苦手な国語も作文で得意に――
小学生時代から国語的な生活を




■作文の勉強で国語が得意に
https://www.mori7.com/as/1903.html

 先日、言葉の森の生徒の保護者と電話で話したときのことです。
 その子は、小学校3年生のころから言葉の森を始めて、楽しく作文や感想文を書いていたそうです。
 受験の時期になると、国語の勉強は特にしないのに成績だけはよくて、志望の難関私立中学に合格しました。
 たぶん距離が遠かったために、その中学には行かなかったようですが、近くの公立中学で中学校生活を送り、高校受験をしました。
 「言葉の森で勉強をしていたので、国語の勉強というのは特にやらなくてよかった」という言葉が印象的でした。

 実は、こういうことはよくあります。
 国語の勉強というのは、国語の塾に行って成績が上がるわけではありません。ほとんどの学習塾は、算数・数学や英語のような、やれば成績が上がる教科に力を入れています。国語は、成績を上げられるあてがないのですが、学習塾という建前上、形の上だけほかの教科と同じようにやっているということなのです。
 ですから、塾に行って国語の成績がよくなったという生徒は、これまでに聞いたことがありません。そのかわり、中学に合格したあと、「塾に行ってもやはり国語の成績は上がらなかった」という声をよく聞きます。

 しかし、ここで誤解してはいけないのは、言葉の森で勉強すれば国語の成績が上がるわけではないことです。
 国語というのは、勉強の中で身につくものではなく、国語的な生活の中で身につくものです。

 週に1回作文を書いて国語の成績が上がるのではなく、その作文を書くために、読書をしたり、長文の音読をしたり、その長文をもとに親子で対話をしたりという国語的な生活が充実することで国語力がついてきます。
 言葉の森の作文の勉強がきっかけになり、国語的な生活が充実する結果、国語の力がついてくるのです。

 だから、そういう日常生活を国語的にする指導をしている塾であれば、学習塾で国語の成績が上がるということもあります。たぶんそういう学習塾もあるとは思います。ただし、そういう指導はかなり個々の生徒に密着したものになるので、大手の学習塾よりも個人塾のようなものになるでしょう。

■小学1、2年生は勉強の習慣を作る時期、
小学3、4年生は学力の土台を作る時期、
成績を上げるのは受験生になってから

https://www.mori7.com/as/1894.html

 子供たちの勉強の様子を見ていると、それぞれの時期に必要なことをせず、逆に必要でないことに力を入れて苦労している様子をよく見ます。

 最も多いのが、小学1年生から4年生ぐらいまでの、勉強の習慣を作り学力の土台を作る時期に、成績を上げることに力を入れてしまう家庭が多いことです。

 ある教育サイトに、小3の子のお母さんからの、「漢字・指示語・熟語・ことわざ・慣用句など、国語のすべてが苦手で困っている」という相談が載っていました。問題集を何度も繰り返し解かせているそうですが成果が上がっていないそうです。

 苦手なことをなくすという勉強の仕方はもちろん大切ですが、問題は、この相談の対象となっている子が小学3年生であることです。
 小3で、なぜ「漢字・指示語・熟語・ことわざ・慣用句」などの勉強をしているかといえば、それは、塾でそういう勉強やテストをさせられているからです。
 小学生のころは、こういう成績を上げるための勉強はする必要がないのです。

 国語力のある子は、小3のころに、問題集を解くような勉強はしていません。家で楽しく本を読み、お父さんやお母さんといろいろな話をしています。
 つまり、小学校低中学年の間は、国語の勉強をするのではなく、生活を国語的なものにしていくことが大切なのです。

 生活を国語的にするとは、例えば次のようなことです。
 まず、家族全員でテレビを見る時間を決めることです。1週間の予定で毎日平均1時間というのが目安です。ゲームの時間も同じように子供が納得する範囲で決めてそれを守るようにします。こういう生活習慣を作るためには、まず親がテレビを見る習慣を改める必要があるかもしれません。

 次に、家庭での読書の時間を作ることです。そして、親が本を読んでいる姿を子供に見せることです。この場合は本は、もちろん雑誌や画集のようなものではなく、普通に文章として読む本です。親が日常的に本を読んでいる姿を見せれば、子供は自然に読書好きになっていきます。

 また、家庭での対話の機会を大切にすることです。だから、食事はできるだけ家族一緒にとります。もちろん、食事の時間になったら、テレビは消します。
 親子で楽しくお喋りをするためには、親は聞き上手である以上に、話し上手である必要があります。親子の対話には、親の側のちょっとした努力も必要なのです。

 以上のような国語的な生活習慣は、子供が小学校1年生のときにつければ簡単です。しかし、小学校3年生になると、新たな習慣をつけ直すことは難しくなります。小学校高学年になると、かなり努力をしないとできません。

 こういう国語的な生活習慣があれば、受験期に国語の成績を上げることは簡単にできます。しかし、国語的な習慣や土台のない子は、受験期に国語の成績を上げることはかなり難しくなるのです。


 子供たちの勉強の仕方の勘違いで次に多いのが、今後は逆に、受験期に成績を上げる勉強をせず、漠然と実力を上げる勉強をしている子が多いことです。

 これは、特に、小6,中3、高3の最後の1年間の勉強について言えることですが、この時期は、志望校の過去問を目安にして、その過去問で7割の得点を上げるためにはどうしたらいいかということを考える必要があります。
 しかし、この受験期になっても、過去問に取り組んでいない子がほとんどです。

 この過去問に取り組むことの大切さは、これまでに何度も記事を書いているので、関心のある方は、言葉の森の「HPの記事検索」で、「過去問」と入れて検索してくださるといいと思います。

▽関連記事
「小学1年生から高校3年生まで―言葉の森での勉強の仕方」
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■国語力をつけるには―言葉の森の勉強法
https://www.mori7.com/as/1887.html

 小学校高学年の生徒から、「国語力をつけるコツを教えてください」と電話相談がありました。
 電話で話すこともできるのですが、それでは理解しきれないだろうと思ったので、「あとで、資料をプリントして送るね」と言っておきました。

 国語力をつけるコツはあります。しかし、その前に、国語力というものがどういう構造になっているかを理解しておく必要があります。

 国語力には二つの面があります。一つは、土台となる国語の実力です。もう一つは、成績として表れる国語の問題の解き方のコツです。

 土台となる国語の実力とは、ひとことで言えば難読力(難しい文章を読む力)です。その難読力には三つの面があります。第一は説明文の難読力、第二は物語文の難読力、第三は日本語の文化の難読力です。

 説明文の難読力をつけるには、その学年の読む力に応じた説明文を読むことです。しかし、子供が普通に読む本の世界では説明文というジャンルは限られているので、説明文を読む機会を増やす必要があります。そのひとつは図書館のノンフィクションコーナーの利用です。もうひとつは、問題集読書です。

 物語文の難読力をつけるには、名作や古典と呼ばれている本を読む必要があります。これも、図書館の利用と問題集読書の活用が役に立ちます。

 文化の難読力とは、日本の文化に流れている言葉にならない感情の世界を察する力をつけることです。これは家族の対話の中で少しずつ身につけていくものです。だから、親子の対話というものが重要になります。

 さて、国語の実力をつけてもすぐに国語の成績が上がるわけではありません。国語の成績を上げるには、上げるためのコツを理解する必要があります。
 しかし、国語の成績を上げるコツは、通り一遍の一斉授業ではなかなか伝えることができません。その生徒が実際に解いた問題をもとにして、逐一説明する必要があります。だから、国語の勉強は、家庭で行うのに向いているのです。

 選択式の問題のコツは、これまでに何度も書いたとおりです。合っているものを見つけるのではなく、合っていないものをその合っていない理由を明確にして見つけ、そのあとに残ったものを合っているものとするという考え方です。
 選択式の問題は、手順どおり解いていけば原則として満点が取れるようにできています。だから、言葉の森の毎月第4週の読解問題ができていなかったら、それは選択式の問題を解くコツが理解できていないということです。
 このコツを理解すると、その後の国語の成績が驚くほど上がります。

 記述式の問題のコツは、時間内に字数ぴったりに素早く書くことに慣れることです。また、意見や感想を述べるときは、その意見や感想と対比される考えを念頭に置いて書くことです。
 記述式の答えは、内容が大体合っていればそれで充分です。それ以上の細かい点数の差はあまり意味がありません。なぜかというと、表現上の微妙な差は、採点者の主観がかなり入っているからです。
 例えば、記述式の問題に入る前の漢字の問題や選択の問題の出来が悪ければ、記述の問題も辛く採点されます。文章は具体的にわかりやすく書くよりも、抽象的に説明風に書いた方が減点が少なくなるという意味で無難です。しかし、そのためには、抽象的で説明的な語彙を使えるようになっている必要があります。そのために、長文の繰り返し音読が大事になってくるのです。

 国語力には、このほかに、分量の多い長文を読みこなす力や、テーマに合わせた作文小論文を書く力があります。また、近年、面接試験や口頭試問という形で、話して答える形式の国語力も必要になってきます。
 これらは、実際に、読む、書く、話すという練習をする中で身につけることが必要になります。
 言葉の森の勉強は、この最後の「読む、書く、話す」の力をつけることを中心に行っています。

■勉強の仕方総まとめ
 小学校の早めの時期から作文と国語の勉強をする意義

https://www.mori7.com/as/1617.html

●小学校の早めの時期から作文の勉強を勉強する意義

 小学校1、2年は、勉強の基本的な習慣が作られる大切な時期です。この時期に作文を書くというのは、まだ文字を書くのもおぼつかない子も多い時期なので、早すぎると思う方がいるかもしれませんがそうではありません。
 小学校の1、2年生で始めた習い事は、形は変わっても一生続く勉強となるものが多いのです。実際に、中学生や高校生で作文を書いている生徒の多くは、小学生の早い時期に作文の勉強を始めています。

 作文がある程度楽に書けるようになってから始めた勉強では、スランプが来たり生活が忙しくなったりすると、すぎにやめてしまいたくなることが多いのですが、低学年のころから始めた勉強は、苦しい時期があっても続けることができるのです。
 そして、結局長く続けた勉強は、必ずその子の実力として残ります。だから、言葉の森の作文のように長期間続けられる勉強は、小学校の早い時期に始める必要があるのです。

 しかし、これは他の作文の通信講座などにはあてはまりません。他の作文通信講座や作文教室では、小学生のころから始めても、小学生で終わってしまうものがほとんどです。作文の勉強の本当の目的は、小学生のときに上手な作文を書くことではありません。小学校時代の作文の勉強は、中学生、更には高校生になって立派な論説文を書けるようになるための準備なのです。

●入試は数学、実生活は国語

 今の入試は、中学入試でも高校入試でも大学入試でも、算数・数学の出来不出来が大きく合否を左右します。それは、算数・数学というものが、できる子とできない子の点数の差が大きい教科だからです。

 これに対して、国語の成績は、できる子とできない子の差がそれほど大きくはありません。どんなにできない子でも、国語が0点ということはありません。また逆に、どんなにできる子でも、国語が100点ということはめったにありません。
 算数・数学や英語は、0点も可能ですし、100点も可能です。それは、算数・数学や英語は、勉強しないとできるようにはならない教科だからです。

 国語は、勉強する教科というよりも、国語的な生活文化の中で実力が自然に育つ教科です。ところが、学校時代は数学又は英語の成績が合否を左右します。社会に出ると、数学や英語の出来はもうあまり関係がありません。社会で活躍している人の中には、数学や英語が得意でない人もいます。しかし、そういう人たちに共通しているのは、国語力があるということです。それは、国語の成績として表れるものとは多少違いますが、その能力は、難しい本を読む力、複雑な話を理解する力、自分の考えをわかりやすく述べる力などで、要するに、本当の意味での国語力なのです。

 このような国語力は、頭のよさと同じです。数学や英語の成績は、頭のよさではなく、勉強の正しい方法論×かけた時間です。数学や英語の成績をよくするのはもちろん必要ですが、それよりも大事なのは、将来社会に出てから学力の中心になる真の国語力なのです。

●いつでも褒めて明るい勉強を

 家庭での勉強の仕方で大事なことは、必ず褒めて、明るい雰囲気で勉強をすることです。叱ったり注意したりして、暗くて真面目な雰囲気勉強をさせると、子供の能力は低下します。人間に限らず生き物は、いい記憶は長く保持し、悪い記憶は早く忘れようとします。そして、忘れられないほど悪い記憶には、近づかないようになります。大学生になったり社会人になったりしてから勉強をしなくなるのは、小学校時代に悪い思い出として勉強をさせられた子供たちです。

 大人が今すぐ注意したくなる子供の勉強上の欠点は、そのほとんどが放っておけば自然に治るものです。例えば、音読が下手だとか、声が小さいとか、作文で同じ字を間違えるとか、字が雑だとかいう場合です。
 こういうことを親がそのつど注意すると、親は子供に注意することが持って生まれた性格のようになってきます。こういう注意する性格になってしまうと、子供が小4のころまでは仕方なく親の言うことを聞きますが、小5から子供に自立心が出てくると、逆に親の言うことは一切聞かないようになります。

 それと同時に問題なのは、注意が言葉の上だけになり、実行するまで徹底させられないことが多くなることです。例えば、「もっと大きい声で読みなさい」などと注意した場合、すぐに素直にそのように読める子はいません。また、「字をきれいに書きなさい」と言った場合、すぐにきれいに書くくようになるという子もまずいません。すると、毎回のように同じような注意をし、同じように守れないという状態が続き、やがて子供は、親のいうことは聞かなくてもいいものだと自分なりに学習していきます。だから、やらせるあてのないことは、言わないということも大事です。そのかわり、いったんやると決めたことは、例外なく実行するようにしなければなりません。こういう区別によって、いつも褒めて明るい勉強というものができるようになるのです。
 


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