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家庭学習は、毎日少しずつ、丸付けは自分で、読書も勉強のうち
森川林 2014/09/02 20:07  


 家庭学習にもコツがあります。
 第一は、毎日少しずつ同じことをやっていくということです。短い時間であっても、毎日やる方が続けやすいからです。回数を少なくして長時間やるよりも、短い時間でいいから毎日やる方がいいのです。
 毎日やるような形の勉強だと、親がやり方を指示しなくても、子供が自分で自主的にできるようになります。そして、雨の日も、風の日も、土曜も日曜も祝日も、いつも同じようにやっていくと、いつの間にか力がついてくるのです。
 親は、子供ががんばってやっていると、ついもう少し長くやらせようと考えがちです。しかし、勉強を追加したり延長したりすると、だらだら勉強をする癖がつきます。集中力がないという原因の多くは、長く勉強をさせられたところから来ています。

 第二は、丸付けは自分でするということです。子供は問題を解くだけで、お母さんが丸付けをするという形で勉強をすると、親がいなければ勉強が完結しなくなってしまいます。子供が最初から最後まで自分のペースで勉強できるのがいちばんいいのです。
 その丸付けも、問題を例えば1ページなら1ページ全部終わってからまとめてつけるよりも、1問ないし数問ずつそのつど丸付けをしていった方が、フィードバックが早いので、密度の濃い勉強になります。
 子供は、丸がつくと喜びますが、丸がつくような勉強は、実はやらなくてもよかった勉強で、その勉強は本当は時間の無駄なのです。大事なのは、×がついたときで、その×を自分で理解して、その×の理由を親に説明できれば、そこで力がついてきます。
 ×のついた問題は、できるだけ親が解説するのではなく、子供が親に説明するようにしていくことが大事です。

 第三は、読書も勉強のうちだということです。ときどき、読書は、学校でやっているからいいとか、行き帰りの電車の中でやっているとかいう子がいます。それはそれでいいのですが、それが家庭で読書をしない理由になってはなりません。小学生時代は特に、読書は勉強よりも優先して取り組む方が、本当の実力がつきます。
 読書の本選びで、親が選ぶ本は全体に難しすぎるという傾向があります。また、真面目で面白くない本になる傾向もあります。読書はまず楽しいもの、面白いものを読んでいくことです。
 1冊だけをずっと読んで、その1冊が終わってから次の本を読むという読み方をしていると、読みにくい本にぶつかったとき、読書が進まなくなってしまいます。読書は、数冊を並行して読んでいく方が楽にたくさん読めます。
 面白い本を選ぶには、最近増えている本の中古マーケットを利用するといいと思います。

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実力をつける全教科の勉強の土台の上に、思考力と創造性を育てる作文の勉強を
森川林 2014/09/01 06:52  


 これからの社会を考えると、教育に求められるものは大きく変わってきます。現在の、受験に合わせた勉強から、自身の将来の仕事や生活に合わせた勉強に重点が移っていきます。
 将来の仕事や生活に合わせた勉強とは、全教科のバランスのよい基礎学力の上に(今の高校生の勉強のように、受験科目だけに力を入れた学力ではなく)、思考力、創造力、人間性を育てるような勉強です。

 しかし、今の子供たちの勉強の様子を見ていると、時間をかけた詰め込み勉強によってテストの点数はよくなっていても、真の学力のつく勉強をしているようには見えません。
 なぜ時間がかかるかというと、受験期に入る前から受験に合わせた差をつける勉強に対応しようとしているからです。受験勉強は短期間に集中して取り組むもので、それまでは基礎学力を確実につけることの方が大事なのです。
 そして、なぜ真の学力がついているように見えないかというと、勉強の方法に無駄が多く、勉強の時間が長すぎるために、じっくり遊んだり、考えたり、本を読んだり、自分の好きな勉強をしたりする時間が不足しているからです。

 実力をつける勉強の基本は、毎日同じものを同じように反復し、それを百パーセント身につけることです。問題集なら、1冊の問題集をできない問題がなくなるまでやり尽くすことです。ところが、ほとんどの子の勉強は、8割から9割できたところで新しい教材の勉強に移るようなものになっています。
 その原因のひとつは、今の勉強が、自ら学ぶ勉強ではなく、人に教えてもらう勉強になっているからです。それは、教えてもらわないとわからないような気がする、差をつける勉強を増やしているからです。だから、時間をかけるわりに力がつかないのです。力がつかないから更に時間をかけ、そのために読書や自由な遊びの時間が減り、ますます真の学力から遠ざかるようになっているのです。

 言葉の森では、作文小論文の指導をすることと並行して、これからは、子供たちの全教科の勉強面も見ていきたいと思っています。また、勉強面だけでなく、子供たちの自主的な生活力や他人や自然と共感できる人間力も育てていきたいと思っています。
 これまでは、勉強は自分でするものと考えていたので、言葉の森では勉強面の指導はあまりしていませんでした。しかし、多くの子供たちの勉強の様子を見ていると、勉強の仕方の能率の悪さが、読書不足や生活の余裕のなさを生み出し、それが作文力や思考力に影響しているとわかってきたからです。

 言葉の森では、今後、自然寺子屋オンエア合宿という企画で、子供たちの毎日の勉強も見ていきたいと思っています。

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