★解説1917(977字)

 キーワードを入れて書くようにする。

 第一段落は、状況実例。「現代は、私たちの生活が世界中の経済、政治、情報と結びついている時代だ。例えば、日本の食料自給率は約40パーセントだと言われているが、それは残りの60パーセントを海外の生産に頼っていることを示している。このような時代に求められる知性とはどういうものだろうか。私は二つのことが大事だと思う。」など。
 第二段落は、論点1。「第一は、常に世界についての関心を持ち続けることだ。日本は今は平和だが、世界にはまだ紛争が続いている地域が数多くある。それらの紛争や戦争を対岸の火事のように見るのではなく、現代の地球人が共通して抱えている問題だというふうに考えることが必要だ。」など。
 第三段落は、論点2。「第二は、自分の知識や考えを、世界に通用するものにしていくことだ。日本人の細やかさは長所だが、それが時には世界の基準とはかけ離れたガラパゴス化された製品を生み出すことがある。それは勉強の世界についても言える。勉強の目的を、日本の社会の中で受験競争に勝つというところに狭く限定せず、将来世界で通用する人間になることに結び付けていくべきだと思う。」など。
 第四段落は、まとめ。「確かに、自分の土台となっている日本の文化を身につけることは大切だ。根のない国際化は、決して他国から尊敬されるものにはならないだろう。しかし、これからのグローバル時代に求められる知性は、国という枠を越えたより広いものになっていく必要がある。私はこれから……」など。