https://youtu.be/OC6HMYKTtpM
◆◆大学入試は大切だが最終目標ではない
お父さんやお母さんの時代は、大学に合格することが大きな目標でした。
それは、もちろん今でも同じです。
学歴によって、就職できる会社の選択肢が広がるからです。
また、いい大学に入れば、知的なよい友達と出会える可能性も高くなります。
しかし、大学を卒業したあと、どういう人生を送るかということは、子供ばかりでなく、今の親にも本当のところはよくわからないと思います。
今の時点でよいと思われていることでも、子供が成長して30代・40代になったときにも同じような状況が続くとは言えません。
むしろ、状況が逆転することもしばしばあります。
◆◆これからの時代に必要なもの
世の中の流れがどう変わるかについて言えば、時期が早いか遅いかはわかりませんが、ベーシックインカムのような仕組みが少しずつ広がっていくと思います。
そこまで行かなくても、AIの発達によって働き方が大きく変わり、人間が生活のためだけに働く時代ではなくなる可能性があります。
そのときに人間に残る大切なものは、「自分が心からしたいことがある」ということです。
そのしたいことは、「受け身のしたいこと」ではなく、「能動的にしたいこと」である必要があります。
なぜかというと、「受け身のしたいこと」は、そこにいくら時間を費やしても、蓄積というものが生まれにくいからです。
例えば、「好きなだけ面白いYouTube番組を見る」とか、「好きなだけゲームをする」とか、「好きなだけおいしいものを食べる」とか、「好きなだけ行きたいところへ旅行する」といったことは、何年間続けても、自分の個性にはなりにくいと思います。
人間が他の人と豊かなコミュニケーションを交わすためには、費やした時間が受け身のものではなく、能動的なものであることが必要です。
◆◆個性は「学ぶこと」より「作ること」で育つ
ところで、今の学校教育は、本質的には受け身のものです。
「学ぶ」ということは、答えのあるものを学ぶことですから、自分を向上させることにはなりますが、学んだことだけが多くても、その人らしい個性にはなりにくいのです。
では、個性となる時間の過ごし方は何かというと、それは「作ること」です。
「学ぶこと」はみんなと同じになることですが、「作ること」は自分だけのものになります。
「作ること」は、最初のうちはレベルが低いことが多いので、個性というほどのものにはなりません。
しかし、その「作ること」を5年、10年と続けていけば、それは他の人にはない個性になります。
◆◆子供のうちから「作る好きなこと」を育てる
今、大人でも、自分が何をしたらいいかわからないと思う人が増えています。
昔は、日常生活や仕事に追われて忙しかったので、そんなことを考える余裕はなく、休みが取れればほっと一安心というような人生でした。
しかし今は、昔よりも自由に使える時間が増えています。
そのときに、自分のしたいことがあるということが、その人の個性になり、生きがいになります。
そのように考えると、子供時代の教育では、「学ぶこと」とともに、「作る好きなこと」を育てていく必要があります。
作ることとは、文章を書くことでも、音楽でも、プログラムでも、研究でも、ものづくりでもかまいません。
言葉の森がオンラインクラスの中で「創造発表」の時間を設けているのは、この「作る好きなこと」を育ててほしいからです。
ベーシックインカムの時代になれば、仕事をしなくても、つまり給料をもらわなくても、楽しく暮らしていける社会になるでしょう。
この2、3年でそうなることはないと思いますが、子供たちが成長する10年後、20年後の世界では、そのような社会が実現している可能性があります。
「定年になったら自分の好きなことをして暮らす」と言う人もいますが、熱中できる趣味を育てるには長い時間がかかります。
子供の大学入試や就職は当面は大切ですが、それと同時に、10年後、20年後に熱中できる「作ること」を持てるような子育てもしていく必要があります。
◆◆子供の進路は「やりたいこと」で選ぶ
日本のロケットの父と言われる糸川英夫が中学5年生のとき、志望校選びで迷っていました。
ひとつは上野の音楽学校(東京藝術大学)の作曲科、もうひとつは東京高校(今の東大教育学部附属中等教育学校)の理科でした。
入学願書を出す間際まで決心がつかず、悩みに悩んで母親に相談しました。
母親はさすがに一瞬顔色を変えましたが、返答は即座でした。
「自分のやりたいものを自分で選べ。ただし入試の難易度によって決めるな」(「私の履歴書」より)
このときの母親の考え方こそ、子育ての方針です。
どちらが得か、どちらが入りやすいかという基準ではなく、自分の本当にやりたいことを選ぶという姿勢が大切なのだと思います。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
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◆◆字数は作文力向上の最も確かな指標
作文の勉強を始めて、数か月のうちに字数がやや右肩上がりになっているとしたら、その生徒の作文力は向上しています。
作文の内容が上手かどうかということは、取り上げた題材によっても変化するので、人間が見てもなかなかわかるものではありません。
しかし、字数は客観的な指標なので、これが作文力の向上にとって最も確かな指標になるのです。
ただし、すでに基準の字数を達成している生徒については、作文の字数よりも、森リン点の評価がコンスタントに高得点を取っているかどうかを基準にしていくといいです。
◆◆字数の基準は学年の100倍から200倍
作文の字数の基準は、学年の100倍から200倍としています。
小学3年生で300字から600字、小学4年生で400字から800字、小学5年生で500字から1000字、小学6年生で600字から1200字、中学生以上も600字から1200字です。
作文の実力をつけるためには、小学6年生以上の生徒は常に1200字を超える作文を書いている必要があります。
◆◆1200字を書き上げる難しさと、やり遂げた喜び
もちろん、これはなかなか難しいことです。
小学6年生、中学生、高校生で、毎週1200字以上の作文を書いているような人は、言葉の森の生徒以外にはまずほとんどいないと思います。
1200字を書くためには、早くても1時間半はかかります。
これを早くする方法は、「予習メモ」プラス「音声入力」ですが、そういうやり方をやっている人はまだ少ないと思います。
文章を書くことが好きな人は、書き上げた後に喜びがあります。
それはやり遂げたという喜びです。
これが向上心です。
人間にはもともと向上心があるので、難しいことをやり遂げた後は満足感があるのです。
◆◆字数を増やすには、毎月100字ずつの目標で
ところで、基準の字数まで長く書くためには、どうしたらいいでしょうか。
まず、普段600字しか書いていない生徒に、今日から1200字頑張りなさいということはできません。
それはできないのが普通です。
まず600字の作文を、100字増やして700字にすることを、次の月の目標にするというふうにしていくといいです。
◆◆語彙の引き出しを増やすのは読書
作文の字数が増えないのは、言葉の引き出しに、実例と表現と意見の語彙が入っていないからです。
本をよく読んでいる生徒は、言葉の引き出しにいろいろな実例や知識や感想が詰まっているので、特に意識しなくても自分の書く文章が自然に続いていきます。
字数の少ない生徒は、字数を毎月少しずつ増やしていこうとするだけでなく、それ以上に読書の量を増やしていくことが必要なのです。
◆◆読書記録と学年別リストで本の幅を広げる
それぞれの生徒の読書記録は、学習グラフで見ることができます。
https://www.mori7.com/gs/
また、読書記録の全体を見ると、学年別の読書のリストが出てきます。(7/4現在、38,449件)
https://www.mori7.com/teraon/ds.php
同学年の生徒が読んでいる本の中には、易しい本も難しい本もあります。
自分が読んでいる本と同じようなレベルの本を読んでいる生徒を見つけて、その生徒の読んでいる本の傾向を見て、自分の読む本の幅を広げていくといいのです。
作文の実力はまず字数に表れます。
字数を増やすには、語彙の引き出しに多くの言葉が入っている必要があります。
そのためには毎日読書をすることが必要で、どういう本を選ぶかは読書記録の同学年の生徒を参考にするといいということです。
◆◆読書の量は1日50ページを目安に
読書は、何ページぐらい読んだらよいかというと、人によって個人差はありますが、だいたい学年の10倍ページ、大まかに言えば1日50ページ以上読むということです。
1日50ページ読めば、1週間で1冊は必ず読み終えます。
読書の質はもちろん大切ですが、最初のうちは読書の量を基準にして、毎日読書をするように心がけていってください。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
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言葉の森は、日本一のオンラインスクールを目指します。
7・8月は、一度体験された講座でも体験学習ができます。
【重要】メール確認のお願い
講師からの個別れんらくが届いていないという方がいらっしゃったので、7月10日に担当講師から保護者の方全員に個別れんらくをお送りします。
7月10日(金)に講師からのメールが届かない方は、事務局までご連絡ください。
スマホで受信する際は、「@mori7.com」のドメインを許可しておいてください。

夏期休業中の作文の課題は、ホームページに掲載しますので、それを参考にして書いてください。また、他のクラスクラスに振り替えで参加していただくこともできます。

全科学力クラスなど、作文クラス以外の人は、夏期休業中の授業の振り替えを夏期講習の時間を利用して行ってください。夏期講習の日程は、後日オンラインクラスに表示します。

毎月の国語・算数数学・英語の確認テストは、作文クラスの人も含めて誰でもできます。
お子様の学力の実態を把握するために、毎月の確認テストに参加してください(無料)。
確認テストの解答を見てもわからなかった問題については、教科の掲示板で質問できます。

学習グラフをときどき確認し、お子様の学習状況を把握しておきましょう。
学習グラフには、作文の字数、読解検定の点数、読書の記録、自習の記録などが載っています。
オンラインクラス一覧表または検索の坂で、青いイルカのマークをクリックすると、学習グラフがご覧になれます。

読書記録には、各全学年の読書の記録が載っています。
子供たちの読む本は、学校の周囲の友達に影響された軽いものになりがちです。
同学年の読書記録を参考に、レベルの高い本を読むように心がけていってください。

言葉の森のオンライン自習室は、毎日24時間開いています。
家庭学習を地道に続けている生徒は、自分なりに時間を決めて自習室を利用しています。
自習室はカメラオフで、自分の希望するブレイクアウトルームのどこでも参加できます。
全科学力クラスは、小学1年生から高校3年生まで、1週目国語、2週目算数・数学、3週目英語または暗唱、4週目創造発表という流れで授業を行います。
教科の選択は自由ですので、1週から3週まである教科だけを週3回やるという選択もできます。
週1回の授業で、国・数・英の全教科学習でき、毎週の授業で家庭学習の状況をチェックするので、能率の良い勉強ができます。
創造発表クラスは、自分の好きなテーマを研究し、それを発表するクラスです。
全科学力クラスでも4週目に発表がありますが、創造発表クラスは毎週発表の時間があります。
創造発表クラスに参加する生徒は、勉強熱心な子が多く毎週個性的な面白い発表をしています。
創造発表クラスまたは全科学力クラスの4週目の体験を希望される方はご連絡ください。
プログラミングクラスは、最初はScratch、その後はHTMLやJavaScriptの学習を行います。
プログラミングの学習は、これまでのようにコードを覚えて地道にやる勉強ではなく、AIを利用して自分の作りたいものをどう作るかという勉強になっていきます。
高校でも情報科の勉強ができ、大学入試でも情報科の試験があります。
プログラミングクラスで、現在のAIやITの状況を知っておくことはこれから必ず役に立ちます。

作文の勉強は、小学校高学年から中学生、高校生になると学校では行われなくなります。
それは先生の指導と評価は大変だからというのが主な理由で、作文が重要な勉強であることは、どの先生もよく理解しています。
将来は大学入試でも総合型選抜や推薦入試に限らず、文章を書く力が要求されるようになります。
作文力は短期間では身につきません。作文クラスで文章を書くことに慣れておいてください。
第1回の作文検定は、7月25日(土)17時から18時、お申込み締め切りは7月10日です。
これからは総合選抜にしても推薦入試にしても、文章を書く力が必要とされるようになります。
そのために、これから月1回の作文検定を実施することにしました。(受検料2,200円)
これは、一般の小学校、中学校、高校にも同じような仕組みで実施しています。
手書きの作文を送っていただき、それをこちらでテキスト化し評価結果をウェブでお送りします。

夏休みは、いろいろな作文コンクールがあります。これまでに自分が書いた作文でテーマに合うものがあれば応募してみましょう。言葉の森の生徒は、入選する確率が高いはずです。
入選すると、中学生や高校生は、総合選抜型入試、推薦入試などの資料としても生かせます。

言葉の森のnoteのページを作りました。
https://note.com/shine007
noteは一般のSNSと違い、しっかりした文章の記事が満載されています。
言葉の森のnoteやそのほか関連する記事を読んでいただくと役に立ちます。
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◆◆思考力は言葉によって育つ
思考力を育てる方法にはいろいろなものがありますが、その中で最も大きいものは、言葉によって考える力を育てることです。
数学によって考える力もあるし、立体図形によって考える力もあるし、人によっては、それら以外にも運動や音楽によって考える力をつける人もいると思います。
しかし、誰にとっても最も普通に行われているのが、言葉によって考える力をつけるということです。
◆◆言葉による思考力を育てる三つの方法
そのための方法は三つあります。
第1は読書です。
第2は作文です。
第3は暗唱です。
◆◆読書検定と暗唱検定の役割
ところで、読書については、何を読むかという焦点が絞りきれないところがあります。
そこで、言葉の森では、今後、推薦図書検定によって、日本の子供たちが読むのにふさわしい本を推薦していきたいと思っています。
暗唱については、日本には昔の書物も含めて、暗唱にふさわしい文章が数多くあります。
ただ、問題は、大人自身に暗唱をした経験がないために、子供たちに暗唱を教えることができない場合が多いことです。
これは今後、言葉の森の暗唱検定によって改善されていくと思います。
◆◆作文教育の最大の課題
読書も暗唱も重要ですが、その中でも学校教育で最も課題となっているのが作文です。
作文については、教えるための指導法がないことと、評価の方法がないことに根本的な問題があります。
評価の方法がないことに加えて、評価に手間がかかるため、人間の先生が作文の指導と評価を行うことが実質的に難しいという問題もあるのです。
◆◆作文検定という解決策
そこで、言葉の森が提案するのは、作文検定という方法をどの学校でも採用することです。
言葉の森では、小学1年生から高校3年生までの子供たちに毎週作文を書く指導をしています。
それらの子供たちの書く文章は、それぞれレベルが高く、書くたびに考える力がついていることが実感できます。
こういう練習を多くの子供たちが行えば、日本語で物事を考える力が育ちます。
◆◆記述力不足という教育の課題
PISAの試験では、日本の子供たちは選択問題はよく解けるのに、記述問題が苦手だという結果がありました。
(自由記述形式で根拠を示して説明する力に課題がある PISA2018の公式分析)
これは大きな問題です。
選択問題と記述問題では、考え方が違うからです。
与えられた選択肢から答えを見つけることは、誰でも比較的やりやすいものです。
しかし、ある問題について自由に記述するためには、その答えを自分の頭の中から考え出さなければなりません。
そのような学習が不足しているということです。
◆◆作文検定で記述力を育てる
その解決方法は、すでにあります。
記述する勉強がなかなかできないのは、指導と評価の方法がないからです。
言葉の森の作文検定を学校で採用すれば、先生が評価する負担を増やすことなく、子供たちの作文力を向上させることができます。
作文検定は、小学生から高校生までを対象にしているので、定期的に実施すれば、その生徒の進歩の軌跡がわかります。
進歩のあとがわかるのは、評価方法が「森リン」というシステムを使った客観的なものだからです。
◆◆客観的な評価が継続的な成長を支える
森リンは、すでに特許を取得しており、これまでに10万件以上(言葉の森のデータベース調べ)の作文評価の実績があります。
こういう仕組みは、現在、言葉の森以外ではどこも行っていないと思います。
多くの学校が作文検定を生かし、子供たちの作文力と思考力の向上を目指していっていただきたいと思います。
作文検定の目的は、作文の上手下手を競うことではありません。継続的に書く機会を作り、考える力を育てる教育の仕組みを学校に提供することです。
作文を書くことが目的なのではありません。作文を書くことを通して、自分で考え、自分の言葉で表現する力を育てることが目的です。
※現在、作文検定の各学校10名までの無料体験を実施しています。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
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◆◆人は褒められることで伸びる
子供に限らず、人間は褒められて励まされる方が頑張ります。
しかし、褒めて励ますということは、実力と自信のある先生や保護者でないとなかなかできません。
先生であっても親であっても、そういうことのできる人は実は限られています。
人間は最初は優しく教えていても、途中から優しく教えることに飽きてくることがあるからです。
◆◆子供に言ってはいけない言葉
勉強を教わる子供に言ってはいけない言葉は、「こんなこともできないの?」「こんなことも知らないの?」です。
それは単なる事実を伝えているのではなく、子供の自尊心を傷つけるからです。
「こんなこともできないの?」と言われて発奮する子供もいるかもしれませんが、多くの子供は意欲を失ってしまいます。
◆◆答えのある分野でのAIの優位性
ところが、AIはそういう言い方はほとんどしません。
いつも相手に寄り添いながら、より良いアドバイスをしようとしてくれます。
そして、少しでも良いところがあれば、大げさなくらいに褒めてくれます。
また、時間に関しても、朝早くから夜遅くまで、いつ聞いても同じ対応で接してくれます。
同じことを何度聞いても、人間のように「この前教えたばかりじゃない」などということは言いません。
その上、教える内容に関しては、プロの家庭教師と同等か、それ以上にレベルの高いことを教えてくれます。
もちろん、「もっとレベルを下げてわかりやすく教えてほしい」と言えば、その通りにわかりやすく教えてくれます。
◆◆答えのある勉強ではAIが力を発揮する
答えのある世界ではAIは非常に優れた先生です。
答えのない世界に関しては、自分で考えたり、友達と話し合ったりする中で考えを深めていく必要がありますが、勉強のように答えのある分野では、懇切丁寧に、忍耐強く、優しく励ましながら教えてくれるAIは最も良い先生の一人なのです。
◆◆「丸投げ」から「使いこなし」への移行
子供は、ときどきAIに丸投げして答えを教えてもらい、そのまま宿題をやるということがあるかもしれません。
それは、人間にまだAIを利用するための免疫ができていないためです。
AIに丸投げして答えを教えてもらった子供は、最初のうちは「得した」と思うかもしれません。
しかし、人間は本来向上心があるので、必ずそういうカンニング的な勉強には飽きてきます。
それがAIに対する免疫ができたということです。
免疫とは、AIに頼りすぎることへの自然な飽きと抵抗力のことです。
必要なことはどんどん教えてもらう一方で、自分で納得するまで考えたいというのが人間の自然な心理です。
自分で考えることと教えてもらうことの使い分けが、自然にできるようになってくるのです。
◆◆禁止よりも成長を信じる教育へ
私たちは新しい問題に遭遇したとき、制限や禁止によって解決を図ろうとしがちです。
しかし、本当に必要なのは、人間の向上心や、より良いものに向かおうとする本来の気持ちを信じ、その問題を自分でコントロールできるようになるまで待つことなのです。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
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◆◆AIに作文を書かせるだけでは勉強にならない
小学校高学年や中学生、高校生の子供たちは、AIを使って作文を書く方法を知っている子が多いです。
そこで、どのようにAIを使うといいかということを説明します。
最も勉強にならない方法は、AIに課題を見せてすべて書いてもらうことです(笑)。
小学校高学年から中学生にかけては、子供たちはそういうことをすることが好きです。
それは特にずるをしようという感覚とは少し違い、そのように裏をかくことができる自分の能力に喜びを感じる時期だからです。
高校生の頃になると、そういうずるいことをするのは自分のためにならないとわかるので、自然にそのようなことはしなくなります。
しかし、小学校高学年から中学生にかけては、そういうことをしてみたくなる時期なのです。
しかし、そういうずるいや嘘が発覚してから注意をしたり叱ったりするのは、する方も気分がよくありませんし、される方も気分が悪いものです。
◆◆「あらかじめ」伝えておくことが大切
貝原益軒の「和俗童子訓」の中に「あらかじめ」という言葉がよく出てきます。
問題が起こる前、問題など全くない時期に、「あらかじめ」準備をしておくというのです。
例えば、小学校3年生の、まだそのようにAIを使ったり、ずるいことをしようという意識が全くない素直な時期に、
「今はAIを使えば答えを丸写しすることができるような時代になっているけど、そういうことをすると、結局自分が成長するためのAIの使い方ではなく、自分を成長させないAIの使い方になってしまうんだよ」
と明るく楽しく話してあげるのです。
すると、そういうずるいことができるような時期になっても、子供には免疫ができているから、特に我慢するというような意識もなく、自然にそういうことはしなくなるのです。
◆◆作文でAIを活用する基本的な方法
では、作文の学習でAIを活用するためにはどうしたらいいかという方法です。
作文の本質は考えることですから、課題を見て自分なりに考えたこと、書こうと思うこと、そのための実例などをメモします。
そのメモのための時間は15分です。
この考える時間が作文の勉強の本質です。
メモを書き上げたら、その次にそのメモを見て作文を書くか、あるいは時間が取れないときは、そのメモを見て音声入力をするのです。
◆◆長い文章はICレコーダーとNottaで
私は3通りの音声入力を使っています。
最もよく使うのが、ICレコーダーに自分の書きたいことを断片的に入れていくことです。
この断片的な、およそ50~100個の音声ファイルをunitemovieという無料のソフトで1つのファイルにまとめます。
(このソフトは今はダウンロードできないようです)
そのまとまった1つのMP3ファイルをNottaにかけると、それなりに句読点のある文章が出来上がります。
Nottaの弱点は数字を勝手に漢数字に変えてしまうことなので、算用数字を何度も使う文章には向いていないところがあります。
ただし、それは後でAIにかけて、漢数字のところを算用数字に変えてくれるように頼めば問題はありません。
1200字程度の長い文章を書くときには、このICレコーダーとNottaの組み合わせが最も使いやすい方法です。
◆◆短い文章はその場で音声入力
もう少し短い文章を書くときは、パソコン上でNottaを開き、パソコンのマイクを使ってその場で音声入力をします。
Nottaはスマホでもできるので、気軽に短い文章を作るときには有効な方法です。
さらに短い文章を書くときは、テキスト用のファイルを開き、Windowsの場合はWindowsキー+Hキーでマイクを使って音声入力をします。
ただし、Windows+Hの文章化は句読点はつきませんし、断片的に半角スペースの区切りがつきます。
これを解消するために、私は言葉の森のサイトに作った音声句読点のフォームを使っています。
このフォームに入れると、敬体の文章の場合は文の終わりに句点が付くので、あとは必要な読点を補えば普通の文章が出来上がります。
常体の場合は句点がつかないので、書き上げた文章をAIにかけて、「不要な半角スペースを取り、必要な句読点を付けて」と頼めば出来上がります。
◆◆AIには「書き直し」ではなく「指摘」を頼む
このようにして書き上げた作文を今度はAIに渡して、「おかしいところや直した方がいいところがあったら指摘して」と頼みます。
「文章を書き直して」というふうに頼むと、自分の書いた文章とは違う文体の文章になってしまいます。
書き直すのではなく、指摘してもらうというところにとどめておくことが大事です。
これでAIを使った作文の書き方が完了です。
AIは、考える力を代わりにする道具ではなく、考えたことをよりよく表現し、よりよく発表するための道具です。
◆◆作文をさらに発展させる工夫
しかし、さらに今後考えているのは、その作文をもとに挿絵を描くことと、その作文を基にした四行詩を書くことです。
長い文章は、それがどんなによい文章であっても、自分のことに関心のある人しか読まないのが普通です。
そこで、誰でもその内容が一目でわかるように、作文の内容を表す画像または四コマ漫画を一つ付け、その作文の本質的な内容を四行詩として書くという方法です。
四行詩の書き方については、またいつか説明したいと思います。
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◆◆今の教育は問題を解くための教育になっている
今の教育は、問題を解くための教育になっています。
なぜそうなっているかというと、それは、考える力を育てるための教育の方法がないからです。
考える力を育てる方法の一つは、作文を書くことです。
そのためには、子供たちが日常的に文章を書く機会を作ることが必要です。
作文の学習を日常的に行うためには、指導の方法が確立していることと、評価の方法が客観的であることが条件になります。
逆に言えば、今の日本における作文の教育は指導の方法がなく、評価の方法が主観的で、しかも評価に時間が取られすぎるので、作文指導を日常的に行うことができないという根本的な問題があるのです。
◆◆作文の教育がなぜ行なわれにくいか
作文の実力というものは、本人ではわかりません。
だから、自学自習という勉強法が取れません。
しかし、他の人間の手による評価はまちまちです。
ある人は内容の一部を評価し、他の人は表現の一部を評価するという具合で、客観的な評価が行われているとは言えません。
評価の基準が明確で、しかもブラックボックスになっていないことが大事です。
◆◆子供が納得できる作文教育――事前指導
そこで私が考えたことの第一は、作文を書く前の指導を子供にもわかるように明確にすることです。
例えば、小学生であれば「たとえを使って書く」とか「そのときの出来事の中の生き生きとした会話を書く」とか「自分の思ったことを長く詳しく書く」とかいうことです。
中学生であれば、自分の意見を先に考え、その理由や方法を、自分の体験をもとにした実例と現在の社会にある実例をもとにして書き、自分の意見と反対の意見に対しても言及するという書き方です。
高校生であれば、現在の問題をその問題が生まれた原因と今後の対策を中心にして書き、それが及ぼす将来の影響についても考えるというような書き方です。
事前の指導があれば、事後の評価は、その指導をに行うので子供自身が納得する評価ができます。
◆◆子供が納得できる作文教育――語彙力評価
評価を明確にすることの第二は、作文に書かれている語彙を分析し、どういう語彙がどういう割合で書かれているかを集計するという方法です。
これによって、作文における考える要素、知識的な実例の要素、わかりやすい実例の要素、多様な表現という要素などを集計し、それを子供自身にもわかるように表示します。
これは、言葉の森が独自に開発した文章自動採点システム「森リン」です。
◆◆作文教育の日常化を
これらの客観的な評価の方法があることによって、作文を書くための意欲が生まれます。
それは、評価が他人から与えられたものでなく、子供自身が作り出した評価になるからです。
これからの日本の教育を考える力を育てるための教育にしていくために、作文の学習を日常化していく必要があると思います。
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