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 森の自習記録
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 あえたやさんの自習
柿は中国南部を原産地とする果物である。紀元前2000年頃には既に中国で薬用植物として利用されていた記録がある。日本には奈良時代以前に朝鮮半島を経由して伝来したとされ、『日本書紀』にもその記述が見られる。初期に伝わった柿は渋柿であり、干し柿や熟柿として食されていた。甘柿は鎌倉時代に神奈川県の王禅寺で発見された禅寺丸柿が最古の品種である。江戸時代には品種改良が進み、明治期には富有柿などが誕生した。昭和初期には日本各地で栽培される柿が約1000種類に分類された。柿は日本の気候に適していたため、交雑が進み多様な品種が生まれたのである。柿は栄養価が高く、古来より人々の生活に深く根付いてきた果物である。