【はじめに】作文という言葉の定義

 日本語作文検定は作文という名称ですが、実際には小論文的な文章が中心になっています。

 しかし、文章の構成や実例の広がりや意見の深さなどは、作文も小論文も共通ですので、特に小論文という言葉は使わずに作文という言葉で説明をしています。

 しかし、その内容は、「作文」=「作文・小論文」というように考えていくようにしてください。

【作文検定の事前の準備】

 作文検定のような形式の作文を書くのは初めての人が多いので、準備の仕方を説明します。

 作文検定では、作文を書きやすくするために、あらかじめ構成の方法や表現の項目を指示して書いてもらうようにしています。

 しかし、この構成の方法や表現の項目は、 AI がその講評に書きますが、点数として採点することはしません。
 だから、書き方は自由でいいのですが、構成方法や表現項目を身につけていくと、課題の学年が進むにつれて、新しい構成の仕方や表現の仕方を身につけることができます。

 作文検定に取り組む前に、この構成の仕方と表現の仕方を練習しておくと、作文検定の事前の準備ができて書きやすくなります。

【7級の課題の説明】

 中学生・高校生が最初に取り組む課題は7級の課題です。

 7級は、課題の文章を読み、その文章の感想を書く形の作文・小論文になります。

 事前の練習として使いやすい教材は、国語の問題集の説明文・意見文の文章です。
 その文章を読ませて、次のような構成と表現で書く練習をしていってください。

【構成の方法と表現項目】
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●字数:600字以上
(600字以上は、正味の字数です。段落や会話で生じる余白は字数に数えません。
 したがって、400字詰め原稿用紙の640~800字を目安にして書いてください。

●全体の構成

 次のような構成を目安に書きましょう。
 第一段落は、課題文の要約と自分の意見(自分の意見は短くてよい)
 第二段落は、意見の裏付けとなる実例1(できれば体験的な実例)、
 第三段落は、同じく意見の裏付けとなる実例2(できれば社会的な実例)
 第四段落は、最初の意見と同じ意見(「人間にとって」のような一般化した意見)

●構成:似た話、聞いた話、前の話、社会実例

 作文の中に、そのときの自分の話のほかに、似た話や家族に聞いた話や自分の昔の話、又は社会的な実例を思い出して、構成を立体的にして書きましょう。

●題材:体験実例

自分の体験した実例を入れて書きましょう。

●表現: ○表現1、○表現2のいずれかができるように書きましょう。

○表現1:たとえ
 たとえを入れて書きましょう。
 たとえとは、「まるで……」「……みたい」「……よう」などで表す言葉です。
(例)蝶が、まるで風に吹かれた花びらのように飛んでいました。

○表現2: 自作名言
 「○○はAでなくBである」というような表現で、自分なりに真実だと思うことを書きましょう。

●主題:一般化の主題

 作文の結びには、「人間は」「人間にとって」のような一般化した大きな感想を書きましょう。
(例)私は、人間にとって、友達とは……であると思った。

●表記: ○表記1、○表記2、○表記3のすべてができるように書きましょう。

○表記1:常体
 「です・ます・でした・ました」などの敬体ではなく、「した・だった・だ・である」などの常体で書きましょう。
 敬体は読み手に語りかける文章に向いており、常体は考えを深めたり説明したりする文章に向いています。

○表記2: 段落
 段落の平均の目安は150~300字とします。
(話題が変わるところで段落をつけてください。)

○表記3:読点
 読点の平均の目安は1文に1~3点とします。
(主語のあと、接続語のあと、会話の前、時を表す言葉のあと、条件を表す語句のあとなど。)
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 このように、ある程度難しい説明文・意見文の文章をもとに構成と表現を工夫して書く練習をしていくと、書く力考える力がつきます。

■課題の例
 長文をもとにして感想文を書きましょう。題名は変更してもかまいません。
 第一段落に、作文全体の4分の1程度に(1)要約を書き、
そのあとに自分の(2)展開1、(3)展開2、(4)意見、
とまとめていきましょう。
 【1】【2】などは暗唱の練習に使うもので、文章の内容には関係ありません。

題名: