしてしまいました。私はまるでスポ根ドラマのようだと思いました。その当時、「巨人の星」とか「アタックNo1」などがはやっていましたからね。(歳がばれますね。)それでついていけない人が大勢いて、どんどん辞めていきました。私は、よく3年間頑張ったなあと思います。
 それだけ厳しい練習をしたので、進学校の高校に進んだ私は、入ってすぐレギュラーの座を獲得しました。高校に入ってすぐ、上級生に混じって出た試合では、何とポイント・ゲッターになってしまいました。皆の前でコーチに褒められとても嬉しい思いをしました。ファウルをとられかねないほどの強引なカット・インが私の武器でした。それは中学の時に独自の練習で身につけたものでした。高校2年の時にミュンヘン・オリンピックがありました。男子バスケのキャプテンを務めた日本鋼管の谷口は私のはとこでした。もし、はとこの谷口さんがいなかったら、私は中学でバスケットを始めていなかったかもしれません。それだけ影響力がありました。憧れでもあり、親戚にそういう人がいるということが誇りでもありました。谷口さんは186cmとバスケットのプレーヤーとしては、それ程背の高い方ではありませんが、左45度からのシュートは正確でとても華麗でした。私は高校は進学校に行ってしまったため、そこのバスケット部はそれ程強くなく、1年生の秋にはキャプテンになってしまいました。あまり勝ち進めませんでしたが、キャプテンをやったことは本当に良い経験だったと思います。チームワークの大切さ、本当の力がなければ真には優しくなれないことなどを学びました。今はこんなおばさんになってしまいましたが、高校のバスケ部の人たちとは今でも交流が続いています。一生つきあえる仲間ができたことを有難く思っています。やはり、同じ釜の飯を食った仲というのは結びつきが強いのですね。その後の人生も切磋琢磨して歩んできています。バスケットのおかげで、皆、体育の成績はとても良かったですよ。足腰が鍛えられますから、走るのも早くなりました。私も体育の成績はいつも通信簿では5をもらっていました。それで、体育の授業はいつも、とても楽しみでした。スポーツでも何でも一つのことをある程度続けてやれば、相当に力は伸びるものなのだと、誠に継続は力なりなのだということを学んだと思います。自信のあるものが一つでも持てれば、その人は本当に幸せなのだと思います。

   講評   tama

 中学、高校とバスケット部の花形として活躍されたのんちゃんですから、体育の授業でも、鮮やかな模範プレーでクラスメイトをうならせたことでしょう。球技の苦手な私から見ると、羨ましい限りです。
 しかし華やかな舞台の裏では、みんなが音を上げるほどの厳しい練習があったのですね。その厳しさを乗り越え、体力と忍耐力を鍛え抜き、技術とゆるぎない自信を獲得されたのんちゃんが眩しく思えました。

≪構成≫ おさげ髪ののんちゃんが目に浮かびます。授業の一コマを、先生の会話から書き出すことができました。

≪題材≫ 練習の様子、バスケットを始めたきっかけがよくわかりました。T氏は、のんちゃんにとって大きな存在だったのですね。

≪表現≫ アニメのテーマソングが頭の中で流れました(笑)。

≪主題≫ バスケットを始めたことで、のんちゃんの人生は輝きを増したのだと感じました。


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