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● 言葉の森新聞2022年6月4週号 通算第1712号 (8558字) 言葉の森事務局 jun 2022年06月22日 10時21分
13842 (言葉の森オンライン新聞)
言葉の森新聞2022年6月4週号 通算第1712号
文責 中根克明(森川林)
■■新学期の教材を発送しました
6月20日~21日、国内の生徒さんに新学期の教材を発送しました。
27日になっても届かない場合はご連絡ください。
■■6月29日(水)・30日(木)は休み
6月29日(水)・30日(木)は、第5週のため授業はありません。振替授業もお休みです。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■プログラミングの授業は、テキストに沿って――プログラミングは、知的好奇心を育てる学習
●動画:
https://youtu.be/UYf1mnEd2k4
プログラミング学習の特徴は、創意工夫の余地があることです。
しかし、創意工夫だけが前面に出ると、自分の技術を高める過程よりも、創意工夫の結果に目が行くようになります。
すると、授業は、学習の時間ではなく、趣味の時間のようになります。
やりたいことのイメージがはっきりしているのはいいことですが、その途中の過程がとりあえずコピペで間に合わせるということになると、作品ができても応用力が育ちません。
プログラミングの学習は、退屈なようであっても、最初はテキストどおりに進んでいくのがいいのです。
ところで、プログラミング学習が、将来どう生きてくるかということですが、プログラミングを習ってそれが仕事として成り立つということはまずありません。また、そういうことは目指さない方がいいと思います。
しかし、自分が仕事をするときに、それが新しいオリジナルな仕事であればあるほど、プログラミングの知識を生かして工夫ができるということは出てくると思います。
私(森川林)も、言葉の森の仕事を立ち上げるときに、プログラミングの知識はかなり役立ちました。
しかし、プログラミングが役に立つということよりも、もっと大事なのは、プログラミングに取り組むことによって、新しいことに好奇心を持つ精神が育つということです。
この好奇心は普遍的なもので、ある分野で知的好奇心を持つ人は、他の分野でも同じような知的好奇心を持つこようになります。
世の中には、古いままの方が好きな人もいて、そういう人と新しもの好きの人が組み合わさって、社会はうまく運営されていると思いますが、どちらが大事かというと、やはり新しいものをすぐ吸収しようとする精神を持つ人の方です。
プログラミングの知識の体系はそれなりに大きなものなので、全体像を知るには、ある程度の時間がかかります。すると、社会人になってから、必要に応じてプログラミングの学習をするということはまずできません。
ある程度の時間のある、小、中学生、又は、高校生のときに、プログラミングの全体像を知るところまで進んでおく必要があるのです。
今のプログラミング教育は、導入部分がビジュアルプログラミングで、それを卒業してコードプログラミングに進むという流れになっていますが、一方でノーコードプログラミングという分野も生まれています。
将来、コードを書いてプログラムを作るというのは、ごく一部の専門的な人だけの仕事になり、ほとんどの人は、ビジュアルにいろいろなパーツを組み合わせて目的を達成するという方向に進むと思います。
先日、プログラミングの仕事を専門にしている人が、「コードを書いたら負けだ」というようなことを言っていました。自分でコードを書くのではなく、クラウドサービスなどで使えるものをうまく組み合わせる方が能率のよい仕事をするためには大事だというのです。
この考えでいくと、今やっているプログラミング学習は、そのうち、「おじいさんが昔の歌を知っている」という程度の過去の遺物になる可能性が高いと思います。しかし、そのときに、新しいものに取り組もうとした知的好奇心の姿勢は、新しい時代になっても、形を変えて生きてきます。
だから、小、中学生のうちに、プログラミング学習をある段階まで進めておくことが大事なのです。そして、ひとつの分野に満足せず、次々と新しい分野に取り組んでいくのです。
小、中学生、高校生は、教科の勉強も忙しいはずですが、教科の勉強だけにとらわれず、幅広く新しい時代の知識に取り組むようにしてください。
■■子供たちに必要なのは発言と交流の場――創造的な学力を育てることがこれからの教育の目的
●動画:
https://youtu.be/jAixgriTBRE
先日から、授業の修了時に、子供たちに何かひとことを言ってもらうことにしました。
「このあと、何をするか」でもいいし、「今日、学校であったこと」でもいいし、「将来の夢」でもいいし、「自分の趣味」でもいいし、要するに何でもいいからひとことを言うということです。
すると、担当している子供たちは、全員何かひとこと、それなりに面白いことを言うようになりました。歌を歌ってくれる子もいました(笑)。時間は、全体で5分もかかりません。
子供たちは、自分が主体的に参加できる場が好きです。しかも、その中で他の生徒との交流も生まれればなお楽しくなります。
読書紹介の場合も、時間があるときは、紹介のあとの質問感想を言ってもらうと、それぞれいいことを言います。そして、参加している生徒どうしが知的な交流を通して親しくなります。ただし、これは学年が同じぐらいで、質問や感想を言いやすいクラスの場合です。
今の学校や塾では、生徒が自ら発言する機会はほとんどありません。
先生が一方的に喋り、生徒はたまに答えさせられるだけです。
未来の学校は、言葉の森のように少人数のクラスで、全員に発言する機会があるものになっていきます。
勉強の中心は家庭学習、授業は生徒が発表と交流をする場、講師は教えるのではなく生徒の進捗状況と理解度をチェックし、必要に応じて保護者との連絡をとる、というスタイルの学習がこれからの新しい教育の形になります。
小、中学生、高校生の子供たちの成長に影響があるのは、親や先生ももちろんそうですが、それ以上に同じ世代の子供たちです。
言葉の森では、今、「講師の部屋」という、講師それぞれの掲示板を作っています。
これは、まだほとんど活用していませんが、将来は、先生と生徒の連絡の場だけでなく、生徒どうしの交流の場にしていく予定です。
すると、そこで、卒業した生徒も時どき立ち寄り、先生に現状報告をしたり、後輩にアドバイスをしたりするようになります。
ちょうど、通学教室に、卒業生がたまに遊びに来るような感じです。
夏のサマーキャンプも、将来は、卒業した生徒も含めた同窓会のようなものにしていく予定です。
子供たちは、同世代の子供たちとの交流の中で成長します。
そのためには、その交流の場としてのオンラインクラスで、全員の発言の機会があることと、勉強の中身が創造的であることが重要です。
創造的な勉強という要素が特に強いのは、作文クラスと創造発表クラスですが、そのほかの国語読解、算数数学、英語などのクラスも、工夫によっては、創造と発表の学習になります。
例えば、国語読解クラスでひとつの問題文の内容についてディカッションをするとか、算数数学クラスでオリジナルに作った問題を発表するとか、英語クラスで英語のスピーチをするとかいうようなことです。
そういう創造的な勉強を行うためには、その土台としての学力も十分についていなければなりません。
学力は勉強の最終目的ではなく、より創造的な学力を作るための土台です。
それは、子供たちの勉強のゴールが、大学入試に合格することではなく、その先の実社会で自分らしい仕事をすることだからです。
こういう子供たち一人ひとりの個性を生かし創造性を育てる教育を行っていきたいと思います。
■■難読で頭がよくなる――物語文の本よりも説明文の本に重点を置いて読む
●動画:
https://youtu.be/ju8wqQ7Nya4
読書力は、学力の基礎です。
読書時間が短い人は、勉強時間を長くしても成績がなかなか上がりません。
それに対して、読書時間が長い人は、勉強時間を少し長くすると成績がすぐに上がります。
これは、読書力によって、勉強を吸収する力が増しているからです。
しかし、読書なら何でもいいのではありません。
小学1年生のころは、漫画でも絵本でも読書力に結びつきます。
しかし、小学校中学年になると、いくら漫画や絵本をたくさん読んでも読書力はつきません。
小学校中学年のころは、物語文でも読書力はつきます。
しかし、高学年になると、説明文を読まなければ読書力は伸びません。
中学生や高校生になると、同じ説明文であっても、難しい説明文でなければ、読書力は伸びなくなります。
目安になる本は、岩波ジュニア新書、ちくまプリマーブックス、更に、岩波新書、中公新書、講談社現代新書などです。
更に、大学生になると、岩波文庫の青帯、白帯などの古典の本で、歴史の教科書に出てくるような難しい本を読むことによって読書力は伸びるのです。
この「難読が考える力を育てる」ということに、多くの人は気づいていません。
10冊の易しい本を読むよりも、1冊の難しい本をよむ方が考える力がつくのです。
ただし、小学生のころは、親が無理に難しい本を読ませようとすると、かえって全体の読書量が減ってしまいます。
子供の好きな面白くて楽に読める本で読書量を増やしながら、その一方で難しい本も並行して読んでいくといいのです。
そして、子供自身、読書力がついてくると、次第に説明文の難しい本の方が面白いと思うようになります。
■■作文が書けない子にどう書かせるか
●動画:
https://youtu.be/5qAZbFStm48
作文が書けない子がいます。
ひとつ、低学年で書けない子です。
これは、学校の作文指導に問題があります。
学校では、たぶん、みんなに一斉に作文を書かせて、書けたか書けないかを見るだけです。
書けない子にどう指導するかということはありません。
作文が書けない最も大きな原因は、本を読んでいないことです。
だから、その子には、作文を書かせるよりも、まず本を読ませることなのです。
しかし、そういう子でも、とりあえず作文を書かせる方法はあります。
それは、お母さんでも、先生でもいいのですが、途中までその子が書く文章を言ってあげることです。
これを本格的にやるとすれば、親子作文です。
この方法で、誰でもすぐに作文を書けるようになるし、作文を書くことが楽しくなります。
もうひとつは、高学年でうまく書けない子です。
高学年で要求される作文は、生活作文ではなく、説明文や意見文です。
高学年で書けなくなる原因は、説明文や意見文の本を読んでいないことです。
小学4年生のころまで出来事中心の作文を上手に書いていた子が、中学生の意見文になると、途端に書けなくなるということがあります。
それは、その子が、中学生が読むのにふさわしい本を読んでいないからです。
逆に、小学生まであまり上手に作文を書けなかった子が、中学生以降にどんどん上手に書けるようになることもあります。
それは、その子が、説明文や意見文の本を読んでいたからです。
誰でも、作文を書くという表面的なところに目を向けがちですが、大事なのは、作文を書く土台に目を向けることです。
作文は、表面に出た結果にすぎません。大事なのは、その内側にある原因の方なのです。
表面に出た結果だけ見て直そうとすれば、作文が苦手になります。
しかし、作文指導のほとんどは、結果を直す作文です。それが赤ペン指導です。
だから、直せば直すほど、作文が苦手になっていくのです。
高学年で作文を上達させるには、まず難しい説明文の本を読みこなせるようにすることです。
それが、国語読解クラスの問題集読書です。
しかし、低学年の場合は、国語読解クラスの問題集読書よりも、まず日常生活の読書の量を増やすことです。
子供が読書をいやがるときは、親の読み聞かせです。
幼児のときの読み聞かせというのは、誰でもやっています。
大事なのは、小学生になっても、その子に応じた読み聞かせを続けていくことです。
この読み聞かせをせずに、子供が自分で読める程度の絵の多い本ばかり読ませていても、読書力、作文力はつきません。
気の長い話ですが、目安は半年です。
半年、毎日読み聞かせを続けていれば、必ず読書も作文も変わってきます。
親は、忙しいことを理由にすべきではありません。小学校低学年の時代は、通り過ぎればほんのわずかです。
この時期にがんばることが、あとになって生きてくるのです。
■■作文と国語読解と、どちらを受講すればいいですか
●動画:
https://youtu.be/0Xhqib4Fv98
保護者の方から、「作文と国語読解と、どちらを受講すればいいですか」と聞かれることがあります。
第一は、作文です。
なぜなら、作文はその生徒の実力に応じて、上達の限界がないからです。
また、作文や記述が、これからの学力評価の中心になるからです。
東大の現代文の入試は、読解の選択問題がなく、すべて記述問題です。読解の選択問題は、合格するぐらいの人はだれでもできると考えられているからです。
国語読解は、答えという上限のある勉強です。だから、読解検定でほとんど100点が取れるようになった生徒は、国語読解の勉強をする必要はありません。
そういう人は、時どき読解検定を受けて、80点以上がコンスタントに取れていれば、読解力は維持していると確認しておけばいいのです。
受験のときに、国語の勉強をする必要がないというのは、かなり楽です。
国語読解が完成している人は、作文に力を入れ、森リン点で高得点を取ることを目標にしてください。
ただし、そのように、国語読解で常に80点以上が取れる生徒は限られています。ほとんどの人は、読解力が不足しています。
それは、今の読書環境で、易しい本が多すぎるからです。
そういう人は、国語読解で力をつけながら作文の練習をしておくことです。
読解力がないまま作文の勉強をしても、作文力はなかなか上達しません。
作文が苦手な人は、まず国語読解、そして毎日の読書、それから作文です。
読書がなぜ重要かというと、国語のテストで時間がなくて解ききれないという場合、それまでの読書量が不足していることが多いからます。
読書量は、一朝一夕に増えるものではありません。
小学3、4年生までの比較的時間に余裕のある時期に、勉強よりも読書に力を入れておくことです。
小学3、4年生までの勉強は、ほとんど知識の勉強なので、あとからでも十分に間に合います。
しかし、読書量は、この時期でなければ増やすことはできません。
国語読解クラスに入って勉強しているが、成績が上がらないという人は、問題集読書の不足です。
問題集読書を本人任せで読ませるのではなく、お母さんが近くで、家事などをしながらでいいので、子供の音読を聞いてあげる中で読ませてください。
ただし、聞いたあとは、必ず褒めるだけです。決して注意はしないことです。
読み間違いがあっても褒めるだけです。このように言わないと、親は欠点を指摘する方向にすぐ向いてしまうからです。
音読は、注意をすると下手になります。褒めていると、自然に上手になります。
親の前で音読をするのを嫌がるというのは、これまで注意することが多かったためです。
これは、もう手遅れですから、子供が自覚するまで待つことです。
国語力を高めるコツは、難しい文章を繰り返し読むことです。
それにつれて、読解力がつくとともに、作文も上達していくのです。
■■小学校高学年と中学生は、もっと説明文、意見文の本を読もう
●動画:
https://youtu.be/dJYhDwedbCw
オンラインクラスでは、どの講座のクラスも、ほぼ毎回読書紹介をしています。
この読書紹介によって、誰でも読書量が自然に増えます。
最近の中学生や高校生は本を読まなくなっていると言われますが、オンラインクラスに参加している生徒は、毎回よく本を読んでいます。
しかし、気になるのは、小学校高学年から中学生の生徒が読む本の多くが物語文だということです。
物語文の本は、いくら読んでも頭はよくなりません。物語文は、考える力がつく性質の本ではありません。
もちろん、物語文の本によって、人の気持ちの微妙さを感じることや、いざというときに人間がどういう行動をとるかということを経験することもできます。
何よりも、感動が伴うというのが、多くの物語文の魅力です。
しかし、物語文の本では、考える力は育たないのです。
また、今の流行の物語文の多くは、状況設定が面白いだけのものが多いので、その面白さは、テレビやYouTubeを見ているのと同じような面白さです。
大事なのは、読書を通して深く考える力を育てることです。
そのための読書が、説明文、意見文の本の読書です。
説明文、意見文の本というのは、特に難しい本でなくてもかまいません。
図書館などでは、ノンフィクションというジャンルに区分されているものです。
例えば、昔、読書紹介の時間に、「クニマスは生きていた!」という本を紹介していた子がいました。
小学生が、特に興味を持って読むような本ではないと思ったので、印象に残っています。
こういう本をよく読む子は、学年が上がるにつれて作文が上手になります。
それは、中高生の作文は、説明文、意見文が中心になるので、そのための語彙力が自然に身につくからです。
ちくま書房は、かつて「ちくま少年図書館」という100冊のシリーズを出していました。今でも、図書館にはそろっているはずです。
岩波ジュニア新書も、当たり外れはあるかもしれませんが、中高生向けのいい本を出しています。
こういう本がもっと出てくるといいのですが、中高生が読むような説明文、意見文の本は限られています。
しかし、小学校高学年、及び、中学生、高校生の人は、意識的にこういう説明文、意見文の本を読んでいくといいのです。
ところで、物語文の本は、ストーリーに引かれて読み進められますが、説明文の本は、最後まで読み通すことが難しい面があります。
この説明文の本を読み進めるための読書法が、付箋読書です。
これは、読みかけのところまで、階段状に小さな付箋を貼りながら読む方法です。
付箋読書をすると、わずか2、3ページずつでも読み進めることができます。
数冊の本を並行して、数ページずつ読んでいくということもできます。
面白さを感じたときは、ずっと続けて読んでいいのですが、面白くないときでも、数ページなら気軽に読み進められます。
そうすると、いつのまにか、読みにくい説明文の本も読み終えることができるのです。
▽参考記事「付箋読書の仕方(何冊もの本を並行して読む)」
https://www.mori7.com/as/1367.html
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● 【重要】言葉の森:新学期の教材について【送信指定】 (594字) 森川林 nane 2022年06月16日 16時51分
13831 (言葉の森オンライン新聞)
【重要】言葉の森:新学期の教材について
保護者様
言葉の森の新学期の教材は、6月22日ごろに発送する予定です。
海外で受講されている生徒の皆様に送る教材は、次の方法から選択していただくようになります。
(1)ウェブで教材を見て、ご自分で印刷していただく。(無料。新教材は16~18日にアップロードする予定です。)
https://www.mori7.com/kaigai/
(2)国内の住所に送る。(無料。お送りする国内住所及び到着を希望される期間をお知らせいただきます。)
(3)EMS便で郵送する。(郵送料2,000円。ただし、EMS便を取り扱っていない地域もあります。)
以上の(1)~(3)いずれかをご選択いただき、下記の「教材送り」のページより、6月20日までにお知らせくださるようお願い申し上げます。
https://www.mori7.com/kaigai/okuri.php
なお、特にお申し出がない場合は、(1)の「ウェブで教材を見て、ご自分で印刷していただく。」にさせていただきます。
誠に申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。
※このメールは、ご登録いただいているメールあてにお送りしています。
お送りするメール先の変更を希望される場合は、「検索の坂」の「データ変更」リンクでお願いいたします。
https://www.mori7.com/sato/hennkou.php
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● 言葉の森新聞 2022年6月3週号 通算第1711号 (7926字) 言葉の森 jun 2022年06月15日 09時13分
13828 (言葉の森オンライン新聞)
言葉の森新聞 2022年6月3週号 通算第1711号
■小4から始める英語の暗唱学習
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https://youtu.be/I4hK4pKvHuY
英語ができるのに越したことはありませんが、同時に、英語学習に伴う問題もいくつかあります。
第一は、今後、世界の中心になる言語は、英語と中国語になるということです。英語の勉強と同じように、新たに中国語も勉強しなければならないとすると、その負担はかなり大きいものになります。
第二は、しかし、今後の量子コンピュータと深層学習の発達によって、近い将来、日常生活で簡単に利用できる自動翻訳機能が登場するということです。すると、長い時間をかけて外国語を学習する必要はほとんどなくなります。
第三に、まだあまり認識されていない大きな問題として、日本人が幼児期に英語の学習をしすぎると、肝心の日本語の習得が阻害される可能性があるということです。
角田忠信氏によると、日本人が、日本語の母音言語を習得する時期は小1から小3と言われています。この時期には、日本語をたっぷり身につけることが大事で、逆にこの時期に日本語以外の子音言語を身につけようとすると、日本語という母語が安定しなくなるのです。しかし、こういうきわめて大事なことが、ごく一部に人にしか知られていません。
さて、英語の学習の否定的な面を述べましたが、実際に、現在の入試では英語はきわめて大きなウェイトを占めています。
それは、英語の成績がかけた勉強時間に比例する面があるので、英語の学力を見ると、その生徒が真面目に勉強していたかどうかがわかるからです。
今の英語の入試を見ると、単純に帰国子女の子の方が高得点を取れる仕組になっています。それが、今後のその生徒の学力にどう関係するのかまだは考えられていません。
だから、幼児期から早めに英語の学習をさせようとする傾向が生まれるのです。
では、英語の勉強はどうしたらいいかというと、それは次のとおりです。
1.まず日本語をしっかり習得することが第一です。特に小3までは、学習の中心は日本語です。
2.英語を学習する時期は、小4からです。小4は日本語の習得が完了し、かつ英語の音声を身につけられる時期だからです。
3.小4からの英語学習の基本は、英文の暗唱です。それは、最も能率のよいトータルな英語学習になるからです。
4.英文の暗唱力の基礎の上に、中学生になってから文法的なことも含めて学べば短期間で英語の学力が身につきます。
言葉の森の英語クラスは、小3から受け付けていますが、始めるのにいちばんいい時期は小4からです。
英語クラスの体験学習を希望される方は、言葉の森までお問い合わせください。
▽参考図書
「英会話・ぜったい・音読 【入門編】英語の基礎回路を作る本」(国弘 正雄)
■小学校1、2年生から始める作文――毎週作文を書くことが習慣になると作文の勉強が長続きする
●動画:
https://youtu.be/HRHjk7KuxUk
将来の入試の中心は、作文と面接になります。なぜなら、それがその生徒の個性と思考力、つまり将来の可能性を予測させる最も確実な指標になるからです。
ただし、今はまだこういう作文や面接の試験は主流ではありません。それは、評価に時間と人員が必要だからです。
しかし、近い将来、森リンのような文章の自動採点が普及するようになれば、時間と人員の問題は一挙に解決します。今でも、例えば、ある生徒に異なるテーマで3本、1200字の作文を書いてもらえば、その生徒の個性と思考力はほぼ正確にわかります。これは、ペーパーテストよりも確実な評価方法です。
言葉の森の「森リンベスト」のページに、2022年と2021年の森リン点ベスト50の作品が載っています。森リンで90点以上を取っている生徒はほとんどが高校生ですが、中には中学生の生徒もいます。
これらの生徒のほとんどは、小学生のときから作文の勉強を始めています。早い生徒は、小学1年生や2年生のときから作文を書いています。
小学校1、2年生のころといえば、まだ作文は字数も少なく、たどたどしいことしか書けないのが普通です。
しかし、この時期に毎週作文を書く習慣がつくと、文章を書くということが日常生活の一部になっていくのです。
作文を書くということは、小学校高学年以上の生徒にとっては、精神的にかなり負担の多いものです。1200字の作文を書くのにかかる時間は、60分から90分ですが、毎週そういう時間を確保することも大変です。そして、作文は、他の勉強に比べると、書き出すときに大きな精神的エネルギーが必要です。よく作文や感想文の宿題が後回しになることが多いのは、そういう事情もあるからです。
この負担の大きい作文の勉強を、小学校高学年、中学生、高校生と続けていけるのは、低学年からの作文を書く習慣があるからということが多いのです。
小学校低学年から作文の勉強を始めるのには、もうひとつ大きな利点があります。それは、作文を通して親子の知的な対話が日常化することです。
例えば、子供の書く作文に合わせて、両親が似た体験を話してあげることができます。小学校高学年になると、作文の課題も説明文の感想文が中心になります。そのときに、親子で作文の課題に関して話をする習慣があると、子供の思考力や語彙力が著しく伸びます。
ところで、小学1年生の時期に作文を上手に書ける子は限られています。小学校受験などで作文の勉強をしてきた子以外は、作文はまだほとんど書けないのが普通です。
しかし、この時期に作文を書く最良の勉強法があるのです。それが親子作文です。
作文を書く力は、作文力として独自にあるのではありません。作文を書く力のかなりの部分は、文章を読む力に支えられています。だから、まだ本を読む量が少ないうちは、正しい表記自体ができないのが普通です。
例えば、小学1年生の子に、「わとはを区別する」とか、「句読点をつける」とか、「会話にカギカッコつける」とかいうことを教えるには、普通かなり長い時間がかかります。それは、日常会話の中には、「わとはの区別」や「句読点」や「カギカッコ」などは出てこないからです。それらは、読書を通して身につくものなので、読書量の少ないうちは、理屈で説明してもなかなか身につかないのです。
そういう低学年のうちに、どう作文の勉強をするかというと、それは、子供との対話をお母さん、またはお父さんが作文に書くことによってです。
子供は、自分の話したことが、作文という形になることを知ります。そして、それを読んで発表するうちに、読書よりも密度濃く、作文の書き方を自然に身につけるようになります。
やがて、子供が、自分でも1行か2行の文章を書くようになります。子供は、人にやってもらうよりも、自分でやってみる方がもともと好きだからです。そのようにして、次第に、子供が自分の力だけで作文を書くようになるのです。
低学年の作文の目標は、正しく書くことと楽しく書くことです。しかし、正しく書くことを理屈で説明して子供の作文を直すような指導が中心になっては、子供は作文の勉強を面白いとは思いません。直すことがほとんどない状態で、正しい書き方を身に着けていくことが大事なのです。
また、お母さんやお父さんが作文を書いている様子を見ていると、子供はそれを真似したいと思うようになります。低学年の時期は、模倣の時期なので、お母さんやお父さんが楽しそうに書いていれば、自分もそういうことをやってみたいと思うのです。
この低学年の時期の作文体験が、その後の作文の勉強の土台になります。だから、作文は、子供が普通に文章を書ける小学校中学年や高学年になってからよりも、まだ十分に書けない低学年のころから始めていくのがいいのです。
言葉の森では、小学1年生、2年生向けの親子作文クラス、作文クラスの体験学習を受け付けています。
最初のうちは、親子作文クラスに参加していても、子供が自分で書く量が増えてくれば、そのまま作文クラスの指導に移行します。逆に作文クラスに参加していても、子供が自分で書くことにまだ負担を感じるようでしたら、親子作文として勉強を続けていくことができます。
だれでも楽しく始められる低学年からの作文クラスにぜひご参加ください。
■読解検定の受検の仕方、国語読解クラスの勉強の仕方
●動画:
https://youtu.be/K-Dx_s8Db3U
■読解検定の日程
毎月4週目の土曜、日曜の18:00~18:45に読解検定があります。
読解検定の会場は、ZOOM会場です。マイクはオフで、カメラはオンでご参加ください。(会場中庭:
https://zoom.us/j/156334327)
読解検定の当日に、会場に参加して解答を送信していただきますが、当日の参加が難しい場合は、毎月22日~28日の間に、解答送信フォームから送信していただくことができます。
28日以降は、解答が送信ができませんのでご注意ください。
■読解検定の学年
読解検定の対象学年は、小学1年生~高校3年生です。
学年は、自分で選ぶこともできます。問題が難しいと思われる場合は、下の学年を受検してください。
上の学年を受検することもできますが、上の学年を受検したことを忘れて翌年に同じ学年を受けてしまうことがありますので、上の学年はできるだけ受けないようにしてください。
保護者の方も、自由に学年を選んで受検することができます。
■読解検定の申込みフォーム
言葉の森のホームページに、「読検○月 □月」というリンクがあります。
毎月15日までに受検を申し込まれた場合は、その月の問題と解答用紙が郵送されます(国内の生徒)。
15日を過ぎて申し込まれた場合は、ご家庭で問題を印刷してご参加ください。
海外から受検される方も、問題はご家庭で印刷してご参加ください。
▽読解検定長文リスト1
https://www.mori7.com/dokken/
上記の縦書きの表示がうまく印刷されない場合は、横書き表示の「リスト2」をご利用ください。
https://www.mori7.com/dokken/index2.php
■読解検定の料金
読解検定の受検料は、550円です。
国語読解クラスに参加されている生徒は、330円です。
翌月の受講料と合わせて引き落としをさせていただきます。
言葉の森の生徒でない方は、受検料を受検当日までに下記の口座にお振込みください。その際、お子様のお名前と生徒コードを明記してください。
三井住友銀行 港南台支店 普通 6599615 株式会社言葉の森
■読解検定の結果
読解検定を受けられた方には、結果を郵送します。海外の方には、結果をメールでお知らせします。
検定結果は、ウェブで見ることができます。
「検索の坂」の左側に「読検 2022/○/○」というリンクがあります。ここで、ご自分の検定結果とこれまでの点数を推移を見ることができます。
▽検索の坂
https://www.mori7.com/kennsaku/
■全員のランキング
読解検定のランキングのページに、得点の高い人を表示しています。
ランキングのページに載ることを目標にがんばってください。
▽ランキングのページ
https://www.mori7.com/as/4463.html
■国語読解クラスの生徒の読検特別受検
国語読解クラスの生徒で、読解検定を申し込まれなかった場合は、オンラインクラス一覧表の「国語読解クラスのタイトル」→「読解検定長文と問題」のリンクから、該当する学年の問題をごらんください。
▽国語読解クラス用の学年別問題リスト
https://www.mori7.com/dokken/index.php?from=morion
該当する学年の問題をクリックすると、問題文が表示され、そのページの左上に「読解検定確認フォーム」があります。ここから解答を送信してください。(送信できるのは、国語読解クラスの生徒だけです。)
この場合、結果の郵送はありません。
■国語読解クラスの学習方法
国語読解クラスの生徒の学習の仕方は次のとおりです。
1)問題集読書を毎日続けてください。
問題集の問題文を毎日2~5ページ音読します。問題を得く必要はありません。
1冊の問題集を最後まで読み終えたら、最初のページに戻り2回目を読みます。このゆにして、1冊の問題集を5回以上読んでください。
保護者の方が、お子様の問題集読書の音読を聞くときは、注意などはせずにただ褒めるだけにしてください。
問題集読書は、すらすら読めることが目標です。語句の意味などを調べる必要はありませんが、お子様が聞かれたときは保護者の方が教えてあげてください。
問題集が難しい場合は、下の学年の問題集に、易しい場合は上の学年の問題集に切り替えて取り組んでください。
2)問題集は、教材注文フォームから注文してください。
国語の問題集は、教材注文フォームから注文することができます。
▽教材注文フォーム
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php
3)授業のある日に学習するページを「学習の記録」に記録しておいてください。
国語読解クラスの授業のある日には、その日にどのページを学習するかわかるように、「学習の記録」に学習医の開始ページを入れておいてください。
担当の先生は、その生徒が前回までに読んだ箇所について、質問をします。
4)読解検定の解説を発表室にアップロードしてください。
ご自分の学年、又は、受検した学年の読解検定の解説を発表室にアップロードして、説明できるようにしておいてください。
毎月1週目の国語読解クラスでは、前月の読解検定の問1と問2の解説を、2週目は前月の問3と問4の解説を、3週目は前月の問5と問6の解説を、4週目は前月の問7と問8の解説をしてください。
お子様が自分で解説できない場合は、保護者の方が協力してあげてください。
■小学校低学年の読書力が本当の学力――小学1年生の読書は自分で読ませるよりも読み聞かせを
●動画:
https://youtu.be/HHJqHvbrDKY
子供が小学1年生になると、「もう自分で本を読みなさい」と、読書の自立を求めてしまうお母さんが多いと思います。
すると、子供は、絵本のような本とか、絵だけであらすじがわかり、文章を読む必要のない本を読むようになります。
小学校低学年の学力の基本は、日本語を読みこなす力、読書力です。計算ができるとか、漢字が書けるとか、英語ができるとかいったことは、学力とはほとんど全く関係がありません。
日本語の文章を読む力が、低学年の子の学力のほぼすべてなのです。
だから、小学1、2年生の子の読書の中心は、引き続きお母さんの読み聞かせです。
子供たちが好きな本は、易しい本ではありません。面白い本です。
易しい絵本をつまらなそうに自分で読むよりも、お母さんが読み聞かせをしてくれる知的な本の方がずっと読書の楽しさを感じるようになります。
上の写真は、子供たちに人気のある「わけあって絶滅しました」を、あるひとりの子が紹介している画面です。
小学1年生の子にも、こういう本をお母さんが読み聞かせをしてあげればいいのです。
■作文力のない子に、いくらていねいな添削をしても上達はしない――では、どうしたらいいのか。
●動画:
https://youtu.be/A2vf12MYF6k
日本経済新聞に、次のような記事が乗っていました。
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「作文が書けない 中学生、添削指導なく」
「学校の課題で国語の作文を書いたので見てください」。中3のA子が自信なさそうな顔でやって来た。読んでみると支離滅裂で言いたいことが分からない。
後日返却された作文を見たが、評価だけで添削はされていなかった。同じ学校の生徒で「作文の書き方が分からない」と言う者はほかにもおり、彼らの返却された作文も誤字脱字の指摘がある程度だった。
20年ほど塾講師をしているが、国語力の低下は深刻だと感じる。ここ数年...
====
このように書いた塾講師の方も、作文指導については、学校の先生と似たりよったりだと思います。
その理由は、よい添削指導があれば、子供たちの作文力は上達するという前提があるからです。
実は、その前提が間違っているのです。
作文力のない子に、いくらていねいな添削指導をしても上達することはありません。
それよりも、その添削が嫌になって、指導を受けることをやめるようになります。
添削で子供たちの作文を上達させることはできません。
これが、多くの先生や保護者が共通して陥っている間違いです。
作文力がないのは、文章の正しい書き方がわからないからではなく、読む力が不足しているからなのです。
文章を読み取る力は、言い換えれば思考力です。
文章を読み取る力がない子は、思考力がないから、思考力を必要とする文章が書けないのです。
だから、そういう子でも、思考力を必要としない文章や、思考力を必要としないお喋りは普通にできます。
では、どうしたらいいかというと、その方法はただひとつ、難しい文章を読む力をつけることです。
その方法が問題集読書です。国語の問題集の問題文だけを毎日音読するのです。
問題集読書で大事なのは、毎日欠かさずということです。
国語力は筋力のようなもので、週に2、3回読むだけでは、維持するのがやっとです。読む力をつけることはできません。週に1、2回では、かえって読む力が低下するぐらいです。
毎日読み続けることによって、読む力はついてきます。その読む力の上に、読解問題を解くコツがあります。
問題の解き方を知るだけで国語力が伸びるということはありません。基盤になるのは、あくまでも読む力をつけておくことなのです。
では、毎日問題集読書で難しい文章を読み続けて、どのくらいで読む力がついてくるかというと、それは大体6か月です。
解き方のコツは、1日で上昇することがあります。しかし、読む力は、それよりもはるかに長い時間がかかるのです。
なぜ、そのように時間がかかるかというと、子供たちがそれまでの人生で費やしてきた読書量には驚くほど大きな差があるからです。
ある子は、暇さえあれば本を読んでいます。2、3日で1冊読み終えることが普通のようにあります。
しかし、ほかのある子は、本をほとんど読みません。1か月に1冊読むかどうかというところです。
しかし、この読書量が全く異なる二人が、学校の成績ではそれほど大きな差がないことが多いのです。なぜなら、学校の成績のほとんどは知識によるものなので、ある程度勉強をすれば誰でもできるようになるからです。
作文力や読書力は、知識の勉強ではなく、スポーツや音楽の練習と同じようにしてつくものです。
練習の量を積み重ねることだけが上達する道で、要領のいい近道のようなものはないのです。
以上、ちょっと厳しい言い方になるかもしれませんが、国語力、作文力をつける方法は単純です。難しい文章を毎日読み続けることだけです。
言葉の森が国語読解クラスを始めたのは、この問題集読書を少しでも続けやすくするためです。
だから、国語読解クラスで国語力を上げるためには、この毎日の問題集読書が第一の条件になるのです。
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● 言葉の森新聞 2022年6月2週号 通算第1710号 (1340字) 森川林 nane 2022年06月09日 08時45分
13817 (言葉の森オンライン新聞)
■中学生から始めるプログラミング学習
小学校におけるプログラミング学習の必修化は、2020年から始まりました。このころ、小学3年生だった人は、学校で自然にスクラッチなどを学ぶことが多かったと思います。
小学校低中学年のころから、パソコンをいじってプログラミング的なことをしていると、プログラミング学習というものについての抵抗がなくなります。プログラミングは、独学でも進めていけるものですから、この世代の子供たちから、今後、プログラミングの得意な子が次々と生まれてくると思います。
しかし、このころ、小学校高学年だった人は、受験勉強などもあり、プログラミング学習にあまり時間を割くことはできなかったはずです。そして、そのまま中学生になった人が多かったと思います。
中学校におけるプログラミング学習の必修化は、2021年から始まりました。しかし、技術家庭の一分野としてやるのですから、プログラミングをじっくり楽しむようなことはできていないと思います。
小学生の弟や妹ぐらいの年齢の子は、プログラミングを楽しんでいる。同じ中学生でも、プログラミング部などで楽しんでいる人もいる。しかし、自分はどこからプログラミング学習に取り組んでいいのかわからない。おもしろそうだとは思うが、今からやってもみんなの後追いになるだけだ、というような感覚を持っている中学生は多いと思います。
プログラミングというよりも、コンピュータとネットワークのテクノロジーは、これからひとつの大きな学問分野になります。プログラミングの技術が、自分の生活や仕事に活用できるという面ももちろんありますが、それ以上に、このプログラミングをめぐる学問分野の先端の情報を知っておくことが、これからのビジネスには欠かせなくなるのです。
ところが、プログラミングの学習には、それなりの時間が取られるので、社会人になり必要になってから学び直すということはまずできません。学生時代のうちに、ある程度までプログラミングを楽しむというところまで進んでおく必要があります。
プログラミング学習の教材は、ここ数年、毎年のように使いやすくなっています。言葉の森が、今のプログラミングクラスで使っている教材の多くも、それらの教材だけで独学で進めていけるものがほとんどです。
しかし、独学では、つまずいたときの対応や、新しい分野への切り替えなどはなかなかできません。また、一緒に勉強したり、発表し合ったりする友達がいることで、より意欲的に取り組めるようになります。
中学生は、国数英理社などの教科の勉強に追われる時間が長いので、新しい勉強に取り組む時間はなかなか取りにくいと思いますが、しかし、敢えて中学生の時期に、プログラミング学習に、少なくとも1年間は取り組んでいくといいのです。そして、プログラミングでどういうことができるかがわかれば、今後の世の中の方向も感じ取れるようになります。
プログラミング学習に関心を持った方は、言葉の森のプログラミングクラスの無料体験学習にご参加ください。
全くの初心者でも、すぐに楽しく勉強できるようになります。
そして、たぶん普通の勉強よりもずっと面白いと思います。それは、勉強に個性と創造性が生かせるからです。
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● 言葉の森新聞 2022年6月1週号 通算第1709号 (9111字) 森川林 nane 2022年06月08日 15時28分
13815 (言葉の森オンライン新聞)
https://www.mori7.com/mori
森新聞
■【重要】6月1週は次学期の進度の参考試験
6.1週は、これまでの2ヶ月間の勉強の実力を見て、次の学期からの進度の参考にする実力試験として行います。
ただし、今学期から受講を開始された方は、実力試験の結果にかかわらず原則として自動進級します。
【課題】 課題はその週の作文又は感想文の課題です。
【評価】 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。
キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いてください。項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。
【時間】 時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。時間は、課題を見てから書き終えるまでの時間です。
【締切】 作文実力試験の提出締切は、8日ポスト投函までです。(郵便に時間がかかるためオンラインでの提出をおすすめします。)
■2022年の言葉の森サマーキャンプのお知らせ
2022年の言葉の森サマーキャンプの案内をアップロードしました。
▽サマーキャンプのしおり
https://www.mori7.com/stg/202207ns/
▽読書感想文の資料
https://www.mori7.com/stg/202207ns/ks.php
サマーキャンプの内容は、午前中は作文、感想文、読書、国語算数数学英語の勉強、暗唱などです。
午後は、近くの河原に遊びに行きます。浅瀬で水量の多い川なので、浮き輪で川下りをして遊ぶことができます。河原で、バーベキューやスイカ割りをして自由に遊びます。
夕方は、作文や遊びの発表会を行います。夜は自由時間です。
保護者の方が参加される場合は、夜の時間に保護者宴会を行います。
費用は、下記のとおりです。
小中学生 1泊16,500円
大人 1泊16,500円
幼児 1泊 8,250円
2歳以下 無料
希望者に案内をお送りします。お電話、又は、個別れんらく板からお問い合わせください。
参加を申し込まれる方は、下記のページからお申込みください。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=stg2022sc
他の参加生徒の状態を見て、日程を途中で変更することもできます。
対象は、小1~中3です。言葉の森の生徒以外の方も参加できます。
保護者が一緒に参加される場合、乳幼児の方も一緒に参加できます。・
■作文の通信教育は時代遅れか。これからは作文のオンラインクラス教育の時代に
言葉の森の作文指導は、以前は、電話による個別指導が中心でした。当時の通信手段は電話が中心でしたから、そういう方法しかなかったのです。しかし、その後、ZOOMを使えるようになって、言葉の森の通信教育はだいぶ変わりました。電話通信教育からZOOM通信教育に切り替える生徒が増えてきたのです。
ZOOM通信教育の利点はいくつかあります。例えば、生徒に作文の書き方を説明しながら、他の生徒の参考になる表現を見せたり、関連する画像の説明を見せたりすることが、画面共有で簡単にできるようになります。
今でもまだ電話通信で作文指導を受けている生徒は、半数以上いますが、これからは誰もがZOOMを利用して作文指導を受ける時代になると思います。
このZOOMを利用する前の言葉の森のウェブ会議システムはGoogleハングアウトでした。しかし、使いやすさを考えて、今はすべてZOOMに切り替えています。
もちろん、もっといい機能を持ったものがあれば、それを利用します。今、希望している機能は、個人通話機能です。みんながZOOMで一斉に勉強している中、先生がある一人の生徒だけに個別指導をする場面があります。現在は、それをZOOMのブレークアウトルームに移動する形で行っていますが、個人チャット機能のように、他の人の邪魔にならないように個人間で通話する機能があればかなり便利になります。この個人通話機能を生徒どうしで使えば私語機能とでもいうものになるでしょう。
ZOOM、Google Meet、Microsoft Teamsのどこかが、いずれ実装すると思います。
ところで、このZOOM利用の作文指導で一歩進んでいるのがオンライン4人クラスの作文指導です。
わかりやすく説明するために、これまでの電話又はZOOMによる作文の個別指導を「作文個別指導」と呼び、ZOOMによる少人数クラスの作文指導を「作文クラス指導」と呼びます。
違い1。
まず、作文個別指導では、講師と生徒との授業の時間は10分以内です。次の生徒の指導と重ならないように7、8分の話になることが多いと思います。
作文クラス指導では、講師と4人以内の生徒との授業の時間は45分です。45分の授業のあとも、生徒はそのZOOMの部屋に残って作文を書き続けることができます。
違い2。
作文個別指導では、先生の個別指導のあとは、生徒に任せる形なので、生徒がすぐに作文を書き出さなくてもわかりません。しかし、中学生以上の生徒は、「あとでやろう」と思って、先延ばしにしてしまうことがあります。それは、作文を書くということが、きわめて精神的な負担の大きい勉強だからです。
それに対して、作文クラス指導では、参加している生徒がその場で一斉に作文を書き始めます。45分の授業時間内に書き終えることはありませんが、この必ず書き始めるということが大事なのです。そして、生徒が作文を書いている間に、先生は生徒を1人又は2人ずつ呼んで、個別指導を行います。だから、個別指導という点は作文個別指導と変わりません。
違い3。
作文個別指導では、生徒と他の生徒との間の交流の場は当然ながらありません。
それに対して、作文クラス指導では、授業の前に全生徒の読書紹介があります。この読書紹介で、読書量が増え、読書の質が上がり、読書のジャンルが広がる生徒が実に多いのです。また、短時間で、読書紹介の要点をまとめ、必要に応じて質問や感想を述べる力が育ちます。全員の読書紹介という学習法は、4人程度のクラスだからこそできるものです。
読書力を高めるには、こういうシンプルな仕組みが必要です。「朝の10分間読書」というシンプルな方法で、子供たちの読書量が増えました。同じように、毎週の読書紹介というシンプルな仕組みで、子供たちの読書の質も量も高まります。しかし、この読書紹介は、4人程度の人数でなければできない方法なのです。
違い4。
作文個別指導には、他の生徒との作文を通しても交流の機会はありません。あるとしても、年に数回の作文発表会だけです。
作文クラス指導では、毎月第4週は作文発表会があります。そこで、他の生徒の作文を読み、感想を述べる時間があります。作文を書くもともとの目的は、赤ペンで添削してもらうことではありません。自分の書いたものをみんなに伝えるということです。みんなに伝えるという目的があるからこそ、構成や題材や表現や主題を工夫することが大事になるのです。
違い5。
作文個別指導でも、作文クラス指導でも、生徒がその日の課題の予習をしてくることが大事になっています。しかし、作文個別指導では、予習をせずに先生の話を先に聞く生徒もいます。
作文クラス指導では、その日に書く作文の予習を発表する時間があります。これは、必ずしも全体の中で行うわけではありませんが、事前に書くことを準備して作文の授業に臨むことが前提になっているのです。
違い6。
ところで、作文クラス指導での作文の送り方はすべて作文画像のウェブ送信かテキストのウェブ送信です。作文個別指導のような郵送のやりとりはありません。
今は、郵便局の配達日数が長くなったので、郵送によるやりとりはもう時代遅れになりつつあります。その日に書いてすぐ翌日に投函しても、先生がそれを見て翌週までに生徒に送り返すということは物理的にできなくなっています。作文の画像送信、又はテキスト送信であれば、先生の手元には書いた直後に作文が届きます。
ところで、作文画像のウェブ送信についての質問が時どきあります。
作文画像のウェブ送信では、すぐに作文が先生に届きますが、先生による赤ペン添削はありません。
この赤ペン添削に郷愁を感じる人は多いと思いますが、赤ペン添削は、集団一斉指導という制約の中で生まれたやむを得ざる指導法です。また、事前指導がなく事後評価だけに力を入れる旧来の作文指導法の延長で生まれた指導法とも言えます。だから、赤ペン添削だけで作文が上達するということは、まずありません。
言葉の森の作文指導は、事後評価よりも事前指導に力を入れています。それが、毎学期の作文項目指導です。そして、作文の指導法は、先生が全員に講義をするような一斉指導ではなく、生徒一人ひとりが自分の課題と項目に取り組むためのアドバイスをする個別指導です。だから、指導の詳細は、事後の講評と口頭によるアドバイスでカバーできるのです。
赤ペンで誤字や誤表記を直してもらいたいという人もいますが、それは先生が講評の中で指摘するだけで十分にできます。また、なかなか治らない誤表記、例えば、文のねじれや常体と敬体の混在などがあるとしたら、それは直し方の問題ではなく、生徒の読む力の問題なのです。
違い7。
作文個別指導と作文クラス指導を比べて、現実的に違うのは、生徒の意欲です。
3月1週の作文試験の際の作文の字数を小4と小5の生徒全員について調べてみました。その結果、作文クラスの生徒の作文は、作文個別の生徒の作文に比べて、平均100字も字数が多かったのです。例えば、作文個別の生徒が800字書いているとしたら、作文クラスの生徒は900字書いているということです。この字数の違いが意欲の違いです。
もちろん、もともと意欲的に作文の勉強に取り組んでいる生徒は、作文個別指導でも、作文クラス指導でも同じようにがんばっています。特に、中学生や高校生の生徒で、時どき森リン大賞に載るような生徒は、どういう指導法でも、自分の中に学習意欲があるので同じように力作を書いています。しかし、多くの生徒は、他の生徒との交流の中で作文を書く方が意欲的に作文の学習に取り組めるということです。
以上、作文個別指導と作文クラス指導のいくつかの違いを考えると、これまでの作文通信教育は時代遅れになったと言えます。特に集団一斉指導の赤ペン添削では、上達するのはもともと意欲的な生徒か、受験直前で意欲的にならざるを得ない生徒だけです。
ある生徒がどれだけ上達しているかを測る指標は、小学生の場合は1年間で字数が100~200字伸びているかどうかです。中学生高校生は、森リン点が86点以上になっているか、又は1年間で2ポイント以上伸びているかどうかです。(言葉の森の生徒の場合は、「検索の坂」で自分の作文評価を見ることができます。)
作文力は、その生徒の真の学力を表しています。
今はまだ評価の仕組みがないために、作文試験は限られており、その評価もかなり曖昧です。だから、学校でも作文指導はほとんどなく、生徒は知識の詰め込みのような勉強に追われています。
しかし、いずれ森リンのような作文評価の仕組みが広がれば、子供たちの勉強のスタイルは大きく変わります。単なる知識力よりも、思考力や表現力が重視されるようになります。思考力の発展したものは創造力です。そして、社会に出て本当に役立つのは、この思考力や表現力や創造力の方です。
私は実は、森リンのもっと先のアイデアを持っています。それはAI森リンと言ってもいいと思いますが、深層学習で森リンを作り直すことです。ただし、その開発の時間が取れないためにアイデアにとどまっています。これはやろうと思えば数週間もあれば十分にできることですので、AI森リンを公の役に立つために開発する人又は会社であれば、このアイデアを譲ります。
人間が考えることは似通っていますから、世界ではすでに同じことに着手している人がいると思います。こういう文化的なことは、日本が先を越して世界に貢献する必要があると思います。
■学童クラブにおけるオンライン少人数クラスの教育
学童クラブにおけるオンライン少人数クラスの教育の仕組みは、かなりシンプルです。
まず、学童クラブの中に、パソコンとヘッドセットを1台又は数台置いたブースを作ります。ヘッドセットを使うのは、外部の雑音を防ぐためです。
そして、ある生徒は、その学年に応じたオンライン4人クラスに参加します。他の生徒も、それぞれの学年やそれぞれの進度に対応したオンライン4人クラスに参加します。45分間の授業の中で、同学年同進度の生徒と読書紹介や作文発表をしながら作文を書きます。書いた作文は、スマホ撮影、又はデジカメ撮影、又はスキャナで画像を読み込みウェブにアップロードします。書いた作文や先生の講評は、自宅でも見ることができます。
この学童クラブ内のオンライン学習の利点は、少人数クラスの個別指導が、学童クラブの指導員の手をわずらわせずにできることです。しかも、単なる個別指導ではなく、オンライン4人クラスの指導ですから、子供たちがそのオンライン学習の中で友達と交流しながら楽しく勉強できるという利点があります。また、授業に参加できなかった日は、他の曜日や時間のクラスに振替出席することもできます。
オンライン教育は、よく対面教育と比較されることがあります。しかし、オンライン4人クラスは、オンラインの対面教育です。そして、オンラインですから、同学年、同進度、同趣味の生徒とのクラス分けも、随時できます。
オンラインは中国語で在線的と言うようです。遠くにいる人と人が線でつながっているというイメージです。しかし、今のネット環境は、線でつながるというよりも、面でつながっているというイメージです。オンライン4人クラスの教育は、4人の個性ある生徒が面でつながっているということで、四人のオンライン対面教育と呼んでもいいと思います。
ところで、オンライン教育は、低学年の生徒には向かないと言われています。しかし、個別対応ができる少人数のオンラインクラスであれば、幼児や小学1年生の生徒でも十分に対応できます。現に、言葉の森の基礎学力クラスや親子作文クラスは、幼長や小1の子が、毎週にぎやかに参加しています。
このオンライン4人クラスの教育を、学童クラブでも利用できるようにすることを考えています。
厚生労働省の2021年のデータによれば、全国の学童クラブは、約27,000か所、登録児童数は小1が約42万人、小2が約38人、小3が約29万人、小4が約15万人、小5が約7万人、小6が約4万人です。
これらの子供たちが、放課後から夕方の時間を、単なる宿題やプリントをこなすような味気ない勉強ではなく、友達と対話しながら思考力と表現力を伸ばす勉強をすることができれば、時間の使い方はかなり有意義なものになります。
リアルな通学教室でオンライン学習をするというのは、形の上ではブレンディッドラーニングに似ていますが、その方向はかなり違います。
ブレンディッドラーニングは、例えば、現在の学校でも、生徒をそれぞれの習熟度に応じてスタディサプリなどで教える形で取り入れているところがあります。1人の先生が、一斉指導で数十人の生徒に同じことを教えるのに比べれば、このようなブレンディッドラーニングはかなり効果的です。
しかし、この学習法をつきつめれば、そもそもブレンディッドである必要はなく、生徒は自宅でオンラインの動画教育を見ていればいいことになります。しかし、自分にとってどの動画を優先して見たらいいのか、どういう進度で進めばいいのかという個別的なことを教えてくれる人はいません。通学教室にいる先生でも、一人ひとりの生徒にそういうアドバイスはできません。
だから、ブレンディッドラーニングは、単なる集団一斉指導よりも優れている面はあるにしても、リアルにおいてもオンラインにおいても、どちらもまだ不十分な学習になっています。
オンライン教育は、オンラインの中で完結できる対面教育である必要があるのです。しかも、その対面教育の中に、友達との交流があることも、ある意味で必須です。それは、子供は友達の中で成長するからです。
学童クラブ内でのオンライン4人クラスの学習は、パソコンとヘッドセットがあればすぐにできることですから、今後、言葉の森の作文学習を、学童クラブにも広げていきたいと思います。
■オンライン少人数クラスの教育を、今後の教育改革の柱に
今の学校教育のいちばんの弱点は、学力も生活環境も異なる子供たちを、30人から40人まとめて一斉に教えていることです。
この学校教育のスタイルは、昔からある普遍的なもののように思われていますが、インターネットがなく、人々がある程度集まっている環境がある中でこそ生まれた歴史的なものです。この歴史的な教育環境を一挙に変えることはできません。
そこで、今の学校教育の形を残したまま、その中でオンライン4人クラスの教育を生徒ごとの学力、興味、関心に応じて行うことが考えられるのです。
学校教育の30~40人の学級の中で、オンライン4人クラスの教育を個別に行うとなると、日本の国全体で考えて、学校の中で教える先生のほかに、オンライン4人クラスで教える先生が必要になります。これまで1人の先生が同じ40人の生徒を教えていたとすれば、これからは1人の先生がさまざまな4人の生徒を教えるのですから、先生の人数は10倍になります。すると、人件費も10倍になります。
しかし、この学習法によって子供たちの平均的な学力が上がり、その結果、創造力が上がり、その結果日本の生産力が上がれば、それで十分お釣りが来るのです。
特に重要なのは、創造力です。
国力とは、資源量でも、軍事力でも、資金力でもありません。その国がどれだけ新しいものを創造する力を持っているかということです。あらゆる価値の源泉は、創造の価値です。
創造のわかりやすい例は、太陽が不断にエネルギーを生み出す仕組みを創造したことですし、植物が光合成という仕組みを創造したことですし、人間が言葉や火の利用を創造したことです。これらの大きな創造の下に、私たちを豊かにした日常的な小さな創造が限りなく生まれたのです。
ところで、今ある植物は、光合成という創造をコピーして世界を豊かにしているのであって、新しい何かを創造しているのではありません。創造とは、単に出力が入力より大きいことではなく、出力が入力より大きい仕組みを作ることです。
この創造力を育てることが、これからの日本のいちばんの目標であって、そのための教育予算の10倍などは、取るに足りない投資です。
これまでの教育は、主に競争の教育でした。しかし、これからの教育は、創造の教育になる必要があります。
先日、YouTubeでたまたま「The Lord of the Rings」という映画の一部を見ました。映画の主題とは関係ないかもしれませんが、この動画の中では、武器を持ち鎧をつけた数万の兵士たちが、ドラゴンや巨人などの力を借りて相互に戦い合います。
このときに、ふと思ったのは、この人たちを養う食事はどうなっているのだろうということでした。たぶん、互いに自分たちで食糧の生産をするよりも、相手から奪い取った方が利益が多いと思うから、こういう戦いが行われているのです。
誰もが貧しかったころは、戦争や競争はありませんでした。しかし、格差が生まれ、一部の地域が他の地域よりも豊かになり、豊かさの大きな差が生まれたときに、生産よりも戦争の方が利益になるという考え方が生まれたのです。
しかし、人類は、これから誰もが豊かになる時代に移っていきます。少なくとも、生産よりも戦争の方が利益が多くなるという時代は終わりつつあります。
今、私たちが、競争ということに関心を持つのは、この人類全体の歴史的な背景から来ています。だから、一歩先が見える人や子供たちは、競争ということにあまり魅力を感じなくなってきているのです。
今の教育は、主として競争という価値観に立脚しているために、かなり無駄なことに時間を費やしています。教育の中で子供たちの人生にとって本当に大事なことを教えるというよりも、今後の競争で点数の差が付きやすい場所を勝ち抜くために教える内容が組み立てられています。子供たちに大事なことを教えるのではなく、間違えやすい場所で他人に勝つために学習内容が教えられています。だから、勉強は必要以上に難しい時間のかかるものになっているのです。
もちろん、その子供にとって関心のあることであれば、難しくても時間がかかってもいいのです。しかし、今は、外側からの強制で、あまり意味のない難しいことを勉強せざるを得ない状態が作られています。
この勉強時間を、子供たちの興味や関心に応じた創造の時間に作り変えていく必要があります。そして、従来の勉強が、その創造の勉強の土台作りとして行われるようになれば、勉強はもっと短時間で済む、しかし面白く意味あるものになります。
この創造を中心とした教育のプラットフォームになるのが、少人数の対話のある、しかも個性や学力に応じて自由に離合集散のできる柔軟性を持ったオンラインの4人クラスの教育です。創造教育は、全員参加の少人数の教育の中でこそ可能になるからです。
これからの日本に必要なのは、こういう大きなビジョンです。
今、いくつかの政党が選挙演説している内容を時どきYouTubeで見ることがありますが、これらの演説の根底に流れているものも、やはり長期的なビジョンでなければなりません。
今後の世界は、大きく変わります。大事なことは、目先の得失に流されず、大きな目で未来を見ていくことです。
今後の教育改革のモデルとして、言葉の森は、オンライン4人クラスの教育を進めていきたいと思っています。
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● 言葉の森新聞 2022年4月3週~5月1集号 通算第1703~1705号 (2792字) 森川林 nane 2022年05月09日 13時59分
13746 (言葉の森オンライン新聞)
オンライン新聞の発行が遅れてしまいました。
4月3週号から5月1週号までをまとめてお送りします。
なお、ホームページの記事に、「小学3、4年生のためのオンラインクラスの体験学習のお知らせ」を載せています。
https://www.mori7.com/index.php?e=4465
このあと、他の学年向けの記事も載せる予定です。
■算数は例題、英語は文法、国語は理屈が大事
●動画:
https://youtu.be/YmNqASliygs
算数数学の勉強をしていてわからない問題があったとき、大事なのはその問題がわかることではなく、例題に戻って原理の上でわかるようにすることです。
英語も同じです。英文を読み慣れていれば、例えば副詞の位置はどこがいいかということは感覚的にわかります。しかし、それを文法の上の理屈としてわかっておくことが大事です。
国語もまた同じです。読解の問題は、感覚的に合っていそうかどうかで選ぶのではなく、理詰めにどういう理由でその選択肢なのかということを考えて解くことが大事です。
勉強時間が長いわりに成績が上がらないのは、勉強が理屈で理解する勉強ではなく、作業的に量をこなす経験的な勉強になっているからです。
そうなる理由のひとつは、親に見せるための勉強になっていることです。ひっきりなしに手を動かしていれば、外からみて、いかにも勉強しているように見えます。逆に理屈を理解しようとしてじっと考えていると、なまけているように見えます。
こういう人に見せる勉強をしないことが大事です。
勉強時間が長いわりに成績が上がらないもうひとつの理由は、勉強がページ数ではなくかけた時間を基準にした勉強になっていることです。
時間で勉強するのは、本人が自覚して勉強できる年齢の高校生になってからです。小学生のうちに、時間を基準にして勉強をさせると、だらだらした集中力のない勉強の仕方になります。
しかし、ページ数を基準にして勉強をさせると、予想以上に早い時間で勉強が終わってしまうことがあります。ゴールがはっきりしていれば、子供はそれをできるだけ早く済ませようと思うからです。
しかし、そこで、「そんなに早く終わるのだったら、もう少し追加させよう」ということになると、子供はもう二度と集中して勉強をしなくなります。
いずれの場合も大事なのは、親の都合ではなく、子供の気持ちになって考えることです。
自分がもし子供だったらと考えれば、勉強を早く終えたのに追加させられたというのが、どんなにがっくりすることかわかるはずです。
少し話は変わりますが、先日ホームページのコメントに、「鬼のように怒ってしまう母親としての自分」という投稿がありました。
子供の気持ちになれば、親が怒ることや親が機嫌悪そうにしていることが、どんなに子供の気持ちを暗くするかわかるはずです。
では、どうしたらいいかというと、それはひとつの決心なのです。「自分はどんなときでも子供に優しく明るく接しよう」と決心すればいいのです。
■問題集読書は、なぜ1冊を最後まで読み終えてから最初に戻って繰り返すのか
覚えるために読むのであれば、短期間に何度も繰り返した方がいいのです。いわゆる一夜漬けの勉強法です。
覚えたことは、記憶の忘却曲線に沿って忘れていくので、忘れる前に同じことを覚え直せば、その記憶は残ります。だから、試験前はそういう勉強の仕方をするのです。
しかし、その記憶は頭の表面にとどまる記憶なので、時間がたてばすぐに忘れます。
人間の頭脳は、短期間に集中的に覚えたことは、一時的な記憶だとみなします。だから、忘れるのも早いのです。
すっかり忘れたあとに、また同じことを繰り返すと、最初に覚えたのと同じくらいの時間がかかります。だから、一見能率が悪いように見えます。
しかし、人間の頭脳は、忘れたころにまた同じことに遭遇すると、その記憶が人生にとって大事なことだとみなすのです。だから、時間をかけて覚えたことほど、忘れにくくなります。
筋肉も同じです。
短期間でつけた筋肉は、運動をやめれば短期間で落ちます。
長い時間をかけてつけた筋肉は、運動をやめてもなかなか落ちません。
考える力や読む力をつける勉強は、一夜漬けの勉強ではありません。
試験に間に合わせるために読むのではなく、自分の実力をつけるために読む勉強です。
だから、問題集読書は、同じページを昨日も今日も明日も繰り返し読むのではなく、1冊を最後まで読んでから最初に戻って読み直すようにしているのです。
1冊が最後まで終わったら最初に戻るという方法なら、勉強の仕方に迷うことはありません。
また、これは、読む子供の立場に立ってみればわかりますが、同じものを今日も明日も明後日もやるというのは飽きるのです。
だから、昨日やったことがまだ残っているうちに、今日も同じことをやると、頭の中が斜め読みになります。
同じ文章を新鮮な気持ちで読むためにも、すっかり忘れたころに読むのがいいのです。
■ランキングのページーー森リン、読解検定
▼森リンベスト
https://www.mori7.com/moririn/mori_best.php
▼読解検定年間ランキング
https://www.mori7.com/dokken/dk_rank.php
■初参加説明会の参加の仕方
初参加説明会の会場は、会場_川です。
参加を申し込まれる場合は、お電話で、ご希望の日程をご連絡くださるか、オンラインクラス一覧表で、ご希望の日程の「8:30初参加説明会」にチェックを入れて送信してください。
初参加説明会に参加される際は、できるだけお子様が操作する予定の端末で会場にお入りください。
パソコンやタブレットの方が、スマホよりも操作しやすいです。
オンラインクラスの初参加説明会は、15分程度です。
事前に、各講座の「体験リンク」に載せてある「動画の体験説明」をごらんいただき、ご不明な点は、初参加説明会でご質問ください。
▽体験作文リンク
https://www.mori7.com/sblink.php?is=on
▽体験国語読解リンク
https://www.mori7.com/kdlink.php?is=on
▽体験基礎学力リンク
https://www.mori7.com/kglink.php?is=on
▽体験創造発表リンク
https://www.mori7.com/shlink.php?is=on
(そのほかの講座の体験の仕方も、このあと掲載します。)
■合格速報
●横浜市立大学医学部 M.H.さん
<担当講師より>
おめでとうございます。作文の提出率は100パーセント、もちろん内容も充実の生徒さんでした。医学の道へと語っていたことを実現されたのもすばらしいです。
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● 言葉の森新聞 2022年4月2週号 通算第1702号 (3437字) 森川林 nane 2022年04月14日 17時31分
13717 (言葉の森オンライン新聞)
■目立つのは英語と算数。目立たないが大事なのは国語、というよりも読む力
幼児や小学校低学年のうちは、できるとできないの差がはっきりしているものがあります。その代表的なものが、英語と算数です。
自分と同じ低学年の友達が英語をぺらぺら喋っているのを聞くと、大きな差があるように感じてしまいます。
また、自分の知らない計算の仕方を、同じ低学年の友達ができるのを聞くと、ここでも大きな差があるように感じてしまいます。
しかし、英語や算数で見られる差は、表面的な差です。やれば誰でもできるが、やらなければ誰もできないという、ただそれだけの差です。
よく小さいころから英語の勉強をしている子が、中学1年生のころは確かに英語がよくできていても、中1の夏ごろからは、ほかの子と差がなくなっていくという話を聞きます。それは幼児期や低学年で身につける英語力や算数力は、中学生や高校生になってから身につける学習量に比べて圧倒的に少ないからです。
中学生や高校生で英語や数学がよくできるようになるためには、その中学や高校で英語や数学をしっかり勉強するしかないのです。
この反対に、学力の差がわかりにくいものがあります。それが読む力です。
オンラインクラスの読書紹介で、自分の読んでいる本として紹介する本にはかなり差があります。
絵本のような本、学習漫画のような本、事典のような本、○分間で読める名作というような本を読んでいる子は、まだ読書の楽しさというものを経験していないと思います。
言葉の森の読書の定義は、「字のスペースが絵のスペースよりも大きい本」です。
「かいけつゾロリ」は、読書の定義にあてはまります。しかも、文章には説明文的なところがあるのでいい本です。下ネタ的なギャグがあるので、お母さん方にはあまり評判はよくありませんが(笑)。
学習マンガや図鑑は、読書の定義にあてはまりません。楽しんで読む本ですが、読書として読むのは、また別の本です。
普通の読書的な本であっても、物語文の本と説明文の本では、読む力にかなり差が出ます。
まず語彙の質と量が違います。物語文の本は、ストーリーの面白さで読ませるものなので、人気のある本でも語彙がかなり限られているものがあります。
説明文の本は、事実に基づかなければならないので、必然的に難しい語彙や難しい考え方が出てきます。そういう本を読んでいると、読む力とともに考える力も身につくのです。
もちろん、読書のいちばんの目的は、楽しむことですから、絵本でも図鑑でもマンガでも学習マンガでもいいのです。好きなものは、たっぷり読むことです。
しかし、そういう絵を見て概略が理解できる本とは別に、文字を読んで内容を理解する本を毎日読んでいく必要があります。
ときどき、読書などしなくても勉強ができればいいと考える人がいますがそうではありません。読書は人間のものの見方や考え方を成長させるものです。
現代は、次々に新しい思想や新しい技術が生まれている時代です。読書は受験に合格するためにするものではなく、よりよい人生を送るためにするものなのです。
個人的な話になりますが、私がこれまでよく読んでいた著者は、次のような人です。読むたびに、新しい知識や新しい考え方が身につきました。(故人もいますし、最近は本ではなく主にYouTubeやFacebookで発信している人もいますが。)
中でも、いちばん影響を受けたのが、中村天風と船井幸雄でした。
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あ秋山佳胤 こ甲田光雄 こ小林正観 さ斎藤一人 そ副島隆彦 と苫米地英人 な中村天風 は長谷川慶太郎 ははせくらみゆき ふ船井幸雄 ま増田悦佐 ま増田俊男 も森田健 や保江邦夫 や矢作直樹 わ渡部昇一
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この読書傾向を、「偏っている」と言う人もいるような気がしますが(笑)。
ついでに、もっと古い外国の本で影響を受けたのは、ルソーとサルトルとヘーゲルとマルクスとケインズでした。ルソーは「告白録」、サルトルは「存在と無」、ヘーゲルは「精神現象学」、マルクスは「ドイツ・イデオロギー」、ケインズは「雇用・利子および貨幣の一般理論」。
物語文では、ヘルマン・ヘッセとドストエフスキーが好きでした。昔の彼女が読んでいたサリンジャーも全部読んで面白いと思いました。
ずっと小さいころに影響を受けたのは、「世界ふしぎめぐり小1・小2・小3」でした。(もう絶版)
追加:2022/4/9
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し塩谷信男 の野口悠紀雄 みミヒャエル・エンデ み宮崎貞行
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■単語で話したり、「あれ」で間に合わせたりしないで、文章言葉で話す
●
https://youtu.be/gsRe24IyW5U
作文を書く力は、文章を読む力に支えられています。
特に、小学1、2年生のころは、読んだ文章がそのまま作文に出てくることがあります。
本当に、そっくりそのまま出てくることもあるのです。
小学校高学年や中学生になり、生活作文はよく書けるのに、感想文や説明文や意見文がうまく書けない子がいます。
それは、物語文の読書がほとんどで、説明文や意見文の読書が少ないせいです。
作文と読書の関係は、話すことと聞くことの関係にも通じます。
発表の仕方や説明の仕方が上手な子は、文章的な説明を聞くことに慣れています。
学校で先生が長い説明をしたときも、その長い説明をそのまま理解します。
だから、家庭で小学校低学年の子と接するときは、お母さんやお父さんが子供に文章的に話すことが大事です。
家庭では、つい単語だけで話をしたり、「あれ」で間に合わせたりしがちです。
例えば、「お母さん、今日のご飯、なあに」「カレー」とか、「あ、そうだ。この間のあれ、どうしたっけ」とか。
これを、できるだけ文章的に話したり、正確な単語で話したりすることによって、子供の聞き取り力と読解力が育っていきます。
それが発表力と作文力に生きてくるのです。
例えば、長い会話とは、「今日のご飯は、この間のカレーがちょっと辛口だったから、少し甘口にしようと思って、スーパー○○で、□□という新発売のカレールーを買ってきたんだよ」という具合です。
文章はできるだけ長い方がいいのです。ただし、長すぎる文章ばかり話していると、子供自身の話し方がそういう長い話し方になってしまうので、もちろん適度に長くです。
こういう日常的な会話や読書の仕方が、実は子供の学力に土台になっています。
問題集を解いたり漢字の書き取りをしたり計算練習をしたりする勉強よりも、毎日の会話や読書の方がずっと大事なのです。
小学1、2年生のころは、テストの点数はみんなほとんど変わりません。だれでも同じようにできるからです。
しかし、読書力については、見た目以上にかなり大きな差があります。
この差が見えない読書に力を入れていくことが、小学校低中学年のころは勉強の中心です。
そして、小学校高学年や中学生、高校生になったら、今度は、読書の質が大事になってくるのです。
■合格速報
●北海道大学水産学部 Y.Y.さん
言葉の森が、7年前、オンラインの自主学習クラスと思考発表クラスを始めたころの生徒さんです。作文と数学がよくできる子で、毎週、自分のペースでしっかり勉強していました。
合格、おめでとう。これからは自分の好きな勉強をたっぷりして、それを将来の仕事に生かしていってください。(森川林)
追伸:お母さんからの電話に、ちょうど中根が出られたので、いろいろ話ができてよかったです。
子育てが一段落したら、いつか言葉の森のオンライン講師をやってください(笑)。
●北海道札幌北高等学校 C.Y.さん
北大に合格したYY君の妹さんで、作文と数学と国語を毎週勉強していたので、週に5回ぐらい参加していました。自分で計画を立てて勉強できる子で、定期テストの前などは、授業のあとも会場に残ってずっと勉強していました。
合格、おめでとう。高校での勉強は、中学での勉強よりも深くなるので面白くなります。日本の高校の教科書のレベルは高いので、大学受験に必要のない教科も含めて全部がんばってください。それから、これまでの読書も毎日続けていってください。(森川林)
追伸:現在、YY君とCYさんの弟のK君が、作文と数学2つとプログラミングを勉強しています。K君も真面目でしっかりした子なので、将来が楽しみです。(森川林)
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● 【重要】基礎学力コースの定員をしばらく6名にします【送信指定】 (297字) 森川林 nane 2022年04月14日 17時30分
13716 (言葉の森オンライン新聞)
この連絡は、基礎学力コースを受講の方にお送りしています。
4月に入って、基礎学力コースの曜日時刻を変更したいという方も多いようでしたので、しばらくの間、基礎学力コースの定員を6名とします。
基礎学力コースは、現在、中根が中心に担当していますが、今後は他の講師と担当を分ける予定です。
その際、学年の近い生徒同士のクラスに分けることを考えています。
また、将来は、小4の生徒も基礎学力コースに参加できるようにする予定です。
新しい担当講師が参加しクラス分けをするまでの当面の間、基礎学力コースは定員を6名としますので、移動を希望される方は、言葉の森事務局までご連絡ください。(先着順になります)
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● 【重要】【海外生徒への連絡】ペイパル手数料5月からお客様負担に、海外から国語読解・算数数学などを受講される場合の教材【送信指定】 (755字) 森川林 nane 2022年04月07日 16時45分
13696 (言葉の森オンライン新聞)
この連絡は、海外の方向けにお送りしています。
1.言葉の森からのウェブメールの文字化けがあった方がいらっしゃったと思います。
言葉の森のウェブメールシステムは、かなり昔に作ったもので、当時の標準であったShif_JISの文字コードに合わせていました。しかし、最近のメールソフトは、UTF-8の文字コードをそのまま認識できるものが多くなったため、逆にShit_JISの文字コードを認識しなくなっているようでした。
今後、UTF-8対応に直しますので、もうしばらくお待ちください。
2.【重要】4月からの課題フォルダのPDF版が正しく更新されていなかったため、PDF版は、2021年という表示になっていました。内容面では、2022年度版と同じですので、そのまお使いくださるようお願いいたします。
HTML版は正しく表示されています。現在のPDF版は正しくなっています。
3.ペイパルの手数料は、これまで教室負担でしたが、5月より、お客様負担に変更させていただきます。これは、ペイパル請求の事務手続きの負担が非常に大きくなってきたためです。誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
なお、自動振替については、手数料はかかりません。日本国内の金融機関で自動振替の手続きをとることができる方は、自動振替依頼書をお送りしますのでご連絡くださるようお願いいたします。
4.【重要】海外から、国語読解、算数数学、基礎学力、プログラミングなどの講座を受講される場合、教材をすぐに入手されるのが困難なため、一時的にウェブで教材を見られるようにしています。
教材を取得されるまでの間は、このウェブに掲載した教材で対応してくださるようお願いいたします。
詳細は、教材注文のページをごらんくださるか、個別れんらく板でご相談ください。
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● 言葉の森新聞 2022年4月1週号 通算第1701号 (2661字) 森川林 nane 2022年04月07日 16時22分
13695 (言葉の森オンライン新聞)
■合格速報
●滋賀県立彦根東高等学校 A.Y.さん
<担当講師より>
受験生で忙しい中、ほとんど欠かすことなく作文を提出してくれていました。
毎回の予習を欠かさず、解説に頼らないで書こうとする姿勢がいつも素晴らしいです。
第一志望合格、おめでとうございます!
■作文クラスの生徒は、作文個別の生徒よりも、平均して100字も字数が多い
●
https://youtu.be/n7CiQTyNibc
作文の上達に関連が深いのは字数です。
字数のほかに、構成力や表現力や語彙力や主題力も関連がありますが、最もわかりやすいのは字数です。
また、字数は、作文力だけでなく、書くときの意欲にも関係があります。
小学4年生と5年生の今年3月1週の全員の作文の字数を比較してみると、次のような結果が出ました。
小学4年生の作文個別……平均650字
〃 作文クラス……平均760字
小学5年生の作文個別……平均820字
〃 作文クラス……平均920字
ちなみに、全学年で見ると、
小1~高3の全学年の作文個別……640字
〃 作文クラス……700字
でした。
小学4年生は、作文が最もよく書ける時期です。
小学5年生は、作文が急に難しくなる時期です。
このふたつの重要な時期に、平均して100字も字数が違うというのはなぜでしょうか。。
ひとことで言えば、作文クラスの生徒は、作文個別の生徒よりも、がんばって作文を書く傾向が強いということです。
その理由は、作文クラスでは、生徒どうしの毎週の読書紹介や、毎週の予習発表や、月1回の発表会があることです。
だから、自然に、よりよいものを書こうという気持ちになるのです。
小学1、2年生のころの生徒の関心は、先生やお母さんがどう見てくれるかということです。
しかし、小学4年生になるあたりから、先生やお母さんよりも、友達がどう見てくれるかということが中心になります。この友達中心の時期は、中学2年生のころまで続きます。
中学3年生から高校生になると、意欲の出どころは友達ではなく、自分の内面になってきます。
だから、高校生は、友達がいてもいなくても、ひとりでも勉強ができるのです。
現在、作文クラスは満員になっているところが多くなっていますが、人数の空きのあるところでは体験学習ができます。
作文クラスの体験学習を希望される方は、事務局までお問い合わせください。
■算数数学の勉強は、1冊完璧主義で――今の問題集よりも一歩難しい問題集も選択できる
●
https://youtu.be/7oXbik8Xq6A
算数数学の勉強のコツは、1冊の問題集を完璧に仕上げることです。
そうすれば、短時間で確実に成績が上がります。
算数数学が苦手になる原因は、わからないところを残したまま先に進むことです。
学校や塾ではたくさんの宿題が出されることがありますが、できる問題をいくらやっても力はつきません。計算は多少早くなるかもしれませんが、それは実力とはほとんど関係がありません。
1冊の問題集で、できない問題が1問もなくなるまで繰り返すには、その問題集を5回ぐらい繰り返す必要があります。
解法を見てわかったとか、先生に教えられてわかったというのは、その問題ができたうちに入りません。1冊の問題集をもう一度繰り返して、またその問題にぶつかったときにできた、というのができたことになります。
言葉の森の算数数学クラスの勉強の仕方は、先生が、生徒の自主学習をチェックします。
先生が質問して、生徒がうまく答えられなかった問題は、また別の日に、先生が質問をします。それでも、うまく答えられなかった問題は、先生がまた別の日に質問をします。このようにして、何度も確認するうちに、生徒は必ずその問題ができるようになるのです。
これは、オンライン少人数クラスだからこそできる指導法です。
世の中のほとんどの算数数学の教え方は、先生が教えて生徒に理解させるという形です。こういう教え方は、先生にとっては、「しっかり教えてあげた」という達成感があります。しかし、この教え方では生徒ができるようになるのは、簡単な問題だけです。少し複雑な問題になると、1回教えてわかった気にさせるだけでは、生徒はできるようにはなりません。
そこで、「教える授業」では、教えたことを生徒に定着させるために大量の宿題を出します。しかし、宿題にはできる問題もできない問題も雑多に含まれています。だから、宿題の多くは時間の無駄です。
生徒にとって大事なのは、できない問題だけをできるようにすることです。
言葉の森の算数数学の勉強が能率がよいのは、できない問題だけをできるようにする指導法だからです。
ところで、今年度の小学生の算数の問題集は、教科書レベルの問題集なので、内容は難しくありません。
すぐに1冊が完璧にできるようになる生徒も多いと思います。
その場合は、2つの方法があります。1つは、その教科書レベルの問題集で1学年先まで進んでおくことです。小学6年生で受験しない生徒の場合は、中学1年生の問題集に進んでかまいません。
もう1つの方法は、ワンランク上の問題集に取り組むことです。
小学1・2・3年生向けには、「算数らぼ2」の10級、9級、8級を、ワンランク上の問題集とします。これは市販の問題集です。
小学4・5・6年生向けには、「中学受験新演習」上・下をワンランク上の問題集とします。これは塾専用の問題集です。
「算数ラボ2」は、書店でお買い求めください。
中学受験新演習は、教材注文のページからお申し込みください。お申し込みができるのは、算数数学クラスを受講している生徒の方のみです。
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php
(現在申し込みフォームを作成中ですので、しばらくお待ちください。)
▽算数ラボ2の10級の一部
(「算数ラボ」ではなく「算数ラボ2」です。)
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2022/4061644500.jpg
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2022/4061644501.jpg
▽受験算数小4上の一部
https://www.mori7.com/teraon/kyouzai/jsa4035.jpg
https://www.mori7.com/teraon/kyouzai/jsa4074.jpg
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● 言葉の森新聞 2022年3月4週号 通算第1700号 (1056字) 森川林 nane 2022年03月23日 15時21分
13667 (言葉の森オンライン新聞)
■新学期の教材を発送しました
3月22日~23日、国内の生徒さんに新学期の教材を発送しました。
29日になっても届かない場合はご連絡ください。
■3月29日(火)・30日(水)・31日(木)は休み
3月29日(火)・30日(水)・31日(木)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。
■第4週は清書。幼稚園生は作文
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
●清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
●清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
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● 言葉の森新聞 2022年3月3週号 通算第1699号 (1403字) 森川林 nane 2022年03月23日 15時21分
13666 (言葉の森オンライン新聞)
■3.11を思い出す
昨日は、3月11日でした。
私は、2011年3月11日から、日本が変わったと思います。
あのとき、私が普段から書物の上で尊敬している十数人の人々は、誰ひとり例外なく即座に日本を守る立場の発言を明確にしていました。
3.11で、日本は精神的に復活したのです。
今の政治は、まだ利権の中に埋もれています。
しかし、真実を自覚している人は確実に増えています。
大きな犠牲の上にではあったとしても、世の中は静かによい方向に進んでいると思います。
■難読漢字教育の本質――幼児、小1、小2が、蜜柑とか林檎とかいう漢字を読めるようになる意義
ミカンやリンゴは、身近な存在です。日常生活の中で、何度も出合っています。
その身近な存在が、そういう難しい漢字の名前を持っているのだとわかると、子供はその漢字に親しみを感じます。
それが、やがて漢字そのものへの親しみに発展します。
だから、成長したあと、本を読んでいて、自分が読めない漢字にに遭遇したときも、自分がまだ知らない親しい人が現れたという感覚で受け止めます。
だから、知らない漢字は、あとで文脈の中でわかるだろうという気持ちで読み進めていけるのです。
逆に、ひらがなや易しい漢字だけで本を読んでいた子は、漢字に親しみをあまり感じていません。
ひらがなばかりで書かれた絵本を読んでいる子は、文字を表音文字として読む感覚が先についてしまうのです。
だから、成長したあと、自分が読めない感じに遭遇したとき、自分の知らないよそよそしい人が現れたような感覚になり、その漢字の部分だけが空白になり、それ以上読み進められなくなることが多いのです。
漢字に親しみを感じるようになる時期は、小学1年生から3年生にかけてだと思います。
日本語の母音処理が先天的にできるようになるのが、ちょうど小1から小3にかけてなので、漢字の絶対語感ができるのも、その時期だと考えられるからです。
だから、小1から小3の間に、難読漢字に慣れておくことが大事です。
しかし、ただ難読であればよいというのではなく、親しみの持てる実体を持った難読漢字であるということが条件です。
基礎学力コースでは、漢字表を使ってその練習をしていますが、このあと、親しみの持てる難読漢字を更に増やす予定です。
難読漢字は、幼児期にも有効です。
しかし、幼児期にはもっとふさわしい教育があります。(つづく)
■合格速報
●慶応義塾大学文学部 M.M.さん
<保護者さまより>
「小論文の受験科目や英語の要約の際、先生にご指導いただいたことが土台となり、合格できたのではないかとたいへん感謝しております。
言葉の森で毎週作文を書いていたことで、文章を書くことに抵抗感をもつことなく、自分の考えを述べることの力を付けたのだと思います。」
●東京藝術大学 音楽学部 T.K.さん
<担当講師より>
幼稚園生のときから継続してくれているT.K.さんが
東京藝術大学 音楽学部 器楽科弦楽 ヴァイオリン専攻に合格されました。
共通テスト前には国語読解クラスも受講されていましたので、
「本番の共通テストの国語の問題がそれまでより簡単に思えたそうです。」
と、お母様が報告してくださいました。
十四年間指導を続けさせていただいた私も、見事に狭き門である第一志望の東京藝術大学に合格してくださったことをとても嬉しく思っております。
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● 言葉の森新聞 2022年3月2週号 通算第1698号 (1797字) 森川林 nane 2022年03月16日 14時13分
13644 (言葉の森オンライン新聞)
■毎週日曜午前8:30から、オンライン保護者会を行います
保護者の方からの質問や相談にすぐに答えられるように、毎週日曜午前8:30から30分程度の保護者会を設けました。
https://www.mori7.com/teraon/shlist.php
作文のこと、国語のこと、勉強のこと、生活のことなど、何でも自由にご相談ください。
参加される方は、オンラインクラス一覧表の日曜8:30の「保護者会」にチェックを入れて送信してください。
ご質問、ご相談は、その場で口頭で言っていただければ結構ですが、詳しい説明が必要な場合は、「発」と書いてある発表室に投稿しておいてください。
発表室の投稿は、本人限定表示です。
■養老孟司さんの虫塚
養老孟司さんは、子供のころ虫が好きで、たくさんつかまえては標本などにしていたから、それを供養するために虫塚を作ったそうだ。
養老さんの話が面白いのは、すべて個性的な発想と体験に基づいているからだ。
個性のある人は、生き残り、個性のない人は社会に埋没する。
個性は、無駄なことや役立たないことに熱中し、やり続ける中で生まれる。
その個性の反対は、役に立つこと、みんなから認められること、効率のよいこと、今の社会の価値観に合っていることだ。
社会の価値観にぴったり合っているということは、今の社会と区別がつかないことだから、せいぜい優劣でしか自分の存在を示せない。
楽しい人生を送るためには、役に立つか立たないかという今の社会の価値観から離れて、自分の好きなことをしようと心がけることだ。
■音読はしっかり読むことより、どんな読み方でもいいから何しろ毎日読むこと
兵頭さんの「大学入学共通テスト 現代文が1冊でしっかりわかる本」を、題名にひかれて読んでみました。
中身は、とても真面目な本でした。
共感したのは、作者の兵頭さんが、国語の勉強法として、同じ文章を繰り返し読むことを説いていたことでした。
言葉の森の問題集読書も、1冊の問題集の問題文だけを5回以上繰り返し読むことです。
そう説明すると、多くの人が、「同じものを読むより、新しい文章をたくさん読んだ方がいいのでは」と言います。
また、「問題文を読むより、問題を解く方が大事では」と言う人もいます。
そうではないのです。ただ、同じ文章を繰り返し読むことによって、そこに書かれている語彙が、表面的な理解ではなく、実感を伴った理解になり、より深く読み取れるようになるのです。
精読とは、ゆっくり読むことではなく、繰り返し読むことです。
問題集読書の読み方は、原則として音読です。
原則としてというのは、高校生で勉強の自覚のある人は、黙読でもいいからです。
音読を続けていると、半年ぐらいで、作文に書く文章も変わってきます。
しかし、それだけ、問題集読書による進歩には時間がかかるとも言えるのです。
読解検定の問題の理詰めの分析は、勉強した翌日から成績が上がります。
しかし、その理詰めの分析の土台になっている読む力は、半年という長い時間がかかるのです。
この問題集読書で大事なことは、何しろ毎日続けるということです。
そのためには、しっかり読むことを子供に求めるべきではありません。
どんな読み方でもいいから、時にはふざけて読んだり、早口で読んだり、声色を変えて読んだりしてもいいから、何しろ毎日読み続けることです。
特に、男の子で元気のいい子ほど、ふざけて読みます。
同じ文章の音読は、退屈だからです。
しかし、退屈さを感じることこそ、その子の可能性です。
だから、どんな読み方をしていても、親の一言は、「難しい文章を毎日よく読んでいてえらいね」ということだけでいいのです。
■合格速報
●慶応義塾大学法学部法律学科
●慶応義塾大学経済学部B方式
●慶応義塾大学商学部B方式
●立教大学経営学部国際経営学科総合選抜 R.Y.さん
<担当講師より>
当初より素養が感じられましたが、より一層努力することでわずか数ヶ月で作文がみるみる大学受験レベルまで上達し、本当にすばらしかったです。身についた作文力を今後の学業にも活かしていきましょう。
●岩手大学理工学部 R.E.さん
<担当講師より>
受験勉強で忙しい中でも素晴らしい作品を書き上げ、前向きに取り組んでいた努力家の生徒さん。見事合格、おめでとうございます!
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● 言葉の森新聞 2022年3月1週号 通算第1697号 (3986字) 森川林 nane 2022年03月02日 11時11分
13614 (言葉の森オンライン新聞)
■【重要】3月1週は次学期の進度の参考試験
3.1週は、これまでの2ヶ月間の勉強の実力を見て、次の学期からの進度の参考にする実力試験として行います。
ただし、今学期から受講を開始された方は、実力試験の結果にかかわらず原則として自動進級します。
【課題】 課題はその週の作文又は感想文の課題です。
【評価】 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。
キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いてください。項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。
【時間】 時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。時間は、課題を見てから書き終えるまでの時間です。
【締切】 作文実力試験の提出締切は、8日ポスト投函までです。
■まだ作文が書けない子でも、作文の練習ができる。――親子作文という勉強の仕方
●動画:
https://youtu.be/gwlHF9H4gCw
まず、親子でお喋りをします。親は、子供と話をしながらメモをとります。
メモの途中で、子供に表現項目を聞いてもいいです。
表現項目とは、学年ごとの「名前、数字、会話、たとえ、思ったこと、ダジャレ」などです。
ただし、勉強のようにやりすぎずに、あくまで楽しいお喋りとしてやってください。
そのあと、子供はそのときの絵をかき、親は、メモをもとにして作文を書きます。
子供になったつもりで書くので、字数はせいぜい200字までです。
ただし、普通の漢字仮名交じり文で、漢字にはルビをふります。
ルビがふってあれば、自然に漢字も覚えます。
子供の絵と親の作文のセットが完成したら、他の家族が、コメントを書くこともできます。
家族ぐるみの親子作文です。
4週目の作文発表会で、子供はその作文を読みます。
作文の発表には、子供の絵のほかに、関連する写真や動画などを入れることもできます。
写真や動画のためには、作文を書く前の準備として、親子で題材作りをしておくといいのです。
例えば、「今度の土曜日に、お母さんと一緒に玉子焼きを作ろうか」とか、
「日曜日に、お父さんと一緒にザリガニ釣りに行こうか」というような題材作りです。
題材が絞られると、作文は書きやすくなります。
これまでの低学年の作文指導は、ただ書かせて、間違いを直すことが中心になるので、子供がやる気をなくしました。
親子作文の場合は、子供が自然に作文の書き方を身につけます。漢字の読み方も覚えます。親子の知的な対話の時間があります。
だから、作文が楽しい勉強だと思うようになります。
そして、保護者自身も作文の書き方や教え方のコツを学ぶことができます。
親子作文なら、話ができて、ひらがなが読めれば、幼児から始められます。
■作文に時間がかかる人のための、短時間で作文が書ける四行詩という勉強法
●動画:
https://youtu.be/u4lSEAHMU28
作文力の本質は、思考力です。
その思考力の土台として、語彙力と題材力があります。(題材力とは、個性的な実例を書く力です。)
作文を書くためには、そこに、構成力と表現力が必要になります。
小学5年生以上になると、主題力も必要になってきます。(小学校低学年のうちは表記力もあります。)
文章を書くだけなら、将来は音声入力をそのまま漢字仮名交じり文にして、句読点も段落もある文章に自動的に変換するソフトができるでしょうから、わざわざ長い時間をかける必要はありません。(すでに、一部できています。)
大事なことは、書くことではなく、書く内容を考えることです。
しかし、何もせずにただ考えるだけでは、考えは進みません。
書くことによって、書きながら考えが進むのです。
短時間で書きながら考えるためには、作文の要素である、構成、題材、表現、主題を盛り込んだ四行詩を書くことです。
これなら、時間がかからず、密度が濃く、完成度の高い作品が書けます。
長い作文を書きたいときは、この四行詩を口頭で解説すれば、その音声入力が文章になります。(Googleドキュメントの音声入力機能を使います。)
この文章に、あとから句読点や段落を入れれば作文として完成です。
中高生で、時間が取れないために長い作文が書けないときは、四行詩を書いて提出しましょう。
ひとまとまりの1200字の作文を書くためには、早い人で60分、普通は90分ほどかかります。
四行詩であれば、同じ内容を15分で書くことができます。
字数は150字から200字です。
四行詩の条件は、
四行に収めること(構成)、
たとえや自作名言や笑いを入れること(表現)、
独自の創造的な考えを入れること(主題)、
できれば個性的な体験実例や社会実例を入れること(題材)、
です。
中学生の生徒向けに、この四行詩作文クラスを開設する予定です。
15分で書き終えたあとの時間は何をするかというと、共通のテーマについてディスカッションをするのです。
これで、更に考えが深まります。
ときどきは、45分で直接手書きで800字以上の作文を書くようにすれば、手書きの力も維持できます。
■いちばん進んでいるオンライン教育
●動画:
https://youtu.be/7NMBcUZVBQM
今、世の中にあるオンライン教育のほとんどすべては、リアルの授業を映像で配信しているだけのオンライン教育です。
双方向ということをうたってはいても、それは、リアルの双方向を映像化しただけの機能です。
だから、オンライン教育は、リアル教育の劣化コピーと見なされています。
言葉の森のオンライン教育は、リアルのコピーではなく、リアルではできないロングテールのコミュニティ教育です。
このことがわかるのは、たぶん先の見えるごく一部の人だと思います。
新しいオンライン教育の世界は、まだこれから始まるところなのです。
■パソコンか、クロムブックか、iPadか
●動画:
https://youtu.be/ba2ddx_Fe6c
保護者の方から相談があったので、私(森川林)のわかる範囲で、端末の選択について説明します。
ただ、これはあくまでも個人的な話なので、選択するときはほかの人にも聞いて確かめてください。
クロムブックは昔はよかったのですが、その後、ZOOMが英語しか表示されない状態が続くことがわかったため、いまは、おすすめできません。これは、GoogleのZOOMへの対抗策だと思います(笑)。
ただし、ブラウザ版ZOOMを使えば日本語表示もできるようですが。
また、クロムブックはエディタ機能が弱いので、文章入力は、かなりしにくいです。
iPadは、学校などで使っているところも多いようで、子供がiPadを使い慣れているならそれでいいと思います。
しかし、iPadは、ハードディスクの容量がないため、レコーディングなどができません。
また、マックは独自の仕様が多いので、私は個人的には使いにくいと思っています。
本当はウィンドウズのメモリ8GBぐらいのノーパソがいいと思います。値段は、メモリが4GBなら45000円ぐらい、メモリが8GBなら75000円ぐらいします。
中国製は当たり外れがあり、日本語にあまり対応していないものもあります。安いものが多いですが、今はまだおすすめできません。特に、レノボは、苦情を言っている人が身近な人で複数いました。
台湾のASUS製は、値段と品質からはまともだと思います。同じ台湾製のAcerよりも故障が少ないように思います。
日本製はいちばん安心できますが、高いものが多いです。ただし。メルカリなどで中古を安く仕入れる方法もあります。
日本製の新品だとmouseという会社のものがよいように思います。値段も比較的安く、日本製なので設定などで困ることがあまりありません。
外国製は、アメリカ製のものも含めて、日本語の設定をし直すようなことがときどきあります。また、サポートが不十分です。
家族で操作を共有できるといいので、家庭で両親が使っているものに合わせるのがいいですが、子供が使いなれているものがあればそれでもいいと思います。
それからパソコンの進歩は速いので、中古でもいいから、安いものを買って、数年で買い換えるというやり方がいいです。高機能の高額のものは買わないことです。
それから、これは、その後の話ですが、子供が最初に入力するときは、タッチタイピング(ブラインドタッチ)を覚えさせることが大事です。遅くてもいいから、必ず決まった指で決まった文字を打つことです。
練習方法は、子供が、自分の好きな歌を毎日一曲歌いながら、その歌詞をタッチタイピングで入力することです。すぐにできるようになります。
ただ、ばらばらの指で打つことを覚えてしまった子は、たぶん直せません。根性のある子だけが、ばらばら入力からタッチタイピングに直すことができます。しかし、ばらばらでもそれなりに早く打つことはできるようになります。
同じ意味で、ひらがな入力と英字入力も、両方使えるようになるのは、かなり困難です。私も昔、入力方式を変えたことがありましたが、しばらく仕事になりませんでした。
プログラミングの学習などを考えると、最初から英字入力を覚えておく方がいいです。
> パソコン購入についてご相談したくメールさせていただきます。
> 現在、オンラインクラス参加の時は、家族のパソコンを使わせていますが、そろそろ本人用に一台購入を考えています。
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● 作文検定の結果返却について【送信指定】 (67字) 森川林 nane 2022年02月16日 09時20分
13582 (言葉の森オンライン新聞)
ご連絡が遅くなりましたが、先日行いました作文検定の結果返却を本日(2月16日)におこないます。
到着までもうしばらくお待ちください。
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● 言葉の森新聞 2022年2月2週号 通算第1694号 (4270字) 森川林 nane 2022年02月14日 17時00分
13574 (言葉の森オンライン新聞)
■作文個別指導を受けている人は、オンラインクラスでの作文、国語、算数数学、英語などの体験を
作文の個別指導は、担当の先生との一対一の話ができるというよい面がありますが、その一方で、友達との読書紹介などの勉強面でのやりとりがないという面があります。
毎週の読書紹介の機会があると、それだけで読書の量も質も高まります。これが、友達と一緒に勉強する際の大きなプラス面です。
オンラインのクラスでは、読書紹介があるとともに、みんなで一緒に45分間の授業に参加し、その中で作文を書くので、自然に意欲的に取り組めるようになります。
現在、作文の個別指導だけを受けている人は、オンラインクラスでの国語や算数数学の授業を体験し、オンラインクラスの雰囲気を味わってみてください。
また、作文個別指導の授業の振替をする形で、オンラインクラスの作文の授業を体験することもできます。
現在、オンラインクラスでの無料体験学習を受け付けています。
参加を希望される方は、言葉の森までお電話でお問い合わせください。個別れんらく板からご連絡いただいても結構です。
初めてオンラインクラスに参加される方には、平日又は土曜日の朝8:30からの初参加説明会で勉強の仕方を説明します。
■基礎学力コースのオンライン学習で、友達と一緒にする勉強の楽しさを学ぶ
基礎学力コースは、幼長、小1、小2の生徒を対象にしたオンラインクラスで、現在、平日の17:00と18:00に開講しています。
現在小2で受講している生徒は、小3になっても継続することができます。
このクラスの特徴は、国語、算数、理科実験と発表、暗唱、読書など、小学生の学力のもとになるものを満遍なく学習するとともに、それを友達との交流の中で行うことです。
この友達との交流や発表や質問感想ができるところが、オンライン4人クラスの利点です。
例えば、一人ひとりが読書紹介をしたあと、それに対して他の生徒が質問や感想を言う時間があります。
最初のうちは慣れないので、何も言うことがないという子もたくさんいますが、そういう子たちも、次第に自分から発言することに慣れてきます。
ほかの人の話に対して質問や感想を言うためには、話を注意深く聞き、それに対して自分がどんなことを言えるか、頭をフル回転させる必要があります。
もしこれが、先生の講義を聞いているだけの授業であったら、そのように頭を使うことはまずありません。
この前向きに授業に参加するという姿勢が、勉強に取り組む姿勢全体につながってくるのです。
今、アクティブラーニングという授業形態が話題になっていますが、本当のアクティブラーニングができるためには、1クラスの人数が5人かせいぜい6人以内である必要があります。
10人や20人のクラスで、一人ひとりが発表と質問感想言うとしたら、1時間から2時間が必要です。
それでは、勉強の中身がなくなってしまいます。
低学年のころの勉強は、難しいことは何もありません。
このころは、勉強そのものよりも、勉強に取り組む姿勢と勉強の習慣を作る時期です。
また、勉強以上に大事なのは、毎日の読書の習慣を作ることです。
毎回の読書紹介によって、どの子も、それまで以上によく本を読むようになります。
この読書が、将来の学力のいちばんの土台になっていくのです。
■輸気とは何か
それは、気を流すようなことが本質ではなく、
相手のことを、心からよくなるように思うことだ。
すると、まるで自分の体を癒やすように、相手を癒すことができる。
大事なことは、自分がいて相手がいるのではなく、自分と相手が結局は一つの全体の一部なのだと知ることだ
。
それは、教育にもつながる。
いい子も、わるい子も、よくできる子も、よくできない子もいる。
しかし、それは、子供を他人として見ているからだ。
もし、その子が自分だったら、今あるありのままの状態で、最善の状態を目指すだろう。
だから、どの子にとっても、道は無限に開けている。
大事なことは、自分を、社会の既成の価値観の物指に合わせないことだ。
物指は、自分自身だ。
受験に落ちた子は、そのことを自分の誇りにしよう。
自分を落とした学校は、自分よりレベルが低かったんだねと。
考えてみると、私(森川林)は、いつもそうやって生きてきた(笑)。
■のびしろのある子を育てるために
「二月の勝者」という本を見ると、ここには、すでに完成された世界がある。
完成された世界というのは、言い換えれば、のりこえられた世界ということだ。
それは、ピークの直前であり、末期症状の始まりでもある。
しかし、科挙が、その歴史的役割を終えたあとも、無意味な秀才を輩出しつづけたように、その無意味さが明らかになるのは、欧米の侵略に対応できないことがわかってからだった。
今の日本の秀才の危うさも、ここにある。
小学3、4年生から、勉強や宿題が忙しすぎて、ゆっくり本を読む時間も取れない子供たちの未来は暗い。
「読書は、行き帰りの電車の中だけで済ませなさい」という家庭さえある。
そして、そこで身につける勉強で、社会に出てからも役立つものはほぼ何もない。
ただ、受験に合格するためだけの勉強に、貴重な子供時代を過ごす。
多くの保護者は、先生とか、医者とか、専門家とかいうものの権威に弱い。
最も頼りにするものは、他人の権威ではなく、自分が生きてきた中で身につけた人生観だ。
そのために大事なのは、権威に頼らない勇気だ。
知識を詰め込んだ子供たちは、条件反射的に、いろいろな質問にすぐに答える。
だから、一見賢そうに見える。というか、ある意味で賢い。
しかし、自分で考えるべき問題になっても、考えることをせずに、ほかから答えを引用しようとする。
ほとんど、AIのレベルの賢さだ。
社会に出て、仕事をするときに、AIを仲間として仕事をしたい人がいるかどうかを考えればわかる。
世の中で活躍できるのは、AIにはない個性と勇気と思考力と共感力のある人間だ。
活躍ということでなく、自分に納得できる人生を送ることと言ってもいい。
そういう先のことが見えないから、ほんの数年の目先の勝ち組になることが勝者だと勘違いする。
世の中は、これから激変する。
しかし、どういう変化があっても、その変化に乗れる人間になることが子育ての基準だ。
そのために、第一に大事なことは、熱中できるものがあること、第二に大事なことは、読書をし続けることだ。
一見、今の勉強の成績にはすぐには役立たないように見えるものこそが、子供の本当ののびしろになる。
■コミュニティの中で学ぶ――新しい教育のスタイル
これまでの教育は、先生が生徒に教える教育だった。
それは、決して普遍的な教育の姿ではなく、教材と、教場と、教師が限られている中で生まれた歴史的な教育の形態だった。
しかし、それは、学校と教室と黒板と教科書とセットになっているので、あたかも教育の本来の形式のように思われていた。
この集団一斉指導の教育は、無駄が多いので、それをカバーするために、宿題とテストと競争を必要とした。
そして、やがて、教育は、子供の成長のための教育ではなく、テストのための教育になった。
そのテストのための教育で最も恩恵を受けたのは、教師だ。
集団一斉指導の効率の悪さをカバーするために生まれたのが、動画配信授業と一対一個別指導だった。
動画を見る授業は、自分のペースでできるから、勉強の目的が明確な生徒であれば効果はある。それは、動画でなく、参考書による自主学習でも同じだ。
一対一個別指導は、その場で勉強をせざるを得ないという意味で、誰にとってもそれなりの効果はある。問題は、多くの先生が教えすぎてしまい、子供に自分で考えさせる時間を持たせないことだ。これは、教えてくれるのが「いい先生」と考える親にも子にも原因がある。
動画配信授業にも、一対一個別指導にも欠けているのは、勉強を通しての子供たちの交流だ。
その交流とは、時々お楽しみ会をやるというようなものではなく(やってもいいが)、一緒に同じ問題を考えるとか、ほかの友達の答え方を聞くとかいう知的な交流のことだ。
そもそも、小中学生の勉強は、それほど面白いものではない。それは、山登りの前の長い単調なアプローチのようなもので、その先に気持ちのいい尾根と山頂があるということは、話には聞いていても子供たちには実感がない。だから、往々にして、賞罰や競争が突出して勉強の意欲付けになる。
それに対して、江戸時代の寺子屋は、なぜ、受験競争もない時代に、優れた教育を続けられたかというと、そこに子供たちの知的な交流があったからだ。
この教育が、コミュニティの教育だ。
コミュニティの教育の中には、作文の実例の一部を保護者に取材するという、家庭も含めたコミュニティもある。
しかし、より大事なのは、一緒に勉強する子供たちどうしが、勉強を通して親しくなることだ。
勉強の意欲は、親や先生の褒め言葉だけでなく、それ以上に、子供たちどうしの暗黙の交流の中で生まれる。
例えば、ある子の読書紹介の翌週に、他の子が、その子が読んでいたのと同じ本を自分も読んだということ紹介する。そのとき、その二人の子供たちの間に伝わる連帯感は、学ぶことに対する感動とも言える。
競争でも、賞罰でもなく、この感動が、勉強を続ける意欲になる。
オンラインクラスで一緒に学んだ子供たちは、遠足やサマーキャンプで、自然に一緒に参加することが多い。勉強を通して知り合った子供たちだから、初対面でも気心が知れている。
そこで生まれた学友意識が、卒業してからも続けられるように、ある先生のもとで学んだ子供たちが、いつでも好きなときに立ち寄れる場所を、それぞれの先生ごとにウェブ上に作っている。まだ、公開していないが(笑)。FacebookやTwitterやYouTubeのような既成のメディアは、もちろん使わない。
人間の生きる目的のひとつは、幸福に生きることだ。
そのほかに、向上すること、創造すること、貢献することがあるが。
幸福に生きるための大きな要素が、コミュニティの中で生きることだ。
言い換えれば、幸福な気持ちで勉強することが、コミュニティの教育である。
■合格速報
千葉工業大学工学部 R.E.さん
<担当講師より>
森リンで何度も一位を獲得している優秀な生徒さんです。
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● 言葉の森新聞 2022年2月1週号 通算第1693号 (2094字) 森川林 nane 2022年02月03日 12時51分
13570 (言葉の森オンライン新聞)
■2月11日(金)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、2月11日(金)は祭日のため「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■森の発表会では、みんなしっかり発表、質問、感想
1月29・30・31日と、森の発表会がありました。
参加した生徒は、みんなしっかり発表をしてくれました。
質問と感想は、発表会の参加者全員が言う形にしていますが、どの子も、ほかの人の発表について自分らしい質問や感想を言ってくれました。
全員が発表でき、それを聞いている全員が質問や感想を言うというのが、この発表会の特徴です。
学校などの30人以上のクラスでは、この「全員が言える」ということが時間的にできません。
1時間程度で全員が発表・質問・感想を言えるためには、人数が6名ぐらいまでが限界だからです。
自分の作品を発表し、ほかの人の作品について質問や感想を述べるという発表会では、子供たちの頭脳はフル回転します。人の話を受け身で聞いているときの頭脳の働きとは全く違う働き方をするのです。
そういう授業参加の仕方が身につくと、ふだんの学校での勉強でも、主体的に聞き取ろうとする力が育ちます。
そのせいか、創造発表クラスで、毎週発表している生徒は、不思議と成績がよくなるのです。
主体的に勉強に取り組むという姿勢ができてくるためだと思います。
■発表学習の意味――基礎学力クラスの授業を見て
子供は、主体的に勉強することが好きです。
読書紹介では、どの子も生き生きと自分の読んでいる本を発表します。
小学5年生以上になると、2分という発表時間内に、その本の要約と、印象に残ったところと、自分なりの感想を過不足なく話してくれる子も出てきます。
幼児や小学校低学年の子も、その本のいちばん面白かったところを、画面で表示させてくれます。
時間がないときは、読書発表だけで終わって、そのあと普通の勉強に入りますが、時間のあるときは、読書紹介のあとに、聞いている人に、質問や感想を言ってもらいます。
すると、子供たちは、どの子もよく発表を聞いていて、自分なりの質問や感想を言ってくれるのです。
こういう発表や質問感想の時間は,普通の学校や塾の授業では、まずありません。
オンライン4人クラスという枠の中でこそ、毎週のようにできることなのです。
世の中では、アクティブ・ラーニングということがよく言われますが、本当の意味でアクティブ・ラーニングができるのは、参加する生徒が5人以下の場合だけです。
10人以上のクラスでは、アクティブ・ラーニングということがそもそも成り立ちません。
では、言葉の森のオンライン4人クラスで行っているアクティブ・ラーニング的な学習で何が身につくかと言うと、それは、頭脳の活性化と、主体的な学習姿勢なのです。
どんなに優れた授業であっても、それをただ聞いているだけのときの頭脳の活性度は20パーセントぐらいだと思います。
しかし、その授業について、数分後に自分がみんなの前で質問や感想を言うことになると、そのときの頭脳の活性度は100パーセントになります。それは、主体的に授業に参加するということだからです。
こういう勉強の仕方をする子は、どの勉強に対しても、「自分だったらどうするか」という姿勢で授業に臨むようになります。すると、授業の内容が何倍も深く心の中に残るのです。
そのせいか、創造発表クラスに参加した生徒は、どの子も成績がよくなります。
大事なのは、勉強の中身や時間ではなく、その勉強に対する取り組み方の姿勢なのです。
■合格速報
●明星学園中学校 S.K.さん
<担当講師より 1>
おめでとうございます。複数のオンラインクラスで、いつも自主的な楽しい発表をしてきました。感想や意見を言い合う機会を積んできたことが、入試の面接で発揮されたそうです。
<担当講師より 2>
おめでとうございます! 問題集読書や普段の読書もこつこつと続けてくれて、試験の読解問題も自信をもって解くことができたそうです。本当によかったです。
●法政大学現代福祉学部臨床心理学科 S.H.さん
<担当講師より>
もともと文章の上手な生徒さんで、自分の視野を広げようとしっかり意識を持ちながら課題に取り組んでいました。見事合格、おめでとうございます!
●京都府立園部高等学校付属中学校 T.M.さん
<担当講師より>
試験では国語の点数が一番良く作文もうまく書けたそうです。小2から言葉の森で学んでこられましたが、個性的でユニークな視点と考えをお持ちの生徒さんで私も毎週届く作文や感想文を読むのを楽しみにしています。
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● 言葉の森新聞2022年1月4週号 号外 (710字) 森川林 nane 2022年01月27日 14時24分
13559 (言葉の森オンライン新聞)
■発表会の見学ができます
言葉の森の発表会は、1月29~31日に行います。
発表する内容は、作文、創造発表、プログラミング、その他自由です。
言葉の森の生徒であれば、どなたでも参加できます。
1会場に、司会の講師も含めて7名まで参加できます。
発表に参加された方には参加証が出ます。
発表会は、言葉の森の生徒のご家族の方も見学できます。
見学には、事前の登録は必要ありません。
ただし、カメラはオンにしてご参加ください。
発表に参加される方は、下記のページからご登録ください。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=hkk202201
■教材注文のページは現在工事中です
新年度の教材と差し替える作業を行っていますので、教材注文ページは、しばらく工事中です。 教材ページは、来週始めには工事が終わる予定です。
使えるようになりましたら、改めてご連絡します。
なお、2月から使う教材は、新学年のものがいいと思いますが、学年選択は自由です。
■幼長、小1、小2の基礎学力コース、新規募集中
基礎学力コースは、平日18:00のクラスがほぼ満員になりましたので、2月から新たに平日17:00のクラスを開設します。
幼長、小1、小2の方は、基礎学力コースの無料体験学習が1回できます。
学習内容は、週によって異なり、1週は国語・漢字、2週は算数・計算、3週は理科実験・発表、4週は暗唱・保護者懇談会です。
全員に毎回発表の時間がある参加型の授業を行っています。
体験学習のお申し込みは下記のページから。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2022kg
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● 言葉の森新聞 2022年1月4週号 通算第1692号 (1876字) 森川林 nane 2022年01月25日 16時52分
13554 (言葉の森オンライン新聞)
■作文検定・発表会・読解検定 受付中!
●作文検定を目標に、作文力アップ
小1~高3対象の作文検定。項目評価という客観的な基準で合否がわかる。森リンの採点により、語彙力の評価が出るので、作文力の進歩のあとがわかる。作文入試の予行演習にもなる。1月29・30日 9:00 1,650円。
▽お申し込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=skt202201
●全員に参加賞ありプレゼン発表会
作文、創造発表、プログラミングなどの発表会。全員に参加賞あり。1会場6名以内の少人数で、密度の濃いプレゼン発表と質問感想のやりとりができる。ご家族の見学も自由。1月29・30日10:30 31日18:00 参加無料。
▽お申し込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=hkk202201
●読解検定で、読解力の客観的評価
読解検定で80点以上をコンスタントに取れれば、大学入試まで国語力は完璧。問題集読書と読解検定分析で、誰でも必ず国語力がつく。読解力は、社会に出てから更に役に立つ。2月26・27日 550円。
▽お申し込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks202202
※お問い合わせ、資料のご請求はお電話で。
電話 0120-22-3987(平日9:00~19:30)
■1月29日(土)・30日(日)・31日(月)は休み
1月29日(土)・30日(日)・31日(月)は、第5週のため授業はありません。振替授業もお休みです。
■第4週は清書。幼稚園生は作文
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。
●清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
●清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※投稿する作文は、言葉の森の作文用紙は使わずに、市販の原稿用紙を使ってください。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■合格速報
●福岡県立輝翔館中等教育学校 Y.E.さん
<担当講師より>
合格おめでとうございます!
毎回課題の事前準備を入念にして、じっくり丁寧に取り組んでいました。日々コツコツと努力を重ね、大輪の花を咲かせられました!
●洛北高附属中学校 S.Y.さん
<担当講師より>
作文は、字数ギリギリまでしっかりとした内容が書けたようです。今後もずっと、言葉の森を継続したいとのことでした。合格おめでとうございます☆
●横浜市病院協会看護専門学校 Y.K.さん
<担当講師より>
合格おめでとうございます! 忙しい中、毎週きちんと課題を提出し、確実に実力をつけていました。熱心に取り組む姿勢が合格を引き寄せたのだと思います。これからの前途に、幸多かれとお祈り申し上げます。
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● 言葉の森新聞 2022年1月4週号 通算第1692号 (1876字) 森川林 nane 2022年01月25日 16時52分
13553 (言葉の森オンライン新聞)
■作文検定・発表会・読解検定 受付中!
●作文検定を目標に、作文力アップ
小1~高3対象の作文検定。項目評価という客観的な基準で合否がわかる。森リンの採点により、語彙力の評価が出るので、作文力の進歩のあとがわかる。作文入試の予行演習にもなる。1月29・30日 9:00 1,650円。
▽お申し込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=skt202201
●全員に参加賞ありプレゼン発表会
作文、創造発表、プログラミングなどの発表会。全員に参加賞あり。1会場6名以内の少人数で、密度の濃いプレゼン発表と質問感想のやりとりができる。ご家族の見学も自由。1月29・30日10:30 31日18:00 参加無料。
▽お申し込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=hkk202201
●読解検定で、読解力の客観的評価
読解検定で80点以上をコンスタントに取れれば、大学入試まで国語力は完璧。問題集読書と読解検定分析で、誰でも必ず国語力がつく。読解力は、社会に出てから更に役に立つ。2月26・27日 550円。
▽お申し込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks202202
※お問い合わせ、資料のご請求はお電話で。
電話 0120-22-3987(平日9:00~19:30)
■1月29日(土)・30日(日)・31日(月)は休み
1月29日(土)・30日(日)・31日(月)は、第5週のため授業はありません。振替授業もお休みです。
■第4週は清書。幼稚園生は作文
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。
●清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
●清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※投稿する作文は、言葉の森の作文用紙は使わずに、市販の原稿用紙を使ってください。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■合格速報
●福岡県立輝翔館中等教育学校 Y.E.さん
<担当講師より>
合格おめでとうございます!
毎回課題の事前準備を入念にして、じっくり丁寧に取り組んでいました。日々コツコツと努力を重ね、大輪の花を咲かせられました!
●洛北高附属中学校 S.Y.さん
<担当講師より>
作文は、字数ギリギリまでしっかりとした内容が書けたようです。今後もずっと、言葉の森を継続したいとのことでした。合格おめでとうございます☆
●横浜市病院協会看護専門学校 Y.K.さん
<担当講師より>
合格おめでとうございます! 忙しい中、毎週きちんと課題を提出し、確実に実力をつけていました。熱心に取り組む姿勢が合格を引き寄せたのだと思います。これからの前途に、幸多かれとお祈り申し上げます。
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● 言葉の森新聞 2022年1月3週号 通算第1691号 (1863字) 森川林 nane 2022年01月19日 14時19分
13544 (言葉の森オンライン新聞)
■言葉の森の1月の企画! 作文検定 発表会 読解検定(再掲)
●作文検定を目標に、作文力アップ
小1~高3対象の作文検定。項目評価という客観的な基準で合否がわかる。森リンの採点により、語彙力の評価が出るので、作文力の進歩のあとがわかる。作文入試の予行演習にもなる。1月29・30日 9:00 1,650円。
▽お申し込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=skt202201
●全員に参加賞ありプレゼン発表会
作文、創造発表、プログラミングなどの発表会。全員に参加賞あり。1会場6名以内の少人数で、密度の濃いプレゼン発表と質問感想のやりとりができる。ご家族の見学も自由。1月29・30日10:30 31日18:00 参加無料。
▽お申し込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=hkk202201
●読解検定で、読解力の客観的評価
読解検定で80点以上をコンスタントに取れれば、大学入試まで国語力は完璧。問題集読書と読解検定分析で、誰でも必ず国語力がつく。読解力は、社会に出てから更に役に立つ。1月22・23日、2月26・27日 550円。
▽お申し込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks202201
※お問い合わせ、資料のご請求はお電話で。
電話 0120-22-3987(平日9:00~19:30)
■基礎学力コース、17:00のクラスを新たに開設――幼長、小1、小2の体験学習受付中
幼長~小2の方を対象にした基礎学力コースは、18:00のクラスがほとんど満員になったため、2月から新たに17:00のクラスを開設しました。
基礎学力コースの目的は、小学校低学年のうちに、あらゆる学習の土台になる基礎学力をつけることです。
学習内容は、国語、漢字、算数、計算、理科実験、プログラミング、暗唱、読書紹介と盛りだくさんで、これらの学習を週ごとに重点を決めて行っていきます。
授業は、月4回、1回45分で、受講料は月額5,500円です。
1週目は国語と漢字、2週目は算数と計算、3週目は理科実験などの発表、4週目は暗唱と保護者懇談会が授業の中心です。
昨日、1月18日(火)は、火曜クラスの理科実験の発表の週でしたが、どの子も自分らしい発表をしてくれました。
R君はプラレールとバンギラス、E君はダンボールで作った大型船、T君は牛乳パックのびっくり箱、Aさんは割り箸のマジックハンドでした。
それぞれの生徒の発表のあと、一人ひとりに質問感想を言ってもらいます。この、発表と質問感想のやりとりが、実は、子供たちの頭脳を活性化します。
持ち時間わずか5分の発表ですが、自分から主体的に発表し、人の発表の集中して聞くことによって、集中力、言語表現力、コミュニケーション力が育つのです。
次回、1月4週は暗唱の授業と保護者懇談会、2月1週は国語の授業です。
体験学習の予約お申し込みは、下記のページからお願いします。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2022kg
■自主学習クラス 2022年度の教材変更
2022年度の教材変更は、小3の国語、小3456の算数英語、小56の公中受験、高1の国語です。
ただしこれまでの教材も、新年度以降、並行して使用できます。
変更の理由は、英語小3456は学校英語から小3から始まることに対応するため。小3の教材に合わせて小456の英語も変更します。
算数小3456は、これまでの教材の解答欄が横長で読みにくかったため。
国語小3は、英語算数の教材変更に合わせて同じ出版社の教材にするため。
国語の小456はエフォートのまま、変更はありません。
小56の公中受験は、これまでの文系・理系という区分だとページ数がわかりくかったため。新しい教材は、国語・算数・理科・社会という区分になります。夏期講習で使った記述作文の問題集も入れることを検討しています。
高1の国語は、学習指導要領の2022年度からの変更に対応するため。高23の変更はありません。
そのほか、中123の数学英語は、発展問題集のほかに、標準問題集も追加します。
教材がすべてそろうのが、2月下旬になるため、生徒は3月から新学年の教材を注文するといいと思います。
教材注文のページは、まだこれまでの教材のままですが、近いうちに新しい教材注文表に変える予定です。
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● 言葉の森新聞 2022年1月2週号 通算第1690号 (3293字) 森川林 nane 2022年01月13日 16時22分
13538 (言葉の森オンライン新聞)
■12月の読解検定は、前月の平均プラス2.6ポイントから、今月はプラス10.2ポイントへ上昇
12月の読解検定は61名の人が参加しました。平均点は、59点でした。
11月の読解検定はかなり難しく100点の人が5人しかいませんでしたが、12月は100点の人が12人もいました。
100点は誰でも取れるようになります。点数が低かった人も、その点数を出発点にしてこれからがんばっていきましょう。
【12月の読解検定が100点だった人】
ニックネーム 性別 学年
かずてる 男 小1
とうり 男 小2
あえとゆ 女 小2
ななつ星 男 小2
あおやゆ 女 小2
くるみん 女 小3
あおまみ 女 小3
しょうき 男 小4
はやと 男 小5
あえひら 女 中1
かずま 男 中1
あえほゆ 女 中3
【11月の読解検定が100点だった人】
ニックネーム 性別 学年
みさ 女 小2
あえとゆ 女 小2
ここ 女 小3
みほ 女 小3
でんでん 女 小5
【10月の読解検定が100点だった人】
ニックネーム 性別 学年
かずてる 男 小1
あえとゆ 女 小2
あおやゆ 女 小2
りーちゃん 女 小4
でんでん 女 小5
やも 男 小5
りさりさ 女 小6
かずま 男 中1
読解検定の難度は、それぞれの学年に応じて、大学入試センター試験と同程度です。
100点を連続で3回以上取れた人は、現代文の読解は東大レベルと考えていいです。
点数の40点以下が3回以上続く人は、難しい文章を読む力がまだ不足しています。
学年相当の問題集読書の音読を毎日続けるとともに、読解検定は学年をぐっと下げて、100点を取ることを目標にしてください。(読解検定の申込みの際に、学年を編集することができます。)
国語力は、努力次第で必ず上がります。
国語読解クラスを受講している高校生は、必ず読解検定を受けて自分の実力を客観的に評価できるようにしてください。
1月の読解検定は、こちらで申し込めます。言葉の森の生徒以外の方も申し込めます(生徒・非生徒とも受検料550円)
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks202201
表示されているニックネームは、こちらで随時編集できます。
https://www.mori7.com/sato/hennkou.php
■言葉の森の1月の企画! 作文検定 発表会 読解検定
●作文検定を目標に、作文力アップ
小1~高3対象の作文検定。項目評価という客観的な基準で合否がわかる。森リンの採点により、語彙力の評価が出るので、作文力の進歩のあとがわかる。作文入試の予行演習にもなる。1月29・30日 9:00 1,650円。
●全員に参加賞ありプレゼン発表会
作文、創造発表、プログラミングなどの発表会。全員に参加賞あり。1会場6名以内の少人数で、密度の濃いプレゼン発表と質問感想のやりとりができる。ご家族の見学も自由。1月29・30日10:30 31日18:00 参加無料。
●読解検定で、読解力の客観的評価
読解検定で80点以上をコンスタントに取れれば、大学入試まで国語力は完璧。問題集読書と読解検定分析で、誰でも必ず国語力がつく。読解力は、社会に出てから更に役に立つ。1月22・23日、2月26・27日 550円。
※お問い合わせ、資料のご請求はお電話で。
電話 0120-22-3987(平日9:00~19:30)
■基礎学力コースの勉強の仕方
幼長、小1、小2を対象とした基礎学力コースの体験学習が、1月11日(火)からスタートします。
体験学習を申し込まれている方には、案内の資料を本日、お送りしました。
勉強の仕方についての説明動画は、こちらです。
https://youtu.be/S4uXfBK08Io
基礎学力コースでは、次のような日程で授業をします。
1週目:国語問題集、漢字表
2週目:算数問題集、計算表
3週目:理科実験の発表
4週目:暗唱の練習、保護者懇談会
授業の内容とは別に、家庭学習は、それぞれの家庭の実情に応じて重点を決めて行ってください。例えば、漢字には力を入れるが、計算は省略するとか、計算はがんばるが、暗唱は軽くやるとかいう具合です。また、家庭学習は、自分のペースで進めてください。
■勉強の進め方
1.体験学習は、どの週に参加されても、1回までです。継続して受講されるかどうかは、次の週までにお決めください。
2.お渡しする教材は、「体験学習用課題フォルダ」「漢字表」「計算表」「暗唱文集」です。継続して受講される場合は、教材注文のページから、学年に応じた「国語問題集」「算数問題集」をお申し込みください。1月からの学習では、幼長の人は小1の問題集、小1と小2の人は小2の問題集を体験用教材として入れてありますが、小1の生徒で小2の問題集が難しい場合は、小1の問題集を教材注文から注文してください。
3.理科実験に使う参考図書は、それぞれのご家庭で自由に市販図書をご用意ください。理科実験のサンプルとして載せているのは、「実験おもしろ大百科」(学研 市販品3278円)の一部です。この本以外にも、理科実験の本はいろいろ出ていますから、どれか1冊用意して、理科実験の授業に活用してください。プログラミングについては、「ひらがなでたいけんスクラッチ」、又は、「できるキッズ 子どもと学ぶ Scratch3 プログラミング入門(小3以上対象)」をテキストにしてやっていきます。
4.授業の始まる前までに、「学習記録」をつけておき、その日にどんな勉強をするか決めておいてください。「学習記録」は、オンラインクラス一覧表の自分の名前(ニックネーム)クリックすると表示されます。
5.授業では、最初に読書紹介をします。持ち時間は1人2分です。紹介する本のあらすじを話すと長くなりますので、「いちばん面白かったところ」を中心に紹介してください。口頭で紹介しにくい場合は、本の紹介したいページを画面で見せるだけでかまいません。
6.1週の国語の授業では、原則として、国語問題集に取り組みますが、他の教科の学習をしてもかまいません。先生は、1人又は2人ずつブレークアウトルームに呼び、前回の学習記録をもとにした個別指導をします。国語問題集の学習の仕方は、問題文の音読です。問題を解く必要はありませんが、解いてもかまいません。1冊の問題集を最後まで読み終えたら、また最初に戻り、1冊を5回以上繰り返し読むようにします。保護者の方は、音読を聞いているときに、読み方の注意はせず、読んだことを褒めるだけにしてください。
7.2週の算数の授業では、原則として、算数問題集に取り組みますが、他の教科の学習をしてもかまいません。先生は、1人又は2人ずつブレークアウトルームに呼び、前回の学習記録をもとにした個別指導をします。算数の問題集は、普通に問題を解き、できるだけ生徒が自分で答え合わせをするようにしてください。間違えたところやよくわからなかったところは△印をつけておき、1冊が終わった時点で、△印のところだけ繰り返し解くようにしてください。1回目でできなかったところは、2回目も3回目もできないことが多いものですが、4回、5回と繰り返すうちに必ずできるようになります。
8.3週の理科実験の授業では、それぞれの生徒が、1人5分の持ち時間で、家庭で行った実験、工作、観察などを発表します。各自の発表のあと、質問や感想を述べ合います。発表には、家庭での事前の取り組みが必要になりますので、土日などを利用してそれぞれのご家庭で実験や工作や観察などに取り組み、その画像や動画をアップロードしておいてください。画像のアップロードは発表室で行えますが、動画については、GoogleフォトやYouTubew利用し、そのリンクアドレスを発表室に入れてください。
9.4週の暗唱の授業では、「暗唱文集」をもとにした暗唱の練習をします。4週の授業は30分までで終了し、そのあと、保護者懇談会を行います。保護者懇談会の参加は自由です。
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● 基礎学力コースの参加に際して準備していただくこと【送信指定】 (940字) 森川林 nane 2022年01月08日 11時30分
13524 (言葉の森オンライン新聞)
昨日1月7日に、基礎学力コースの課題フォルダをお送りしました。
ネコポスなので、早ければ1月8日に届くと思います。
初日に準備していただくことを知らせします。
ご質問などがあれば、個別れんらく板から又はお電話でお願いします。
1.初回の参加までに準備していただくことは、読書紹介です。
1週間で読んだ本の中から1冊を選び、みんなに紹介できるようにしておいてください。
ただし、低学年の生徒は口頭での紹介に慣れていないことも多いので、その本の面白かったところを画面で見せるだけで結構です。 読書紹介の1人の持ち時間は2分以内とします。あらすじを話すと時間が長くなってしまうので、「いちばん面白かったところは……」という形で説明するとまとめやすくなります。
自分で読んだ本でなく、読み聞かせの本でも結構です。
2.初参加の生徒には、保護者の方向けに、Zoomの操作の仕方(名前の変更方法、ブレークアウトルームへの移動方法など)を説明しますので、できるだけ保護者の方も参加できるようにしておいてください。
3.初参加の日に、準備していただくことは読書紹介だけで結構です。
ただし、週ごとの準備ができる人はしておいてください。時間が取れないときは、無理に準備しなくて結構です。
1週の国語の授業では、漢字の読み方と、国語の問題集読書をします。
家庭で国語問題集読書をしている人は、学習記録にその日に勉強する問題集の開始ページを入れておいてください。
2週の算数の授業では、計算の練習と、算数の問題集をします。
家庭で算数問題集をしている人は、学習記録にその日に勉強する問題集の開始ページを入れておいてください。
3週の実験の授業では、1人の持ち時間5分で、自分のしたことを発表し、質問や感想を述べ合います。
家庭で実験・工作・プログラミングをしている人は、その画像や動画を発表室にアップロードしておいてください。口頭による発表だけでも結構です。
発表するものがない人は、質問や感想を中心に参加していただきます。
4週の暗唱の授業では、暗唱の練習をします。授業の後半は、保護者懇談会を行います。
家庭で暗唱をしている人は、学習記録に、その日に暗唱の練習をするページと番号を入れておいてください。
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● 言葉の森新聞 2022年1月1週号 通算第1689号 (2813字) 森川林 nane 2022年01月03日 11時04分
13519 (言葉の森オンライン新聞)
■令和四年、新年あけましておめでとうございます
●動画
https://youtu.be/QS2P7ODHeOA
言葉の森は、過去は振り返らないので、未来のことだけを書きます。
過去を振り返らないのは、すぐ忘れてしまうからです(笑)。
言葉の森の目標は、明日の日本を支える、創造力と思考力と共感力のある子供たちを育てることです。
その前提として、子供たちの学力ももちろん育てます。
学力とは、普通に受験に対応できる五教科の学力のことです。
学力を高める学習の基本は、自主学習と家庭学習です。人に教わる学習ではありません。
そして、自主学習だけでは、つまずいたときに時間がかかるので、先生による個別指導と、友達との交流があるオンライン4人クラスを運営しています。
創造力、思考力を高める学習は、作文、創造発表、プログラミング、読書、暗唱などの学習です。
大事なのは、個性を生かすことと、考えることです。
これからの学力で大事なのは、この答えの決まっていない学力を育てるです。
しかし、答えの決まっていない学力は、目標が見えないので、意欲が乏しくなりがちです。
それを克服するために、客観的な評価のできる作文検定、読解検定、暗唱検定に力を入れていきます。
また、今後、発表会やコンクールにも力を入れていきます。
これまでの社会は、学歴や職業を基準にした、単線型の序列のある社会でした。
しかし、これからは、各人が個性を生かす多様性のある社会になります。
そのときに大事なのは、創造力と思考力と共感力と、その前提としての学力です。
私は、いつも、未来はすぐに来るように考えています。
そのために、空振りをすることも多いのですが、大きな方向は正しいと思っています。
今年も、明るい未来のために、元気にやっていきましょう。
■思考力、創造力、共感力、学力とは何か
●動画:
https://youtu.be/MixNMW4AFMg
言葉の森の教育の目標は、子供たちの思考力、創造力、共感力、学力を育てることです。
では、それぞれの力の本質は何でしょうか。
思考力の本質は、難読力です。難しい文章を読み取る力が思考力です。小学生の場合は、難しい文章というよりも、説明的な文章を読む力です。説明的な文章とは、物事の因果関係がわかるような文章のことです。
言葉の森は、昔、講師の協力を得て、小学1、2、3年生向けに、長文集をつくりました。オープン長文という名前です。なぜこういうものを作ったかというと、当時、子供たちが読むような説明文の面白い本がなかったからです。
昔、私(森川林)が小学1、2年生のころ読んで熱中した本は、「せかいふしぎめぐり」という本でした。小学生の間に、その本を、何十回と繰り返し読みました。そういう子供向けの説明文の魅力的な本が、その後なくなっていたのです。
説明文の本でも、単に知識の羅列のような本では、読む力はつきません。理由や方法や原因や対策という立体的な構造が書かれていて、しかも内容が面白く、文章の表現も美しいという本が必要だと思いました。
オープン長文の基本方針は、低学年の子が読んで面白い内容で、説明的な文章で、美しい表現で、笑いがあることでした。その文章の一部が、今の読解検定の小学1、2、3年生の問題文になっています。
この問題文は、説明的な内容の文章であると同時に、どこかに必ずダジャレが入っています。実は、文章の骨格を書くよりも、この最後の仕上げのダジャレを入れる方に時間がかかりました(笑)。
さて、小学生のころの思考力は、こういう説明的な文章を読む力ですが、学年が上がり、中学生、高校生、大学生になると、説明的な文章の中でも、難しい文章や、古典と呼ばれるような文章を読むことが思考力につながります。
中学生のころの説明文の本としては、ちくまプリマー新書や岩波ジュニア新書のような本が挙げられます。高校生のころは、中公新書や岩波新書のような本です。大学生のころは、岩波文庫の青帯や白帯のような本です。もちろん、こういう新書や文庫に限りません。要は、本物という意味で古典的な本を読むことです。
ところで、今の子供たちの読書環境を見てみると、活字の多い本は敬遠され、ビジュアルな半分学習漫画のような本に人気があります。また、スマホやインターネットで、SNSの断片的なやりとりに時間を費やすことが多くなっています。YouTubeやゲームに費やす時間も多くなっています。
思考力を育てる読書の時間を確保する前提として大事なことは、スマホやインターネットを禁止することではなく、時間を制限しコントールする力をつけることです。そして、説明文の本の面白さを知るために、小学校低学年のころから、説明文の本を読む力とつけていくことです。
読書というものは、読む力がつけば面白くなります。だから、読む力をつけることが出発点です。そのためには、家庭学習の基本として、読書の時間を必ず確保しておくことです。
ときどき、読書をしなくても成績はよかったという人もいます。学校の成績は、成績向けの勉強をすればそれだけで上がります。思考力というのは、その先の話です。
読書をする習慣がないと、大学生や社会人になったあと、考えが進歩しません。高校生のころ、学校の勉強で身につけた知識や考え方のままでいることが多くなるのです。
普通の人の日常生活では、それで特に不自由することはありません。しかし、責任ある立場に立って仕事をする人は、日々新しい知識や考え方を身につけていくために、社会人になっても読書の習慣を続けることが大切なのです。
思考力の話だけで長くなってしまいました。
続きは簡単に。
創造力とは、比喩力のことです。
共感力は、模倣力で、その模倣力の土台になっているものは文化力です。
学力とは、記憶力と反復力です。
■【再掲】1月1日(土)~7日(金)・10日(月)は休み宿題
1月1日(土)から7日(金)までは、休み宿題です。
先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時-午後7時30分。年末は28日まで。電話0120-22-3987)
電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
課題の説明の動画「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/
オープン教育の掲示板「森の予習室」に学年別の予習のヒントが載っています。
また、1月第2週の10日(月)も、成人の日の祝日となり、お休みです。
カレンダーの関係で、月曜日はお休み宿題の日が続いてしまいますが、よろしくお願いいたします。
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● 言葉の森新聞 2021年12月4週号 号外 (744字) 森川林 nane 2021年12月25日 07時34分
13512 (言葉の森オンライン新聞)
言葉の森のホームページの記事にも書きましたが、12月26日から冬期講習を行います。
https://www.mori7.com/index.php?e=4388
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12月26日~1月7日、冬休みの午前中、国語読解、算数数学、公中理系、英語の冬期講習――教材は通年教材のものを使用
12月26日(日)~1月7日(土)の午前中、小1生~中3生を対象にした冬期講習を行います。(12/31~1/3は休みです)
受講料は1コマ1,375円です。
冬休み中の生活は、朝のスタートが大事です。
朝の8時からのオンラインクラスで勉強を開始し、その流れで有意義な一日を過ごしましょう。
各クラスの定員は4名ですので、お早めにお申し込みください。
▽12/26からのオンラインクラス一覧表
https://www.mori7.com/teraon/shlist.php?kjb=20211226&gs=&ks=&zs=&rireki=&aki=#j0800
(お申し込みはお電話でも受け付けています。0120-22-3987 平日9:00~19:30 土曜9:00~12:00)
○国語読解クラス
教材は、国語読解の通年教材を使用します。
午前中の通年の国語読解クラスに参加できます。
○算数数学公中理系クラス
教材は、算数数学、公中理系とも、通年教材を使用します。
冬期講習用のクラスでも、午前中の通年の算数数学クラスでも、どちらにも参加できます。
○英語クラス
教材は、英語の通年教材を使用します。
冬期講習用のクラスに参加できます。
作文の冬期講習はありません。
国語読解、算数数学、英語の教材をまだお持ちでない方は、ご注文いただければ、早ければ翌日、遅くとも3営業日後に届くようにお送りします。
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● 冬期講習のお知らせ【送信指定】 (467字) 森川林 nane 2021年12月23日 07時37分
13503 (言葉の森オンライン新聞)
このご連絡は、公立中高一貫校の受験をする予定の方にお送りしています。
この冬の冬期講習を開始します。講座数は限定しています。
https://www.mori7.com/teraon/shlist.php?kjb=20211226&gs=&ks=&zs=&rireki=&aki=#j0800
毎日、朝8:00から、算数数学公中理系のクラスを、らっこ先生が担当します。
各クラスの定員は4名ですので、参加を希望される方は早目にご登録ください。
受講料は、1コマ1,375円です。
勉強は朝のスタートが大事ですので、8時に勉強を開始したその勢いで、自習室などを利用して、自主学習を続けていくといいと思います。
受験生の毎日の勉強時間は、1日5時間以上とし、朝2時間、午後2時間、夜1時間などと配分を決めて、勉強をしていってください。
勉強の基本は、これまでの勉強を繰り返すことです。
教材は、今まで使ったもの、又は、教材注文表にあるものの中から選んでください。
12/26スタートですので、参加を予定される方は早目にお申し込みください。
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● 言葉の森新聞 2021年12月4週号 通算第1688号 (2961字) 森川林 nane 2021年12月21日 20時37分
13498 (言葉の森オンライン新聞)
■新学期の教材を発送しました
12月17日~20日、国内の生徒さんに新学期の教材を発送しました。
25日くらいになっても届かない場合はご連絡ください。
作文、封筒用紙、住所シールも同封しています。
★受験コースの課題フォルダは、今月中に別便で発送いたします。
■12月29日(水)・30日(木)・31日(金)は休み
12月29日(水)・30日(木)・31日(金)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。
■1月1日(土)~7日(金)・10日(月)は休み宿題
1月1日(土)から7日(金)までは、休み宿題です。
先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時-午後7時30分。年末は28日まで。電話0120-22-3987)
電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
課題の説明の動画「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/
オープン教育の掲示板「森の予習室」に学年別の予習のヒントが載っています。
また、1月第2週の10日(月)も、成人の日の祝日となり、お休みです。
カレンダーの関係で、月曜日はお休み宿題の日が続いてしまいますが、よろしくお願いいたします。
■第4週は清書。幼稚園生は作文
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。
●清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■作文の上達度は、森リン点と字数点に表れる
●動画:
https://youtu.be/cI2aPnTKSTs
作文というものは、上手になっているのかどうかわかりにくい面があります。第三者が見てもわかりにくいのですから、書いている本人ももちろんわかりません。だから、ほとんどの生徒は自分の作文の実力を知りません。
そこで、言葉の森では、作文の実力が客観的にわかる方法として、項目評価と森リン評価を作りました。
項目評価というのは、作文に書く項目をあらかじめ指示して書かせる方法です。
小学生のころは、「たとえ」や「似た話」という表現項目、実例項目が中心ですが、中学生や高校生になると「複数の方法」や「総合化の主題」という後世項目、主題項目が中心になります。
この項目指導で、なぜ作文の実力がわかるかというと、例えば、小学校低中学年では、「たとえ」がなかなか書けない子がいます。中学生の初期には、「複数の理由」が書けない子がいます。「理由」という抽象的なことを書けずに、直接実例を書いてしまう人が多いのです。
森リン点というのは、茶筅(ちゃせん)という奈良先端科学技術大学院大学が開発した形態素解析を利用して作文の中の語彙を評価するオリジナルソフトです。森リン点の評価の分野は、字数、表現語彙、思考語彙、知識語彙の4つですが、作文全体の評価と特に相関が高いのが、字数と表現語彙なのです。
表現語彙というのは、語彙の多様性のことで、多様な語彙を使うほど点数が高くなります。例えば、意見文を書くと、普通は書き出しに書いた主題と、結びに書いた主題は同じないようのものになります。しかし、その同じ内容を同じ言葉で書くのではなく、違う言葉で書くことができるのは語彙力のある生徒です。
これは、実感としてもわかると思いますが、文章力のある人は、文章を書いていて同じ言葉が続くことに抵抗を感じます。できるだけ多様な表現で書こうとします。しかし、語彙力のないうちは、多様な語彙が出てきません。それで、表現語彙の多様性が、作文力の大きな指標になるのです。
意外なのは、文章力と字数の相関が高いことです。長ければいいということは言えないと思う人は多いと思いますが、これまでの生徒の作文を見ていると、よく書ける子は、書こうと思えば長く書ける子なのです。反対に、作文が苦手な生徒は、いくらがんばっても字数を伸ばせないところがあります。
そこで、わかりやすく作文の進歩の状態がわかるように、字数の推移を表示する仕組みを作ることにしました。この字数の伸びを基準にして、これからも毎週の作文をがんばっていってください。
■基礎学力コースの漢字と計算の練習
基礎学力コースは、国語、算数、理科実験、暗唱を週ごとに重点を決めて取り組みます。その中の国語と算数は、単に問題集をこなすだけでは物足りないので、国語は漢字の読み、算数は計算の練習も取り入れることにします。
これは、単に漢字が読めるようにするとか、計算ができるようにするとかいうことではなく、漢字の感覚を身につけることと数字の感覚を身につけることを目的にしています。暗唱の練習と同じで、こういう感覚を身につける学習は、小学2年生ぐらいまでが最も自然に取り組めます。
以下のページは、まだサンプルの段階ですが、こういう感じのプリントを渡して勉強を進めていく予定です。
▼漢字表(サンプル)
https://www.mori7.com/mori/kgkannji.php
▼計算表(サンプル)
https://www.mori7.com/mori/kgkeisann.php
(九九だけではなく、一九一九まで練習します。)
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● 言葉の森新聞 2021年12月3週号 通算第1687号 (4652字) 森川林 nane 2021年12月20日 14時45分
13492 (言葉の森オンライン新聞)
■【再掲】幼長、小1、小2対象。基礎学力コースで、国語、算数、理科実験、暗唱、読書のトータル学習
●動画:
https://youtu.be/BRmHm-MRUuY
基礎学力コースでは、国語、算数、理科実験、プログラミング、暗唱、読書紹介をひとつの講座で行います。対象学年は、幼長、小1,小2です。
受講料は月額5,500円。月4回各45分間の授業です。
小2の生徒は、小3になったら、その生徒の関心に応じて、国語読解クラス、算数クラス、創造発表クラスなどに発展的に参加することができます。
月4回、それぞれの週の重点を決めて指導を行いますが、生徒は自分なりの重点で勉強してかまいません。例えば、国語を中心に勉強するとか、算数と理科実験を中心に勉強するとかいうこともできます。
4人以内の少人数のクラスですので、個別指導は、その生徒の勉強に合わせて行います。
欠席した場合の振替は、他の曜日時刻のオンラインクラスに参加する形で行えます。
●各教科の勉強の内容
国語は、国語問題集と漢字読み取りです。
算数は、算数問題集と計算練習です。
理科実験は、理科実験の本を参考に、生徒が自分で取り組みたい理科実験、自然観察、工作、料理作りなどを選び、家庭で行った結果を発表し合います。
プログラミングは、ひらがなスクラッチの本を参考に、家庭で行った結果を発表し合います。
プログラミングに関しては、毎月4週目に行う保護者懇談会で、家庭での取り組み方を説明します。
暗唱は、言葉の森の暗唱文集をもとに、暗唱練習を行います。
読書紹介は、毎週、それぞれの生徒が読んでいる本を発表し合います。
●基礎学力コースの勉強の目的
基礎学力コースでの勉強の目的は4つあります。
第一は、学年が上がったときに役立つ真の学力を育てることです。
第二は、考える力=思考力を育てることです。
第三は、新しいものを作り出す力=創造力を育てることです。
第四は、発表と対話のコミュニケーションを通して、共感力を育てることです。
●1クラス4人のオンライン学習
4人以内の少人数オンライン学習で、全員の発表と対話と個別指導の時間を確保します。
幼児や低学年の生徒でも、4人以内のクラスであれば、講師の目が行き届くのでオンライン学習が可能になります。
4人以内のクラスであれば、生徒どうしが発表をしたり対話をしたりする時間が確保できます。
これからの教育では、アクティブラーニングに見られるように、学力だけでなくコミュニケーション力が重視されるようになります。
オンライン4人クラスは、毎回生徒の発表時間を確保した授業を行えます。
言葉の森では、複数のオンラインクラスを運営しているので、休んだ場合の振替が自由にできます。
また、国語、算数、英語などの全教科と、創造発表、プログラミングなどの独自教科のクラスがあるので、ワンストップでさまざまなオンライン学習に参加できます。
作文、国語読解については、高校3年生まで継続して学習できます。
卒業生には、東大、早稲田大、慶應大などに進んだ生徒も多数います。
これは、作文や国語の勉強が、思考力を育てるのに最も役立つ学習だからです。
実力をつけるには、継続することが大事ですので、オンライン学習のように参加しやすい形態で学習することがこれから更に重要になります。
●無料体験学習のお申し込みはこちらから
体験学習のお申込みには、コード登録が必要になりますので、まだ言葉の森の生徒コードをお持ちでない方は、先にコード登録を行ってください。
▼コード登録ページ(お電話で、ご住所お名前メールなどをお伝えいただいても結構です)
https://www.mori7.com/tr.php
▼基礎学力コース体験学習お申込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2022kg
■読解検定11月の小6と中1の間違えやすかった問題の解説
●動画:
https://youtu.be/J11IZD07htY
小学校高学年、及び、中学生、高校生の人は、この解説を読んで、「必ずしもそうとは言えない」のは×、「文章中に書いていない」のは×、という解き方のコツをよく理解しておいてください。
「大体そうだろう」と考えるのではなく、「厳密にそうかそうでないか」を考えることが、難しい読解問題を解くコツです。
問7 読解マラソン集8番「僕ぼくは一度だけ」を読んで次の問題に答えましょう。
A 僕たちが、自転車で競争するようにとばして塾に通っていたのは、キャサリンという女の子が好きだったからである ×
B 僕は、彼女の横顔を見たくて塾に通うようになった ○
【Aが×の理由】
「毎日自転車をとばして塾へ通うのだった」という文と、「僕がそこへ彼らと通うようになったのには、ちょっとした理由があったのだ。同じクラスのあやべさんという女の子がやはり通っていたからだ」という文の二つをつなげてみると、「その子がいるから自転車をとばした」ようですが、確実に言えることは「塾へ通った」ところまでであって、「競争するようにとばした」ということは、必ずしも言えません。「必ずしもそうとは言えない」ということは○ではないので、×になるということです。
問8 読解マラソン集8番「僕ぼくは一度だけ」を読んで次の問題に答えましょう。
A 僕らは、肉饅の神秘的な輝きを見つめながら口にほおばっていた ×
B 「図星君だな」と言われて僕が目を伏せてしまったのは、キャサリンが好きだということがわかってしまったからである ×
【Aが×の理由】
問題文の文章は、「北海道の夜空は星が高く、きらきらと散りばめるように灯っていて吸い込まれそうだった。僕らは肉饅を口いっぱいにほおばりながら、その神秘的な輝きを見つけていた」ですから、見つめていたのは、肉饅ではなく星空です。
【Bが×の理由】
僕が目を伏せたのは、「好きな子がいる」ということを知られたためであって、「キャサリンが好きなことを」知られたためではないからです。
中1の問題
問6 読解マラソン集7番「自宅や会社の電話番号を忘れないのは」を読んで次の問題に答えましょう。
A 印象深く心に刻みつけられることであっても、反復しなければ、よく電気信号が通じる回路にはならない ×
B 引き出しを開ける糸を何本もつけるというのは、何度も繰り返し覚える練習をするということである ×
【Aが×の理由】
「頭にこびりついた原因には二つある。一つは何度となくそれが反復されたからであり、もう一つはその記憶きおくがとても印象深く心に刻みつけられたからである」とあるので、反復と印象は別の話です。「反復しなければ」ということは書いていないから×です。
【Bが×の理由】
「一つの引き出しに何本も糸がついていれば、どの糸を引っ張っても記憶は引き出せる。つまり一つの記憶に対していくつものキーワードをもてば、記憶は引き出しやすくなる」ということですから、「何度も繰り返し覚える練習をする」とは書いていないから×です。
■理想の勉強法は、低学年のころに頭をよくする勉強、高学年以降は思考力を伸ばす勉強
最近、小学生の子の親御さんから、「子供の勉強が忙しくて余裕がない」という声をよく聞きます。
これが、今の受験体制のいちばんの問題です。
受験というものは、答えが決まっているので、その答えの解法を理解するために、知識を詰め込む時間が長いほど点数が上がるという傾向があります。しかし、ここで獲得した成績は、詰め込んだ成績ですから、それがそのままあとまで残るということはありません。
逆に、詰め込みの許容量が足りない場合は、この詰め込み勉強がもとで勉強嫌いになってしまうことも多いのです。
言葉の森でこれまで勉強してきた子を思い出すと、中学受験のころは勉強がよくできていたのに、その後伸びなくなった生徒や、逆に中学受験のころはのんびりしていたのに、高校生になってからぐんぐん頑張っていった生徒などが何人も思い浮かびます。
そして、小学校のときに勉強漬けだった子と、小学校のときに遊びほうけていた子が、結局同じ大学に合格したということもよくあるのです。
そこで、考えたのは、小学校低中学年までは頭をよくする勉強を中心にして、小学校高学年から中学生高校生にかけては思考力を伸ばす勉強をしていくという勉強の仕方です。
低学年のときの頭をよくする勉強とは、読書と暗唱と理科実験です。これらは、いずれの学校の勉強との直接の結びつきはありません。だから、学校や塾の成績を上げることを目標にして勉強している子と比べれば、成績は低くなることが多いです。
しかし、小学校低中学年のころの勉強の成績は、その子が高校生になるころには、意味がなくなってしまうことがほとんどなのです。
では、小学校高学年から、中学生、高校生にかけては何の勉強をするかと言えば、それは難しい文章を読める難読力と、考える文章を書ける作文力です。
この難読力と作文力も、中学や高校の勉強の成績とは、少しずれています。しかし、この難読力と作文力のある子が、いったん本気で受験勉強を開始すると、成績はぐんぐん伸びていくのです。
今、子供たちを見ていると、一昔前に比べて、読書力と作文力が大きく低下しているように見えます。
まず、長い文章を読み切れる子が少なくなっています。だから、近年の入試の国語は、長い文章を読ませることが多くなっています。
長い文章を読み切れなくなった原因は、ビジュアルな媒体が多くなったことと関係しています。書店に行くと、子供向けのコーナーには、学習漫画のような絵の助けを借りて読むようなものばかりが積んであります。
この読書力の不足は、国語の点数という形で現れるので、まだわかりやすいかもしれません。わかりにくいのは、作文力です。
かなり昔のデータですが、一般に小学生が授業時間で書く作文の字数は、学年の100倍から200倍でした。小学6年生では、600字から1200字というのが普通だったのです。
しかし、今、小学6年生で、コンスタントに1200字書ける子はかなり少なくなっています。実は、字数は、実力との相関が高いので、その子の作文力の目安となります。そして、600字しか書けない子は、いつも600字までしか書けません。
作文力の土台となっているものは、ひとつは語彙力で、その語彙力の背景にあるのは幅広い読書力です。
作文力のもうひとつの土台は思考力で、その思考力のもとになっているものは難読力です。
この作文力の低下は、将来、必ず大きな問題となってきます。今は、読解力の不足が問題となっていますが、それよりも大きな問題となるのは、作文力です。
私は、子供たちの将来の学力を考えたら、小学校低中学年のうちは、読書と暗唱を中心にして、高学年以降は、読解力作文に力を入れていくといいと思います。
そして、低学年から高校生まで共通しているのは、理科実験や創造発表という個性的な工夫をする勉強です。
数学や英語は、受験で差がつく勉強ですが、ある程度の時間をかければできるようになります。しかし、国語力と一口で言われる読解力と作文力と読書力は、短期間では育ちません。
だから、保護者が意識的に子供の読む力、書く力を伸ばす工夫をしてくことが大事なのです。
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● 12月の読解検定のお申込み、及び、国語読解クラスの勉強の仕方について【送信指定】 (674字) 森川林 nane 2021年12月14日 21時50分
13479 (言葉の森オンライン新聞)
このご連絡は、言葉の森の国語読解クラスを受講されている方にお送りしています。
12月の読解検定のお申し込みを受け付けています。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks202112
読解検定の日程は、12/25(土)12/26(日)18:00~となっていますが、
12/22~12/28の間であれば、解答を送信できるようになっています。
国語読解クラスを受けている方は、この読解検定で100点を取ることを
目標にして勉強を進めていってください。
ただし、毎回40点以下の点数が続く方は、学年を何学年も下げて、読み
やすい文章で読解検定に参加してください。
お申し込みの送信をするときに、学年を変更することができます。
そして、100点を取るための解き方のコツを理解して、その上で、
難しい問題集読書を突けて読む力をつけていくようにしてください。
問題集読書は、毎日5ページ以上の音読を繰り返し、1冊の問題集を
5回以上繰り返し読むことが目標です。
繰り返し読むうちに、問題集の文章の面白さが感じられるようになったら
読む力がついてきた証拠です。
保護者の方は、お子様の毎日の問題集読書の音読を習慣にするようにして、
お子様が音読をしたあとは、いつも必ず褒め言葉をかけてあげてください。
褒め言葉は、こんな感じです。
「難しいのを、よく読んでいるね」
「だんだん、読むのが上手になってきたね」
子供は、身近な人の励ましの中で成長していきます。
問題集読書に限らず、どの勉強も、子供をたくさん励まして勉強を
進めていってください。
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● 言葉の森新聞 2021年12月2週号 通算第1686号 (6378字) 森川林 nane 2021年12月14日 19時23分
13478 (言葉の森オンライン新聞)
■幼長、小1、小2対象。基礎学力コースで、国語、算数、理科実験、暗唱、読書のトータル学習
基礎学力コースでは、国語、算数、理科実験、プログラミング、暗唱、読書紹介をひとつの講座で行います。対象学年は、幼長、小1,小2です。
受講料は月額5,500円。月4回各45分間の授業です。
小2の生徒は、小3になったら、その生徒の関心に応じて、国語読解クラス、算数クラス、創造発表クラスなどに発展的に参加することができます。
月4回、それぞれの週の重点を決めて指導を行いますが、生徒は自分なりの重点で勉強してかまいません。例えば、国語を中心に勉強するとか、算数と理科実験を中心に勉強するとかいうこともできます。
4人以内の少人数のクラスですので、個別指導は、その生徒の勉強に合わせて行います。
欠席した場合の振替は、他の曜日時刻のオンラインクラスに参加する形で行えます。
各教科の勉強の内容
国語は、国語問題集と漢字読み取りです。
算数は、算数問題集と計算練習です。
理科実験は、理科実験の本を参考に、生徒が自分で取り組みたい理科実験、自然観察、工作、料理作りなどを選び、家庭で行った結果を発表し合います。
プログラミングは、ひらがなスクラッチの本を参考に、家庭で行った結果を発表し合います。
プログラミングに関しては、毎月4週目に行う保護者懇談会で、家庭での取り組み方を説明します。
暗唱は、言葉の森の暗唱文集をもとに、暗唱練習を行います。
読書紹介は、毎週、それぞれの生徒が読んでいる本を発表し合います。
基礎学力コースの勉強の目的
基礎学力コースでの勉強の目的は4つあります。
第一は、学年が上がったときに役立つ真の学力を育てることです。
第二は、考える力=思考力を育てることです。
第三は、新しいものを作り出す力=創造力を育てることです。
第四は、発表と対話のコミュニケーションを通して、共感力を育てることです。
1クラス4人のオンライン学習
4人以内の少人数オンライン学習で、全員の発表と対話と個別指導の時間を確保します。
幼児や低学年の生徒でも、4人以内のクラスであれば、講師の目が行き届くのでオンライン学習が可能になります。
4人以内のクラスであれば、生徒どうしが発表をしたり対話をしたりする時間が確保できます。
これからの教育では、アクティブラーニングに見られるように、学力だけでなくコミュニケーション力が重視されるようになります。
オンライン4人クラスは、毎回生徒の発表時間を確保した授業を行えます。
言葉の森では、複数のオンラインクラスを運営しているので、休んだ場合の振替が自由にできます。
また、国語、算数、英語などの全教科と、創造発表、プログラミングなどの独自教科のクラスがあるので、ワンストップでさまざまなオンライン学習に参加できます。
作文、国語読解については、高校3年生まで継続して学習できます。
卒業生には、東大、早稲田大、慶應大などに進んだ生徒も多数います。
これは、作文や国語の勉強が、思考力を育てるのに最も役立つ学習だからです。
実力をつけるには、継続することが大事ですので、オンライン学習のように参加しやすい形態で学習することがこれから更に重要になります。
無料体験学習のお申し込みはこちらから
体験学習のお申込みには、コード登録が必要になりますので、まだ言葉の森の生徒コードをお持ちでない方は、先にコード登録を行ってください。
▼コード登録ページ(お電話で、ご住所お名前メールなどをお伝えいただいても結構です)
https://www.mori7.com/tr.php
▼基礎学力コース体験学習お申込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2022kg
■親子作文コースの1月からの体験学習募集――幼長、小1対象
■親子作文コースで先取り作文力
作文がまだ書けなくても大丈夫です。対象学年は、幼長、小1です。
作文力に加えて、読書力、コミュニケーション力がつき、親子の知的な対話が深まります。
親子の対話は、その後の作文学習の基礎になります。
受講料は月額8,800円。月4回各45分の授業です。
■親子作文コースの勉強の仕方
お母様、又は、お父様が作文を書き、お子様がそれを読んで発表する形の学習です。
自分で作文が書けるようになったら、お子様が自分で書いてもかまいません。
授業の中で、お母様は、構想図というものを書きながら、お子様と作文の内容について楽しく話をします。
話が終わったら、お子様はその話を絵にかき、お母様は構想図をもとに作文を書きます。
作文に入れる表現項目は、小2までの生徒の学習課題である、「会話」「たとえ」「思ったこと」「ダジャレ」などで、字数は100~200字です。
お母様が書く作文は、普通に漢字仮名交じり文で書いたものでかまいません。
そのかわり、お子様が読めなそうな漢字にはルビを付けておき、次の週の始めに、その作文をそれぞれのお子様が発表します。
■親子作文の勉強の目的――正しい書き方と楽しい作文
小さい子供は、口頭での話は自由にできますが、文章を自由に書くことはまだできないのが普通です。それは、文章を読む量の蓄積がまだ少ないので、書き方のルールというものを身につけていないからです。
このときに、子供に作文を書かせると、間違いを直す指導が多くなり、子供は作文を書くことを負担に思うようになります。
自分の書きたいことを口で話し、お母様がそれを作文という形にすると、その作文を読むことによって、作文の書き方が自然に理解できるようになります。
お子さんとお母様の合作で書いた作文に、お父様や他の家族がコメントをつけることができます。お母様が楽しそうに作文を書き、家族もその作文に関心を持つようになると、お子様は、作文を書くことが楽しいコミュニケーションになるという文化感覚を身につけます。
■1クラス4人のオンライン学習
4人以内の少人数オンライン学習で、全員の発表と対話と個別指導の時間を確保します。
幼児や低学年の生徒でも、4人以内のクラスであれば、講師の目が行き届くのでオンライン学習が可能になります。
4人以内のクラスであれば、生徒どうしが発表をしたり対話をしたりする時間が確保できます。
これからの教育では、アクティブラーニングに見られるように、学力だけでなくコミュニケーション力が重視されるようになります。
オンライン4人クラスは、毎回生徒の発表時間を確保した授業を行えます。
言葉の森では、複数のオンラインクラスを運営しているので、休んだ場合の振替が自由にできます。
また、国語、算数、英語などの全教科と、創造発表、プログラミングなどの独自教科のクラスがあるので、ワンストップでさまざまなオンライン学習に参加できます。
作文、国語読解については、高校3年生まで継続して学習できます。
卒業生には、東大、早稲田大、慶應大などに進んだ生徒も多数います。
これは、作文や国語の勉強が、思考力を育てるのに最も役立つ学習だからです。
実力をつけるには、継続することが大事ですので、オンライン学習のように参加しやすい形態で学習することがこれから更に重要になります。
無料体験学習のお申し込みはこちらから
体験学習のお申込みには、コード登録が必要になりますので、まだ言葉の森の生徒コードをお持ちでない方は、先にコード登録を行ってください。
▼コード登録ページ(お電話で、ご住所お名前メールなどをお伝えいただいても結構です)
https://www.mori7.com/tr.php
▼親子作文コース体験学習お申込みページ
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2022os
■読解検定11月は難しかったようです
読解検定11月は、10月に比べて難しい問題が多かったようで、全体の平均点は低くなりました。
のちほど、特に間違いが多かったところの解説を載せますので、解説をよく読んで理解しておいてください。
なお、毎回50点以下の成績を取っている生徒は、その学年の問題文を読みこなせていないということですから、次回からは、学年を数学年下げて受検するようにしてください。
学年を下げて、読みやすい問題文をもとに、100点を取ることを目指していく方が読解力がつきます。
国語読解クラスに参加している人は、問題のリンク先に11月の読解検定の答えが載っていますから、それを見て解説を書いておいてください。
(解答は、毎月29日から載せるようにしています。)
読解検定12月は、こちらのページから申込みができます。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks202112
■読解力は、テクニックより足腰の力をつける――読検11月で間違いの多かった問題(小3・小4・小5)
読解検定で、毎回40点以下の点数になっている場合は、問題文を読む力がまだないということです。
読解検定は、解き方のコツがあるので、中学生や高校生になると、そのコツを理解するだけですぐ成績が上がることがあります。
しかし、読む力がない状態だと、いくらコツを説明しても解けるようにはなりません。
読解力は、読む力と解く力の組み合わせで、解く力がテクニックだとすると、読む力は足腰です。
だから、点数が低いときは、自分にとってどちらが不足しているかを考えて対策を立てていくことが大事です。
解く力は短期間でつくのに対し、読む力がつくのはかなり時間がかかります。
しかし、この読む力は、今後の数学や英語の勉強も含めた、あらゆる学力のもとになる思考力のことですから、どんなに時間がかかっても、読む力をつけることを最優先にしていく必要があります。
11月の読解検定で不正解が多かったのは次の番号です。
○小3……2番
○小4……4番
○小5……7番
○小6……7・8番
○中1……4・6番
小3の2番については、次のように考えていってください。
====
【正解】
A 血管に傷口ができると、血小板は自分の体をふくらませて傷口をふさぐ……×
B 傷口ができると、フィブリンがつながって糸状になり傷口を補強する……○
【解説】
A 血小板は、ふくらむのではなく、自分の平べったい体を金平糖のように変化させ手足を伸ばしてすばやく移動し、集まって糊のようになって傷口をふさぐということです。だから×。
「ボールのような球状に変わり」というので、ふくらんで傷口をふさぐように思う人が多かったかもしれません。
B 「フィブリンのもとになるものは、血液の中では一つずつばらばらになって静かに流れています。緊急事態が発生すると、これがいくつもつながって糸状のフィブリンに変身するのです。」と書いてあるので○です。
====
小4の4番については、次のとおりです。
====
【正解】
A 野ぶどうが思うようにものが言えなかったのは、にじとことばをかわせてうれしかったからである……○
B 「うやまいを受けることはあなたも同じです」と言ったときのにじの気持ちは、自信にあふれていた……×
【解説】
A 「今日こそただの一言でも、にじとことばをかわしたい」という部分と、「野ぶどうはまるでぶなの木の葉のようにプリプリふるえてかがやいて、いきがせわしくて思うようにものが言えませんでした」とを組み合わせると、ものが言えなかったのは、ことばをかわせてうれしかったからだとわかります。
B 「自信にあふれていた」かどうかは、問題文の中でそう読み取れるところはありません。「必ずしもそうは言えない」という選択肢は、○ではないという意味で、×になります。この考え方が、難しい読解問題を解くときのコツです。
むしろ、「うやまいを受けることはあなたもおなじです」という言葉の中には、にじの謙虚な姿勢も感じられます。しかし、この場合も、本当に謙虚だったかどうかは、問題文の中からは必ずしも読み取れません。
====
小5の7番については、次のとおりです。
====
【正解】
A 「樽にのって二万キロ」などの冒険の本は、私が昔読んで置いていったものだった……×
B 誕生日の日誌で、ていねいに書いてあったというところから、弟の決意が感じられる……○
【解説】
A 「部屋を見回した。かつて私も使っていた本棚があった」という文と、「『樽にのって二万キロ』『コンチキ号漂流記』『冒険者×××』、そんな本が並んでいた」という文が続いているので、「私が置いていった本」と思いがちですが、もしかすると、兄の使った本棚に、弟が自分で買った『樽にのって二万キロ』があっただけかもしれません。
だから、その本は、この文章の上だけで考える場合、「必ずしも兄が昔置いていったものだとは言えない」ということで、○でありません。だから×なのです。
B 「自分はこの家を継ぐことにした」「医者になる」「シュバイツァーのような医者になりたい」「体を鍛えておくのだ」などという文には、決意という言葉こそありませんが、決意が感じられるの絵○です。
Aは解く力が必要で、Bは読む力が必要です。
====
■即自存在、対自存在、即自かつ対自存在
●動画:
https://youtu.be/XMK9Ekvk1Jk
小さい子供は、母親の免疫で暮らしています。これが即自存在です。
やがて成長して、さまざまな病気を経験します。これが対自存在です。
そして、更に成長して、即自かつ対自存在になり、自分自身を克服していきます。
勉強面で言えば、小2のころまでが即自存在、小4から対自存在になり、小6や中1は対自存在のピークです。
そして、高校生になるころ、そういう自分を克服していくのです。
だから、小6や中1のころは、子供はときどきウソをつきます。
それは、ウソをつけるようになった自分を試してみたいというのが動機です。
だから、親は、子供の成長を内心喜びながら、しかし、しっかり叱ってあげるのです。
もし、子供がそういう時期を経過しなかったなら、優秀な学生がその優秀さゆえに道を誤ることもあるのです。
■受験作文の勉強の進め方――最後の追い込みはこの方法で
●
https://youtu.be/4TTNXwpKonQ
1.これまでに書いた作文をもう一度読み直して完成させましょう。
2.結びに自作名言を入れましょう。
3.上手な表現、実例、感想と思ったところに傍線を引いておきましょう。
4.同じテーマで、もとの作文を見ずに短時間で作文を書いてみましょう。
5.試験の直前には、傍線を引いたところを何度も読み返しておきましょう。
6.作文を書く前に、全体のメモを書きましょう。
7.作文試験では、字数ぎりぎりまで書きましょう。
8.作文は受験のための勉強ではなく、思考力を育てるための勉強。
受験作文に関連する記事の一部は、こちらに載せています。
「言葉の森の受験作文小冊子3712」(A4サイズ10ページ)
https://www.mori7.com/mori/jukenn3712.php?table=beb_article
(このほかの記事は、受験作文コースの人にお知らせしています。)
これから、受験作文を目指す新小6生、新中3生の方は、次の記事を参考にしてください。
「志望校別の受験作文対策」
https://www.mori7.com/mori/jk20210806.php
「受験作文コースの保護者アンケート」
https://www.mori7.com/as/2628.html
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● 海外からも受講できる1クラス4人のオンライン学習の国語読解【送信指定】 (709字) 森川林 nane 2021年12月12日 14時50分
13474 (言葉の森オンライン新聞)
このメールは、海外から言葉の森を受講されている方にお送りしています。
言葉の森では、現在、オンラインの4人クラスでの学習指導を行っています。
これまでの作文指導とは別に、国語力が伸びる国語読解クラスでの指導も行っています。
国語読解クラスの学習は、受講した生徒のほとんどの国語読解力が短期間で伸びるという大きな成果を上げています。
言葉の森のオンラインクラスの学習は、定員4人の超少人数クラスですから、生徒どうしにの読書紹介などの対話の機会があり、担当の先生によるの個別指導の時間も確保されています。
オンラインクラスの時間帯は、現在、平日の朝8時から夜9時まで広げています。土日のクラスも運営しています。
コロナによる影響で、子供たちが友達と交流しながら学ぶ機会が減っていますが、言葉の森のオンライン4人クラスは、子供どうしのコミュニケーションを学習の中で生かせる数少ない場になっています。
現在、国語読解クラスと作文クラスの無料体験学習を受け付けています。
詳しくは、下記のページをご覧ください。
▽海外の日本人生徒向け、オンラインクラスの国語作文学習
https://www.mori7.com/ag/za2021h31/
▽国語力、読解力をつける新しい国語のオンライン学習
https://www.mori7.com/za2021c31/
体験学習のお申し込みは、下記のページで受け付けています。
https://www.mori7.com/ftaikenn.php
お問合せ、お申し込みは、お電話でも受け付けています。
電話 045-830-1177(日本時間で平日9:00~19:30 土曜9:00~12:00)
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● 海外から受講できる1クラス4人のオンライン学習の国語と作文【送信指定】 (710字) 森川林 nane 2021年12月12日 14時29分
13473 (言葉の森オンライン新聞)
このメールは、海外から言葉の森にお問い合わせいただいた方にお送りしています。
言葉の森では、現在、オンラインの4人クラスでの学習指導を行っています。
これまでの作文指導とは別に、国語力が伸びる国語読解クラスでの指導も行っています。
国語読解クラスの学習は、受講した生徒のほとんどの国語読解力が短期間で伸びるという大きな成果を上げています。
言葉の森のオンラインクラスの学習は、定員4人の超少人数クラスですから、生徒どうしにの読書紹介などの対話の機会があり、担当の先生によるの個別指導の時間も確保されています。
オンラインクラスの時間帯は、現在、平日の朝8時から夜9時まで広げています。土日のクラスも運営しています。
コロナによる影響で、子供たちが友達と交流しながら学ぶ機会が減っていますが、言葉の森のオンライン4人クラスは、子供どうしのコミュニケーションを学習の中で生かせる数少ない場になっています。
現在、国語読解クラスと作文クラスの無料体験学習を受け付けています。
詳しくは、下記のページをご覧ください。
▽海外の日本人生徒向け、オンラインクラスの国語作文学習
https://www.mori7.com/za2021h31/
▽国語力、読解力をつける新しい国語のオンライン学習
https://www.mori7.com/za2021c31/
体験学習のお申し込みは、下記のページで受け付けています。
https://www.mori7.com/ftaikenn.php
お問合せ、お申し込みは、お電話でも受け付けています。
電話 045-830-1177(日本時間で平日9:00~19:30 土曜9:00~12:00)
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● 暗唱コンクールのお知らせ【送信指定】 (1740字) 森川林 nane 2021年12月06日 19時03分
13462 (言葉の森オンライン新聞)
この連絡は、これまで言葉の森の暗唱検定に参加されたことのある約50人の方にお送りしています。
全国学校図書館協議会が主催する「詩のあん唱コンクール」が、参加者を募集しています。
ただし、対象は小学生です。
しかし、中学生の人にも役に立つ情報を、このお知らせのあとに方に載せます。
ホームページの記事はこちらです。
「『詩のあん唱コンクール』参加者募集」
https://www.mori7.com/index.php?e=4357
締切が12月10日と迫っていますが、これまで暗唱をしたことのある人ならすぐに応募できると思います。 動画ファイルは、ZOOMの無料アカウントを作り、そこでレコーディングをすれば、すぐにmp4ファイルができあがります。
(やり方がわからないときは聞いてください。)
賞は、図書カード1万円分ですから、ぜひがんばってください。
中学生以上の人に役立つ情報はこちらです。
言葉の森の暗唱の記事に、外部の人がコメントを入れてくれました。
それが、とてもいい内容でしたので、紹介します。
中学生、高校生のみなさんは、この暗唱の効果というものを忘れずにこれからの英語やいろいろな勉強をがんばってください。
■ホームページの記事のコメントから
●高広さんより 20210401
はじめまして。暗唱についての情報を求めてネットサーフィンをしていたところこの記事を発見しました。私は暗唱についてはものすごく効果が高い方法だと思っています。私は現在大学生なのですが、あるきっかけで暗唱をしようと思い、一ヶ月間毎日5時間以上は英語の暗唱に徹した結果、爆発的な英語の力の伸びと、明らかな記憶力の上昇を感じました。
具体的に暗唱したものを言うとZ会出版の速読英熟語に掲載されている200word程度の分50本と速読英単語上級編に載っている英文48本です。どれも、英文の番号とタイトルをセットで暗唱しており、一時間有ればそれぞれの本を通しで全てそらんじることができます。
暗唱についての書籍や情報は少ないのですが、脳の力を高める最強の勉強法だと思います。最初は暗唱に心理的な負荷を感じてもそこを、耐えて踏ん張るとある時とたんに負荷に感じなくなる時が来ます。暗唱最高です。
◆森川林より 20210401
高広さん、貴重なコメントをありがとうございます。
中高生の人に、紹介させていただきます。
世の中には、「暗唱なんてただ覚えるだけでしょ。それで何か意味があるの」と言う人がたまにいます。 暗唱は、実際にやったことがない人には、その効果がわかりにくいのだと思います。
私も、ある本の一部を暗唱して、30分間読み続けることができるようになりました。
最初は、こんなのできるかなあと思っていても、やってみると途中から急にできるようになるのですね。 その意味で、暗唱の勉強には、やり遂げたという達成感もあると思います。
●renbouさんより 20211126
お世話なります。
私は、税理士試験の理論の暗唱で
こちらのページを拝見させて
頂きました。
30回繰り返しの効果を
実感しているところであります。
今までは、最初から少しずつ
覚えようとしていました。
もちろん覚えれますが、
脳へのストレスが、、、
30回繰り返しだと全く覚えようと
していなくとも早口言葉で
言えるようになり
その後、暗唱するようにすると
数回で暗唱できるようになりました。
脳ストレスが明らかに
少ないです。
あとは、毎日の繰り返しですね。
遠回りのような気がしていましたが、確実にこちらの方が楽です。
ありがとうございました。
◆森川林より 20211126
renbouさん、貴重な実体験、ありがとうございます。
繰り返しの回数30回は、私(森川林)も実際にやってみて決めました。
25回ぐらいまでは、本当に覚えられるかなあという気がしながら読んでいるのですが、30回目になると急に覚えられるようになるという感覚です
貝原益軒が「和俗童子訓」ですすめていた暗唱法は、百字を百回でしたが、現代っ子にはそれは無理だろうと思ったので、30字30回を基本にして、それを繰り返すことにしました。
知識の記憶を必要とする人の多くが、こういう記事を読んでくださるといいです。
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● 言葉の森新聞 2021年12月1週号 通算第1685号 (2034字) 森川林 nane 2021年12月01日 13時35分
13437 (言葉の森オンライン新聞)
★12/1現在、オンライン新聞のページ、質問感想掲示板のページなどが一時的に使えなくなっていますので、ご了承ください。
■【重要】12月1週は次学期の進度の参考試験
12.1週は、これまでの2ヶ月間の勉強の実力を見て、次の学期からの進度の参考にする実力試験として行います。
ただし、今学期から受講を開始された方は、実力試験の結果にかかわらず原則として自動進級します。
【課題】 課題はその週の作文又は感想文の課題です。
【評価】 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが評価の基準になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。
キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いてください。項目を入れたところには、項目マークを必ず書いておいてください。
【時間】 時間制限はありませんが、参考のためにかかった時間を作文用紙に記録しておいてください。時間は、課題を見てから書き終えるまでの時間です。
【締切】 作文実力試験の提出締切は、8日ポスト投函までです。
■【再掲 追記あり】小学1、2年生向けの基礎学力講座――国語、算数、暗唱、理科実験、プログラミング、読書などをひとつの講座で
●動画:
https://youtu.be/l1Hm6s0NvEw
子供の学力の大枠は、小学校1、2年生のときにほぼ決まってきます。
しかし、それが表面に出るのは、小学校高学年ごろになってからです。
例えば、小学1年生のときに、ある程度、本をすらすら読める子と、本をあまり読めない子との学力の差はかなり大きいものです。
しかし、学校の勉強や普段の生活の範囲では、その差はほとんど見ることができません。
その差がわかってくるのは、高学年になってからなのです。
子供の学力の基礎は国語力ですから、小学1、2年生の間に、確実な国語力をつけておく必要があります。
しかし、現在言葉の森で行っている国語読解クラスは、どちらかと言えば考える国語力の講座になっています。
この国語読解クラスで、小学1、2年生の子が国語の勉強をすることはちろんできますが、低学年のうちは、考えるよりも、もっと読みなれること中心に、学力の総合力を育てていく必要があります。
そこで、小学1、2年生の生徒を対象に、国語力を基本にしながらも、算数と暗唱と理科実験とプログラミングと読書を並行して学習できる基礎学力講座を開設することにしました。
この基礎学力講座で勉強したあと、小学3年生になれば、それぞれの関心に応じて、国語読解クラスでも、算数数学クラスでも、創造発表クラスでも、プログラミングクラスでも、学習を発展させることができます。
小学1、2年生の間は、国語力を中心にした総合的な学力、思考力、創造力の育成を目指すということです。
月ごとの授業は、次のようになります。
┏━━━┳━━━━━━━━━━━━┳━┓
┃1週目┃国語(+漢字練習) ┃読┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━━┫書┃
┃2週目┃算数(+計算練習) ┃紹┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━━┫介┃
┃3週目┃発表(理科実験、工作、 ┃ ┃
┃ ┃プログラミングなど自由)┃ ┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━━┫ ┃
┃4週目┃暗唱+保護者懇談会 ┃ ┃
┗━━━┻━━━━━━━━━━━━┻━┛
授業の個別指導では、上記の内容になりますが、家庭学習では、国語、算数、暗唱、発表準備などをそれぞれのペースで自由に進めていただきます。
国語の教材は、現在国語読解クラスで使っている小学1、2年生用の国語問題集です。
算数の教材は、現在算数数学クラスで使っている小学1、2年生用の算数問題集です。
漢字練習は、漢字の読みを中心にしたオリジナルな先取り漢字学習です。小学1、2年生のうちに難しい漢字もふりがななしで読めるようにします。
計算練習は、計算のスピードを上げるためのオリジナルな計算学習です。九九を覚えたあと、19×19までの九九を覚えるようにします。
発表は、理科実験工作の書籍をもとに、自由な作品発表をする練習です。プログラミングは、ひらがなスクラッチにする予定です。理科実験工作やプログラミングのほかに、絵、歌、料理など発表するものは自由に選べます。
暗唱は、言葉の森の暗唱文集をもとに行います。
https://www.mori7.com/mine/as2.php
詳しい情報は、下記の掲示板で更新します。
https://www.mori7.com/ope/index.php?k=kg
ご質問がありましたら、この掲示板、又は、個別れんらく板をご利用ください。
ご予約のお申し込みは、下記の予約ページからお願いします。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2022kg
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● 言葉の森新聞 2021年11月3週号 通算第1683号 (2526字) 森川林 nane 2021年11月19日 18時58分
13421 (言葉の森オンライン新聞)
■連絡が遅くなりましたが、明日11月20日オンラインサロンを開催します。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
https://www.mori7.com/as/4367.html
■11月23日(火)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、11月23日(火)は祭日のため「休み宿題」となります。
先生からの電話はありませんが、自宅でその週の課題を書いて作文を提出してください。他の日に教室に電話をして、その週の説明を聞いてから書くこともできます。
休み宿題のときに、電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
■小学1、2年生向けの基礎学力講座――国語、算数、暗唱、理科実験、プログラミング、読書などをひとつの講座で
●動画:
https://youtu.be/l1Hm6s0NvEw
子供の学力の大枠は、小学校1、2年生のときにほぼ決まってきます。
しかし、それが表面に出るのは、小学校高学年ごろになってからです。
例えば、小学1年生のときに、ある程度、本をすらすら読める子と、本をあまり読めない子との学力の差はかなり大きいものです。
しかし、学校の勉強や普段の生活の範囲では、その差はほとんど見ることができません。
その差がわかってくるのは、高学年になってからなのです。
子供の学力の基礎は国語力ですから、小学1、2年生の間に、確実な国語力をつけておく必要があります。
しかし、現在言葉の森で行っている国語読解クラスは、どちらかと言えば考える国語力の講座になっています。
この国語読解クラスで、小学1、2年生の子が国語の勉強をすることはちろんできますが、低学年のうちは、考えるよりも、もっと読みなれること中心に、学力の総合力を育てていく必要があります。
そこで、小学1、2年生の生徒を対象に、国語力を基本にしながらも、算数と暗唱と理科実験とプログラミングと読書を並行して学習できる基礎学力講座を開設することにしました。
この基礎学力講座で勉強したあと、小学3年生になれば、それぞれの関心に応じて、国語読解クラスでも、算数数学クラスでも、創造発表クラスでも、プログラミングクラスでも、学習を発展させることができます。
小学1、2年生の間は、国語力を中心にした総合的な学力、思考力、創造力の育成を目指すということです。
月ごとの授業は、次のようになります。
┏━━━┳━━━━━━━━━━━━┳━┓
┃1週目┃国語(+漢字練習) ┃読┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━━┫書┃
┃2週目┃算数(+計算練習) ┃紹┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━━┫介┃
┃3週目┃発表(理科実験、工作、 ┃ ┃
┃ ┃プログラミングなど自由)┃ ┃
┣━━━╋━━━━━━━━━━━━┫ ┃
┃4週目┃暗唱+保護者懇談会 ┃ ┃
┗━━━┻━━━━━━━━━━━━┻━┛
授業の個別指導では、上記の内容になりますが、家庭学習では、国語、算数、暗唱、発表準備などをそれぞれのペースで自由に進めていただきます。
国語の教材は、現在国語読解クラスで使っている小学1、2年生用の国語問題集です。
算数の教材は、現在算数数学クラスで使っている小学1、2年生用の算数問題集です。
漢字練習は、漢字の読みを中心にしたオリジナルな先取り漢字学習です。小学1、2年生のうちに難しい漢字もふりがななしで読めるようにします。
計算練習は、計算のスピードを上げるためのオリジナルな計算学習です。九九を覚えたあと、19×19までの九九を覚えるようにします。
発表は、理科実験工作の書籍をもとに、自由な作品発表をする練習です。プログラミングは、ひらがなスクラッチにする予定です。理科実験工作やプログラミングのほかに、絵、歌、料理など発表するものは自由に選べます。
暗唱は、言葉の森の暗唱文集をもとに行います。
基礎学力講座の開始は、1月からの予定です。
時間帯は、月~金曜の18:00~18:45を予定しています。
4週目の保護者懇談会は、18:30から行います。
各クラスの定員は4人です。
現在、予約を受け付けています。
詳しい内容は、11月20日のオンラインサロンでもお話しします。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=osl202111
■国語読解力をつけるには、低中学年は多読力、高学年は難読力、中高生は解読力を
●動画:
https://youtu.be/cN_WTymlLZM
国語力は、すべて学力の土台です。
小学生の文章題は、国語力が必要だということは誰でも知っています。
大学入試の英語でも、半分は国語力です。
しかし、その国語力の付け方は、学年によって重点が異なります。
小学校低中学年の国語力は、多読力です。
小学校高学年からの国語力は、難読力です。
中学生から高校にかけては、解読力、つまり解き方を理解する力です。
いずれの学年にも共通していることは、国語の問題集を解くだけでは国語力はつかないということです。
もし問題を解いて力をつけようとするならば、理詰めに解いて100点を目指すことです。
しかし、ほとんどの生徒は、8割できいたからいいやとか、9割できたから満足だということで終わってしまいます。
国語読解クラスでは、読解問題の解説に力を入れています。
解説のコツは、なぜある答えが合っているかということを説明するのではなく、なぜ、他の答えが必ずしも合っていないと言えるのかということを説明することです。
そして、合っていない答えを除いて最後に残る答えが正解の答えなのです。
こういう理詰めの解き方のコツは、「読解・作文力が身につく本に詳しく載せています。
ただし、これは内容が難しいので、小学生にひとりで読ませるのではなく、お父さんお母さんが読んで理解するようにしてください。
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● 言葉の森新聞 2021年11月2週号 通算第1682号 (2049字) 森川林 nane 2021年11月19日 18時55分
13420 (言葉の森オンライン新聞)
■システムトラブルにより11月の受講料の自動振替を12月に振替させていただきました
システムのトラブルにより、言葉の森の11月の受講料の振替ができませんでしたので、11月の受講料は12月に振替させていただきました。
なお、11月受講料で返金手続きをさせていただく方も、12月受講料に振替させていただきました。
該当される方には、オンライン新聞のページから連絡メールをお送りしています。
https://www.mori7.com/ope/index.php?e=13390
誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
■【重要】国語読解クラスの無料体験期間を12月8日まで延長
国語読解クラスの体験学習を希望される方多かったので、引き続き無料体験学習期間を12月8日まで延長することにしました。
国語読解クラスに参加すれば、国語の勉強の仕方がわかり、必ず国語の成績が上がります。
ただ、成績は、急に上がる子もいれば、ゆっくり上がる子もいます。
急に上がるのは、すでにある程度読む力がある子で、読解検定で解き方のコツがわかることによって、短期間で国語の成績があがります。
ゆっくり上がるのは、まだ読む力が十分にはない場合で、それは毎日の問題集読書を続けることによって、少しずつ国語の成績が上がってきます。
しかし、いずれにしても国語の成績は上がります。
国語の成績というのは、単なる国語という教科の成績にとどまりません。
広く言えば、言葉を使って考える力、つまり思考力が育ちます。
この思考力は、数学の勉強にも、英語の勉強にも生きてきます。
更に言えば、社会人になって必要とされる能力の最も大事な基礎となるものです。
言葉の森では、毎月の月末に読解検定を行っています。
この読解検定で、コンスタントに満点に近い成績が取れるようになることが、国語読解クラスの当面の目標です。
読解検定11月は、下記のページでお申し込みを受け付けています。(検定料550円)
国語力をつけることを目指している方は、この読解検定でまず読解力の水準を測定してください。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks202111
■受験作文のコツは、志望校の題材に合わせて練習すること
●
https://youtu.be/wE4Q-v-VwJY
受験作文には、出題する学校のレベルも問われます。
よく、複数の課題を出して、そのどれかを選んで作文を書くという課題を出すところがあります。
しかし、普通に考えれば、異なるテーマで書かれた作文を評価する共通の基準というものはありません。
また、その題材に関する知識の有無で出来が左右される課題を出す学校もあります。
その受験生がたまたまその話題を知っていたら、有利に書けるのは当然です。
また、中には、○段落で、こういう言葉を入れて、こういう方向で書くと、事細かに指示して書かせるところもあります。
うがった見方をすれば、それで指示に合わないところを減点して採点しやすくしているのだと思えないこともありません。
このように、出題する側が、作文や小論文の本質をよくわかっていない課題を出しているのですから、受験生の側の対策も、採点者がよくわかっていないことを前提にして考える必要があります。
言葉の森の受験作文コースのポイントは、その学校が過去にどういう出題をしていたかを見て、その出題傾向に合わせて、似たような題材の練習をするところにあります。
似た題材以外の、何文字で書くとか、どういう構成で書くとか、どういう出題形式か(短い文章課題、長い文章課題、複数の文章課題、グラフや表のある課題、象徴的な題名課題など)は、文章力のある生徒なら、いずれもすぐに対応できます。
対応に時間がかかるのは、その学校が出題する題材の傾向なのです。
題材の分野には、大きく分けて次のようなものがあります。
学校生活、人間の生き方、社会問題、学問論、科学技術論、家庭生活、時事問題、象徴的テーマなど。
こういう大きな枠組みを決めて練習すると、実際の試験問題でも、似た題材が思い出せるので書きやすくなるのです。
だから、必ずしも過去問の課題そのものにこだわる必要はありません。
過去問がよく出される題材を中心に練習していくことが大事なのです。
しかし、実際の試験で、自分が練習してきた分野の題材とは全く異なる課題が出ることもあります。
そのときに役立つのは構成力です。
構成を意識して書くと、自分のよく知らない分野の話であっても、理路整然と書くことができるのです。
こういう書き方のコツは、実際にその生徒の作文をもとにしてアドバイスしなければ、なかなか理解できません。
そこで、今、受験作文コースを受講している生徒を対象に、これまでに書いた作文のできるだけ自信作のものを3本提出してもらい、個別アドバイスうすることを考えています。
これは、追ってご連絡します。
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● 言葉の森新聞 2021年11月1週号 通算第1681号 (2690字) 森川林 nane 2021年11月02日 12時37分
13382 (言葉の森オンライン新聞)
■11月3日(水)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、11月3日(水)は祭日のため「休み宿題」となります。
先生からの電話はありませんが、自宅でその週の課題を書いて作文を提出してください。他の日に教室に電話をして、その週の説明を聞いてから書くこともできます。
休み宿題のときに、電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
■小6と中1のほぼ全員、読解検定の点数がアップ、平均18点プラス
●動画:
https://youtu.be/yTK9bMv4rAY
10月の読解検定を受けた、国語読解クラスに参加している小6と中1の生徒の点数を集計してみました。
すると、中1では全員、小6でもほぼ全員の点数が、9月の読解検定よりも上がっていました。
単に点数が上がったのではなく、平均点との差が上がっていたので、偏差値が上がっていたのと同じです。
受検した生徒の中には、小6と中1の生徒で、それぞれ100点を取った人もいました。
10月の読解検定の小6の平均点は57点、中1の平均点は51点でした。
こういう難度の高いテストで100点を取るのはかなり難しいです。
ところで、読解検定は100点を取るのが目標の試験です。
理詰めに解けば100点を取れるはずだという前提で試験を受けるから、力がつきます。
だから、国語読解クラスでは、読解検定の分析を生徒自身がするようにしています。
先生の解説を聞くだけでは、わかった気がするだけになってしまうからです。
しかし、その学年の読解検定が難しすぎるという人もいると思います。
そういうときは、受検する学年を下げて試験を受けてください。
そして、理詰めに解けば100点を取れるという感覚を身につけていくといいと思います。
■「詩のあん唱コンクール」参加者募集
●動画:
https://youtu.be/I4ifFBQJarA
全国学校図書館協議会が主催する「詩のあん唱コンクール」が、参加者を募集しています。
https://www.j-sla.or.jp/contest/solasido2.html
テーマは、「お気に入りの詩」となっていますが、詩でなくてもかまいません。
180秒までの動画ですから、1200字程度の文章になると思います。
暗唱検定の1ヶ月分にちょっと足したぐらいですから、暗唱に慣れている人はすぐできると思います。
自分の気に入った新しい文章(詩)でもいいし、これまでに覚えたものでもいいので、どしどし応募してください。
★ただし、団体応募ではありませんので、個人として応募してください。
★同じものが重ならない方がいいと思うので、自分の暗唱する文章が決まりましたら、質問感想掲示板に入れておいてください。(もちろん、同じものが重なってもかまいません。)
https://www.mori7.com/ope/index.php?k=123
動画の作り方がわからない人は、教室までお聞きください。
暗唱は、できれば明るい顔で、表情豊かに、ある程度は手振りも交えながら行うようにするといいです。
普段の暗唱練習の成果を生かすということでがんばって参加してください。
■全国学力テスト、及び、公中検模試の申込受付中(11月15日締め切り)
■■全国学力テスト
全国学力テスト1月(育伸社)のお申し込みを受け付けています。
オンラインの受検なので、自宅で参加することができます。
学力の客観的な位置をつかむことで、教科ごとの早めの対策を立てることができます。
試験科目は、小1~小3は国語・算数、小4~小6は国語・算数・理科・社会、中1~中3は国語・数学・英語・理科・社会です。
詳しくは、お申込みページをごらんください。
●お申込みページ
https://www.mori7.net/gakute/#g
●対象
言葉の森の小1~中3の生徒
●試験日
12.3週(12/15-12/21)(自宅で受検できます)
●料金
3,300円(受講料と合わせて自動振替させていただきます)
■■公中検模試
公中検模試12月(日本教材出版)のお申込みを受け付けています。
オンラインの受検なので、自宅で参加することができます。
学力の客観的な位置をつかむことで、教科ごとの早めの対策を立てることができます。
●お申し込みページ
https://www.mori7.net/gakute/
●対象:
言葉の森の小6の生徒
●試験日:
11月27日~12月5日(自宅で受検できます)
●料金:
5,500円(受講料と合わせて自動振替させていただきます)
■AIでできないもの
●動画:
https://youtu.be/ztnDNCQfDUs
AI(人工知能)という言葉をそのまま受け取ると、やがてAIが人間を超えるのではないかと思ってしまう人がいます。
一方、AIにでできないことというと、感受性とか想像力とかいう定義の不明確な言葉で考えようとする人もいます。
このどちらも、AIと人間の本質的な違いを理解していません。
人間とAIが異なる最も大きな点は、人間は、生きるための欲望を持っているところです。
よりよく生きたいという欲望を持っているからこそ、何も問題のないように見えるところに問題を発見する問題意識を持ち、何もないところに新しい未知のものを創造しようとする創造意欲が出てくるのです。
では、思考力とは何かというと、低い思考力は、AがBでBがCならAはCであるというような論理の道筋を追う力です。
高い思考力は、相異なるものの同一性と、同一であるものの異質性を見つける力です。
この高い思考力は、主に言葉によって支えられています。
また、数学は、数や図形という「言葉」を使って考える思考力です。
共感力は何かというと、自分と他者との一体感です。
その共感力は、あらゆるものを愛する力と、幸福に生きる力と結びついています。
これからの教育で大事なことは、知識を詰め込み再現する力を育てることではなく、創造力、思考力、共感力を育てることです。
そのために何が重要かというのは、人によって様々な考えがあると思いますが、私は、読書と対話と熱中できる遊びと自然だと思います。
(読書は、楽しい読書と難しい読書の両方が必要です。)
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● 言葉の森新聞 2021年10月4週号 通算第1680号 (938字) 森川林 nane 2021年10月26日 07時37分
13378 (言葉の森オンライン新聞)
■9月29日(金)・30日(土)・31日(日)は休み
9月29日(金)・30日(土)・31日(日)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。
■第4週は清書。幼稚園生は作文
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。
10月から読解問題入れないことにしました。
●清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
●清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。