★解説2764(859字)

 Aは、物事は考えようによって楽しくもなり苦しくもなる。人間は環境にかかわらず自分で自分の心のあり方を決めることができるということ。
 Bは、過ぎ去ることをとどめたいと思うのではなく、これから来る新しいことを待ち受ける気持ちでいることが大切だということ。
 以上の二つの内容を、指定の字数でまとめる。

 第一段落は、説明。「二つの文章に共通する考え方は、外側の環境に左右されるのではなく、自分の内側の気持ちで物事のよい面を見ていこうという考え方だ」など。
 第二段落は、その方法1。「そのためには、第一に、いつもものごとの良い面を見ようとすることだ。テストで悪い点数を取ってがっかりしているとき、母に、『自分のできないところがわかったというのはいいことだ』と言われて、それからテストの見方が変わった」など。
 第三段落は、方法2。「また、第二には、過去に目を向けるのではなく、未来に目を向けようとすることだ。例えば、卒業をこれまでの友達と別れることだと考えるのではなく、新しい友だちを出会うことだと考えれば、希望がわいてくる」など。
 第四段落は、まとめ。「確かに、暗い現実を直視することは大切だ。しかし、人間の生きる目的は明るい未来を作ることにある。ものの見方は、ものによってではなく、見方によって決めていくことができる」など。