勉強の土台は小学1年生から
 小学校低学年は、勉強の土台が作られる大切な時期です。そういうときこそ、読み、書き、話し、聞くという日本語の力を家庭の中でつけていくことです。学校や塾で行う勉強を先取りする必要はありません。あとからやれば間に合うものばかりです。低学年は、成績を上げる時期ではなく、勉強を楽しい習慣にする時期なのです。

■小学1年生のころの勉強ほどシンプルに
https://www.mori7.com/as/1396.html

 川の石が長年の間に丸くなるように、
 時間がたつと何でもシンプルになる。
 子供たちの勉強も、
 長続きするものはシンプルだ。

 おとなはつい、目先の変化のあるものや複雑なもので子供たちの興味を引こうとしますが、そういうやり方は長続きしないので、すぐにまた変化が必要になります。

 いろいろな勉強の方法を複雑に組み合わせてあれもこれもやるよりも、昔ながらのシンプルな勉強を毎日続けていくことが本当の学力になります。

 そのシンプルさに慣れるのが小学1年生のころです。

 勉強は、単純なことを単純に続けていくものだと初めからわかれば、あとの勉強も楽に続いていきます。

 最初に、面白そうなカラフルな刺激のあるやり方で次から次へと勉強をさせてしまうと、勉強とはそういうものだと思ってしまうので、かえってあとが続かないのです。


 今の時代は子供たちの勉強も、飽食の時代になっているようです。

 あまりにも、おいしそうなメニューがたくさん並んでいるので、ついあちこち手をつけて、結局食べきれなくなってしまう子も多いのでしょう。

 お祭りのようなにぎやかなメニューは、たまにあるからいいのです。

■小学校1年生の勉強の中心は読書
https://www.mori7.com/as/843.html

 小学校1年生になると、学校の勉強が始まります。教科書でいろいろなことを学ぶようになると、勉強が子供の生活の中心になってきます。そこで、家庭でも、学校の授業に合わせたドリルや問題集をやるようになります。

 勉強の習慣をつけるということは大事ですが、学力をつけるための最も大事な土台は読書です。日本語を深く読み取る力があって初めて、国語、算数、英語などの勉強が生きてきます。そして、日本語を読み取る力は、国語の問題集よりも読書によって得られるのです。

 しかし、読書が大事といっても、子供の持ち時間は限られています。学校の宿題と家庭の読書があって、両方ともやる時間が取れないときは、どうしたらいいのでしょうか。そういうときでも、迷わず読書を優先してください。読書だけは、何があっても、休みの日でも、毎日続ける必要があります。宿題をやる時間が取れないときというのは滅多にないと思いますが、そういうときはお母さんが代わりにやってあげてもいいぐらいです。

 では、いつ、どういう形で、どういう本を読んだらいいのでしょうか。

 読む時間に関しては、夜ご飯のあと、夜の勉強のあとなどが最適です。読書のあとに用事や勉強が入って読書を切り上げる必要が出てくる時間帯ではなく、その本が面白ければ心ゆくまでじっくり読める時間帯が読書の中心時間になります。また、朝ごはんのあと、学校に行くまでのちょっとした5分か10分の時間ができたときも、その時間で読書をすると決めておくとよいでしょう。

 読む本の種類としては、子供が楽しく読める本というのが原則です。子供が自分から進んで読める本であることが第一です。大人から見ると、易しすぎるとか、内容が軽すぎるとか思われるような本が、子供にとってよい本である場合がしばしばあります。しかし、絵のスペースと字のスペースを比べた場合、絵のスペースの方が半分以上ある本は、遊びとして読む分には全くかまいませんが、「読書」とは呼ばないという原則を決めておくとよいと思います。

 親が読んでほしいと思うような難しい本を、薬でも飲ませるように読ませると、かえって読書がはかどらないという結果になります。親が読んでほしいと思う本は、読み聞かせで読むようにします。よく、小学1年生になったことをきっかけに読み聞かせをやめてしまう家庭がありますが、読み聞かせは、子供が喜んで聞いているかぎり続けてあげた方がいいのです。

 小学校1年生は、勉強でも生活でも、容易に習慣のつく時期です。これが、小学校3年生ぐらいになると、習慣がつけにくくなります。小学校5年生では、新しい習慣をつけることはかなり困難になります。

 習慣をつける上で大事なことは、例外を作らないことです。例えば、食後のあとに読書をすると決めていた場合でも、お母さんがくたびれているときは、「はい、読書の時間ね」と子供に言うほどの気合いが入らないことがあります。そういうときでも、できれば理由を明確に述べて、少しの時間、形だけでもやらせるようにすることが大事です。

 例えば、食後すぐに、近所のお祭りに行く予定で子供が楽しくてそわそわしている、また、お母さんは仕事でくたびれていて何もする気がしない、というようなときです。そのようなときは、「今日は、楽しいお祭りだから、読書をお休みにしようね」とか「今日は、5ページだけ本を読んで、読書をしたということにしようね」とか言っておけば、例外を作ったことになりません。よくないやり方は、「あとで必ずするのよ」です。「あとで」というのは、うやむやになるのでかえって例外を作る結果になります。そのときにやるか、やらないかのどちらかです。また、やらないと決めた場合でも、しぶしぶ「やらない <`ヘ´>」と決めるのではなく、前向きに明るく「やらない ヽ(`▽´)/ 」と決めるようにしてください。


 小学校1年生の勉強の習慣をつける上で大事なことは、読書のほかにもいくつかあります。そのひとつは、楽しさです。もうひとつは、暗唱です。

■なぜ小学1年生から作文の勉強を始めるのがよいか
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 日本の伝統的な教育法では、習い事は6歳の6ヶ月目から始めるのがよいとされていました。このころから始めたものは、生涯続く習慣となることが経験的にわかっていたからです。スポーツ然り、音楽然り、そして勉強もまた然りでした。

 言葉の森でも、小学1年生から作文の勉強を始めた生徒は、小学校高学年になり学校の勉強が忙しくなっても、また中学生や高校生になり学校で作文の勉強をしなくなっても、言葉の森を続ける傾向があります。もちろん、途中でやめたくなったり中だるみの時期があったりするのは、だれにもありますが、それでも長い間勉強をしていると、必ず言葉の森の勉強が大きなプラスになったということを実感できるときが来ます。

 しかし、6歳6ヶ月から始めるのは、決して先取りの勉強なのではありません。幼少期に先取りした勉強は、あとですぐに追いつかれます。学年が上がってからできることは、その学年になってからやれば十分です。小学1、2年生のときにする勉強は、先取りの勉強ではなく、よい習慣作りのための勉強です。

 小学1年生から言葉の森の勉強を始めると、毎週作文を書く習慣ができます。そして、更に大事なことは、この時期は音読や暗唱の自習がきわめて容易にできるということです。最初はたどたどしい読み方であっても、十数回繰り返し読んでいると、すぐにすらすら読めるようになります。この自習にかける時間はわずか10分です。この作文と音読と暗唱の習慣があとで大きな力となります。

 小学1、2年生の作文を見ると、字数も少なく、直すところも多く、わざわざ教室で習ってまで勉強する必要がないように見えます。親でも十分に教えられる内容の作文のように思えます。また、この時期は学校でも作文指導がよく行われていて、毎日の日記指導なども盛んです。音読や読書の指導もよく行われています。

 しかし、言葉の森で勉強する意義は、小学1、2年生の作文の勉強がそのまま高学年になったときの説明文や意見文の勉強につながっていることです。更に、小学1、2年生の勉強が中学生や高校生になったときの論説文の勉強にも結びついていることです。

 よく学校で作文や読書をしているからいいのではないかと言う人もいます。しかし、作文や読書は実は生活の中に位置づけて行うのが本来の姿です。小学校低学年のときに学校で作文や読書の指導があることは確かですが、そのように読書や作文を学校で勉強するものだと考えてしまうと、やがて小学校中学年や高学年になり、作文や読書の指導が次第になくなっていくと、そのまま子供の作文や読書の生活がなくなってしまうのです。

 現在、中学で作文の勉強を行っているところはほとんどありません。夏休みに感想文の宿題が出るくらいがやっとです。それは現在の教育体制ではやむをえないことだとも言えます。中学で作文指導を日常的に行うのは、担当の先生の負担が大きすぎるからです。

 また、高校入試でも作文や小論文の試験は採点に手間がかかるのでほとんど行われません。子供たちの学力よりも、試験や授業の能率を優先せざるを得ないという事情があるかぎり、今後も中学、高校で作文指導が盛んになる可能性は低いでしょう。ですから、中学生や高校生で文章を書く機会のある子はきわめて少ないのです。

 言葉の森の作文の勉強の特徴は、小学1年生の作文の勉強を、高校3年生まで続くものとして教えているところです。言葉の森で小学1年生から作文の勉強を始めることは、1年生の間にももちろん成果はありますが、それ以上に、あとになってから本当に価値ある勉強として生きてくることなのです。

■小学1年生から始めるいちばんいい勉強は何か
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https://www.mori7.com/as/336.html
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 小学1年生は、学校生活の出発点になるので、まず大きな方針を決めることが大事です。

 大事なことは三つあります。

 第一は、小学校前までのよい習慣を止めないことです。例えば、幼児のころに読み聞かせの習慣があれば、それは小学生になっても続けていくべきです。

 第二は、広く浅く満遍なく、いろいろなことに少しずつ取り組むというのは、あまりよいやり方ではありません。中心になるものを一つ決めておき、その余力でほかのことも取り組むようにすることです。

 第三は、長く続けられるものを一つ見つけるようにするということです。ときどき、小1でこれをやって、小2であれをやって、小3でああして、小4でこうして、という考え方をする人がいますが、細切れの習い事ではそこそこのものしか身につきません。

 さて、習い事はたくさんありますが、柱になるものはやはり知的なものです。芸術や音楽やスポーツももちろんいい習い事ですが、これは多くの人にとって柱になるものではありません。なぜかというと、将来の社会は、芸術や音楽やスポーツも含めて、あらゆる面で知的なものが要求されるようになるからです。例えば、現代社会で絵画をかこうと思えば、ほとんとの場合コンピュータグラフィックスとの関わりは避けられません。それは、音楽も、スポーツも、同じです。技術や感性や体力と同じぐらい知性が要求されるようになってきます。あらゆるものが知的なものをベースにして成り立つというのが未来の社会だからです。

 芸術、音楽、スポーツなどの習い事は時間がかかるので、どうしてもやりすぎる傾向が出てきます。更に、スポーツに関しては試合があるために、更にやりすぎる面が出てきます。

 もちろん、これは、芸術、音楽、スポーツの習い事を否定するものではありません。柱にする習い事は知的なものにして、周辺の習い事として芸術、音楽、スポーツに取り組んでいくということです。

 知的な習い事について、順に述べていきたいと思います。

 まず、英語は中学生になってからでも十分に間に合う勉強です。小学生のころの英語の勉強は、遊びのようなものです。実際に、中学生、高校生、大学生で英語の得意な子が、小学生のころは英語の勉強を何もしていなかったという例はたくさんあります。

 次に、算数数学は、普通の力があれば大丈夫です。つまり、学校で普通に勉強していればいいということです。たとえ算数数学が苦手であっても、短期間集中して取り組めば成績は必ず上げることができるからです。これも、数多くの実例があります。

 最近流行っている理科実験教室などは、おもしろい勉強だと思います。しかし、流行に過ぎない感じもあります。長い歴史の試練に耐えていないものは、勉強の柱にはしない方がよいでしょう。これは、速読教室や読書教室についても同様です。歴史的な伝統がないので、まだ評価できない習い事です。

 小学校低学年からの学習の中心は、日本語を駆使する力を育てることです。これは、低学年のうちは特に読む力を育てることになります。

 読む力をつけることによって、読書による知識が身につくことはもちろんですが、もっと大事なことは読書好きになる力がつくようになります。文章を読む力のある子は、文章が目の前にあると、すぐに読もうとします。読む力のない子は、最初から読もうとしません。この姿勢の違いが、実はあとになるほど大きく響いてくるのです。

 読む力があると、国語の成績がよくなるだけではありません。英語や数学など、ほかの教科の勉強でも、読めばわかるはずだという確信が育ってきます。もちろん数学は、言語の操作とは少し違う発想の仕方をするので、その違いを学習することは必要です。しかし、基本にあるものは、読んで理解するという力なので、国語力がすべての教科につながると言われているのです。

 中学生や高校生の学習の中心は、読む力とともに書く力になってきます。これは、書くことによって考える力の基礎ができるからです。しかし、現在の学校と受験のシステムでは、指導と評価に時間がとれないという理由から、書く力を学習する機会はあまりありません。書く力は、独自に育てていく必要があると思います。

 言葉の森で勉強している子に共通する特徴として、書くことが苦にならない、書くことが好きになる、更には書くことが得意になる、ということがあります。これは、作文や小論文の試験でももちろん役に立ちますが、それ以上にその子の生涯の生活において大きなプラスになっています。
 


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