| 脳死 |
| ウグイス | の | 道 | の広場 |
| ○○○○ | / | うい | 高1 |
| 脳死状態の身体を生かしておくことは、生を手放しながらなお死を中断され |
| た、ある種の中間的身体が作られることだ。人間は、これまでありのままの世 |
| 界を否定し、それを人間の世界へと転化して、自己の可能性の領域を拡張して |
| きた。しかしそれでも、死だけは最近まで、無意味な喪失であり続けてきた。 |
| 高度に発達したテクノロジーに逆に足元をすくわれている今、その状況を欺瞞 |
| 無しに受け止め、そこに身を開きながらありうべき関係を探っていくことが人 |
| 間的態度である。 |
| 人間は、今までは死を自然なものと考えてきたが、今では脳死状態の人間を |
| も生かし続けるほど、死に対しての価値観は変わってきた。(つづく) |