元の記事:2025年6月保護者懇談会資料 (2209字)
森川林(nane)
2025/06/23 11:34:39 17355
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●サマーキャンプ、8/14満員、8/15ほぼ満員。
今回のサマーキャンプは、お盆近くという不便な日程にもかかわらず、多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。
今回、日程を絞ったのは、久しぶりのサマーキャンプなので、プログラムの手直しが多いと思われたためです。しかし、プログラムは特に問題なく手続きが進められました。
また、車で移動する際の運転手は、新たに現地の方2名がやってくれることになったので、来年からは、もっと幅広く日程を設定できると思います。
言葉の森のキャンプは、午前中は読書や感想文や勉強ですが、午後からは安全な川遊び、夕方は自由な部屋遊びとしているので、のびのびと過ごせると思います。
●推薦図書検定の特許申請スタート
推薦図書検定のプログラムを特許申請しました。
AIを使った独自のアルゴリズムで、読書評価をできるようにしています。
申請が完了していないので、まだ詳細は明らかにできませんが、いずれ具体的な図書検定のお知らせをします。
●作文検定スタート。日程は、7/26(土)又は7/27(日)朝8:00~10:00。その後毎月実施。
新たに開発したAI森リンをもとに、作文検定を始めます。
作文検定は、ずっと昔にもやっていましたが、当時はまだテキスト入力できる人が少なく、手書きの作文を、検定委員がテキスト化するような仕組みで行っていました。
現在は、テキスト入力をできる人も多くなり、また、手書き作文では、OCRの押し論を使って対応することができるようになりました。
この作文検定は、一般に公開します。
受検料は、個人受検2,800円、団体受検2,200円です。
言葉の森の生徒、元生徒、ご家族は団体受検扱いになります。
申し込みフォームはこれから作成しますので、しばらくお待ちください。
●暗唱検定もAIで自動化する予定。
小学校低学年からの暗唱練習は、大きな効果があります。
しかし、検定委員の対応が難しい面があったので、あまり広げることができませんでした。
今後は、この暗唱検定もAI化をする予定です。
これで、作文検定、図書検定、暗唱検定のすべてがAI化できるようになります。
●「遅刻しない」「欠席は連絡する」などの基本的なルールを子供のうちから
言葉の森の生徒のほとんどは、クラスの開始時刻に間に合うように会場に入ります。
また、欠席の場合は、事前に連絡を入れてくれます。
しかし、ごく一部に、いつも少し遅れて入る子や、連絡をせずに欠席をする子がいます。
将来、子供たちが社会生活を送るときに、日本の社会では、遅刻や無断欠席は絶対にしてはいけないことだと教えておく必要があります。
これは、勉強よりも大事なことです。
●小2までの素直に言うことを聞く時期に、勉強ではなく生活習慣を作る。小3からは、親の決めたルールに従わせるよりも、少しずつ本人の自主性を尊重する
小2までの子は、親や先生の言うことに素直に従います。
この時期を活かすためには、勉強をさせるよりも、毎日の生活習慣をつくることです。
その習慣とは、人に会ったら挨拶をする(朝起きて家族に言う挨拶も同じ)、身の回りを整頓し掃除をする(たとえ汚れていなくても)、毎日読書をする(読み聞かせでも可)、一定の勉強をする(ただしできるだけ短時間に)、などです。
しかし、小3からは、子供が自主性を発達させてきます。
その時期になっても、親のコントロールのとおりに動くようにしていると、親は気分がいいかもしれませんが(笑)、いずれ子供に反動が来ます。
小3からは少しずつ本人の自主性を活かすような工夫をしてください。
●読書のレベルを引き上げることが必要
読書は、本を読んでいればよいというのではなく、その本の中身が重要です。
ただし、読書好きな子は、漫画やくだらない本も好きです。
どちらも読んでいるというのが、正常な読書習慣です。
小学校低中学年の子は、絵本や漫画ではなく字の多い本を読む必要があります。
子供が自分から進んで読めない場合は、親が読み聞かせをすることです。
小学校高学年の子には、面白そうな本がいろいろあります。
しかし、親が中身を見てアドバイスをすることが必要です。
「会話だけで話が進んでいる本」「短編が集まっているだけの本」「すぐに殺人事件で始まるような本」「軽い物語の本」は、単なる娯楽の本です。
人間に娯楽は必要ですが、それは読書には値しないということを教えておく必要があります。
●勉強よりも将来のビジョンを
言葉の森の生徒には、勉強のよくできる子が多いです。
勉強がよくできると、子供もそれでいいと思い、親もそれでいいと思いがちです。
しかし、勉強だけで人生を考えていると、成績をよくして、いい大学に入り、いい会社に入り、そこで出世して……」というゴールしか思いつきません。
ところが、多くの子が、いい会社に入ったあと、又は、いい仕事についたあと、しばらくして「その仕事をやめたい」と思うのです。
既存のレールに乗るのではなく、自分らしい人生を送るためにはどうしたらいいかということを考えておく必要があります。
しかし、このことを実際に考えられるようになるのは中学3年生ぐらいからです。
それまでは、その前に、普段の親子の対話の中で、いい人生とはどういうものかを話し合っておく必要があると思います。