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勉強サプリの時代の先にあるもの
森川林 2015/03/04 21:15 


 リクルートが3月から小4以上の小中学生を対象にした「勉強サプリ」の提供を開始しました。月額980円で授業動画が閲覧でき、勉強のデータを生かして苦手箇所だけ復習する仕組みも作られているそうです。

 教育へのネットの利用はこれからも加速します。ネットの利点は、自宅でできること、低料金でできること、個別対応ができることです。子供たちの勉強の環境は、これからも更に充実していくでしょう。

 しかし、ここで問題になるのは、そういう勉強環境がどれだけ豊かで便利になっても、その勉強をするかどうかは本人の意志次第であり、低中学年の場合は、本人の意志に加えて家庭の環境次第であるということです。

 家庭での勉強の習慣ができている子は、豊かな勉強環境を十分に生かしていくことができるでしょう。しかし、勉強の習慣ができていない子は、どんなにゲーム的な要素があるとか、ビジュアルでわかりやすいとか言っても、その勉強を続けさせるのは難しいのです。

 そのことは、逆に言うと、勉強の習慣が確立している子は、ネットの勉強環境を利用することもあるでしょうが、勉強の中心はこれまでの紙ベースのものでこなしていくということです。
 なぜかというと、勉強の本質は、知識を自分のものとして身につけることですから、問題集や参考書のような実際の形のあるものを何度も繰り返し利用する方がずっと定着度が高くなるからです。

 これまでの寺子屋オンエアの経験から考えると、多くの子は、自覚なく無駄の多い勉強法をしています。例えば、できる問題を何問も解いてみたり、できない問題を1回しかやらなかったり、きれいに書くことに時間をかけたり、その一方で何度も読むという勉強をしていなかったり、というようなことです。

 だから、勉強が進まない原因は、教材という「物」にあるのではなく、勉強法という「事」の方にあるのです。逆に言えば、勉強の仕方というソフトさえしっかりしていれば、教材は既にある便利なものを自由に使えばよいということです。そういう便利な教材のひとつとして、ネットの教材も利用できるということです。

 ところで、この勉強の習慣を家庭で作れる時期は、小学校1年生になります。
 1年生は、学校の勉強も簡単なので、家庭学習などをわざわざする必要のない時期のように思われますが、この時期にこそ家庭で毎日一定の時間を勉強する習慣をつけておくのです。
 「勉強アプリ」のような教材をうまく利用できるのも、この1年生からの勉強の習慣が確立している子なのです。

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考える力と親子の対話――そのきっかけとしての長文の音読
森川林 2015/03/03 21:09 


 子供に勉強力をつける上で最も大事なものは、考える力です。考える力と言うと抽象的ですが、もっとわかりやすく言うと、考えることを苦にしない力です。更には、考えることを楽しむ力と言ってもよいでしょう。

 計算の練習や漢字の書き取りやいろいろな知識の習得は、時間をかけさえすれば誰でもできます。小学校低中学年のころの勉強は、このような、やりさえすれば誰でもできるようになる勉強です。

 しかし、小学校高学年になると、次第に考える問題が出てきます。国語では、環境や言語や文化や人生などという分野の文章が多くなります。算数では、計算のルールをあてはめるだけでは解けない問題、自分なりに図を書いてみないとわからない問題が出てきます。理科でも社会でも同様です。
 そのときに、考える力のある子は、そういう問題を面白いと思い、考える力のない子は、そういう問題を面倒と思います。ここで、面白いと思える子は、その後の勉強がどんどん進んでいきます。

 だから、小学校低学年のころは、考える力の土台を作ることが大事です。
 しかし、その考える力は、勉強をすることではつきません。低中学年の時期に、国語や算数の問題集をいくら解いても、考える力は育たないのです。

 考える力は、親子の対話の中で育ちます。
 親と子の間の話というと、多くの場合、親が一方的に注意をしたり、説教をしたり、説明をしたり、理解させたり、わからせたりするような形が多いと思います。親が中心で、子供はそれに従うものという形になりやすいと思います。
 しかし、これでは考える力は育ちません。

 親子の対話では、親と子が対等の人間としてお喋りを楽しむというような話し方が大事です。ちょうど、親が同年代の友達と話すような姿勢で、相手とのやりとりを楽しむような雰囲気で話を進めていくのです。

 そして、その対話の中で、親ができるだけ自分の子供のころの体験談を話してあげます。
 また、小さい子供が相手のときは、ダジャレやギャグや冗談や笑いを入れて、できるだけ面白い話をしていきます。そのためには、親が自分の言った冗談を楽しむような気持ちも必要です。

 しかし、そういう楽しい話でありながら、話の内容は、大人相手に話すような真面目な内容や難しい語彙も取り入れて、子供を一人前の話相手として扱っていくのです。
 子供を子供として扱うのではなく、一人前の話相手として扱い、親自身が子供との話を楽しみ、子供の言うことを大人の話を聞くように尊重して扱っていると、子供の思考力は育ちます。

 言葉の森の作文・感想文の勉強をしていると、毎週の長文の音読がこういう対話のきっかけとして活用できるようになります。

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対話(34) 

通学できる作文教室

言葉の森の教室ではありませんが、言葉の森の教材で指導している森林プロジェクトの作文教室です。お問い合わせは、それぞれの教室へお願いします。

【日本国内】
■千葉県
柏の葉公園
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浅岡佳代 04-7170-1023 kayo.asaoka@gmail.com
http://koma.kayo.pupu.jp/
毎週土曜日9:00-13:00。小学生から高校生まで対象。柏の葉公園のコミュニティ体育館2Fで行っています。場所が変わるときがありますので、見学や体験にいらっしゃるときは必ず事前にお電話ください。1日1回の長文音読を必須とし、教室では作文、小論文の書き方を指導いたします。 (管理)
■東京都
マイサンシャイン
東京都練馬区氷川台3-6-10 石野CRビル202
050-3639-2533
(管理)
こひつじ幼稚園教室
東京都大田区久が原4丁目37-14
03-3755-7106 090-8562-1266 whity_tomo@yahoo.co.jp
随時体験受け付けています。

毎週木曜日
16:00~ 小学1・2年生(1時間)
16:30~ 小学3・4年生(1.5時間)
東急池上線「久が原」駅から徒歩7分
東急池上線「千鳥町」駅から徒歩8分 (管理)
■神奈川県
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横浜市港北区日吉4-17-22 テラス日吉3F
08065370843 / ohisamasakubunkyousitu@gmail.com
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作文を書くことが楽しくなる教室です。 (管理)
日曜個別作文教室
横浜市港南区港南台(根岸線港南台駅より徒歩3分)★日曜日のご都合がつく時間に月3回
juliarose814@ybb.ne.jp
http://kobetsu-sakubun.jimdo.com/
 作文が苦手な方、入試の作文対応にお困りの方、帰国子女の方など、一般的な通信や通学の作文教室で勉強するには不安があるという方のための教室です。作文、国語の勉強に真剣に取り組もうと考えていらっしゃる方のみを対象に、作文指導歴14年の講師が個別に指導します。授業は、毎週日曜日午前9時から午後5時の間で、ご都合のつく時間帯をお選びいただけます。1回の指導時間は60分~90分程度、原則として月3回の指導となります。入会金5,000円、受講料月額9,000円(受験コースは月額プラス3,000円)。 (管理)
ペガサス本鵠沼駅前教室
神奈川県藤沢市本鵠沼2-13-17-2F
電話 0466-22-5205 (10時~22時)
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神奈川県藤沢市にある自律型個別指導ペガサス本鵠沼駅前教室です。このたび『言葉の森』作文口座を開講することになりました。すべての教科の土台となる国語力と、これからの時代に必要とされる思考力・表現力をつけるのに最適な講座です。ぜひ一度お試しください。 (管理)
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044-872-8148 平日15:00~21:00
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表現豊かに書く 相手にわかるように書く 自分らしく書く そのための思考力をはぐくむ作文教室です。読書指導や音読にも力を入れています。
現在、しだみ教室 おばた教室 と二か所で開講しています。 (管理)
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