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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   農園   きらり

 「あっちっちっちっちち。」
みんなは、
「目がいたい!。」
「あつい!。」
とか言ってぜんぜんやってくれません。私の班はリーダーのK君、副リーダーは私、保険のY君、せいりせいとんのHさんとFさん、レクレーションのC君、タイムキーパーのS君、の七人です。
 サツマイモのなえさしをしおわった後に、カレーを作りました。火をつけるのも自分たちでやるのですが、ごはんは家でたいてきました。タッパーに入れて持ってくるのです。
 私もみんなの気持ちは、よくわかります。けれども、だれか一人が行動しなくてはカレーがこげこげになるどころか、火もまともにつきません。そこで、勇気を出して火の番をやってみましたが、あつい。けれど、がまんしてやっていたら顔が真っ赤になってしまいました。そこにたまたま、役員さんになったお医者さんがいて、
「これで、ひやしな。」
と、いわれてひやしたら、すぐにおさまりました。
「すごーい。」
さすが、おいしゃさんです。
 また火の所に行っては、あつい、のくりかえしでした。火はまるで、キャンプファイヤーのように、火の粉がちったりしました。そうやっていたら、みんなが小枝をたくさん持ってきましたが、火の中に入れませんでした。一回ガクッとズっこけてしまいましたが、すぐに立ちなおりました。しばらくすると、タイムキーパーのS君が来て、
「ぼくが、やろうか。」
と言ってくれたので、お言葉にあまえて、
「ありがとう。じゃ、かわって。」
と、言いながら、かきまぜるおたまを
「はい。」
と、わたしました。S君は言葉どおりにやってくれました。かわってもらって一息ついたら、みんなが少しはなれたところで見守っていたのに気づきました。それをかくにんして、まきをとりに行ったら、ちがう班のふくリーダーの、Aちゃんが
「きらりの班、太いまき?それとも細いまき?」
と、聞いてきたので、私は、
「太いまきだよ。」
と、答えたら
「わかった。ちょっとだけ待っててね。」
と言って、とっさにまきをとりに行きました。私もそれをおいかけました。でもおそかったらしく、Aちゃんは太いまきをたくさんかかえていました。私は
「ありがとう。」
と、一言言ってからたくさんのまきをうけとりました。そして、それを火に入れようとしたらS君が、
「ちょっと、こうたいして。」
と言ってきたので
「ちょっと待ってて。すぐにまき、入れちゃうから。」
と言ってから、なるべく早くまきを入れて、こうたいしました。私は心の中でやさしく、
「おつかれさま。」
といって、カレーのなべをよくまぜました。
「味はどうかな。ちゃんと、にこめているかな。よかんがあたりませんように。」
とねがっていたのに、よかんは当たってしまいました。ニンジンはかたいやら、タマネギが多いやら、みんなでくじょうを言い合いました。そうしたらS君が立ちあがって、いそいでくつをはき、マイクを持っているふりかわからないがとつぜん走りだしました。S君のあだ名はサっちゃんだから、自分で
「サっちゃんインタビューです。」
などと言ってインタビューを始めました。インタビューが終わるとけっかを言いました。みんなが
「けっかは?」
と聞くと
「水っぽいって言われた。」
「ガクッ」
みんなはズッコけてしまいました。でも、一人が大わらいしたのでみんなもわらいだしました。
「サっちゃん、おもしろすぎるー。」
などと言いながら、とても楽しく自分たちの作ったカレーやほかの班のカレーを食べました。
 それで私は、この前、国語の時間にやったみたいにみんなちがってみんないいな、と思いました。国語の時間にやったのは金子みすゞの詩です。「わたしと小鳥とすずと」でした。

   講評   yuta

 七夕の織姫と彦星。今年は会えるでしょうか。晴れるといいですね。
 私が子どものころ、夏の夜空を見上げると、天の川をきれいに見ることができました。でも、今は見えません。夜の地上が明るくなってしまったからです。
 七夕の時期になると、あの美しい天の川をなつかしく思い出します。ロマンチックな二人の物語を、想像しながら見上げていたものです。
       

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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