元の記事:【重要】集団指導でも、個別指導でもなく、クラス指導という方向で (937字)
森川林(nane)
2023/05/27 15:47:34 14809 5 作文と国語読解と算数数学の授業の様子を、それぞれの掲示板にアップロードしました。
長い動画ですから、→印で早送りしながら、授業の雰囲気を見てくれるといいと思います。
大事なことは、
・全体に対する指導の時間はほとんどありません。
学年が違うことも多いので、あまり全体で話すこともないですし、先生が講義的な話をすれば、その分生徒の話す時間が減るから、先生はできるだけ話をしないのがいいという考えです。
先生が15分も話すと、子供は飽きてきます。
・個別指導は、1人について5、6分です。
あまりじっくり話すことはないです。
事前にそれぞれの子について、何を話すか大体の検討をつけておくぐらいです。
・クラス指導という言葉は、ほかのところでは使われていませんが、言葉の森のオンラインクラスの特徴は、クラス指導です。
それは、生徒どうしが読書紹介をしたり、一人一言を言ったりする中で、一緒に勉強している友達という感覚を持てるようにする指導です。
はたから見れば、一見勉強とは関係のないお喋りの時間のように見えますが、この交流が大事だと思っています。
つまり、そのクラスが生徒にとって居心地のいい場所になることが大事で、そうすると、風邪を引いているようなときでもがんばって参加するようになります。
クラス指導の時間が増えると、生徒の勉強時間はかなり少なくなります。
しかし、生徒の勉強は、家庭での自主学習が基本です。
授業は、家庭での自主学習のチェックとアドバイスでが中心で、家庭学習のきっかけを作るという位置づけです。
クラス指導が定着すると、一人一言の時間も、男の子と女の子の話とか、学校の先生の悪口とかで(笑)、結構盛り上がります。
クラス作りができると、授業もやりやすくなります。
クラス作りができていないうちは、生徒どうしが互いに閉鎖的で、中にはカメラをすぐオフにする子とか、あたりさわりのないことしか言わない子とかがいて、冷たい雰囲気になりがちです。
すぐにクラス作りをするのは大変ですが、長い時間をかければ、生徒どうしがだんだん親しくなってきます。
先生という仕事の役割は、生徒に勉強を教えることよりも、クラスを活性化することという位置づけでいろいろ工夫してみてください。