● Re: 書けない子、書き出せない子 【よくあるご相談】
言葉の森
2012年03月26日 14時56分03秒
10
「問いかけ」でなく「問いつめ」にならないよう、注意が必要です。(笑)
あくまで雑談風に、(上のイラストのような)家族の団欒の中で話をするのが理想的です。
「自由な題名」で書く低学年の生徒の場合、会話を通して書くことを見つけたら、それを親が文章にしてやり、そのまま書かせるという形でもよいでしょう。
親「今日の給食は何が出たの?」
子「えーとね、カレー」
親「へー、○○はカレーが好きだからよかったね!」
子「うん、おいしかったよ」
親「そうだね、じゃあ『今日の給食はカレーでした』って書いてみようか」
子「うん」
親「次に、その時の気持ちも書こう。『とってもうれしかったです。どうしてかというと』……」
子「ぼくはカレーが好きだから?」
親「そうそう!」
こうしたやりとりをくり返すうちに、子供は作文の書き進め方を学んでいきます。
これも立派な勉強なのです。
また、感想文課題が中心となる高学年の生徒には、親が課題長文に“似た話”として、過去の体験談を聞かせてやることが重要です。(子供にはあらかじめ課題文を音読させ、分かる範囲でどのような内容かを説明させます)
子供は人生経験が少ないため、求められているテーマに対する実例が思い当たらず、悩むことがままあるからです。
とくに、お父さんの方から社会的・理論的な話をしてやると、子供は完全には理解できないまでも、興味深く熱心に聞きます。
いずれにせよ、「何を書いたらいいのか」を明確に提示してやることで、書けないという事態は格段に少なくなるのです。