低学年から学力の基礎を作る
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国語力・読解力をつける

作文の勉強法


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これから必要になる作文力

 大学入試では、小論文試験を課す大学・学部が引き続き増えています。就職試験でも、多くの会社の入社試験で、作文・小論文の課題が出されるようになりました。文章を書く機会は、インターネットの時代になってますます広がっています。
 文章力は、単に文章に表われた表現力という意味だけがあるのではありません。「文は人なり」という言葉があるように、文章の中に、その人の知識の広さや深さ、考える力、感じ方などが総合的に表われてきます。
 私たちは、この文章力を育てることによって、子供たちの個性、感受性、思考力を豊かに伸ばしていきたいと考えています。

小学生のうちから書くことが好きになる

 作文に対する好き嫌いは、小学校中学年のころから現われ、小学校高学年でほぼ定着してきます。国語や作文の勉強は、他の教科の勉強とは性格が異なっています。国語や作文は、教科書を通して学校の授業の中だけで教わるものではありません。国語力・作文力のほとんどは、家庭での読み、書き、話す習慣の中で形成されていくものです。
 したがって、作文の勉強も、そういう生活習慣をいかに形成するかというところに力点が置かれます。具体的には、毎日、ある程度の難しさを持った文章を読むこと、できるだけ文章を書く機会を作ること、周りの大人が、その文章のいいところをほめてあげることです。
 また、小学生のときに必要な作文力と、中学生・高校生になってから必要な作文力とは自ずから違います。ほめるだけでなく、作文の水準を年齢に応じて引き上げていくことも必要です。

国語力・読解力も伸びる

 作文の勉強が進んでいくと、初めは身近な生活文から始まった作文が、やがて感想文、説明文、意見文へと進歩し、大学入試の小論文へと発展していきます。その進歩に応じて、書く力だけでなく、読む力や考える力も成長していきます。
 学校や塾で行われている国語の勉強では、実際にはあまり国語の力はつきません。それは、文章を読み取る際の技術的なことを教えすぎるからです。文章は、読解の問題として読むよりも、その文章に対して自分なりの感想を書こうと思って読むときに、最も深く読み取ることができます。
 この感想文や小論文の指導を、子供が楽にできるようなわかりやすい手順で教えることが、国語力や読解力を伸ばす指導につながります。

家庭でできる作文の勉強

 低学年のうちは、書くよりも読むことに力を入れていく時期です。作文を書く練習をする必要はありますが、作文そのものを指導するのではなく、読む力をつけることによって作文力を自然に向上させるように工夫することが大切です。これは、どの学年にも共通する原則です。具体的には、良質の文章を繰り返し読むことによって文章のリズムや語彙を身につけるようにしていきます。
 中学年は読書力も作文力も伸びる時期です。この時期にいろいろなジャンルの本を多読しておくと、高学年になって速読力がついてきます。また長い文章を書く力をつけておくのもこの時期です。
 高学年は、物事を大きくとらえて感想を書くことができる時期です。受験の問題に出てくるような難しい文章を読ませて感想文を書く練習をすると、読む力も書く力も向上します。
 中学生は、読む力の方が書く力よりも早く成長するために、作文を書くことがだれでも多かれ少なかれ苦手になる時期です。語彙力がつく高校生までは、周囲が温かく見守ってあげることが必要です。
 高校生になると、意見文を書く力が安定してきます。国語力には学年の差はあまりないので、力のある生徒には大学入試問題にも取り組ませていけます。また、古今の名著に触れさせ、思考力に厚みをつけるのもこの時期です。

公立中高一貫校での作文入試

 公立中高一貫校の入試や、公立高校の推薦入試などで、作文のウェイトが高まっています。これは、成績とは別の尺度で受験生を評価しようとすると、どうしても文章を書かせるような問題が中心にならざるを得ないからです。
 しかし、これらの試験の内容は、どこに評価の基準があるのかはっきりしません。実は、これはやむを得ないことなのです。作文の試験で明確な評価の基準を出して、その採点結果を公表しようものなら、混乱することは目に見えているからです。作文の評価で客観的に公開できるものは、誤字と字数ぐらいです。それ以外の、構成・題材・表現・主題などは、採点者による個人差があまりに大きいために、客観的な評価というものは、よほど上手下手がはっきりしているもの以外はあり得ないからです。
 ですから、逆に言えば、作文試験で大事なことは、まず誤字をなくして、字数をいっぱいまで埋めるということになります。
 作文試験をする学校によっては、短時間に大人でも書き上げることが難しいような長い字数の作文課題を課すところがあります。これは、作文の内容よりも、まず字数で大部分の足切りを行っているのだと思います。短時間で長い字数を書く力は、確かに作文の実力と高い相関がありますが、字数だけでほとんどの採点をしてしまうというのではやはり問題があるでしょう。
 ところで、800字程度の文章で1?2ヶ所誤字のある生徒が、誤字の全くない文章を書けるようになるには、1年ぐらいかかります。誤字というと、簡単に直せることのように思われがちですが、実は、表面に表れた誤字は、その下にあるその人の膨大な誤字の蓄積の反映なのです。しかも、誤字の多くは、本人にとって自覚されていないという問題があります。誤字は、実際に書いて間違えたものを一つずつ覚えていくような勉強の仕方で直すしかありません。
 さて、誤字がなく、字数もいっぱいまで埋められる人は、どこに注意をして作文を書いていったらいいのでしょうか。
 人間の評価には、不思議な特徴があります。それは、全体的によく書けている文章よりも、どこかに光る場所がある文章の方に高い評価を与えがちだということです。反対に、どこかに誤表記があると、それだけで全体の評価は実力よりもずっと下がります。つまり、全体に90点の文章を書くよりも、全体が80点で一ヶ所100点のところがある文章の方が評価は高くなることが多いのです。特に印象に残る1ヶ所は、結びの部分です。上手な作文は、途中が上手であるよりも、結びに光る表現があるという特徴を持っています。
 結びを上手に書くコツは、小学生の場合は一般化した形で感想を書くことです。中学生以上の場合は、自作名言を入れて意見を書くことです。いずれも考える力が必要なのですぐにはできないかもしれませんが、これから作文試験を受ける人は、このことを心がけていきましょう。

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