私は十年屋５を読んで一番面白かったと思った話は、「ピノの人形ピニャ」です。ピニャというのは、ピノが二歳の時にプレゼントされた猫のぬいぐるみです。すっとスマートで、素敵な赤い帽子をかぶってブーツをはいており、とても気に入っていたが、最近町のおもちゃ屋さんに入ったばかりの、騎士の人形が欲しくてたまらなかったそうで、両親にお願いしたが、ピノの両親二人して「新しい人形を買ったら、ピニャがかわいそうじゃないの」と声をそろえて言うので、ピノは、ピニャを十年屋に預けようとしました。しかし、十年屋の執事が大層気に入ったので、ピニャをあげることにしました。ピニャがいない部屋に帰ってくると、寂しい気持ちになり、色鉛筆を買ってもらいました。騎士の人形の代わりに色鉛筆を選んだところがとてもよかったです。そして、ぴにゃの思い出の代わりの絵をかいて残す所が考えさせられました。