- ● 森林プロジェクト講師の方の声(1)
メグ
2012年10月25日 15時55分38秒
93
森林プロジェクトで実際に教室を開いている先生が感想をお寄せくださいましたので、紹介します。
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言葉の森の作文教室を開いて 浅岡佳代(柏の葉公園教室)
私が言葉の森の教室を開かせてもらったのは2005年の11月です。夫がハワイへ海外転勤となり、ハワイ島ヒロに転居したのがきっかけ。まだその当時は森林プロジェクトはありませんでしたが、中根先生がこころよく了解してくださいました。
2003年から通信教育の講師をしていたので、やり方などは分かっていました。また、ハワイ島には日本の現地校がなく、国語教育の需要があったというのも追い風でした。たくさんの子ども達が来てくれ、長文音読と作文を柱に、やりがいのある仕事ができました。
2010年に帰国してからはまた通信教育の方に戻りましたが、2011年には平行して再び教室を始めました。小さいながらも自分で経営する方がずっと面白かったからです。ちょうど森林プロジェクトも立ち上がり、再スタートにあたって非常に心強かったです。
教室を開いてよかったことは、何と言っても、自分の子供たちが5年半の海外生活にも関わらず、帰国後、日本語の勉強と生活に追いつけたことです。帰国直後は苦労もありましたが、いまは中1、小5の2人とも問題なく日本語の生活になじみ、地元の公立学校に通っています。
小5の次女にはとくに暗唱が役に立ったようです。少し不自然だった日本語が、みるみる正しい日本語に直っていき、ふたたびおしゃべりな女の子になっていったときはほっとしました。時々、うるさすぎることもありますが^^
中1の長女も難しい長文を読み続けたことで、抽象的な思考力がよく育ってきているように思います。これから迎える青年期に向けて、じっくり自分で考えられそうです。また、大人の話にも入ってくることが出来て、本人も楽しいんじゃないかと思います。
でも、何より、いちばんよかったのは私自身にとってです。引越しても新しい土地でいつでも仕事ができる、仕事をすることで子どもを保育園に通わすことができる(現在、いちばん下の子が保育園児)、子ども達の無邪気さに触れることができる、社会人としての意識を持ち続けることが出来る、少しでもいい教え方がないかと工夫できるので、つまらないことを考えずにすむ(笑)などなど。
わが家は夫が超多忙で、両方の両親が遠方に住んでおり、子育てを手伝ってもらうことが難しい状況です。かつ、引越しが多い、となると、ほんとうに身動きが取れません。というよりも、社会との接点を持たずに、家庭にこもるのは、私にとっては少しも人間らしい生活ではありませんでした。そこから、脱却できたのはひとえに言葉の森とこのプロジェクトのおかげです。
ところで、考えてみると、いま、これほどまでに核家族化が進む中、ご主人が忙しく、転勤も多いという女性はとても多いのではないでしょうか。そこに息苦しさを覚えている方々もまた多数いらっしゃると思います。そんな方には言葉の森の教室を開くことを心からおすすめします。もちろん、子どものためにもなりますし!
実際の教室の様子をブログに載せています。これからも、どんどん更新予定ですので、のぞいていただけると嬉しいです。
http://ameblo.jp/naskon/
(教室の様子は「教室日記」に、子ども達の作文は「子どもの言葉」に入っています)
- ● 近況報告、というか、言い訳というか
森川林
2012年10月07日 10時42分32秒
90
facebookグループ「森林プロジェクト」に投稿した記事です。
facebookを見られない人もいるので、今後、この掲示板の投稿の方をメインにします。
でも、当面は、両方に同じ記事を送ることも多いのでご了解ください。
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近況報告、というか、言い訳というか。(^^ゞ
森林プロジェクトの仕事が遅れていてすみません。いろいろ連絡を受けているものがあるのですが、まとめてやろうと思っているうちに日にちがたってしまいました。
たまっている仕事は日曜日にやることが多いのですが、9月の日曜日は出かけることが多く何もできませんでした。
でも、昨日あたりでいろいろ片付いたので、今度の日曜日にまとめて森林プロジェクト関係の仕事を進めたいと思います。
... 今、考えているおおまかなシナリオは次のとおりです。
・米・欧・中の巨大なバブルは、いずれ崩壊するでしょう。
・日本もその影響を避けることはできませんが、日本は比較的軽症でいちばん早く立ち直ることができるでしょう。
・経済危機は、各国で国内の暴動を引き起こしますが、それが国家間の戦争に発展することはもうないでしょう。
・これまで世界を裏で支配していたグループが明るみに出て、世界はやっとまともな出発点に着くでしょう。
・未来の社会のモデルが日本にあったということを、世界の多くの人が認識し、日本化が世界の大きな方向になるでしょう。
日本化の中心になるものは、教育と日本語だと思います。
教育は、従来の欧米式の教える教育ではなく、古来の日本にあった寺子屋式の教えない教育になると思います。
日本語は、日本人のための日本語ではなく、世界の人のための日本語になるために大きく変容を迫られると思います。
なんだかおおまかすぎるシナリオですが(笑)。
それで、話はぐっと身近になりますが、当面10-12月中に、言葉の森の指導体制を簡素化し軌道に乗せ(具体的には、自習の仕方を整理し、英数国の家庭学習チェックを組み込み)、来年の1月から、森林プロジェクトの各教室と一緒に大宣伝をしていきたいと思います。
日本と世界をよりよくするためにがんばっていきましょう。続きを読む
- ● 10月からのプリン島アップ中
森川林
2012年09月19日 10時18分16秒
89
今PDFをアップロードしているところです。
中3までアップしました。(高3までは11時ごろに)
今度は、PDFの解像度を600DPIに上げたのできれいに印刷できると思います。
★なお、今後、森林プロジェクトプロに関する重要連絡は、プリムラの丘を中心にしますので、森プロプロのメンバーになっている人は、メール登録をしておいてください。
http://www.mori7.com/okasp/
(森プロプロのメンバーとは、教室登録を「ホームページ掲載可」にしている人、又は、人数報告を開始している人です。)
- ● 9.18付けでいろいろ書類を送りました
森川林
2012年09月18日 20時23分59秒
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みなさん、こんにちは。中根です。
16,17日の休み中に、森林プロジェクトのやりかけだった仕事を全部終わらせました。
それで、今日18日に、これまでに試験を受けた人、講師の登録をした人など、全員にいろいろな書類を送りました。
例えば、
・印刷物の認定証を全員に送り直しました。(ウェブで見る形だと見にくいため)
・「森林プロジェクトの手引」も、手続きの流れに一部変更があったため、最新の印刷物を送り直しました。
そのため、新学期事務の着手が遅れ、今から作業開始です。
10月からの課題集は、当初18日に公開する予定でしたが、もう少し遅れそうです。(でき次第、ご連絡します)
話は変わって、言葉の森の通学教室では、この9月4週に生徒の作品発表会を行います。
発表会という企画は今回が初めてで、自分の書いた作文を暗唱して発表するという形にする予定です。(果たして暗唱までできるか(笑))
お茶菓子などを用意して、発表のあとみんなで質問をし合うなど楽しい雰囲気でやっていこうと思っています。
また、その経過などをお知らせしたいと思います。
- ● 森林プロジェクトの重要連絡「手引の編集」ほか
森川林
2012年09月10日 03時41分53秒
87
みなさん、こんにちは。言葉の森の中根です。
森林プロジェクトの仕組みの手直しがだいぶあり、連絡が遅くなってしまいましたが、大体まとまとまりましたのでご連絡します。
この連絡は、メール、掲示板、facebookグループの3か所に同じように送信しています。
1、「森林プロジェクトの手引」を編集しました。これはのちほど印刷物をお送りします。
http://www.mori7.net/shine/shinete.php
2、認定証はウェブで見る形になっていましたが、これを印刷物としてお送りします。
3、実際に生徒募集や生徒指導を始めている講師を対象にした新しいグループをスタートします。
新しいグループの名称は、「森林プロジェクトプロ」です。(森プロプロ、又は、森プロ×2とも呼びます)
該当者は、教室登録で「言葉の森のホームページへの掲載希望」を選択している人、又は、人数報告を行っている人です。
具体的には、下記の講師コードの人です。(2012/9/9現在)
3110
4117
4706
7167
ao
arare
ayappe
emiko
hawaii
HKOKUBO
hoemi
kaname
kei
kiriho
lily
norerike
ossy
sizuku
xxrinco……
今後、教材のページにアクセスできるのは、この森プロプロのメンバーだけになります。(2012/9/10より)
まだ教室登録、又は、人数報告をしていない方は、これからその登録又は報告があった時点で森プロプロのメンバーになります。
森プロプロのメンバーには、のちほどfacebookグループに招待します。
教室登録の掲載も、人数報告もしていないが、森プロプロに参加を希望するという場合は、月2,500円の会費になります。(高いので、教室登録の掲載をする方がいいと思います)
4、講師資格を取得した人で、まだ口座振替依頼書をこちらからお送りしていなかった人に口座振替依頼書用紙をお送りします。
ご記入ご捺印の上ご返送ください。
5、森林プロジェクトは、本人確認のためfacebook登録が原則になっていますが、事情によりfacebookに登録できない人もいると思います。
facebookに登録できない人は、本人確認のため履歴賜与をご提出いただくようにしました。
該当者には、履歴書用紙を同封しています。
facebookに登録している場合は、言葉の森作文ネットワーク又は中根克明あてのメッセージでご連絡ください。
facebookに登録しない場合は、履歴書をご記入の上ご返送ください。
6、森林プロジェクトの連絡事項は、これまでfacebookグループの投稿を中心にしていましたが、facebookグループの記事は検索しにくいので、今後は、掲示板の投稿を中心にします。
したがって、掲示板の更新情報を受け取れるようにメール登録をしておくことをおすすめします。
「シロツメクサの丘」
http://www.mori7.com/okash/
7、その他
生徒募集や生徒指導を行う際の質問や相談は、掲示板やfacebookグループでお気軽に行ってください。
港南台の教室見学は随時できます。事前にお電話又は掲示板などで予約をしてください。
平日……午後4時~6時ごろ、土曜……午前9時半~10時半ごろ(ただし祝日と第5週目は休み)
以上の郵送物の発送は、まだ多少の時間がかかりますので、発送できるようになった時点で、森林プロジェクトの掲示板で連絡します。
- ● 子供が小さいので数年後に教室をやってみたいが、今は講師資格だけ取れるか(20120102更新)
森川林
2012年09月03日 19時11分20秒
85
▼
すみません!お忙しいところ大変恐縮なのですが、どこに質問すれば良いのか解らなくて、ここに書いてしまいます^^;;
今我が子は2才&4才児、お隣さんに同年代の家族が2家族引っ越してくる予定ではありますが、今のところ近所のママ友を作る暇もなく、ワーキングマザーに明け暮れております。
ですが、森林プロジェクトにはとてもとても興味があります!大いに賛同しておりますし、fbはいつもチェックさせていただいております。
こんな私(明らかに数年後まで教室を開く予定がない)はまだ「講師資格試験」を受けるべきではないですよね?だとしたら、いつ頃(例えば子供が小学校に入ったら?)受けるように考えれば良いのでしょうか?
今の仕事との配分も考えなければならないと思うと、たとえ数年後であっても人生設計の心づもりが必要になってくるのではないかと思い、質問させていただきましたm(_ _)m
▼
お返事遅れてすみません。
講師資格試験、受けてください。テキストの分量が多いだけですから、がんばれば合格できます。
ここのページで、基礎講習と学年別講習(小6まででいいですが)を見て、
▽
http://www.mori7.net/shine/tebiki.php
そのあと、同じページで、講師資格試験を自宅のプリンタで印刷して、答えを書いてファクスか何かで送ってください。
- ● 子育てのコツは、ペットのしつけと同じ、褒めること、繰り返すことを家庭の中で(20120102更新)
森川林
2012年09月03日 19時11分02秒
84
▼
子育ては、ペットのしつけと似ていて、最初がいちばん大事で、最初さえうまく行けば、あとはすごく楽なのだと思います。
もちろん、人間はペットと違うので、自覚によってあとからいくらでも変わりますが、それでもあとから軌道修正するというのはかなりエネルギーが必要です。
だから、互いの失敗談、成功談を含めて、そういう子育ての情報も共有していければいいのだと思います。
▼
小さい子の音読や暗唱は、聞いていると、ほとんど絶対と言っていいぐらい、注文をつけたくなりますが、そういうことを一切せずに、毎回、
「読むの上手になってきたねえ」
と笑顔で褒めていると、本当に上手になります。嘘でも褒めることが大事で、注意したら逆に上手になりません。
このコツを知るだけでも、今後の勉強すべてに生かせると思います。
親は忍耐と笑顔の勉強だと思ってやっていくといいと思います。
▼
ほかの成績のいい子は、国語の成績もすぐに上がります。コツは、難読の復読です。(変な造語ですが)
それから読書好きな子は、作文もすぐに得意になります。コツは、「たとえを入れる」などの指示を明確にして、書いたつど褒めることです。できればオーバーに(笑)。
個別指導というのは、じっくり教えるので先生の負担が大変ですが、1時間じっくり教えた子が、家に帰ればテレビや漫画の見放題で、読書の「ど」の字もない生活ということもあると思います。
子供はみんな、真面目ないい子なのですが、家庭が変わらないと勉強の成果が出ないという子もいるのではないかと思います。
- ● 勉強お任せの塾でなく、家庭学習アドバイスの教室には人間力が必要か(20120102更新)
森川林
2012年09月03日 19時10分43秒
83
▼
『森林プロジェクトの目指すもの』などを読んで、森林プロジェクトで広めていく塾は、子供に懇切丁寧に教えてテストの点や学校の成績を上げていくというような塾とは違って、週一回塾で作文を書いて過ごす時間の指導以上に家庭での読書や暗唱、親子の対話の習慣を形成させていくことに力を入れ、子供に本物の実力をつけていくことを目指す塾なんだなと思いました。
とても良い考えだと僕は思うのですが、塾に子供を預けたい親は、家では勉強させるのは大変だから、お金をかけてもいいから、塾の先生に何とかしてほしい、と考えている親が多いのではないでしょうか。(中には、家ではもうお手上げだ、と考えている親も。)塾に預けることで、目に見える形でテストの点や成績が上がることを期待していることはもちろんだと思います。
子供に実力がついていることが、すぐには目に見える形で結果として表れない森林プロジェクトの塾の考えを理解してもらい、家庭でも実行してもらうには、子供に勉強(作文)を教える技術は指導マニュアル従うとして、その技術以上に家の方を指導する力(技術というよりは人間力みたいなものかな。)を磨かなければならないと思いました。それが大変な気がします。
▼
確かに、そういう懸念はあると思います。
親が、子供の面倒を見るのは大変だから、塾にお任せしたいということはあります。
それについては、
1、親の負担は、家庭学習の流れができれば思ったほど多くない
2、むしろ、親子の対話の機会ができて楽しいという面の方が強い
3、そして、そこで身につけた方法で、ほかの勉強などもうまくいく
ということになると思っています。
それから、塾で成績を上げるというのは、世間でそう思われているほど確かなことではないと思います(塾の人いると思いますが(^^ゞ)。
特に低学年の場合は、塾でドリルのようなものをやるよりも、家で暗唱、読書、対話に力を入れていた方が、目に見える形としても成果が感じられると思います。
そして、低学年のうちにそういう勉強に確信を持った人が高学年になっても続けていくというパターンです。
今の日本の家庭の多くは、家庭の中での教育力が低下していて、親は小言を言うだけで子供は全然言うことを聞かないというところが多いようです。
そういう家庭に勉強の仕方のコツを伝えるのは、確かに気合いがいると思います。
- ● 海外で教える場合、日本語学校で教える場合(20120102更新)
森川林
2012年09月03日 19時10分12秒
82
▼
せっかくなので世界の日本語学校も兼ねられたらいいなと思います。需要はあると思います。でも、外国でお金をやり取りする場合はビザの制約があったり、許可が必要だったりするので、金銭のやりとりは日本の口座間でやりとりできるなどのシステムがあったらいいと思います。私はハワイで教室をやっているときにすごくそう思いました。それってもしかして違法になるのかな。
▼
(読む気がなくなるほどの長文になってしまいました^^ゞ)私も調べてみましたが、PayPalは便利そうですね。言葉の森が教材費を受講者からもらって、教える方はボランティアで教えるというのがいいのかな。私がやっているときは印刷費がけっこうかかったので、そういうかたちで出費をカバーしてもらえるとすごくいいと思います。でも、完全にボランティアというのはちょっとしんどいところがあるかも。ややこしい親の相手をする情熱がそがれそう(笑) かといって労働を禁止する種類のビザで、お金を受け取るのもコワいし……。まだ何も決まってないのに、ちょっと先走って書きますが、私がハワイに住んでいたとき、身の回りに日本人家族はたくさんいたんです。でも、奥さんには就労を許可されていないビザの家族がほとんどで、これがストレスになる人にはほんとうにストレスになっているようでした。かたや子供の日本語教育に対しては大きな関心があり、そういう母親たちが利用できるしくみを作れたらいいなと思った次第です。日本人学校とはまた違うかたちで。
▼
1、どうせ就労できないビザなら、無料でどんどん教えて、自分の指導力をつける練習と割り切ってやるといいと思います。
2、これまでの教育は、親に委託されて先生が一手に引き受ける感じでしたが、これからの教育は親と先生が違う立場で協力するという形だから、ややこしいお母さんがいても大丈夫です。(一般に、ややこしいことを言う人ほど実際の子育てはあまり上手ではないです(笑))
3、受講料をもらうというのがちょっとやりにくいという人は多いと思います。しかし、これからの社会は、奪い合う社会ではなく与え合う社会になりますから、お金を回して互いに豊かになるという発想に切り換えていくといいと思います。
(長い返事になった(^^ゞ)
- ● 言葉の森の生徒の親は、今受講している子供をどうしたらいいか(20120102更新)
森川林
2012年09月03日 19時09分54秒
81
▼
将来は、寺子屋風の塾のようなものがやれたらいいなとぼんやり夢を持っていたのでこのプロジェクトに参加させていただきました。しかし、今は本業もあり、教室を開く時間もなく、人からお金を取って教えることもできないので、自分の子で試して勉強させていただきます。
いよいよ森林プロジェクトが始まるということで、前々から気になっていたことの質問を中根さんにしたいと思います。
言葉の森の生徒の保護者もOKということで参加しましたが、今指導してくださっている講師の先生と教材が重なってしまうのではないか、私のやることが、講師の方に迷惑になってしまわないか、現在自分の子がやっている言葉の森の学習と森林プロジェクトで試す私から子供に与えるものとどう分けて指導していけばいいのか、まだイメージがぼんやりしているので、教えていただきたいです。
▼
最初は、家庭で自分の子供を教えていて、自信がついてきたら、その子の友達なども入れて、だんだん増えてきたら、幼稚園などに会場を借りて……という感じになると思います。
これからの勉強は、家庭と地域が中心になると思います。将来は、言葉の森も、通信クラスで受講するよりも、森林プロジェクトの家庭教室で親(又は近所の人)が教えるという形になっていくと思います。
ですから、言葉の森の受講はいったん休会にして、森林プロジェクトで教えるという形になります。
又は、自分の子供は言葉の森の通信クラスでしばらく教えてもらい、自分は地域の子供たちを教えるという形もあります。
弾力的に考えていきたいと思います。
- ● 夏休み中に、いろいろ更新します
森川林
2012年08月12日 10時01分32秒
80
みなさん、こんにちは。
言葉の森も8月13日から18日まで1週間の夏休みです。(生徒は休み宿題ですが)
それで、今日から森林プロジェクトのページをいろいろ更新します。
大きな方向として、次のようなものを考えています。
○掲示板は確実性のある連絡用、facebookグループは何でもありの雑談用、手引は決定事項の整理用、と役割を分けたいと思います。
facebookグループは、すぐ見る分にはいいのですが、昔の記事の検索などがしにくいので、主な連絡は掲示板で行います。
したがって、掲示板は、更新情報のメールが受け取れるようにしておくといいと思います。
「森林プロジェクト シロツメクサの丘」
http://www.mori7.com/okash/
※なお、この記事は、facebookグループにも、掲示板にも、両方送っているので、メールでもこの記事のお知らせが届いた場合は、掲示板のメール登録は済んでいます。
○実際に指導を始めている人用の掲示板とfacebookグループを新設します。
ここで、実際の指導の中で生じるいろいろな質問や相談や提案を取り上げたいと思います。
名称は、「森林プロジェクトプロ」。略して「森プロ×2」(読み方はしんぷろぷろ)。
教室登録のあとの人数報告をした人からが対象です。
したがって、生徒を教え始めた人は人数報告をしておいてください。
http://www.mori7.net/shine/kousi/shninnzuu.php
人数報告の済んでいる人には、森プロ×2の掲示板とグループを連絡します。
○教室登録がしてあり、それをウェブ上に表示してもいいという扱いにしている人の教室については、言葉の森のホームページに「通学できる教室」として紹介しています。
http://www.mori7.com/
(右のサイドの真ん中あたり)
ご自分のサイトを持っている人はリンク先をつけるといいと思うので、あとでリンク先、連絡先などが登録できるようにフォームを変更しておきます。
- ● 基礎講習のページ
森川林
2012年08月02日 14時51分29秒
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講師資格試験を最近受験した人のテキストの中に、「基礎講習」のページが入っていなかった可能性があります。
誠に申し訳ありませんが、もし下記のページが入っていなかった方は、プリントしてご利用ください。(印刷されたものの郵送を希望される場合はご連絡ください。)
なお、この7月から、重要項目が●印ではなく★印になりました。理由は、UTF-8の文字コードでは●が半角文字になるので目立たないためです。
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項目指導の説明
学年・学期と課題・項目の名前 指導する学期は、4~6月、7~9月、10~12月、1~3月と分けています。
そのそれぞれに、学年別の課題と項目が対応しています。課題を「山」、項目を「苗」と呼びます。学期ごとの課題の山に、学期ごとの項目の苗を植えていくというイメージです。
学年・学期と山や苗の名前の対応は次のようになっています。例えば、小3の456月は、サツキの山という課題で、サツキの苗という項目を指導するということです。
| 1学期 | 2学期 | 3学期 | 4学期 |
| 456月 | 789月 | 101112月 | 123月 |
幼長 | 0アカシア | 0イバラ | 0ウツギ | 0エニシダ |
小1 | アカシア | イバラ | ウツギ | エニシダ |
小2 | カキ | キンモクセイ | クリ | ケヤキ |
小3 | サツキ | シオン | ススキ | セリ |
小4 | タラ | チカラシバ | ツゲ | テイカカズラ |
小5 | ナツメ | ニシキギ | ヌルデ | ネコヤナギ |
小6 | ハギ | ヒイラギ | フジ | ヘチマ |
中1 | マキ | ミズキ | ムベ | メギ |
中2 | ヤマブキ | ビワ | ユーカリ | ベニバナ |
中3 | ライラック | リンゴ | ルピナス | レンギョウ |
高1 | ワタスゲ | ピラカンサ | プラタナス | ペンペングサ |
高2 | ガジュマロ | ギンナン | グミ | ゲンゲ |
高3 | ザクロ | ジンチョウゲ | ズミ | ゼニゴケ |
項目指導の6つの分野 基礎講習では、作文の書き方や指導の仕方の一般的な説明をしました。
項目講習では、学年別にどういうことを教えていくかという説明をします。
言葉の森の作文指導の特徴は、作文を書く前に、どういうことに注意して書くかということを事前指導することです。この事前指導の中身が項目指導です。
項目指導には、大きく分けて6つの分野があります。
1、構成……作文の骨格や全体のバランスとなる分野です。「中心を決める」「書き出しの工夫」「結びの工夫」「要約」「複数の理由」など。植物の幹や枝となる部分と考えます。
2、題材……作文の肉付けとなる分野です。「名前、数字」「会話」「体験実例」「社会実例」など。植物の葉となる部分と考えます。
3、表現……作文の表現上の工夫となる分野です。「たとえ」「名言の引用」など。植物の花となる部分と考えます。
4、主題……作文の感想や意見となる分野です。「思ったこと」「一般化の主題」「反対意見への理解」など。植物の実となる部分と考えます。
5、表記……作文の正しい書き方を指導する分野です。「読点」「段落」など。植物の根となる部分と考えます。
6、字数……学年別、学期別の目標字数です。小学生の学年の数の100~200倍を目安とし、小6以上は600~1200字としています。
重点的に指導する項目 それぞれの学年、学期ごとに、重点的に指導する項目が決まっています。
重要度は、項目の前に★◎○というマークをつけて区別しています。
★重要 評価あり
◎重要 評価なし
○普通 評価なし
3ヶ月の指導の間に★の項目が必ずできるように指導します。特に、6.1週、9.1週、12.1週、3.1週の作文試験の週には、★の全項目ができることを目標として指導します。
同じ分野で2種類の項目がある場合は、どちらかができていればその分野ができたことにします。例えば、表現の項目で、「たとえ」と「ことわざの加工」の両方が★になっていた場合、どちらか一方ができていれば表現の項目は合格したことにします。
★の項目が十分にできた人には、◎や○の項目を指導してもかまいませんが、項目の種類を増やして指導をすると、中身のいい作文を書くという作文指導の本来の趣旨からはずれてくる可能性があります。
項目は、作文指導の目的ではなく、作文の枠組みを決めて、作文の指導と評価をしやすくするためのものです。また、生徒自身が自分の作文の自己評価をするためのものです。
通常は、★の指導と評価だけを行い、★が十分にできている場合は、作文の内容をよくすることに目を向けていくように指導します。
字数の指導は弾力的に それぞれの学年、学期ごとに目標となる字数が決まっています。
しかし、字数を長く書く力には個人差があり、本人の実力以上のことを要求すると、作文が書けなくなる場合があります。
そこで、目標の字数とは別に、そのときどきの状況に応じて、次のように弾力的に2段階、3段階の目標を立てるようにします。
・体験学習などで初めて作文を書く場合、特に苦手の子の場合……100字以上書ければよいとします。
・中学年で感想文課題を書く場合、書くことが苦手な子の場合……学年の100倍(小3なら300字)を当面の目標とします。
書く時間があまりない場合なども同様です。
項目とキーワード 構成、題材、表現、主題の項目には、キーワードが対応しています。(表記と字数にはキーワードはありません)
これは、指導と評価に客観性を持たせ、生徒が自分の作文を自己評価できるようにするためのものです。
例えば、「たとえ(比喩)」の項目は、「まるで」「……みたい」「……よう」などが入っていればその項目ができたことになります。
このため、生徒によっては、「おなかがすいたようでした。」などと書いて「たとえ」ができたとする子も出てきます。また、毎回同じように、「まるでサルのようでした。」などと書いて済ませる子も出てきます。また、ありふれたパターン化したたとえを使う子も出てきます。とってつけた形で書く子も出てきます。
しかし、これらはすべて、キーワードが入っているからできたとして評価します。
なぜかというと、評価は子供自身が理解できて初めて意味のあるものになるからです。形ができていればできたことにするというのがキーワードで評価する意義です。
したがって、項目の指導と評価はできるだけ単純化して、形の上だけで理解できるように教えることが大切です。
項目の中身を充実させるためには、作文指導の中ではなく、毎日の読書や暗唱の自習の中で取り組んでいくことが大切です。
作文を直すのではなく、読書や暗唱の自習を充実させる中で、作文がおのずから直るように指導していくというのが、基本となる考え方です。
項目は生徒の自己評価を中心に。追加の指導は次の週の事前指導で ★の項目ができたかどうかは、作文を書いたあと、生徒自身に評価させます。評価するのは、構成、題材、表現、主題の4分野です。
評価の仕方は、それぞれの項目に対応した記号や絵を、その項目ができた部分の近くの余白に書くようにします。
・構成……枝の絵
・題材……葉の絵
・表現……花の絵
・主題……実の絵
講師は、生徒の自己評価を尊重して、書いたあとはその評価を認めて褒めるだけにとどめます。
追加する指導は、作文を書いたあとではなく、次の週の作文を書く前の事前指導として行います。
作文の内容の評価 作文の評価には、項目評価のように形式的なものと、書かれている中身に関する内容的なものとがあります。
子供に意欲を持たせるためには、項目評価のように客観的なものを中心にすることが大切です。
しかし、本当の評価は内容の評価です。
ただし、内容の評価を前面に出すと評価が主観的になり、子供の理解できないものになるので、内容の評価は補助的なものとして行います。
清書する作品は、内容のよいものを中心に選びます。
内容の評価の基準は、次のように考えます。
・個性のある実例……その子らしい個性的な実例が書かれている。(珍しい体験など)
・感動のある実例……その子の感動が伝わるような実例が書かれている。(すごくくやしかったことなど)
・挑戦のある実例……その子のチャレンジが伝わるような実例が書かれている。(敢えて挑戦したことなど)
・共感のある実例……その子に共感できるような実例が書かれている。(失敗談など)
・ユーモアのある実例……思わず笑いを誘うような実例が書かれている。
・特に優れた表現……切れ味のいいたとえや自作名言などが書かれている。
・特に優れた感想や意見……心のこもた感想や独創的な意見などが書かれている。